HP Service Pack for ProLiant クイックスタートガイド

HP Service Pack for ProLiant クイックスター
トガイド
概要
このガイドでは、Service Pack for ProLiant（SPP）について紹介し、このパックを使用して ProLiant サーバーおよびブレー
ドサーバーならびにエンクロージャーのファームウェア、ドライバー、およびユーティリティを含むシステムソフトウェ
アを更新する方法について説明します。このガイドは、Microsoft Windows、Linux、および VMware の設定、ならびにサー
バーでのファームウェアとソフトウェアの更新、メンテナンス、およびインストールについての知識や経験がある担当者
を対象にしています。
HP 部品番号: 679796-197
2014 年 9 月
第1版
© Copyright 2012, 2014 Hewlett-Packard Development Company, L.P.
本書で取り扱っているコンピューターソフトウェアは秘密情報であり、その保有、使用、または複製には、HP から使用許諾を得る必要があり
ます。FAR 12.211 および 12.212 に従って、商業用コンピューターソフトウェア、コンピューターソフトウェアドキュメンテーション、お
よび商業用製品の技術データ（Commercial Computer Software, Computer Software Documentation, and Technical Data for Commercial Items）
は、ベンダー標準の商業用使用許諾のもとで、米国政府に使用許諾が付与されます。
本書の内容は、将来予告なしに変更されることがあります。HP 製品およびサービスに対する保証については、当該製品およびサービスの保証
規定書に記載されています。本書のいかなる内容も、新たな保証を追加するものではありません。本書の内容につきましては万全を期してお
りますが、本書中の技術的あるいは校正上の誤り、脱落に対して、責任を負いかねますのでご了承ください。
ご注意
Microsoft®、Windows® および Windows Server® は、Microsoft Corporation の米国における登録商標です。
目次
1 SPP について.............................................................................................5
SPP リリースのバージョン.......................................................................................................5
SPP サプリメント....................................................................................................................5
インストールモード.................................................................................................................5
オペレーティングシステムのサポート.......................................................................................5
2 SPP のダウンロードとインストール............................................................7
HP SUM を使用した SPP のインストール...................................................................................7
Windows で SPP コンポーネントをインストールするための前提条件......................................7
ファームウェア更新を許可するために BitLocker を無効にする（Windows のみ）................8
インストールの開始............................................................................................................9
PXE サーバーを使用したネットワーク経由の完全な SPP ISO からのコンポーネントの展開..........10
HP SIM を使用した SPP のインストール..................................................................................10
3 SPP のステージ手順.................................................................................12
SPP からのコンポーネントの追加または削除...........................................................................12
ファイルを含むディレクトリの作成........................................................................................13
ISO のマウント.....................................................................................................................13
ハードディスクドライブへの SPP のコピー..............................................................................13
カスタム ISO の作成..............................................................................................................13
HP USB Key Utility の使用.......................................................................................................14
4 SPP の使用シナリオ.................................................................................17
スタンドアロンサーバーでのローカルのブート可能ファームウェア更新....................................17
ローカルノードおよびリモートノードのファームウェア更新....................................................17
Linux サーバー用のスクリプト式オンライン更新......................................................................18
オフラインツール..................................................................................................................18
HP Smart Storage Administrator（HP SSA）..........................................................................18
設定............................................................................................................................19
診断/SmartSSD............................................................................................................21
Insight Diagnostics.............................................................................................................21
5 FAQ.......................................................................................................23
自分が使用している SPP のバージョンを確認する方法を教えてください...................................23
SPP からコンポーネントを追加または削除する方法の情報はどこにありますか...........................23
SPP は ISO フォーマットの状態で保つ必要がありますか。それとも抽出するのですか................23
オンラインモードとオフラインモードは、どういう場合に使用する必要がありますか................23
データセンターや企業環境での更新プランニングの情報が掲載されている場所を教えてくださ
い.........................................................................................................................................24
ファームウェアコンポーネントまたはソフトウェアコンポーネントだけをインストールする方法
を教えてください..................................................................................................................24
HP SUM をシャーシ全体に適用すると、どのように機能しますか..............................................24
SPP をインストールする場合、サイレントオプションはありますか...........................................24
c7000 エンクロージャー全体とその構成要素すべてをアップグレードするとき、HP SUM に入力
するのは OA の IP アドレスだけですか...................................................................................25
エンクロージャーを更新する際の順序を教えてください...........................................................25
SPP は、Windows 2003 をサポートしていません。Windows 2003 サーバーを所有している場合
はどうしたらいいですか........................................................................................................25
6 トラブルシューティング..........................................................................26
レポートの生成と表示...........................................................................................................26
レポートの生成................................................................................................................26
レポートを生成するには、次の操作を行います。...........................................................26
トレースディレクトリの収集..................................................................................................27
目次
3
7 サポートおよび他のリソース...................................................................28
SPP のサポートポリシー.........................................................................................................28
HP への連絡前に収集する情報................................................................................................28
HP テクニカルサポートへのご連絡方法...................................................................................28
サブスクリプションサービス..................................................................................................28
関連情報...............................................................................................................................28
表記規約...............................................................................................................................29
HP Insight Remote Support.......................................................................................................30
HP Insight Online...................................................................................................................31
8 マニュアルに関するご意見、ご指摘..........................................................32
A SYSLINUX を使用した起動可能な USB キーの作成......................................33
用語集.......................................................................................................34
索引..........................................................................................................35
4
目次
1 SPP について
SPP は、単一のダウンロードとして提供されるシステムソフトウェアおよびファームウェアソ
