特勘☆Market Report -weekly- №2016-124 特別勘定運用部 2016年11月14日 先週のポイント 注目の米大統領選は、事前予想に反してトランプ氏が勝利。一時的にリスクオフとなる局面も見られたが、トランプ氏の穏当な勝利宣言等を受 け市場の過度な懸念は後退。積極的な財政政策・規制緩和への注目が集まり、米国は株高・金利上昇・ドル高の展開。開票当日の日本で は、トランプリスクを嫌気し日経平均株価は一時1,000円超の下落となったものの、米国市場の流れを受けて翌日には急反発した。 2016年3月末 日経平均株価(円) TOPIX(ポイント) NYダウ(ドル) S&P 500(ポイント) ナスダック総合指数(ポイント) ユーロストックス(ポイント) 上海総合指数(ポイント) 円/ドル(円) 円/ユーロ(円) ドル/ユーロ(ドル) WTI 原油先物(ドル/バレル) 10月31日 11月4日 (年度始~) 2016年3月末比 11月11日 (前月末~) 10月31日比 (前週末~) 11月4日比 16,758.67 1,347.20 17,685.09 2,059.74 4,869.85 321.54 3,003.92 17,425.02 1,393.02 18,142.42 2,126.15 5,189.14 328.96 3,100.49 16,905.36 1,347.04 17,888.28 2,085.18 5,046.37 317.93 3,125.32 17,374.79 1,378.28 18,847.66 2,164.45 5,237.11 324.14 3,196.04 3.7% 2.3% 6.6% 5.1% 7.5% 0.8% 6.4% -0.3% -1.1% 3.9% 1.8% 0.9% -1.5% 3.1% 2.8% 2.3% 5.4% 3.8% 3.8% 2.0% 2.3% 112.57 128.11 1.1380 38.34 104.82 115.10 1.0981 46.86 103.12 114.87 1.1139 44.07 106.65 115.76 1.0854 43.41 -5.3% -9.6% -4.6% 13.2% 1.7% 0.6% -1.2% -7.4% 3.4% 0.8% -2.6% -1.5% -0.03 1.77 0.15 1.22 1.44 -0.05 1.83 0.16 1.66 1.20 -0.06 1.78 0.14 1.75 1.27 -0.02 2.15 0.31 2.02 1.47 0.03 0.32 0.15 0.36 0.28 0.04 0.37 0.17 0.27 0.21 *金利は変化幅 日本10年国債(%) 米国10年国債(%) ドイツ10年国債(%) イタリア10年国債(%) スペイン10年国債(%) 先週の市場動向(内外株式) 国内株式 乱高下 ・9日に予想外の大統領選結果 が伝わると将来への不安心理 が市場を覆い、日経平均は一 時1000円以上急落。 ・トランプ勝利宣言後に米株価 が反発し、米国金利上昇と共に ドルが上昇すると、リスク回避 ムードは一気に後退し、10日の 株価は1000円超の急反発。週 間でも大幅高となった。 0.01 0.38 0.16 0.80 0.04 *市場が休日の場合は前営業日の数値を記載しています。 東証33業種別騰落率 (上位) 1 保険業 2 銀行業 3 非鉄金属 4 証券業等 5 鉄鋼 (下位) 1 水産・農林業 2 食料品 3 繊維製品 4 情報・通信業 5 その他製品 (出所)Bloomberg 外国株式 上昇 (米国)大統領選前はクリントン 氏有利との報道を好感し株価 は上昇。予想に反し、トランプ 氏が当選したが、勝利演説等 を受け財政政策への期待が高 まり、週間で株価は上昇。 (中国)貿易統計は低調となるも 市場への影響は限定的。米大 統領選後のリスクオン姿勢を 背景に週間で株価は上昇。 11.4% 9.1% 8.0% 7.8% 6.5% -5.3% -5.0% -3.6% -2.9% -1.7% S&P500業種別騰落率 (上位) 1 金融 2 資本財・サービス 3 ヘルスケア 4 一般消費財・サービス 5 素材 (下位) 1 公益事業 2 生活必需品 3 不動産 4 電気通信サービス 5 情報技術 (出所)Bloomberg (出所)Bloomberg 日経平均株価 NYダウ (円) (ドル) 22,000 東証1部売買高(右軸-億株) 20,000 80 NY証券取引所売買高(右軸-億株) 日経平均 30 NYダウ 60 20,000 18,000 40 16,000 20 14,000 2015/4 11.3% 8.0% 5.8% 4.0% 