広告掲載基準の具体的運用 1 掲載基準の例示等 世田谷区広告掲載基準で定める各項の例示等は次による。 条文 号 1 法令、条例等に違反し、又は違反するおそれがあるもの 2 広告掲載物の公共性又はその品位を損なうおそれがあるもの 3 公序良俗に反するもの又は反するおそれがあるもの 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(昭和23年 法律第122号)第2条第1項各号のいずれかに該当する営業にか かる広告又はこれらに類すると認められる広告 4 第3条 掲載不可の一般的基準 第4条 広告主に対する基準 基準 例示 ・未承認の薬 ・医療法の規定による広告範囲を超えるもの ・公営競技、宝くじを除くギャンブル全般 ・都道府県公安委員会の許可を得ていない古物商 ・債権取立て、示談引受け等に関するもの ・反社会的団体 ・美観風致を害するおそれがあるもの ・公衆に不快の念または危害を与えるおそれがあるもの ・キャバレー、ナイトクラブ、マージャン店、パチンコ店等 ・「△△反対」など政治的な主義・主張を含むもの 5 ・他団体等を誹謗中傷するもの ・社会問題についての主義主張 特定の公職(公職選挙法(昭和25年法律第100号)第3条に規定す ・公の選挙または投票の事前運動 る公職をいう。以下同じ。)の候補者(当該候補者になろうとする者を 6 含む。)若しくは公職にある者又は政党を推薦し、支援し、又はこれ らに反対することを目的とする広告と認められるもの 宗教の教義を広め、又は信者を教化育成することを目的とする広告 ・布教推進を目的として宗教法人が行う墓地の募集や墓石の販売 7 と認められるもの 8 単に人又は法人の名称を周知するに過ぎないもの ・名刺など掲載することによって、自己の売名を図るもの 9 区の事業の円滑な運営に支障をきたすおそれがあるもの 前各号に掲げるもののほか、広告掲載物に掲載する広告として不 10 適当であると区長が認めるもの 民事再生法(平成11年法律第225号)に規定する再生債務者又は 1 会社更生法(平成14年法律第154号)に規定する更生会社若しく は開始前会社 国、地方公共団体その他の公共団体が実施する競争入札において ・談合その他により指名停止処分を受けている 2 指名停止等の措置を受けている者 3 租税その他の公課を滞納している者 広告に係る事業に関し行政機関の行政指導を受け、当該行政指導 4 に従った改善をしない者 1 政治上その他の主義主張を表明し、推進し、支持し、又はこれらに 反対することを目的とする広告と認められるもの 広告掲載基準の具体的運用 条文 第5条 掲載できない表現 第6条 ホームページ 号 基準 例示 ・女性お断り ・日本人、欧米人のみ優遇します 2 人の名誉を毀損するおそれがある表現 ・Aさんの病気が悪化したのは○○のせい ・準国産 3 虚偽の表現又は虚偽を誤認されるおそれがある表現 ・関東地域産 人を惑わせ、又は不安を与えるおそれがあるなど非科学的な表現 ・必ず治る 4 又は迷信に基づく表現 ・憑き物が取れる 不当景品類及び不当表示防止法(昭和37年法律第134号)第4条 ・当社の製品は○○社の製品より優れている(根拠がない) 5 により禁止されている表示に該当する表現 不正競争防止法(平成5年法律第47号)第2条に規定する行為に ・コピー商品 6 該当する表現 ・世界一 ・一番安い 誇大な表現(誇大広告)又は根拠のない表示や誤認を招くような表 7 ・割引価格は、対象となる元の価格の根拠を示すこと 現 (メーカー希望小売価格の30%引き等) ・占い、運勢判断など科学的根拠に基づかないもの ・今しかない ・これが最後のチャンス 8 いたずらに射幸心や購買心をあおる表現 ・必ず儲かる ・投機的商品 ・水着姿、裸体姿等 ・暴力又はわいせつ性、残酷な描写 9 青少年の健全な育成を阻害するおそれがある表現 ・公営競技、宝くじ以外のギャンブル等を肯定するもの ・青少年の犯罪を誘発するおそれがあるもの ・区の指定(事実がない) 区が推奨する商品又は役務の提供であると誤認されるおそれがあ 10 ・区から注文をいただいている る表現 1 差別を助長するおそれがある表現 1 ホームページ ・広告主のホームページからリンクしている他のホームページ等の 内容等が第2条から第4条に規定する条項に抵触する場合、 リンクの目的などから判断する。 