リューションです。このソリューションはインストールツールとして HP SUM を使用し、サ
ポートされる HP ProLiant サーバーでテストされています。
HP SPP は HP SUM と連携して HP ProLiant サーバーおよび BladeSystem インフラストラクチャー
を体系的に更新する、革新的な Smart Update システムメンテナンスツールです。
SPP リリースのバージョン
HP は、ほとんどのサーバーの主要なリリースで、新しいバージョンの SPP をリリースし、HP
のその他のソフトウェア製品のリリースもサポートします。現在および以前の SPP バージョン
については、http://www.hp.com/jp/spp_dl にある SPP ダウンロードページを参照してくださ
い。
特定の SPP、SPP フォーマット、またはホットフィックスについて詳しくは、http://
www.hp.com/jp/spp_doc の SPP 情報ライブラリにあるリリースノートを参照してください。
SPP サプリメント
SPP サプリメントとは、インストールツールとしての HP SUM とともにソフトウェア、ファー
ムウェア、またはその両方のコンポーネントを含んでいるバンドルです。このバンドルには、
SPP には含まれていないが、SPP ファームウェアコンポーネント内のコンポーネントとともに
動作する新しいオペレーティングシステム更新または機能のサポートが含まれており、これら
を HP SUM を使用してインストールできます。サプリメントに含まれるソフトウェアおよび
ファームウェアは、通常の SPP リリースサイクルの外部で要求される機能のサポートを提供し
ます。HP は、サプリメントを通じてサポートが必要なときにサポートを提供します。そのた
め、お客様は次の SPP を待つ必要がありません。SPP サプリメントのサポートは、関連する
SPP のサポート期間の一部として含まれています。対応するインストール済み SPP 上に
Maintenance Supplement Bundle を追加すると、12 か月のサポート期間が、MSB のリリース
後 12 か月に延長されます。
バンドル内のコンポーネントに関する情報は、サプリメントのリリースノートに記載されてい
ます。また、コンポーネントは SDR からも入手できます。
各 SPP のサプリメントは SPP ダウンロードページ http://www.hp.com/jp/spp_dl からダウン
ロードします。
リリースノートは、http://www.hp.com/jp/spp_doc の SPP 情報ライブラリにあります。
インストールモード
ノードはオンラインモードまたはオフラインモードで更新できます。インストールモードにつ
いて詳しくは、HP の Web サイト http://www.hp.com/jp/proliantessentials_manual で提供さ
れている『HP Smart Update Manager ユーザーガイド』を参照してください。
オペレーティングシステムのサポート
システム要件、前提条件、およびサポートされるオペレーティングシステム、サーバー、デバ
イスについては、http://www.hp.com/jp/spp_doc の SPP の情報ライブラリにある『HP Service
Pack for ProLiant リリースノート』およびサーバーサポートガイドを参照してください。
HP ProLiant サーバー向けの HP オペレーティングシステムおよび仮想化ソフトウェアのサポー
トについて詳しくは、http://www.hp.com/go/ossupport （英語）の OS サポートサイトを参
照してください。
Windows Server 2008 が動作するシステムを SPP を使用して更新する方法について詳しくは、
「SPP のダウンロードとインストール」 (7 ページ) を参照してください。Windows Server
2012 が動作するシステムの場合、SPP 情報ライブラリにある『Implementing Microsoft Windows
Server 2012』を参照してください。
SPP リリースのバージョン
5
Linux システムを SPP を使用して更新する方法について詳細は、SPP 情報ライブラリにある
『Linux best practices using HP Service Pack for ProLiant (SPP) and the Software Delivery Repository
(SDR)』を参照してください。
VMware システムを SPP を使用して更新する方法について詳細は、SPP 情報ライブラリにある
『VMware: Best Practices for maintaining HP firmware, driver and system software using the HP
Service Pack for ProLiant (SPP) and the Software Delivery Repository (SDR)』を参照してくださ
い。
6
SPP について
2 SPP のダウンロードとインストール
ビジネスに不可欠なサーバーや複雑な環境または分散環境にあるサーバーを更新する前に、更
新計画を作成して必要なダウン時間を最小にします。詳しくは、『HP Smart Update ベストプ
ラクティスプランニングガイド』を参照してください。
重要: 任意のコンポーネントをシステムにインストールする前に、インストール手順で問題
が発生した場合にシステムの最新のバックアップが利用できることを確認してください。
HP SUM を使用した SPP のインストール
SPP を使用してターゲットへのインストールを開始するために、オンラインモードを使用する
か、オフラインモードを使用するかを決定します。
•
オンラインモードでは、HP SUM はホストされる Windows または Linux オペレーティン
グシステム上で動作します。
•
オフラインモードでは、サーバーは SPP ISO から起動します（起動可能な ISO の場合の
み）。
◦
自動モードでは、HP SUM は、更新されたバージョンが対話なしでも使用できるファー
ムウェアコンポーネントを更新します。
◦
対話型モードでは、画面の指示に従ってコンポーネントを更新します。
Windows で SPP コンポーネントをインストールするための前提条件
ご使用の環境に対応するバージョン情報についての詳細は、SPP 情報ライブラリにある『HP
Service Pack for ProLiant リリースノート』を参照してください。
HP SUM を実行する、または Microsoft Windows オペレーティングシステムを実行するシステ
ムにコンポーネントをインストールする場合の最小要件は、次のとおりです。
•
1 GB のメモリを搭載するローカル管理システム。
•
ハードディスクドライブの十分な空き容量。インストールするコンポーネントのファイル
サイズの 2 倍以上の容量。
•
WMI に対応したシステム。
•
HP SUM を実行する管理システムによってすべてのリモートターゲットが参照可能。
•
各ターゲットサーバーで管理者権限を持つアカウント。
•
ターゲットの範囲として入力する開始 IP アドレスと終了 IP アドレスは、どちらも同じサ
ブネットに含まれている必要があります。
•
HP SUM が使用するネットワークポートを有効にする必要があります。HP SUM が使用す
るネットワークポートについて詳しくは、『HP Smart Update Manager ユーザーガイド』
を参照してください。
各リモートサーバーに使用できるユーザー名とパスワードが必要です。あるいは、ターゲット
サーバーの管理者権限を持つローカル管理システムのドメインアカウントを使用することもで
きます。
注記: Windows Server 2008 または Windows Vista の任意のエディションで、HP SUM のリ
モートインストール機能を使用する場合、ファイル/プリントサービス機能が有効になってい
ることと Windows ファイアウォールでファイル/プリントサービスが例外に設定されているこ
とを確認してください。このような設定になっていない場合、HP SUM はリモートの Windows
ターゲットをデプロイメントできません。
HP SUM を使用した SPP のインストール
7
ファームウェア更新を許可するために BitLocker を無効にする（Windows のみ）
TPM は、BitLocker とともに使用する場合、システム状態を測定します。TPM は、ROM イメー
ジの変更を検出すると、ユーザーがリカバリキーを提供できない場合、Windows ファイルシ
ステムへのアクセスを制限します。HP SUM は、TPM がシステムで有効になっているかどうか
を検出します。HP ProLiant サーバーの一部の新しいモデルでは、ご使用のシステムで TPM が
検出された場合やターゲットとして選択されたリモートサーバーで検出された場合に、HP iLO、
Smart アレイ、NIC、および BIOS 用の HP SUM ユーティリティがフラッシュに先立ってユー
ザーに警告を行います。ユーザーが一時的に BitLocker を無効にしない場合やフラッシュをキャ
ンセルしない場合、再起動後ユーザーデータにアクセスするには、BitLocker のリカバリキーが
必要になります。
リカバリイベントは、次の状況で発生します。
•
Microsoft BitLocker ドライブ暗号化を使用している環境で、システム BIOS のフラッシュの
前に BitLocker を一時的に無効にしていない。
•
HP iLO、Smart アレイ、および NIC ファームウェアの判定をオプションで選択している。
HP SUM が TPM を検出すると、警告メッセージが表示されます。
注意：このシステムで Trusted Platform Module（TPM）が検出されました。リカバリ
キーが利用できない場合、正しい OS 暗号化手順を実行しないと、ご使用のデータにアクセ
スできなくなります。Microsoft Windows(R) BitLocker(TM) で推奨される手順は、シ
ステム ROM またはオプション ROM ファームウェアのフラッシュ前に、BitLocker を「無
効」にすることです。リカバリキーがない場合、または BitLocker が無効でない場合は、
このフラッシュを終了します。これらの指示に従わないとデータにアクセスできなくなりま
す。
各サーバーで TPM パスワードを入力することなくファームウェアを更新できるようにするに
は、BitLocker ドライブ暗号化を一時的に無効にする必要があります。BitLocker ドライブ暗号化
を無効にしてもハードディスクドライブデータの暗号化は解除されません。ただし、BitLocker
はハードディスクドライブに保存されているプレーンテキストの復号キーを使用して情報を読
み取ります。BitLocker ドライブ暗号化は、ファームウェアの更新完了後に有効な状態に戻すこ
とが出来ます。BitLocker ドライブ暗号化を有効な状態に戻すと、プレーンテキストキーが削除
され、BitLocker によるドライブの保護が再開されます。
注意: BitLocker ドライブ暗号化を一時的に無効にするとドライブのセキュリティが脅かされ
る可能性があります。このため、安全な環境以外では無効化を試みないでください。安全な環
境を用意できないのであれば、ファームウェア更新プロセス全体にわたって、ブートパスワー
ドを用意し、BitLocker ドライブ暗号化をそのまま有効にしておくことをおすすめします。これ
には、HP SUM で /tpmbypass パラメーターの設定が必要です。このパラメーターがない場
合、ファームウェアの更新はブロックされます。
BitLocker サポートを一時的に無効にしてファームウェア更新を許可するには、以下の手順に
従ってください。
1. [スタート]をクリックして、検索テキストボックスで gpedit.msc を探します。
2. ローカルグループポリシーエディターが起動したら、[ローカルコンピューターポリシー]
をクリックします。
3. [コンピューターの構成]→[管理用テンプレート]→[Windows コンポーネント]→[BitLocker
ドライブ暗号化]の順にクリックします。
4. BitLocker 設定が表示されたら、[コントロールパネルセットアップ：詳細なスタートアッ
プオプションを有効にする]をダブルクリックします。
5. ダイアログボックスが表示されたら、[無効]をクリックします。
6. すべてのウィンドウを閉じて、ファームウェアの更新を開始します。
詳細なスタートアップオプションを有効にするには、次の操作を行います。
1. cscript manage-bde.wsf -protectors -disable c:と入力します。
8
SPP のダウンロードとインストール
2.
3.
ファームウェアの更新プロセスが完了したら、手順 1～4 に従って BitLocker ドライブ暗号
化サポートを有効な状態に戻せます。ただし、手順 5 では [無効] ではなく [有効]をクリッ
クしてください。ファームウェアのインストール完了後に BitLocker ドライブ暗号化を有
効な状態に戻すために、次のコマンドを使用できます。
cscript manage-bde.wsf -protectors -enable c:と入力します。
次の表では、発生する可能性がある TPM 検出シナリオについて説明します。
シナリオ
結果
TPM が検出され有効になっており、インストールがサイ警告メッセージが表示されます。[OK] を選択して、手順
レントモードでなく、システム ROM を更新する必要がを進めます。インストールは取り消されません。
ある場合。
TPM が検出され有効になっており、インストールがサイ
レントモードで、/tpmbypass スイッチが指定されて
おらず、更新されたファームウェアをサーバーに適用し
なければならない場合。
警告メッセージは表示されません。新しいログファイル
（%systemdrive%\cpqsystem\log\cpqstub.log）
が生成されます。インストールがサイレントモードで行
われるため、インストールは終了し、次に進むことはで
きません。
TPM が検出され Option ROM Measuring が有効になっ警告メッセージが表示されます。[OK] を選択すると、次
ており、インストールがサイレントモードでなく、シスに進めます。インストールは取り消されません。
テム ROM を更新する必要がある場合。
TPM が検出され、ROM の信頼性計測オプションが有効
になっており、インストールはサイレントインストール
であり、/tpmbypass スイッチが指定されておらず、
更新されたファームウェアはすべてサーバーに適用する
必要がある場合。
警告メッセージは表示されません。新しいログファイル
（%systemdrive%\cpqsystem\log\cpqstub.log）
が生成されます。インストールがサイレントモードで行
われるため、インストールは終了し、次に進むことはで
きません。
TPM が検出され有効になっており、インストールがサイインストールは行われます。
レントモードで行われ、/tpmbypass スイッチが指定
されている場合。
インストールの開始
HP SUM GUI を使用して、オンラインまたはオフライン対話型モードで SPP コンポーネントを
ローカルまたはリモートのホストにインストールします。指示と前提条件について詳細は、
http://www.hp.com/go/hpsum/documentation にある、HP SUM のバージョンに対応した『HP
Smart Update Managerr ユーザーガイド』を参照してください。
オンラインモード
オンラインモードでインストールを開始するには、以下の手順に従ってください。
1. SPP を USB キー、ハードディスクドライブ、またはファイルシステムにコピーします。手
順については、「SPP のステージ手順」 (12 ページ) を参照してください。
2. ISO のルートから HP SUM を起動します。
•
Windows: \hp\swpackages\hpsum.bat
•
Linux: /hp/swpackages/hpsum
ヒント: ファームウェアまたはソフトウェアだけを更新する場合、コマンドラインから
次のコマンドを使用してノードを更新することができます。
3.
