三田市手話言語条例検討委員会素案 項目 名称 検討委員会素案 検討委員会素案(修正案) 三田市みんなをつなぐ共に生きる社 (案1) 会をめざす手話言語条例 三田市みんなをつなぐ共生社会をめ ざす手話言語条例 (案2) 三田市共に生きる社会をめざす手話 言語条例 (案3) 三田市みんなをつなぐ手話言語条例 1 資料 18 備考 項目 前文 検討委員会素案 検討委員会素案(修正案) 言語は、お互いの感情を分かり合 い、知識を蓄え、文化を創造する上 で不可欠なものであり、人類の発展 に大きく寄与してきました。 手話は、音声言語である日本語と 手話は、音声言語である日本語と 異なる言語であり、手指や体の動き、 異なる言語であり、手指や体の動き、 表情を使って視覚的に表現する言語 表情を使って視覚的に表現する言語 です。ろう者は、物事を考え、コミ です。ろう者は、物事を考え、コミ ュニケーションを図り、お互いの気 ュニケーションを図り、お互いの気 持ちを理解し合うために、また、知 持ちを理解し合うために、また、知 識を蓄え、文化を創造するために必 識を蓄え、文化を創造するために必 要な言語として手話を大切に育んで 要な言語として手話を大切に育んで きました。 きました。 しかし、ろう学校では手話の使用 しかし、ろう学校では手話の使用 が禁止され、社会では手話を使うこ が禁止され、社会では手話を使うこ とで、誤解されたり、差別や偏見を とで、誤解されたり、差別や偏見を 持たれるなど、ろう者が手話を使う 持たれるなど、ろう者が手話を使う ことには苦難の歴史がありました。 ことには苦難の歴史がありました。 また、ろう者は、手話を知らない また、ろう者は、手話を知らない 多くの人とのコミュニケーションが 多くの人とのコミュニケーションが 困難なことから、必要な情報を得る 困難なことから、必要な情報を得る ことができず、多くの不便や不安を ことができず、多くの不便や不安を 感じながら暮らしてきました。 感じながら暮らしてきました。 ろう者は、手話を言語として獲得、 習得する機会がない中、 こうした中、平成18年の国連総会 こうした中、障害者の権利に関す る条約や障害者基本法(昭和45年法 で障害者の権利に関する条約が採択 律第84号)において、手話は言語と され、手話が言語であると明記され して位置付けられました。 ました。その後、平成23年に改正さ れた障害者基本法(昭和45年法律第 84号)において、手話は言語として 位置付けられましたが、手話や聴覚 障害者への理解が広まったとは言え ません。 これまで、 三田市では、 「共に生きる社会」の 三田市では、 「共に生きる社会」の 実現をめざし、職域、地域、学校等 実現をめざし、職域、地域、学校等 において人権確立に向けた取組み において人権確立に向けた取組みが が、三田に「人権文化」を根づかせ により、三田に「人権文化」を根づ てきました。相手の思いを受けとめ かせてきました。相手の思いを受け る気持ちと自らの思いを伝えたい気 とめる気持ちと自らの思いを伝えた 持ちが一つになることで い気持ちが一つになることで今後、 2 備考 ・「言語とは何か」を 追記して欲しい。 ・もう少し丁寧に条 約、法の記述をした方 が良いと思う。 ・手話の獲得、習得に ついて追記して欲し い。 ・手話の 5 つの権利を 追加して欲しい。 ・手話がなかなか広ま っていない等現状を 追記して欲しい。 ・人権の取り組み、手 話、聴覚障害との結び つき等をまとめて欲 しい。 様々な施策の推進により、 お互いを認め合い共感し、垣根を乗 お互いを認め合い共感し、垣根を乗 り越え、相互の理解を育み、心のバ り越え、相互の理解を育み、心のバ リアフリーをさらに進めます。 リアフリーをさらに進めます。 私たち三田市民は、手話が言語で 私たち三田市民は、手話が言語で あることを認識し、手話言語への理 あることを認識し、手話や聴覚障害 解を広げていきます。そして、ろう への理解を広げ、ていきます。そし 者をはじめ、中途失聴者、難聴者そ て、ろう者をはじめ、中途失聴者、 の他の手話を必要とする 難聴者その他の手話を必要とする 市民の意思疎通支援と情報取得を保 市民の意思疎通支援と情報取得を保 障し、すべての市民が安全で安心し 障し、すべての市民が安全で安心し て暮らすとともに、お互いを尊重し、 て暮らすとともに、お互いを尊重し、 分かり合い、共に生きる社会をめざ 分かり合い、共に生きる社会の実現 し、この条例を制定するものです。 をめざし、この条例を制定するもの です。 