3.6% -4.1% -2.1% -1.4% -0.1% 1.4% 2015/10 2016/1 2016/4 2016/7 20 16,000 10 14,000 2015/4 0 2015/7 18,000 2016/10 (出所)Bloomberg 0 2015/7 2015/10 2016/1 2016/4 2016/7 2016/10 (出所)Bloomberg ユーロストックス 上海総合 (ポイント) (ポイント) 450 80 売買高(右軸-億株) ユーロストックス 400 6,000 上海証券取引所売買高(右軸-億株) 70 1,200 上海総合 60 5,000 900 4,000 600 3,000 300 50 350 40 30 300 20 10 250 2015/4 2,000 2015/4 0 2015/7 2015/10 2016/1 2016/4 2016/7 2016/10 (出所)Bloomberg 0 2015/7 (出所)Bloomberg 1 2015/10 2016/1 2016/4 2016/7 2016/10 g g 先週の市場動向(内外金利、為替、経済指標) 国内金利 小幅金利上昇 米大統領選でトランプ氏優勢と報じられると、一時リスク回避の動き が強まり金利は低下したが、同氏の当確後には財政拡張的な公約 に注目が集まりリスクオンに転換。但し、日銀のイールドカーブコン トロールを意識し、金利上昇は海外比で小幅に留まった。 米国金利 大幅金利上昇 週前半は米大統領選を控えて1.8%台前半にて推移。米大統領選 挙の開票が始まり、トランプ氏が優勢と報じられるとリスクオフの流 れが強まり金利は一時1.7%台前半まで低下するも、その後トランプ 氏の当選が確実になると2.15%まで金利上昇した。 為替 ドルが急伸 週前半は104円台半ばを中心とした推移が継続。その後は米大統 領選挙でトランプ氏優勢との報道を受け、一時101円台前半まで円 高が進行。しかしトランプ大統領誕生が決定すると、政策期待から 株高が進行し106円台後半までドル高となった。 経済指標 鉱工業生産(前月比/速報値) 景気ウォッチャー調査現状 景気ウォッチャー調査先行き 機械受注(船電除く民需/前月比) 期間 9月 10月 10月 9月 予測 +0.9% 44.4 47.8 -1.5% 実績 0.0% 46.2 49.0 -3.3% 判定 × ○ ○ × 米国 11/1 11/2 11/3 11/3 11/4 11/10 11/11 経済指標 ISM製造業景況指数 ADP雇用統計 新規失業保険申請件数 ISM非製造業景況指数(総合) 非農業部門雇用者数変化 新規失業保険申請件数 ミシガン大学消費者マインド(速報値) 期間 10月 10月 10月29日 10月 10月 11月5日 11月 予測 51.7 16.5万件 25.6万件 56.0 17.3万人 26.0万件 87.9 実績 51.9 14.7万件 26.5万件 54.8 16.1万人 25.4万件 91.6 判定 ○ × × × × ○ ○ 欧州 10/31 経済指標 CPI予想(前年比) 期間 10月 予測 +0.5% 実績 +0.5% 判定 - 中国 11/1 11/8 経済指標 製造業PMI 貿易収支 期間 10月 10月 予測 50.3 517.0億ドル 実績 51.2 490.6億ドル 判定 ○ × 為替 (%) (%) 130 2.5 (円) (円) 円/ドル 125 0.3 0.0 1.5 日本10年国債 米国10年国債(右軸) 2015/7 2015/10 2016/1 2016/4 2016/7 2016/10 (出所)Bloomberg 135 115 130 110 125 105 120 100 115 95 2015/4 1.0 145 140 円/ユーロ(右軸) 120 2.0 -0.3 2015/4 (出所)Bloomberg ※ 判定は、事前予想よりポジティブであれば ○ 。 日米10年国債金利 0.6 日本 10/31 11/9 11/9 11/10 110 2015/7 2015/10 2016/1 2016/4 2016/7 2016/10 (出所)Bloomberg 先週の経済指標1 日本 9月機械受注 先週の経済指標2 銅先物価格 30 (%) (ドル/ポンド) 持ち直しの動きは足踏み 250 大統領選前後で急騰 20 230 10 210 0 -10 予想 4.1% 実績 4.3% 2011 2012 2013 2014 2015 2016 (出所)Bloomberg <トランプ政権のポジティブ面> ●大統領と議会の「ねじれ」解消 ⇒今回の大統領選と中間選挙の結果、上下院とも共和党が多数派政党となり、 現オバマ政権の「ねじれ」状態が解消。