•
hpsum /s /romonly - この属性を指定すると、HP SUM は、インストールに必要な
ファームウェアコンポーネントだけをインストールします。
•
hpsum /s /softwareonly - この属性を指定すると、HP SUM は、インストールに
必要なソフトウェアコンポーネントだけをインストールします。
EULA を確認するには、ISO のルートにある Start.htm を探し、サポートされるいずれ
かのブラウザーで開きます。
HP SUM を使用した SPP のインストール
9
4.
画面の指示に従います。
オフラインモード
オフラインモードでインストールを開始するには、以下の手順に従ってください。
1. SPP を USB キー、ハードディスクドライブ、またはファイルシステムにコピーします。
USB キーを使用する場合、ISO はブート可能である必要があります。手順については、
「SPP のステージ手順」 (12 ページ) を参照してください。
2. サーバーを SPP から起動します。
3. 自動モードまたは対話型モードのいずれかを選択します。
4.
•
自動モードを選択すると、ファームウェアはサーバー上で自動的に更新され、以降の
操作は不要になります。
•
対話型モードを選択する場合は、画面の指示に従います。
画面上の [ファームウェアの更新]オプションを選択して HP SUM を起動します。
PXE サーバーを使用したネットワーク経由の完全な SPP ISO からのコ
ンポーネントの展開
PXE サーバーへの SPP バージョンのインストールに関する詳細情報は、http://www.hp.com/
jp/spp_doc にある『HP Service Pack for ProLiant リリースノート』で参照できます。
前提条件
構成に進む前に、以下のものが必要です。
•
PXE と TFTP を実際に使用して得た知識。
•
DHCP サーバーを含むネットワークがある。
•
DHCP サーバーと同じネットワーク上に TFTP サーバーが構成されている。
•
ISO イメージを格納するネットワークファイルサーバーがあり、PXE ブートされるシステ
ムからアクセスできる。
•
http://syslinux.zytor.com/wiki/index.php/PXELINUX の SYSLINUX Web サイトから入手で
きる PXELINUX
この手順では、http://www.kernel.org/pub/software/network/tftp の Linux Kernel Archives か
ら入手可能な Linux TFTP サーバーおよび TFTP パッケージの使用を前提に説明を進めます。
HP SIM を使用した SPP のインストール
1.
2.
3.
4.
5.
SPP を USB キー、ハードディスクドライブ、またはファイルシステムにコピーします。
「SPP のステージ手順」 (12 ページ) を参照してください。
HP SIM バージョン 7.0 以降を起動します。別バージョンの HP SIM の設定方法と使用方
法について詳細は、http://www.hp.com/go/hpsim/docs の HP Systems Insight Manager
情報ライブラリを参照してください。
[ツール]→[システム情報]→[System Management Homepage] の順にクリックします。
サーバーの IP アドレスを入力して、[すぐに実行]をクリックします。
System Management Homepage で、[HP バージョンコントロールレポジトリマネージャー]
をクリックします。
注記:
6.
7.
8.
10
SPP では、VCRM バージョン 7.0 以降が必要です。
[Support pack のアップロード]をクリックします。更新ディレクトリの hp/swpackages
フォルダーに移動します。
[アップロード]をクリックします。
アップロードが完了したら、HP SIM のホームページに移動します。更新するシステムを
選択します。
SPP のダウンロードとインストール
9.
10.
11.
12.
13.
14.
15.
更新するサーバーの IP アドレスをクリックします。
サーバーの詳細ページで、[ツール & リンク]をクリックします。
[システム認証]をクリックします。
更新ターゲットのユーザー認証情報を入力します。
HP SIM のホームページに移動します。
更新したいサーバーのチェックボックスを選択します。
[展開]→[ドライバー、ファームウェアおよびエージェントのインストール]→[ソフトウェ
アおよびファームウェアのインストール]の順にクリックします。
HP SIM を使用した SPP のインストール
11
3 SPP のステージ手順
SPP をダウンロードした後で、SPP の更新とインストールのステージを決めます。各環境のイ
ンストールプロセスに最適なステージ方法を選択してください。
注記: ProLiant の設定可能なソフトウェアコンポーネントは、設定するために書き込み可能な
メディアにコピーする必要があります。
•
起動可能な USB キーの作成 - ISO を起動可能 USB キーに抽出することは、単一または少
数のサーバーに物理的にアクセスできる場合に、SPP を利用可能にするもっとも簡単な方
法です。USB キーは書き込み可能なので、すべての SPP コンポーネントに適しています。
◦
Windows - SPP に含まれている USB Key Utility の使用手順については、「HP USB Key
Utility の使用」 (14 ページ) を参照してください。
◦
Linux - SYSLINUX の使用手順については、「SYSLINUX を使用した起動可能な USB キー
の作成」 (33 ページ) を参照してください。
重要: OA を使用する場合は、SPP を USB キーに直接コピーし、ISO パッケージのまま
保存してください。
•
ISO のマウント - ローカルファイルシステムからの ISO のマウントは、ターゲットサー
バーでオペレーティングシステムが動作しており、そのサーバーにネットワーク経由でア
クセスできる場合に、SPP からコンポーネントをインストールする最も簡単な方法です。
手順については、「ISO のマウント」 (13 ページ) を参照してください。
•
SPP のハードディスクドライブへのコピー - ISO をハードディスクドライブにコピーして
おくと、SPP をリモートサーバーの更新に向けて準備する際に便利です。ハードディスク
ドライブは書き込み可能なので、すべての SPP コンポーネントに適しています。SPP を
ハードディスクドライブにコピーする手順については、「ハードディスクドライブへの
SPP のコピー」 (13 ページ) を参照してください。
SPP からのコンポーネントの追加または削除
コンポーネントは SPP に追加することも SPP から削除することもできます。また、オプション
でカスタム ISO を作成することもできます。次のような場合には、SPP のコンポーネントを追
加または削除できます。
•
SPP に含まれていないホットフィックスまたは新たにリリースされたコンポーネントをご
使用の SPP ベースラインに挿入する。
•
必要なファイルだけが確実にシステムにロードされるようにする（これにより、トラブル
シューティングが必要な場合に、変更の追跡が容易になることがあります）。
•
他社製品との互換性を維持する。たとえば、FC HBA に対する更新版が HP からリリース
されたときに、外部スイッチのベンダーがこの HP の更新版をサポートしていない場合、
この更新版を削除することによってスイッチベンダーのサポートを継続して受けることが
できます。
注記: 変更した SPP を、HP Intelligent Provisioning を使用してインストールすることはできま
せん。
カスタム SPP を作成する最も簡単な方法は、HP SUM カスタムベースライン機能です。HP SUM
を使用したくない場合は、更新プロセスに必要なフォーマットが得られる方法を選択してくだ
さい。
•
12
ファイルを含むディレクトリ - このプロセスでは、変更した SPP を通常のファイルシステ
ムフォルダーまたはディレクトリに残しておきます。こうしておけば、ISO の作成やマウ
SPP のステージ手順
ントなしに、HP SUM を実行できます。「ファイルを含むディレクトリの作成」 (13 ペー
ジ) を参照してください。
•
ISO - このプロセスにより、変更された ISO ファイルが生成されます。HP SIM には ISO
ファイルが必要です。「カスタム ISO の作成」 (13 ページ) を参照してください。
ファイルを含むディレクトリの作成
SPP のコンポーネントを追加または削除するには、以下の手順に従ってください。
1. ニーズに最適な SPP ISO をダウンロードし、書き込み可能なメディア（USB キー、ハード
ディスクドライブなど）上に抽出します。
2. ISO に追加するホットフィックスやその他のコンポーネントをすべてダウンロードしま
す。これらは、SPP の \hp\swpackages ディレクトリに保存してください。
注記: ホットフィックスを SPP のコンポーネントとは別に保存したい場合は、異なるディ
レクトリ（\hp\hotfixes など）に格納してください。
3.
4.