項目 目的 検討委員会素案 第1条 検討委員会素案(修正案) この条例は、手話が言語で 第1条 この条例は、手話が言語で あるとの認識に基づき、手話に対 あるとの認識に基づき、手話に対 する理解及び普及に関し、その基 する理解、普及及び環境の整備並 本理念を定めて、市の責務と市民 びに聴覚障害者への理解につい 及び事業者の役割を明らかにする て、その基本理念を定めて、市の とともに、市が実施する施策の基 責務と市民及び事業者の役割を明 本的事項を定めることにより、ろ らかにするとともに、市が実施す う者を含むすべての市民が安心し る施策の基本的事項を定めること て暮らし、お互いを尊重し共生社 により、ろう者を含むすべての市 会を実現することを目的としま 民が安心して暮らし、お互いの人 す。 格と個性を尊重しする共生社会を 実現することを目的とします。 ・ 「聴覚障害」という言葉は医学モデル的、 「ろう者をはじめ、中 途失聴者、難聴者、そ の他の手話を必要と する市民」を「すべて の市民」に変更しては どうか。 備考 「手話に対する理解 及び普及」とあるが 「聴覚障害者への理 解」を追記しないとい けないのではないか。 ・手話を使いやすい環 境の整備は入れなく て良いのか。 ・6条に含まれている ので記載しなくて良 いのではないか。 ⇒追記する。 狭義にならないか。 ・「聴覚障害」だけでなく、「者」人も見 ・基本的事項を定めることによりの て欲しい。「聴覚障害者」にして欲しい。 後に「その施策を総合的かつ計画的 ・「聴覚障害」ではなく、 「聴覚障害者」 に推進し、もって」を入れて欲しい。 ・「ろう者を含む」と あるが必要なのか。 の方が良いと思う。 ・この文言を省き「す べての市民」に統一し ※この条例で三田市の障害者施策を すべて補うことはできないことか ら、 「総合的かつ計画的に」との記述 は好ましい表現でない。 3 てはどうか。 項目 基本理 検討委員会素案 第2条 念 手話に対する理解及び普及 検討委員会素案(修正案) 第2条 手話に対する理解及び普及 備考 ・「手話により意思疎 は、手話が言語であること及びろ は、手話が言語であること及びす 通を円滑に図る権利 う者をはじめ手話を必要とする市 べての市民が、自立した日常生活 を有し、その権利が尊 民が、自立した日常生活を営み、 を営み、社会参加を行う等、より 重されることを基本 社会参加を行う等、より豊かな生 豊かな生活や人間関係を築くため 理念として行われな 活や人間関係を築くために手話に に手話により意思疎通を円滑に図 ければならない。」に より意思疎通を円滑に図る権利を る権利を有し、その権利が尊重さ 戻した方が良い。 有し、その権利が尊重されること れることを基本理念とします。 「手話により意思疎 を基本理念とします。 通を円滑に図る権利」 2 すべての市民は、聴覚障害者へ と「より豊かな生活や の理解を深め、手話や要約筆記等 人間関係を築く」の2 その特性に応じた意思疎通支援を つに分けてはどうか。 し、情報取得できる環境にするこ とを基本とします。 ・記載の 4 項目を追記 してはどうか。 項目 市の責 検討委員会素案 第3条 務 2 市は、市民の手話に対する 検討委員会素案(修正案) 第3条 市は、市民の手話に対する 備考 ・「市民の手話に対す 理解及び普及を図り、手話を使い 理解及び普及を図り、すべての市 る理解及び普及」と やすい環境にするための施策を推 民が手話を使いやすい環境にする 「手話を使いやすい 進します。 ために必要な施策を推進します。 環境にする」は分けて 市は、手話を使用することがで きる職員を増やすよう努めます。 2 市は、手話を使用することがで 欲しい。 きる職員を増やします。 ・市の責務なので「努め ・「基本理念にの ます」ではなく「増やし っとり」という文 ます」と言い切って欲し 言を入れて欲し い。 い。 ※4 回以降の基本理念 の検討後再検討する。 4 項目 市民の 役割 検討委員会素案 第4条 の役割 市民は、手話の理解を深め、 第4条 め、市が推進する施策に協力する 努めます。 よう努めます。 検討委員会素案 第5条 事業者は、市が推進する施 備考 市民は、手話への理解を深 市が推進する施策に協力するよう 項目 事業者 検討委員会素案(修正案) 検討委員会素案(修正案) 第5条 備考 事業者は、市が推進する施 ・「雇用された人の環 策に協力するとともに、手話を必 策に協力するとともに、手話を必 境整備」「利用者の環 要とする者が利用しやすいサービ 要とする者が利用しやすいサービ 境整備」は分けて欲し スを提供し、環境を整備するよう スを提供し、環境を整備するよう い。 