SWIR光をカバーするプリズム分光 カメラ用レンズおよび波長可変型光源

SWIR光をカバーするプリズム分光
カメラ用レンズおよび波長可変型光源
株式会社ブルービジョン
当社は、プリズムを使用した3CMOS/3CCD/4CCD/2InGaAs/3InGaAsラインセンサカメラ用
に最適設計したFA用レンズを設計、製造する専門メーカである。当社のレンズシリーズはプリズ
ムにて発生する軸上色収差、倍率色収差を抑えた光学設計を行い、焦点距離が異なったレンズ
を使用してもRGB個々の焦点位置がレンズ間で同じ位置になるよう設計されている。
本稿では、900~1,680nmのSWIR波長帯域(短波赤外線)に有用な入力装置である、分光カメラ
用レンズおよび分光イメージングに最適な波長可変型光源を紹介する。
1
開発の経緯と技術的特長
1) プリズム分光方式
【ギャップレス方式(3 波長)】
フィリップス方式からエアーギャップをなくし
た方式である。特長として、製造が容易になるが、
プリズム分光による方式と問題点
プリズムを使用した分光方式は主に図 1 のよう
青色画像が 1 回しか反射しないため左右反転画像
になる。
な方式がある。
【キューブビームスプリッター(2 波長)】
【Philips 方式
(3 波長)
】
45°入射のプリズムを 2 個使用し、2 波長に分離
オランダフィリップス社によって開発されたプ
する基本構造のビームスプリッタである。図 1 は、
リズム分光方式で第一反射面にエアーギャップを
可視光と近赤外光に分離する例である。
設けることにより、青、赤の反射を行う。
図 1 プリズムによる分光方式
28 ︱November 2016
eizojoho industrial