\hp\swpackages ディレクトリから不要なコンポーネントを削除します。
カスタムソリューションを、ターゲットに適用する前に検証します。ラボ環境でこれを実
行することにより、ダウン時間を最小限に抑えることができます。
ISO のマウント
次の手順で ISO ファイルをマウントすることにより、ISO の内容に直接アクセスできます。
1. さまざまなソフトウェアサプライヤーから提供されている仮想 CD/DVD イメージソフト
ウェアを使用して、SPP ISO をマウントします。
2. HP SUM を実行するには、launch_hpsum.bat（Windows）または launch_hpsum.sh
（Linux）をダブルクリックして、画面の指示に従います。
ハードディスクドライブへの SPP のコピー
ハードディスクドライブを使用して、HP SUM によって SPP コンポーネントをインストールす
るには、以下の手順に従ってください。
1. SPP ISO イメージの \hp\swpackages ディレクトリの内容を、HP SUM が実行されるハー
ドディスクドライブ上のディレクトリにコピーします。
2. ホットフィックスを、手順 1 でファイルをコピーしたディレクトリにコピーします。ホッ
トフィックスコンポーネントを別の場所にコピーするには、他のディレクトリ（\hp\
hotfixes など）に置きます。
3. HP SUM を実行します。
カスタム ISO の作成
HP SUM 6.2.0 以降では、カスタムベースラインおよびブート可能な ISO の作成がサポートさ
れます。HP SUM の最新バージョンは、http://www.hp.com/go/hpsum （英語）でダウンロー
ドできます。
適用する更新が含まれるベースラインをノードに追加し、カスタムベースラインの作成機能を
使用します。詳しくは、HP の Web サイト http://www.hp.com/jp/spp_doc で提供されてい
る『HP Smart Update Manager ユーザーガイド』を参照してください。
注記: HP SUM で作成されたカスタムベースラインは、VCRM に直接インポートすることは
できません。
カスタム ISO を作成するには、以下の手順に従ってください。
1. SPP ISO をダウンロードします。
2. HP SUM を起動します。
ファイルを含むディレクトリの作成
13
3.
4.
ベースラインライブラリにベースラインとして、更新コンポーネントが含まれているレポ
ジトリをすべて追加します。
[アクション]→[カスタムを作成]をクリックします。
カスタムベースラインの作成について詳しくは、『HP Smart Update Manager ユーザーガ
イド』を参照してください。
HP USB Key Utility の使用
HP USB Key Utility は、Intelligent Provisioning または SPP の内容、およびその他の CD または
DVD イメージを USB フラッシュドライブにコピーする Windows アプリケーションです。USB
フラッシュドライブにデータをコピーした後、Intelligent Provisioning または SPP を、CD また
は DVD からではなく、USB フラッシュドライブから実行できるようになります。このプロセ
スは、ヘッドレスサーバーを操作する場合に役立ちます。また、CD または DVD のイメージを
Web から取得し必要に応じてカスタマイズできるため、CD または DVD の内容の保存、移動、
および使用が簡単になります。
HP SUM と SPP ブート環境の変更
HP SUM 6.2.0 および HP SPP 2014.02.0 以降、HP USB Key Utility では単一のデバイスでのマ
ルチブート設定がサポートされなくなりました。HP SUM および SPP ISO には、UEFI ブート
ローダーで動作するために署名された部分が含まれています。この変更により、USB キーなど
の単一のデバイス上でのマルチブート設定ができなくなりました。
前提条件
USB フラッシュドライブにアプリケーションをインストールするには、サポートされるソース
CD、DVD、または ISO と、それらソースの内容を保存できるだけの空きスペースを備えた USB
フラッシュドライブを用意する必要があります。USB Key Utility では、メディアや ISO イメー
ジよりも大きいストレージ容量（4 GB 以上）を備える USB 2.0 フラッシュドライブが必要で
す。
起動可能な USB キーの作成
ユーティリティをインストールすると、[スタート] メニューの [すべてのプログラム] フォル
ダーの [HP システムツール] にショートカットが表示されます。
起動可能な USB キーを作成するには、以下の手順に従ってください。
1. [HP システムツール] フォルダーの [HP USB Key Utility] ショートカットをダブルクリック
します。
2. アプリケーションの指示に従い、以下の各ステップを実行します。
a. スプラッシュ画面で [次へ]をクリックします。
b. エンドユーザー使用許諾契約書を読んで、[同意する]を選択し [次へ]をクリックしま
す。
c. [CD/DVD から起動可能な USB キーを作成]を選択し、[次へ]をクリックします。
14
SPP のステージ手順
d.
e.
空いている USB ポートに、USB フラッシュドライブを挿入します。メディアをオプ
ティカルドライブに挿入するか、ISO イメージをマウントして、[次へ]をクリックし
ます。
ソースのドライブ文字およびターゲット USB フラッシュドライブのドライブ文字を
選択し、[次へ]をクリックします。
注意:
ターゲット USB キー上のすべてのデータが削除されます。
HP USB Key Utility の使用
15
f.
g.
16
警告メッセージの画面で [次へ]をクリックします。USB フラッシュドライブがフォー
マットされ、ソースの内容が USB フラッシュドライブにコピーされます。
[完了]をクリックして、README.TXT ファイルを表示します。
SPP のステージ手順
4 SPP の使用シナリオ
この章では、SPP の典型的な使用を示す高度な手順について説明します。これらのシナリオを
活用すると、SPP について学習したり、SPP を使用するためにカスタムインストール手順と更
新手順を適応させたり、ご使用の環境での SPP の使用を評価したりすることができます。
注記: 機能やインターフェイスは SPP リリースに含まれる HP SUM のバージョン間で変わる
ことがあることに注意することが重要です。シナリオや画面の一部が、使用環境とは一致しな
い場合があります。http://www.hp.com/jp/spp_doc にある各 HP SUM バージョンに対応した
詳細手順を参照してください。
スタンドアロンサーバーでのローカルのブート可能ファームウェア更新
このシナリオは、HP SUM のプリインストール環境によって識別されたファームウェアを更新
するブート可能方法を使用してサーバーファームウェアを更新します。これは、オペレーティ
ングシステムなしでシステムをインストールまたは更新する場合に最適な方法です。
1. SPP ISO をダウンロードします。
2. ターゲットシステムを決定し、iLO 経由で接続します。
a. ターゲットシステムのコンソールに接続します。
b. ブート可能な SPP ISO を iLO 仮想メディアに接続します。
3.
サーバーを ISO から起動します。
サーバーがプリインストール環境から起動すると、HP SUM の GUI が起動します。
4.
対話式またはオンラインの更新を開始するには [ローカルホストガイドアップデート]をク
リックします。
•
HP SUM は SPP レポジトリをスキャンします。
•
HP SUM はローカルマシンをスキャンして、古いコンポーネントを検出します。
•
HP SUM は、インストールされているファームウェアコンポーネントに対して使用で
きるファームウェアコンポーネントのレポートを提供します。
•
HP SUM は依存関係を識別し、ファームウェアを更新します。
詳しくは、『HP Smart Update Manager ユーザーガイド』を参照してください。
ローカルノードおよびリモートノードのファームウェア更新
これは、ローカルホストノードおよびリモートノードを更新するための方法です。ローカルシ
ステムから SPP を起動し、HP SUM を使用してベースラインとノードを追加し、ノードのイン
ベントリを作成してから、更新をインストールします。このプロセスでは、オンラインサー
バーを再起動する必要はありません。通常、このタイプの更新は、インフラストラクチャファー
ムウェアの更新に使用されます。
注記: 更新するリモートノードと同じオペレーティングシステム上で HP SUM を実行します。
たとえば、Linux ノードを更新するには、Linux ホスト上で HP SUM を実行します。
1.
2.
3.
4.
5.
6.
ブート可能かつ完全な SPP ISO をダウンロードします。
ISO をローカルのディレクトリまたは共有に解凍するか、ISO をローカルの仮想ドライブ
にマウントします。
ルートディレクトリで、Start.htm をダブルクリックして、画面の指示に従います。
HP SUM を起動し、SPP ISO をベースラインとして追加します。詳しくは、『HP Smart
Update Manager ユーザーガイド』を参照してください。
インベントリを作成して更新する BladeSystem シャーシの OA の IP アドレスを取得しま
す。
HP SUM の [ノード] 画面で [ノードの追加]をクリックし、ノードの情報を入力します。
スタンドアロンサーバーでのローカルのブート可能ファームウェア更新
17
7.
8.
[アクション]→[インベントリ]の順にクリックします。
HP SUM でインベントリ作成プロセスが終了したら、ノードで使用可能な更新がある場合
は、[アクション]→[レビュー/展開]の順にクリックします。
9. HP SUM は、自動的に更新を選択します。適用する更新を選択するか、適用しない更新の
選択を解除します。変更を加えた場合は、[解析]をクリックします。
10. [展開]をクリックしてインストールを開始します。
Linux サーバー用のスクリプト式オンライン更新
これは、応答ファイルを使用して、スクリプト方式でオンライン Linux サーバー用のすべての
ソフトウェアコンポーネントを更新する方法です。HP SUM を Windows サーバーから起動す
る場合は、類似のプロセスを Windows サーバーにも使用できます。スクリプト式応答ファイ
ルは、Windows 環境と Linux 環境の両方で類似しています。
1. ブート可能な SPP ISO をダウンロードします。
2. SPP ISO をローカルのディレクトリまたは共有に解凍またはマウントするか、ISO をロー
カルの仮想ドライブにマウントして、HP SUM にアクセスします。
3. コマンドラインオプションに基づいて応答ファイルを準備します。
HP SUM コマンドラインオプションについては、『HP Smart Update Manager ユーザーガ
イド』を参照してください。
応答ファイルの例
4.