2 広告掲載基準の具体的運用 2 業種ごとの広告表現に関する基準の細目 次の業種ごとの基準に基づき、広告掲載の可否及び表示内容等を審査する。 基準 広告内容 ○人材募集に見せかけて、売春等の勧誘やあっ旋の疑いのあるものは認めない。 ○人材募集に見せかけて、商品・材料及び機材の売りつけや資金集めを目的としているものは認めない。 人材募集広告 ○雇用主、応募資格、勤務条件、給与、業種や職種、仕事の内容などを明確に表示すること。 ○労働基準法、男女雇用機会均等法等関係法令を遵守していること。 ○語学習得等の安易さや授業料・受講料の安価さを強調する表現は使用しない。 語学教室等 (例)一ヶ月で確実にマスターできる 等 予備校等(専門学校を含 ○就職先や合格率など実績を載せる場合は、客観的な根拠に基づいたもので、実績年もあわせて表示すること。 む。) ○通信教育、講習会、塾又は学校類似の名称を用いたもので、その実態、内容、施設等が不明確なものは掲載しない。 ○「この大学は、日本の学校教育法に定める大学ではありません」という主旨を明確に表示すること。 外国大学の日本校 ○民間の講習業者が「労務管理士」などの名称で資格講座を設け、それがあたかも国家資格であり、各企業は労務管理士を置かなければ ならないという誤解を招くような表現は使用しない。「この資格は国家資格ではありません」という主旨を明確に表示すること。 ○講座受講だけで資格が取得できるような誤解を招かないように、「資格取得には、別に国家試験を受ける必要があります。」など、資格取得に 資格講座 必要な事項を明確に表示すること。 ○資格講座の募集に見せかけて、商品及び材料の売りつけや資金集めを目的としているものは掲載しない。 ○労働基準法、男女雇用機会均等法等関係法令を遵守していること。 ○あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律第7条又は柔道整復師法第24条の規定により広告できる事項以外は 施術所(あん摩マッサー 一切広告できない。 ジ指圧・はり・きゅう・柔道 ○施術者の技能、施術方法又は経歴に関する事項は広告できない。 整復) ○法定の施術所以外の医療類似行為を行う施設(整体院、カイロプラクティック、エステティック等)の広告は掲載できない。 薬局、薬店、医薬品、医 ○薬事法第66条から68条の規定を遵守すること。 薬部外品、化粧品、医療 ○厚生労働省「医薬品等適正広告基準」に沿った内容の広告であること。 機器 ○広告を掲載する事業者が、業者所在地を所管する地方自治体の薬務担当課及び食品担当課並びに公正取引委員会で広告内容についての いわゆる健康食品、保健 了解を得ること。 機能食品、特別用途食品 ○医薬品として誤認される表示は薬事法等により禁止 ○不動産事業者の広告の場合は、名称、所在地、電話番号、認可免許証番号等を明記する。 ○不動産売買や賃貸の広告の場合は、取引様態、物件所在地、面積、建築月日、価格、賃料、取引条件の有効期限を明記する。 不動産事業者 ○「不動産の表示に関する公正競争規約」による表示規制に従う。 ○契約を急がせる表示は掲載しない。 (例)早いもの勝ち、残り戸数あとわずか 等 3 広告掲載基準の具体的運用 基準 広告内容 ○サービス全般(老人保健施設を除く) ・介護保険の保険給付対象となるサービスとそれ以外のサービスを明確に区別し、誤解を招く表現を用いない。 ・広告掲載主体に関する表示は、法人名、代表者名、所在地、連絡先、担当者名等に限る。 ・その他、サービスを利用するにあたって、有利であると誤解を招くような表示はできない。(例)世田谷区事業受託事業者 等 ○老人保健施設 介護保険法第98条に規定する内容以外は表示できない。 介護保険法に規定する ○有料老人ホーム サービス・その他高齢者 ・厚生労働省「有料老人ホーム設置運営標準指導指針」に規定する事項を遵守し、別表「有料老人ホームの類型及び表示事項」の各類型の 福祉サービス等 表示事項はすべて表示すること。 ・所管都道府県の指導に基づいたものであること。 ・公正取引委員会の「有料老人ホーム等に関する不当な表示(平成16年度公正取引委員会告示第3号)」に抵触しないこと。 ○有料老人ホーム等の紹介業 ・広告掲載主体に関する表示は、法人名、代表者名、所在地、連絡先、担当者名等に限る。 ・その他利用にあたって有利であると誤解を招く表現はできない。 ○都道府県知事又は保健所長の許可を取得しており、許可年月日、許可番号及び経営者名を明記すること。 墓地等 弁護士・税理士・公認会 ○掲載内容は、名称、所在地及び一般的な事業内容に限定する。 計士等 ○登録番号、所在地、補償の内容を明記する。 旅行業 ○不当表示に注意する。 (例) 白夜でない時期の「白夜旅行」、行程にない場所の写真 等 ○広告の内容については、特定商取引に関する法律第11条及び第12条の規定を遵守し、下記の事項を明確に表示すること。 ・連絡先、商品名、内容(何らかの条件や制限等がある場合はその内容を含む。)、価格、送料、返品等に関する事項 通信販売業 ・申込方法及び期限 ・引渡し方法及び時期 ・支払方法及び時期 ○営業形態に応じて、必要な法令等に基づく許可等を受けていること。 古物商・リサイクルショッ ○一般廃棄物処理業に係る区長の許可を取得していない場合は、廃棄物を処理できる旨の表示はできない。 プ等 (例) 回収、引取り、処理、処分、撤去、廃棄など 労働組合等一定の社会 ○掲載内容は、名称、所在地及び一般的な事業案内等に限定する。 的立場と主張を持った組 ○出版物の広告は、主張の展開及び他の団体に対して言及(批判、中傷等)するものは掲載しない。 織 4 広告掲載基準の具体的運用 基準 広告内容 雑誌・週刊誌等 映画・興行等 結婚相談所・交際紹介業 募金等 質屋・チケット等再販売業 トランクルーム及び貸し収 納業者 ダイヤルサービス ウイークリーマンション等 個人輸入代行業等の個 人営業広告 住宅リフォーム事業者 ○適正な品位を保った広告であること。 ○見出しや写真の性的表現などは、青少年保護等の点で適正なものであること、及び不快感を与えないものであること。 ○性犯罪を誘発・助長するような表現(文言、写真)がないものであること。 ○犯罪被害者(特に性犯罪や殺人事件の被害者)の人権・プライバシーを不当に侵害するような表現がないものであること。 ○タレントなど有名人の個人的行動に関しても、プライバシーを尊重し節度を持った配慮のある表現であること。 ○犯罪事実の報道の見出しについて、残虐な言葉やセンセーショナルな言い回しを避け、不快の念を与えないものであること。 ○未成年、心神喪失者などの犯罪に関連した広告では、氏名及び写真は原則として表示しない。 ○公の秩序や善良な風俗に反する表現のないものであること。 ○暴力、とばく、麻薬及び売春などの行為を容認するような内容のものは掲載しない。 ○性に関する表現で、扇情的、露骨及びわいせつなものは掲載しない。 ○いたずらに好奇心に訴えるものは掲載しない。 ○内容を極端にゆがめたり、一部分のみを誇張した表現等は使用しない。 ○ショッキングなデザインは使用しない。 ○その他青少年に悪影響を与えるおそれがあるものは掲載しない。 ○年齢制限等、一部規制を受けるものはその内容を表示する。 ○結婚情報サービス協議会に加盟していること。 ○掲載内容は、名称、所在地及び一般的な事業案内等に限定する。 ○厚生労働大臣又は都道府県知事の許可を受けていること。 ○下記の主旨を明確に表示すること。 「○○募金は、○○知事の許可を受けた募金活動です。」 ○個々の相場、金額等の表示はしない。 有利さを誤認させるような表示はしない。 ○「トランクルーム」は国土交通省の規制に基づく適正業者(マル適マーク付き)であることが必要。 ○「貸し収納業者」は会社名以外に「トランクルーム」の名称は使用しない。また、下記の主旨を明確に表示すること。 「当社の○○は、倉庫業法に基づく“トランクルーム”ではありません。」 等 ○「ダイヤルQ2」のほか各種のダイヤルサービスは、内容を確認のうえ判断する。 ○営業形態に応じて、必要な法令等に基づく許可等を受けていること。 ○資格取得状況や事務所の設置等の実態の確認ができないものは認めない。 ○リフォネット(※)登録事業者であること。 ※(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターによるインターネットを活用した情報提供。 5
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