構造的には安定した政権運営が可能に。 ●財政拡張・規制緩和に積極的 ⇒減税や公共投資の増額等の積極的な財政拡張のほか、規制緩和に前向き な姿勢。個人消費の押し上げ、企業の投資促進等が期待される。 ●大統領選ではトランプ氏のネガティブ面が注目されたが、勝利宣言時の穏 当な演説内容等を受け新政権への過度な懸念が後退。財政拡張や規制緩 和等のポジティブ面に改めて注目が集まり、株高・金利上昇・ドル高に繋がっ た。 ■トランプ氏が公約に掲げる主要な政策 内容 税制 歳出 国防費を除く歳出を年間1%ずつ削減 通商政策 TPP協定離脱、NAFTAの再交渉 エネルギー政策 移民 温暖化ガス削減等の環境規制撤廃 移民の流入を制限 インフラ インフラ投資増額 <トランプ政権のネガティブ面> ●過度な国内優遇 ⇒TPPやNAFTA等の自由貿易協定からの脱退、移民の流入制限等を示唆。 移民減少による労働力不足、貿易障壁の拡大等は企業活動の阻害要因。 ●不透明な政策実効性 ⇒トランプ氏は公職経験がなく、議会共和党とも関係性は今ひとつ。財政拡張 も肝心の財源が不明確で、政策の実現可能性は不透明な状況。 今週・来週の注目イベントなど 日付 国 イベント 今後の見通し ■米大統領選という大きなイベントを通過し、落ち着き処を探る値動きに ・注目の米大統領選は予想外の展開となったものの、トランプ氏も大統領就任に向け現実 的な態度を見せており、新政権の政策内容・実行可能性を冷静に見極める展開となろう。 ・大統領選におけるトランプ氏の勝利を受けNYダウは最高値を更新するなど、米国では期 待感が先行した格好。今後は次期政権の主要人事や、政策の具体案に一喜一憂する展 開が予想される。一方、17日にはイエレンFRB議長の議会証言も控えており、追加利上げ に対する言及にも注目。 ・日経平均は乱高下しながらも週間では上昇し、警戒感は後退。不安定さは残りつつも、 円安の進行も株式市場の先行きに対する警戒感を和らげ、相場を下支えしよう。目先は17 日に予定されている安倍首相とトランプ氏による会談の動向が注目される。 ※ ※ ※ ※ 2016/8 ■トランプ政権に対する市場の評価 <トランプ氏が大統領選で勝利> ●11月9日(現地時間8日)、米国で大統領選挙が実施され、接戦の末、ドナ ルド・トランプ氏が勝利。予想外のトランプ氏勝利に対し市場は一旦リスク オフで反応も、早々に持ち直した。 法人税率の引き下げ(35% ⇒ 15%) 所得税の簡素化と税率の引き下げ(最高税率39.6% ⇒ 33%) 2016/5 (出所)Bloomberg 米国 大統領選挙結果 項目 2016/2 <銅価格について> 加工しやすく電気をよく通す特性から電子機器に不可欠な部品。熱伝導性にも優れる など広く産業用用途に利用されるため、市場価格は世界景気の影響を強く受ける。 機械受注(船電除く民需・前年比) -20 2010 12月限月銅先物価格 190 2015/11 (出所)Bloomberg等 現時点での市場見通しを示したものであり、当社の投資方針と必ずしも整合するとは限りません。 本資料は当社が情報提供を目的に作成したものであり、保険募集を目的とするものではありません。 データの一部は当社が信用できると判断した情報源より作成しておりますが、正確性・完全性について当社が保証するものではありません。 最終ページのご連絡事項についてよくお読み下さい。 2 予測値 11/14 日 7-9月期 GDP(前期比年率) 2.2%(実績) 黒田日銀総裁講演 中 10月 小売売上高(前年比) 10.7% 10月 鉱工業生産(前年比) 6.2% 欧 ドラギECB総裁講演 11/15 米 10月 小売売上高(前月比) 0.6% 11/16 米 10月 鉱工業生産(前月比) 0.2% 11/17 日 安倍首相、トランプ次期米大統領と会談 米 10月 消費者物価指数(前月比) 0.4% イエレンFRB議長議会証言 11/18 欧 ドラギECB総裁講演 - お問い合わせ先:特別勘定運用部 TEL 050-3780-1007 特別勘定特約に関する重要なお知らせ ※本お知らせは保険業法第300条の2に準用される金融商品取引法第37条に基づき、特別勘定特約に関して表示すべき広告等規制に関し て記載するものです。 【手数料について】 ・特別勘定特約に関する手数料(付加保険料)は、当社が引受けるご契約者の年金資産(責任準備金)のうち特別勘定部分 の経過責任準備金を各口ランクごとの金額に分け(円貨建株式口は1型・2型を通算)、それぞれに所定の手数料の率を 乗じて得た金額の合計額を毎年ご負担いただきます。 ・以下の手数料率表については、経過責任準備金ランクの上限および下限のみ記載しております。 ■手数料率表 ●確定給付企業年金保険 ●厚生年金基金保険(Ⅱ) 外貨建 外貨建 外貨建 円貨建 外貨建 円貨建 円貨建 公社債 外貨建 株式口 株式口 短期 第2 債券 株式口 公社債 総合口 公社債 株式口 口為替 株式口 ハ ゚ ッシフ ゙ 新興国 資金口 総合口 総合口 ハ ゚ ッシフ ゙ 口 口 1・2型 型 ヘッジ型 型 型 手数料上限 (1,000万円以下の部分) 0.600% 0.600% 0.590% 0.450% 0.700% 0.400% 0.750% 0.750% 0.800% 0.500% 0.800% 0.050% 手数料下限 0.220% 0.210% 0.155% 0.230% 0.110% 0.230% 0.230% 0.240% 0.210% 0.240% 0.050% (500億円超 の部分) ●厚生年金基金保険 0.220% 外貨建 外貨建 外貨建 円貨建 外貨建 円貨建 円貨建 公社債 外貨建 株式口 株式口 短期 株式口 第2 債券 公社債 公社債 株式口 総合口 口為替 株式口 ハ ゚ ッシフ ゙ 新興国 資金口 ハ ゚ ッシフ ゙ 総合口 総合口 口 口 1・2型 型 型 ヘッジ型 型 手数料上限 (10億円以下の部分) 0.440% 0.440% 0.430% 0.330% 0.520% 0.400% 0.550% 0.550% 0.600% 0.500% 0.600% 0.050% 手数料下限 (500億円超 の部分) 0.220% 0.220% 0.210% 0.155% 0.230% 0.110% 0.230% 0.230% 0.240% 0.210% 0.240% 0.050% ※手数料=各口の(経過責任準備金の各ランクに当たる金額×所定手数料率)の合計 ※消費税は別途申し受けます。 ※上記のほか、資産運用の過程で売買の際に発生する売買委託手数料や、売買委託手数料に関する消費税に相当する金額、先物取 引・オプション取引等に要する諸費用を運用費用の一部として間接的にご負担いただきます。なお、売買委託先、売買金額等によって 手数料率が変動する等の理由から、これらの計算方法は表示しておりません。 ※運用効率の観点等から投資信託による運用を行う場合、投資信託に係る信託報酬を運用費用の一部として間接的にご負担いただき ます。なお、信託報酬については投資信託の運用会社や投資対象資産によって手数料率が異なる等の理由から、計算方法を表示し ておりません。ただし、第2総合口および債券総合口における私募投資信託の手数料については、「ご契約のしおり」をご覧願います。 ※上記の手数料には、一般勘定(主契約)の付加保険料、制度管理等に係る各種業務委託費、年金数理人費は含まれておりません。 【特別勘定特約 第2総合口の投資対象について】 第2総合口では、リスク分散を高度に行うために新興国国債、新興国株式、REIT(不動産投資信託証券)を投資対象とする ため私募投資信託を用いて運用を行います。投資対象の詳細については、「ご契約のしおり」および別途資料にてご案内 申しあげます。 【特別勘定特約 債券総合口の投資対象について】 債券総合口では、リスク分散を高度に行うために先進国国債(日本含む)、新興国国債、グローバル社債を投資対象とする ため私募投資信託を用いて運用を行います。投資対象の詳細については、「ご契約のしおり」および別途資料にてご案内 申しあげます。 【損失発生リスクとその発生理由】 ・特別勘定特約は、一般勘定(主契約)の責任準備金(保険料積立金)の一部を特別勘定で運用し、この運用実績を直接、 責任準備金(保険料積立金)に反映させる仕組みの商品です。 ・特別勘定は、国内外の公社債、株式等を運用対象とするため、「株価の下落」「金利の上昇による債券価格の下落」「円高 による外貨建資産価値の下落」等といった投資対象資産の価格下落リスクは責任準備金(保険料積立金)の下落要因と なります。資産運用の結果は、その損失も含めてご契約者に帰属します。 ・経済情勢や運用成果のいかんにより高い収益を期待できる反面、元本(特別勘定に投入された保険料の合計額)の保証 はなく、運用実績が元本を下回ることがあり、損失を生じる可能性があります。 【ご留意事項】 ・特別勘定における資産運用の成果がご契約者の期待どおりでなかった場合でも、当社または第三者がご契約者に何らか の補償、補填をすることはありません。 ・特別勘定での運用にあたっては、ご契約者が特別勘定の特徴を十分理解した上で、ご契約者の判断と責任において行わ なければなりません。 第一生命保険株式会社 東京都千代田区有楽町1-13-1 電話 03(3216)1211(大代表) 3
© Copyright 2024 ExpyDoc