応答ファイルを使用して HP SUM を起動します。
./hpsum/s/softwareonly/answerfile
/softwareonly スイッチを指定すると、HP SUM はドライバーやエージェントのような
ソフトウェアコンポーネントを更新します。
/answerfile の位置は有効なパスでなければなりません。
オフラインツール
HP Smart Storage Administrator（HP SSA）
これらのユーティリティは、HP Smart アレイ製品用の高可用性構成、管理、および診断機能を
提供します。
18
SPP の使用シナリオ
設定
HP SSA は、オフラインモードとオンラインモードの両方で実行できるブラウザーベースのユー
ティリティです。HP SSA には以下の機能があります。
•
オフラインでのアレイ容量の拡張、論理ドライブ容量の拡大、オフラインスペアの割り当
て、および RAID またはストライプサイズの移行をサポート
•
未設定のシステムに対して最適な構成を提示
•
各種の動作モードによって、構成速度の向上や設定オプションを使用した、より多くの制
御が可能
•
構成手順の各ステップの画面にヒントを表示
HP SSA で、画面の左上にあるメニューからコントローラーを選択できます。または、同じメ
ニューから利用可能なコントローラーの構成または診断を選択できます。
オフラインツール
19
以下のタスクを使用できます。
20
•
[コントローラー設定の変更] - サポートされているコントローラー設定を指定します。コ
ントローラーに応じて、アレイアクセラレータキャッシュ比率、移行と再構築の優先順
位、表面スキャン遅延などを設定できます。
•
[キャッシング設定] - サポートされるキャッシングを設定し、キャッシュメモリを利用し
てパフォーマンスを改善できます。キャッシングをバッテリまたはキャパシターとともに
使用すると、データの整合性を保護できます。
•
[構成の消去] - コントローラーの設定をデフォルトの状態にリセットします。既存のアレ
イまたは論理ドライブは削除され、論理ドライブ上のデータも消失します。作業を進める
前に、これが適切な処置であることを確認してください。
•
[物理ドライブライトキャッシュ設定] - コントローラーに接続された物理ドライブ上の書
き込みキャッシュを有効または無効にします。この機能により、パフォーマンスを向上さ
せることができますが、データの整合性を確保するために注意が必要です。
•
[スペアアクティベーションモードの変更] - スペアアクティブ化モードを、デフォルトの
動作（障害時にのみアクティブ化）から障害予測スペアアクティブ化に切り替えたり戻し
たりします。
•
[起動可能な論理ドライブ/ボリュームの設定] - プライマリおよびセカンダリブート論理ド
ライブおよびボリュームを設定します。ローカル論理ドライブのほか、リモート論理ドラ
イブとボリュームもリストから選択できます。
•
[ライセンスマネージャー] - ライセンスキーの追加または削除をユーザーに許可します。
入力または削除されるキーに応じて、各種の機能を有効または無効にすることができま
す。
•
[詳細の表示] - 現在選択しているデバイスとそのすべての子デバイスに関して、可能な場
合に、詳細情報を表示します。
SPP の使用シナリオ
診断/SmartSSD
[診断]ボタンは、これらのレポートツールにアクセスします。
•
•
[アレイ診断レポート] - 選択したコントローラーに対してレポート機能を実行して、利用
可能な診断タスクを表示します。レポートには、サポートされるソリッドステートドライ
ブの SmartSSD Wear Gauge 情報が含まれます。
◦
[診断レポートの表示] - 選択したデバイスの診断レポートを生成し、表示します。レ
ポートには、サポートされるソリッドステートドライブの SmartSSD Wear Gauge 情
報および使用率および予想寿命情報が含まれます。
◦
[診断レポートの保存] - グラフィック表示せずに、エクスポート用に選択したデバイ
スの診断レポートを生成します。
[SmartSSD Wear Gauge のレポート] - レポートを表示または生成します。
◦
[SmartSSD Wear Gauge レポートの表示] - SSD の使用率および推定寿命情報を表示し
ます。
◦
[SmartSSD Wear Gauge レポートの保存] - エクスポート用のレポートが生成されます
が、グラフィカルには表示されません。
Insight Diagnostics
HP Insight Diagnostics はシステム構成情報を取得し、詳細な診断テスト機能を提供します。
HP Insight Diagnostics アイコンを誤ってダブルクリックすると、同時に 2 つの Insight Diagnostics
セッションを開こうとしたことを知らせるメッセージが表示されます。この状況を修正するに
は、メッセージに示される手順に従ってください。
オフラインツール
21
HP Insight Diagnostics は、プロセッサー、メモリ、およびハードディスクドライブなどのデバ
イスの重要なハードウェアコンポーネントの徹底したテストを提供し、総合的なオフラインシ
ステムおよびコンポーネントテスト一式を提供します。オフラインテスト中は、ユーザーがイ
ンストールした OS は実行されません。そのため、システムからのソフトウェア情報は報告さ
れません。コンピューターが以下の製品のいずれかから開始したときに、Insight Diagnostics
（オフライン版）が実行されます。
•
HP ProLiant サーバーの Intelligent Provisioning
•
HP Service Pack for ProLiant（SPP）
Insight Diagnostics は、確認、診断、およびハードウェアの問題の切り分けの効果的なプロセス
の簡素化を行います。システムの可用性は機能の主要な機能により維持されます。
•
現在の構成を様々なレベルとカテゴリで調査する
•
ハードウェアの障害を視覚的にテストおよび診断する
•
アップグレードのプランニング、標準化、インベントリのトラッキング、ディザスタリカ
バリ、およびメンテナンスのために構成情報を文書に記録する
•
詳細な分析のために構成情報を別の場所へ転送する
•
インテグレーテッドマネジメントログ（IML）を管理する
システム管理ツールに加え、サービスツールはシステムの問題をすばやく解決できます。サー
ビスプロセスを合理化して、問題をすばやく解決するためには、保守サービスの要請があった
ときに正しい情報を用意する必要があります。この機能の組み合わせは、サービスプロセスの
簡素化とダウンタイムを軽減します。
[終了診断]をクリックすると Insight Diagnostics アプリケーションを終了して、Intelligent
Provisioning に戻ります。Insight Diagnostics は、Web ベースのアプリケーションとしても利
用可能です。詳しくは、HP の Web サイト（http://www.hp.com/jp/proliantessentials_manual
）にある『HP Insight Diagnostics ユーザーガイド』を参照してください。
22
SPP の使用シナリオ
5 FAQ
この章では、SPP の使用に関するよくある質問とその回答を紹介します。
自分が使用している SPP のバージョンを確認する方法を教えてくださ
い
HP SPP のバージョン情報は Start.htm ファイルにあり、Web ブラウザーで表示できます。
このファイルは、HP SPP のルートディレクトリにあります。
SPP からコンポーネントを追加または削除する方法の情報はどこにあり
ますか
個別手順の情報は、http://www.hp.com/jp/spp_doc にある『HP ProLiant および Integrity
Firmware Management ベストプラクティス実装者ガイド』から入手できます。
次のような場合には、SPP のコンポーネントを追加または削除できます。
•
SPP に含まれていないホットフィックスまたは新たにリリースされたコンポーネントをご
使用の SPP ベースラインに挿入する。
•
必要なファイルだけが確実にシステムにロードされるようにする（これにより、トラブル
シューティングが必要な場合に、変更の追跡が容易になることがあります）。
•
他社製品との互換性を維持する。たとえば、FC HBA に対する更新版が HP からリリース
されたときに、外部スイッチのベンダーがこの HP の更新版をサポートしていない場合、
この更新版を削除することによってスイッチベンダーのサポートを継続して受けることが
できます。
注記: 変更した SPP を、HP Intelligent Provisioning を使用してインストールすることはできま
せん。変更を加えた SPP のインストールには、HP SUM を使用してください。HP Intelligent
Provisioning について詳細は、http://www.hp.com/jp/proliantessentials_manual で入手できま
す。
SPP からコンポーネントを追加または削除する一般的な手順については、次を参照してくださ
い。
•
ISO から抽出した SPP の変更については、「ファイルを含むディレクトリの作成」 (13 ペー
ジ) を参照してください。
•
ISO フォーマット内部での SPP の変更については、「カスタム ISO の作成」 (13 ページ)
を参照してください。
SPP は ISO フォーマットの状態で保つ必要がありますか。それとも抽
出するのですか
SPP が ISO フォーマットの状態である必要があるか、それとも抽出する必要があるかは、使用
ツールによって異なります。たとえば、インスタンスのオフライン更新は ISO から起動されま
す。
オンラインモードとオフラインモードは、どういう場合に使用する必要
がありますか
オンラインモードでは、通常のサーバー環境でホストプロセッサーが動作している状態で、イ
ンストールが行われます。サーバーで Microsoft Windows Server 2008 が実行され、その環境
で更新が行われる場合などが該当します。ファームウェアの更新のためにサーバーを起動して
特別な環境に入れる必要はありません。ただし、ファームウェアをアクティブにするために、
ターゲットを再起動しなければならない場合があります。可能な限り、オンラインモードを使
用することをおすすめします。
自分が使用している SPP のバージョンを確認する方法を教えてください
23
オフラインモードでは、ファームウェアの更新のみをサポートしています。HP SUM は、小さ
な Linux カーネルを起動し、単一のサーバーで更新できるようにします。オフラインモードで
は単一のレポジトリを使用してローカルシステムのみを更新することができ、通常のローカル
ホストオペレーティングシステムを要求する HP SUM の一部の機能はサポートされません。以
下の状況にあり、必要な場合に、オフラインモードを使用することをおすすめします。
•
オフラインモードのみでサポートされているコンポーネントのインストールまたは更新。
•
ターゲットにサポートされるまたは機能するオペレーティングシステムがない。
データセンターや企業環境での更新プランニングの情報が掲載されてい
る場所を教えてください
http://www.hp.com/jp/spp_doc にある『HP ProLiant および Integrity Firmware Management
ベストプラクティス』のプランニングガイドと実装者ガイドは、データセンターおよび企業環
境で SPP を使用する際の計画立案に役立てることができます。
•
『HP ProLiant および Integrity Firmware Management ベストプラクティス概要』 - システ
ム環境を最新の状態に保ち、その能力を最大限に引き出すための情報を提供します。
•
『HP ProLiant および Integrity Firmware Management ベストプラクティスプランニングガ
イド』 - サーバー環境の更新の際に従うべきファームウェア更新プランを、更新の開始に
先立って作成する方法について概説します。
•
『HP ProLiant および Integrity Firmware Management ベストプラクティス実装者ガイド』
- 更新の実装方法を例を用いて説明します。
これらのドキュメントは、http://www.hp.com/jp/spp_doc にある SPP 情報ライブラリからダ
ウンロードできます。
ファームウェアコンポーネントまたはソフトウェアコンポーネントだけ
をインストールする方法を教えてください
HP SUM を使用して、ファームウェアコンポーネントまたはソフトウェアコンポーネントを別
個にインストールすることができます。
GUI モードで、ファームウェアコンポーネントまたはソフトウェアコンポーネントだけを含む
カスタムベースラインを作成します。
CLI モードで、次のコマンドを使用します。
•
hpsum /s /romonly - このフィルタースイッチを指定すると、HP SUM は、インストー
ルに必要なファームウェアコンポーネントだけをインストールします。
•
hpsum /s /softwareonly - このフィルタースイッチを指定すると、HP SUM は、イン
ストールに必要なソフトウェアコンポーネントだけをインストールします。
注記: HP SUM の使用について詳しくは、『HP Smart Update Manager ユーザーガイド』を
参照してください。
HP SUM をシャーシ全体に適用すると、どのように機能しますか
HP SUM は、更新の開始前に、ターゲットに対して依存性チェックを実行してすべての依存関
係が満たされていることを確認します。また、HP SUM の検出プロセスでは、ターゲットで必
要なアップデートが検出され、HP SUM が更新を正しい順序で行えるようになります。
SPP をインストールする場合、サイレントオプションはありますか
HP SUM の CLI と入力ファイルモードには、それぞれ/silent パラメーターがあります。オ
フラインモードでは、自動モードを使用して、更新する必要があるファームウェアをインス
トールできます。これらのモードの使用について詳しくは、『HP Smart Update Manager ユー
ザーガイド』を参照してください。
24
FAQ
c7000 エンクロージャー全体とその構成要素すべてをアップグレード
するとき、HP SUM に入力するのは OA の IP アドレスだけですか
•
HP SUM ツールに OA の IP アドレスを入力するだけでアップグレードできるのですか。
•
OA は iLO とモジュールのアドレスを自動的に識別できると聞いています。そうであれ
ば、このツールは OA の IP アドレスを入力するだけでシャーシ内部のすべてのコンポー
ネントをアップグレードできるのではないですか。
•
ブレード、iLO、モジュールなどの IP アドレスを手動で HP SUM の GUI インターフェイ
スに入力して、実際にはエンクロージャーとそのすべての内部コンポーネントに当たる、
独自のグループを作成する必要があるのではないですか。
•
OA はホスト OS の IP アドレスを識別できないと聞いています。そうであれば、ブレード
サーバーの BIOS をアップグレードするホスト OS の IP アドレスを常に手動で追加する必
要があるのではないですか。
HP SUM は、すべてのサーバーファームウェアをオンラインモードで更新します。HP SUM
は、OA を NIC インターフェイス経由ではなく OA インターフェイス経由で更新します。SPP
は、サーバーファームウェアの更新に使用するファームウェアバージョンを提供します。
G7 以前のターゲットを更新する場合は、更新するターゲットの IP アドレスまたは DNS 名を
入力します。HP SUM はターゲット上の OA ホストサーバーのリストを検出します。また、
OA ホストサーバーリストにサーバーが追加されている場合は、ターゲットを追加するかどう
かをユーザーに尋ねます。
AMS を実行する Gen8 サーバーを使用している場合は、IP アドレスの入力は不要です。
エンクロージャーを更新する際の順序を教えてください
更新の順序は、オペレーティングシステムがすでにインストールされているかどうかと VC
ファームウェアバージョンで決まります。
•
VC ファームウェアのバージョンが 1.34 より古い場合は、OA とブレードを同時にアップ
デートできます。
•
VC ファームウェアのバージョンが 1.34～3.00 の場合は、次の手順に従います。
•
◦
オペレーティングシステムがない場合は、まず、ブレードインフラストラクチャファー
ムウェア（OA または VC）を更新し、次にブレード（オフライン）を更新します。
◦
オペレーティングシステムがある場合は、まず OA を更新し、ブレード（オンライ
ン）と VC を同時に更新します。
VC ファームウェアが 3.00 より大きい場合は、最初に OA ファームウェア 3.00 をインス
トールする必要があります。
SPP は、Windows 2003 をサポートしていません。Windows 2003 サー
バーを所有している場合はどうしたらいいですか
Windows 2003 の更新には、以前と同様に SP 8.70 と Smart Update Firmware DVD 9.30 を使
用することをおすすめします。また、SPP 2011.09.0 を使用してオフラインモードでファーム
ウェアを更新することもできます。
c7000 エンクロージャー全体とその構成要素すべてをアップグレードするとき、HP SUM に入力するのは OA の IP アド
レスだけですか
25
6 トラブルシューティング
この章では、SPP に関連する問題点をトラブルシューティングするためのレポート作成とログ
収集に関する一般的な情報について説明します。
既知の制限事項の一覧は、http://www.hp.com/jp/spp_doc にある SPP 情報ライブラリから、
使用する環境に合った『HP Service Pack for ProLiant リリースノート』を参照してください。
注記: ログの収集とレポートの作成についてはバージョン間で違いがあるため、SPP 情報ラ
イブラリから使用環境に合った HP SUM 製品のドキュメントを参照してください。
レポートの生成と表示
レポジトリの内容、ターゲットのファームウェア、ターゲットのインストールの詳細、および
失敗した依存関係について説明するレポートファイルを HTML または XML 形式で作成できま
す。いずれのファイルも、Microsoft Internet Explorer のような Web ブラウザーで表示できま
す。レポートでサポートされる Web ブラウザーは、JavaScript 対応の Internet Explorer 6.0
および Mozilla Firefox 3.5 以上です。XML レポートでは、レポート情報を抽出し、他の位置に
表示するプログラムを書くことができます。
注記: すべての画面ですべてのレポートを利用できるわけではありません。レポートが使用
できない場合、HP SUM ではレポートはグレーに表示され、選択できません。
レポートの生成
ノードのインベントリを作成した後で、HP SUM の [ノード] 画面からレポートを生成できま
す。
レポートを生成するには、次の操作を行います。
1.
2.
[ノード] 画面で、1 つまたは複数のレポートを選択してから、[アクション]→[レポート]の
順にクリックします。
生成するレポートを選択します。
•
ファームウェア詳細：ノードに現在インストールされているファームウェアのバー
ジョンが表示されます。
•
展開プレビュー：ノードにインストールできるコンポーネントが表示されます。
•
失敗した依存性の詳細：ノードの失敗した依存関係が表示されます。
•
インストールされた詳細：ノードにインストールした内容の詳細が表示されます。
•
インベントリ：ベースラインにどんなコンポーネントが格納されているかについて、
詳しく表示します。
•
統合：各レポートタイプのうちの 1 つが生成されます。
注記: レポートを選択できない場合は、レポートを生成する情報が十分でないことが考
えられます。
3.
生成するレポート形式として、[HTML]、[CSV]、[XML] のいずれかをクリックします。
注記: HP SUM は、レポートの生成が完了すると自動的にレポートを表示します。アプ
リケーションにフォーマットを関連付けていない場合、レポートを保存するかどうかを確
認するメッセージが表示されます。
4.
26
[生成]をクリックします。
トラブルシューティング
トレースディレクトリの収集
問題のサポートで HP にお問い合わせいただく場合は、GatherLogs ユーティリティを実行し
てください。GatherLogs は、HP SUM と同じディレクトリにあります。
HP SUM は、内部プロセスおよびデバッグ情報を含む一連のデバッグトレースログを生成しま
す。これらのログは、HP SUM の障害の確認に役立てることができます。トレースディレクト
リは、/tmp/HPSUM ディレクトリ（Linux）および %temp%\HPSUM ディレクトリ（Windows）
に格納されます。HP SUM は、HP SUM が更新する機能およびノードごとにトレースディレク
トリを作成します。
HP SUM は、GatherLogs.bat（Windows 用）または Gatherlogs.sh（Linux 用）という
名前のユーティリティを備えており、すべてのログを使用して圧縮ファイル（Windows で
は.zip、Linux では tar.Z）を作成します。ログファイルを参照する必要がある場合は、このユー
ティリティを実行して 1 つのファイルにすべてのログを収集できます。
注記:
GatherLogs ユーティリティを実行する前に、HP SUM を終了してください。
HP SUM をオフラインモードで実行している場合は、次の手順に従ってト
レースディレクトリとログを収集します。
1.
2.
HP SUM をオフラインモードで起動します。
CTRL-ALT-D-B-X を押して、HP SUM GUI からコマンドプロンプトを起動します。
注記: 約 30 秒待つと、HP SUM の GUI ウィンドウ上にコマンドプロンプトが表示され
ます。
3.
4.
5.
ディレクトリを HP SUM の実行元ディレクトリに切り替えます（例：cd
/mnt/bootdevice/SPP2012060B/hp/swpackages）。
./gatherlogs.sh と入力して、HP SUM のログを収集します。すべてのログは、HP SUM
が格納されているディレクトリ内、または一時ディレクトリ内（HP SUM のディレクトリ
が読み取り専用の場合）の .tar.gz ファイルに収集されます。ログファイルの名前は、
HPSUM_Logs_$(日付時刻).tar です。
ログを別のコンピューターで参照する場合は、リムーバブルメディアに保存します。
HP SUM のログは以下の場所に格納されます。
ログ
Windows ディレクトリ
Linux ディレクトリ
ユーザーレベルのログ
C:\cpqsystem\hp\log
/var/hp/log
デバッグログ
%temp%\HPSUM
/tmp/HPSUM
必要に応じた HP SUM バイナリの
ローカルコピー *
%temp%\localhpsum
tmp/localhpsum
リモートノードのファイル
admin$\temp
/tmp/HPSUM
* HP SUM 6.3.0 以上では、マウントされたネットワーク共有または読み取り専用の場所から
HP SUM を起動すると、バイナリおよびサポートファイルのローカルコピーが作成されます。
そのため、更新中に HP SUM のアクセスは中断されません。
注記: Linux システムでは、上記の場所でログが見つからない場合、ディレクトリ /var/cpq/
Component.log を確認してください。
トレースディレクトリの収集
27
7 サポートおよび他のリソース
SPP のサポートポリシー
アクティブな各 SPP のサポート期間については、SPP 情報ライブラリで提供される『HP Service
Pack for ProLiant リリースノート』を参照してください。
HP への連絡前に収集する情報
HP に連絡する前に、必ず次の情報を用意してください。
•
Active Health System ログ（HP ProLiant Gen8 サーバーのみ）。
Active Health System ログ - 障害が検出される前の 7 日間の Active Health System ログをダ
ウンロードして使用できます。詳しくは、http://www.hp.com/jp/proliantessentials_manual
の『HP Intelligent Provisioning ユーザーガイド』を参照してください。
•
OA SHOW ALL レポート（HP BladeSystem 製品のみが対象）
OA SHOW ALL レポートの取得に関する情報は、http://www.hp.com/go/OAlog を参照
してください。
•
テクニカルサポートの登録番号（該当する場合）
•
製品のシリアル番号
•
製品のモデル名と製品番号
•
製品の識別番号
•
該当するエラーメッセージ
•
追加したボードおよびハードウェア
•
他社製のハードウェアまたはソフトウェア
•
オペレーティングシステムの種類とリビジョンレベル
HP テクニカルサポートへのご連絡方法
次の方法で HP のテクニカルサポートに問い合わせてください。
•
http://www.hp.com/go/assistance の Contact HP worldwide の Web サイトを参照してく
ださい。
•
http://www.hp.com/go/hpsc の HP サポートセンターの Web サイトにある [HP に問い合
わせ]リンクを使用します。
•
米国では、+1 800 334 5144 に電話で問い合わせてください。このサービスは、休日な
しで 24 時間ご利用いただけます。品質向上のため、お電話の内容を録音またはモニター
させていただくことがあります。
サブスクリプションサービス
http://www.hp.com/go/myadvisory でサインアップして、製品サポート情報、ドライバーアッ
プデート、ソフトウェアリリース、ファームウェアアップデート、およびお客様で交換可能な
コンポーネントの情報について知らせるサポート通知を電子メールで受け取ります。
すでに受け取っているサポート通知のオプションを変更するには、右側の [サインイン]リンク
をクリックします。
関連情報
http://www.hp.com/go/spp （英語）の SPP Web サイトには、ドキュメント、顧客アドバイ
ザリ、およびビデオライブラリが含まれます。
28
サポートおよび他のリソース
http://www.hp.com/jp/spp_doc にある SPP の情報ライブラリには、次のものが含まれていま
す。
•
『HP Service Pack for ProLiant リリースノート』
•
『HP Service Pack for ProLiant サポートガイド』
•
『HP ProLiant ファームウェアの管理に関するベストプラクティスガイド』
•
各 SPP の内容を示すコンテンツレポート
http://www.hp.com/jp/spp_dl にある SPP のダウンロードページには、最新のおよびアーカイ
ブされた SPP ダウンロード、ホットフィックス、およびアドバイザリが含まれています。
http://www.hp.com/go/smartupdate にある「HP Systems and Server Software Management」
のページには、ProLiant サーバー管理ユーティリティへのリンクが含まれています。
HP SUM について詳しくは、http://www.hp.com/jp/proliantessentials_manual で提供される
『HP Smart Update Manager ユーザーガイド』を参照してください。
HP Systems Insight Manager について詳しくは、http://www.hp.com/go/hpsim/docs の HP
Systems Insight Manager の Web サイトから入手できる次の資料を参照してください。
•
『HP Systems Insight Manager インストール/ユーザーガイド』
•
『HP Systems Insight Manager のヘルプガイド』
ProLiant Gen8 のサーバーとソフトウェアについて詳細は、http://www.hp.com/go/proliantgen8/
docs の HP の Web サイトを参照してください。
HP Insight Control 管理ソフトウェアについては、http://www.hp.com/servers/rdp （英語）の
HP の Web サイトを参照してください。
ProLiant サーバーがサポートするオペレーティングシステムについて詳しくは、http://
www.hp.com/go/supportos （英語）にあるオペレーティングシステムサポートマトリックス
を参照してください。
Smart アレイコントローラーを使用する ProLiant サーバーに接続されている Modular Smart
Array 20/50/60/70 ストレージエンクロージャーの SATA ハードディスクドライブの更新の
サポートについて詳しくは、http://www.hp.com/go/msa （英語）の HP Storage Works Modular
Smart Arrays の Web サイトにあるサポートマトリックスを参照してください。
表記規約
表 1 表記上の規則
規則
要素
ミディアムブルーの語句：表 1 「表記上の規クロスリファレンスリンクおよび電子メールアドレス
則」
ミディアムブルーの下線付き語句：http://
www.hp.com
Web サイトアドレス
ボールドテキスト
• キー名
• ボックスなどの GUI で入力される文字列
• クリックおよび選択される GUI（メニューおよびリス
ト項目、ボタン、タブ、チェックボックス）
ボールドテキスト
語句の強調
表記規約
29
表 1 表記上の規則 (続き)
規則
要素
Monospace フォント
• ファイル名およびディレクトリ名
• システム出力
• コード
• コマンド、コマンド引数、および引数の値
ボールドテキストのMonospace フォント
• コード変数
• コマンド変数
ボールドテキストのMonospace フォント
Monospace フォントの語句の強調
注意: その指示に従わないと、装置の損傷やデータの消失を引き起こす恐れがある注意事項
を表します。
重要:
詳細情報または特定の手順を示します。
注記:
補足情報を示します。
ヒント:
役に立つ情報やショートカットを示します。
HP Insight Remote Support
HP では、リモートサポート用のデバイスを登録して、HP の保証、HP Care Pack サービス、ま
たは HP とのサポート契約の拡張を有効にすることを強くおすすめします。HP Insight Remote
Support は、お客様の監視機能を継続的に補助し、最高レベルのシステム可用性を実現します。
具体的には、このソフトウェアにより、インテリジェントなイベント診断が提供されハード
ウェアイベント通知が HP に安全な方法で自動送信されます。さらに、それに基づいて、製品
のサービスレベルに合わせた正確で迅速な保守対応が自動的に開始されます。また、通知を
HP の認定保守パートナーに送信して、オンサイトサービスの提供を受けることもできます。
詳しくは、HP の Web サイト http://h50146.www5.hp.com/services/cs/availability/hpalert/
insight_rs_inst.html にある『ProLiant サーバーおよび BladeSystem c-Class エンクロージャー用
HP Insight Remote Support および Insight Online セットアップガイド』を参照してください。
HP Insight Online ダイレクト接続
HP ProLiant Gen8 または Gen9 サーバー、あるいは HP BladeSystem C-class エンクロージャー
と組み合わせて内蔵の Remote Support 機能を使用する場合、サーバーまたはエンクロージャー
を登録して、HP Insight Online と直接通信することができます。この場合、ローカル環境で、
HP Insight Remote Support 用に情報を一元管理するホスティングデバイスをセットアップする
必要はありません。HP Insight Online は、リモートサポート情報の主要なインターフェイスで
す。
Insight Online ダイレクト接続構成は、iLO 4 1.40 以降、Intelligent Provisioning 1.60 以降、お
よび Onboard Administrator 4.11 以降で使用できます。
詳しくは、HP の Web サイト http://www.hp.com/go/insightremotesupport/docs にある製品
マニュアルを参照してください。
HP Insight Remote Support のセントラル接続
HP ProLiant Gen8 または Gen9 サーバー、あるいは HP BladeSystem C-class エンクロージャー
と組み合わせて内蔵の Remote Support 機能を使用する場合、サーバーまたはエンクロージャー
を登録し、ローカル環境で HP Insight Remote Support 用に情報を一元管理するホスティングデ
30
サポートおよび他のリソース
バイスを介して、HP と通信することができます。すべての構成およびサービスイベント情報
は、ホスティングデバイスを介してルーティングされます。この情報は、ローカルの HP Insight
RS ユーザーインターフェイス、または HP Insight Online の Web ベースのビューを使用して表
示できます。
Insight Remote Support のセントラル接続構成は、iLO 4 1.10 以降、Intelligent Provisioning 1.20
以降、および Onboard Administrator 3.60 以降で使用できます。
詳しくは、HP の Web サイト http://www.hp.com/go/insightremotesupport/docs にある製品
マニュアルを参照してください。
HP Insight Online
HP Insight Online は、HP サポートセンターポータルの機能です。HP Insight Remote セントラ
ル接続または HP Insight Online ダイレクト接続と連携して、サービスイベント情報、デバイス
の構成情報、契約および保証情報が、いつでもどこからでも表示できる個別化されたダッシュ
ボードに集約されます。ダッシュボードでは、IT 環境情報とサービス情報が整理して表示され
るので、より迅速に情報を把握し、対応することができます。HP 認定パートナーも、お客様
の承認を得て、HP Insight Online を使用してお客様の IT 環境を確認できます。
詳細は、HP の Web サイト http://www.hp.com/go/insightremotesupport/docs にある次のマ
ニュアルを参照してください。
•
『HP Insight Online ユーザーガイド』
•
『ProLiant サーバーおよび BladeSystem c-Class エンクロージャー用 HP Insight Remote
Support および Insight Online セットアップガイド』
HP Insight Online
31
8 マニュアルに関するご意見、ご指摘
HP では、お客様により良いドキュメントを提供するように努めています。マニュアルを改善
するために役立てさせていただきますので、何らかの誤り、提案、コメントなどがございまし
たら、マニュアルフィードバック担当（[email protected]）へお寄せください。この電子
メールには、マニュアルのタイトルと製品番号、バージョン番号、または URL をご記載くださ
い。
32
マニュアルに関するご意見、ご指摘
A SYSLINUX を使用した起動可能な USB キーの作成
Linux で起動可能な USB キーを作成するには、以下の手順に従ってください。
1. http://syslinux.zytor.com から、SYSLINUX 3.2 以降を入手して Linux ワークステーション
にダウンロードします。
2. 前の手順で入手した SYSLINUX RPM をインストールします。
3. USB キーのマウントポイント用のディレクトリがない場合は、作成します。たとえば、次
のように記述します。
mkdir /usbkey
注記: デバイスマウントポイントは、他の SCSI ドライブもサーバーに取り付けられてい
るかどうかによって異なる場合があります。このため、デバイスマウントポイントは、
sdb1、sdc1 などになることがあります。
4.
USB キーを挿入して、マウントします。たとえば、次のように記述します。
mount /dev/sda1 /usbkey
5.
キーを起動可能にするために、次のコマンドを使用して USB キーにブートパーティショ
ンを書き出します。
./syslinux /usbkey
6.
SPP をマウントするためのディレクトリを作成します。たとえば、次のように記述します。
mkdir /spp_mount_point
7.
ループバックを使用して SPP をマウントします。たとえば、次のように記述します。
mount —t iso9660 spp.<version>.iso /spp_mount_point —o loop
8.
カレントディレクトリをマウントした SPP ISO 上のディレクトリに切り替えます。
cd /spp_mount_point/usb
9.
SPP マウントポイントと USB マウントポイントで実施される usbcreator.sh スクリプ
トを実行して、SPP のファイルを USB キーに移動させます。たとえば、次のように記述し
ます。
./usbcreator.sh /spp_mount_point /usbkey
10. ホットフィックスなど別のコンポーネントを追加する場合は、/usbkey 上の /hp/
swpackages ディレクトリにコピーします。
注記: HP SUM は、/hp/swpackages ディレクトリで見つけた追加コンポーネントをイ
ンストールします。Intelligent Provisioning は、追加コンポーネントの更新は行いません。
11. SPP ISO と USB キーをアンマウントします。たとえば、次のように記述します。
umount /dev/sda1
umount spp.<version>.iso
12. USB キーを取り出します。
33
用語集
DUD
Driver User Diskette
EFM
Enclosure Firmware Management - OA の機能
HBA
host bus adapter。ホストバスアダプター
HP iLO
Integrated Lights-Out
HP SUM
HP Smart Update Manager
LDU
Linux Deployment Utility。Linux 展開ユーティリティ
LILO
Linux Loader
OA
Onboard Administrator
POST
Power-On Self-Test。電源投入時セルフテスト
PSP
HP ProLiant Support Pack
RBSU
HP ROM-Based Setup Utility。HP ROM ベースセットアップユーティリティ
RIBCL
Remote Insight Board Command Language。リモート Insight ボードコマンド言語
RPM
Red Hat Package Manager
SAS
serial attached SCSI
SDR
Software Delivery Repository
SMH
HP System Management Homepage
SOAP
Simple Object Access Protocol
SPP
HP Service Pack for ProLiant
SSH
Secure Shell
SSL
Secure Sockets Layer
SUV
serial, USB, video
TPM
Trusted Platform Module
UNC
Universal Naming Convention
VC
Virtual Connect
VCA
Version Control Agent。バージョンコントロールエージェント
VCRM
Version Control Repository Manager。バージョンコントロールレポジトリマネージャー
WMI
Windows Management Instrumentation
XML
extensible markup language
34
用語集
索引
C
W
CD, 14
Windows 2003, 25
D
い
DVD, 14
インストール
ソフトウェアのみ, 9
ファームウェアのみ, 9
インストールの概要, 7
インストールモード, 5
F
FAQ, 23
H
HP
テクニカルサポート, 28
HP Insight Online, 31
HP SIM
更新を使用, 10
HP SSA, 19
HP SUM
インストールの開始, 9
インストールモード, 5
エンクロージャーに適用, 25
サイレントパラメータ, 24
シャーシに適用, 24
ソフトウェアのみのインストール, 24
ファームウェアのみのインストール, 24
HP に連絡, 28
I
お
オペレーティングシステムのサポート, 5
か
関連ドキュメント, 28
き
企業環境
更新プランニング, 24
規約
ドキュメント, 29
こ
更新の際のチェック, 7
更新プランニング, 24
コンポーネントの追加, 13
Insight Diagnostics, 21
ISO
マウント, 13
さ
P
ソフトウェアのみのインストール, 24
PXE サーバー
コンポーネントをインストール, 10
て
S
SPP
SPP とは, 5
リリースバージョン, 5
SPP ISO の変更, 13
SPP サプリメント, 5
SPP のステージ操作, 12
T
TPM（Trusted Platform Module）
Trusted Platform Module, 9
Trusted Platform Module, 8
Trusted Platform Module（TPM）
Trusted Platform Module, 9
U
USB Key Utility, 14
USB キー
SYSLINUX で作成, 33
起動可能なキーの作成, 14
サプリメント, 5
そ
データセンター
更新プランニング, 24
テクニカルサポート
HP, 28
展開の概要, 7
と
ドキュメント
関連情報, 28
規約, 29
トラブルシューティング
トラブルシューティング, 26
は
ハードディスクドライブ
インストール, 13
ひ
表記規約, 29
35
ふ
ファームウェアのみのインストール, 24
へ
ベースライン
作成, 13
ヘルプ
取得, 28
ほ
ホットフィックス
SPP に追加, 13
ま
マニュアル
ご意見、ご指摘, 32
り
リリースバージョン, 5
れ
レポート
レポートの生成と表示, 26
レポート、作成
レポートの生成, 26
36
索引

Download Report