努めます。 努めます。 ・聞こえない人を採用 2 手話を必要とする者が働きやす した時、働きやすい環 い環境を整備するための合理的配 境づくりは分けて欲 慮を行うよう努めます。 しい。 5 項目 施策の 検討委員会素案 第6条 市は、施策を推進するため 検討委員会素案(修正案) 第6条 市は、施策を推進するため 推進方 の方針(以下「施策の推進方針」 の方針(以下「施策の推進方針」 針 といいます。 )を策定します。 といいます。 )を策定します。 2 3 施策の推進方針は、市が別に定 2 施策の推進方針は、市が別に定 める障害者に関する計画と調和が める障害者に関する計画と調和が 保たれたものでなければなりませ 保たれたものでなければなりませ ん。 ん。 施策の推進方針には、次の事項 3 備考 ・ 「聴覚障害の理解」と 施策の推進方針には、次の事項 いう言葉を入れて欲し を定めるものとします。 を定めるものとします。 い。 (1) (1) ・「聴覚障害者の理解」 手話の理解及び普及に関す る事項 (2) 手話による情報取得及び手 する事項 (2) 話の使いやすい環境づくりに 関する事項 (3) (3) 手話通訳者の配置の拡充及 前3号に掲げるもののほか、 施策の推進方針は、これを公表 手話による情報取得及び手 話の使いやすい環境づくりに を入れて欲しい。 ・ 「手話の理解」ではな く「手話への理解」 「手 話に対する理解」等の 表現が良いと思う。 関する事項 (4) 市長が必要と認める事項 4 手話に対する理解及び普及 に関する事項 び意思疎通支援に関する事項 (4) 聴覚障害者の理解促進に関 手話通訳者の配置の拡充及 び意思疎通支援に関する事項 (5) するものとします。 前4号に掲げるもののほか、 市長が必要と認める事項 4 施策の推進方針は、これを公表 するものとします。 ・手話通訳の処遇改善を追加して欲 しい。 ・ 「手話の獲得、習得す る」を追加して欲しい。 ※手話通訳者の派遣料、交通費等の 保障を求めた表現であると理解する ※手話の獲得・習得に が、同条 3 号第 4 項において、すで ついては市条例ではな に配置の拡充をうたっていること、 く、法または県条例で また、財政上の措置については、第 規定するものではない 10 条に記載していることから、 「処遇 でしょうか。 改善」の記載はしない。 また、意思疎通支援には登録通訳者 派遣事業も含んでいます。 6 項目 協議会 検討委員会素案 検討委員会素案(修正案) 第7条 市長は、施策の推進方針及び 第7条 市長は、施策の推進方針及 の設置 2 実施状況について意見を聴くた び、実施状況及びそれらの見直し め、三田市手話施策推進協議会(以 について意見を聴くため、三田市 下「協議会」といいます。 )を設置 手話施策推進協議会(以下「協議 します。 会」といいます。)を設置します。 協議会は、委員10人以内をもっ 2 て組織します。 3 4 5 委員は、聴覚障害者、意思疎通 協議会は、委員10人以内をもっ て組織します。 3 委員は、聴覚障害者、意思疎通 支援者、学識経験者その他市長が 支援者、学識経験者その他市長が 適当と認める者のうちから市長が 適当と認める者のうちから市長が 委嘱します。 委嘱します。 委員の任期は、2年とし、補欠の 4 委員の任期は、2年とし、補欠の 委員の任期は、前任者の残任期間 委員の任期は、前任者の残任期間 とします。ただし、再任を妨げま とします。ただし、再任を妨げま せん。 せん。 前各項に定めるもののほか、協 5 前各項に定めるもののほか、協 議会の組織及び運営に関し必要な 議会の組織及び運営に関し必要な 事項は、規則で定めます。 事項は、規則で定めます。 7 備考 項目 検討委員会素案 学校等 第8条 におけ 市は、学校等において、幼 検討委員会素案(修正案) 第8条 備考 市は、学校等において、幼 ・「ろう者への理解」 児、児童、生徒等に対し、手話を学 児、児童、生徒等に対し、手話を ではなく「聴覚障害の る手話 ぶ機会及びろう者への理解を促進す 学ぶ機会及び聴覚障害者への理解 理解」にした方が良い の普及 る機会を提供するよう努めます。 を促進する機会を提供します。 と思う。 2 市は、学校教育における手話へ の理解及び普及啓発を行います。 ・「聴覚障害」とする と 限定的にな ってし ・学校の先生にも手話を学んで欲し い。条文に記載して欲しい。 ・学校などでの手話普及は市の責務 まうのではないか。 に入るのではないか。 ・「聴覚障害」とする ・ 「努めます」ではなく「します」等 と 医学的なこ とだけ 言い切って欲しい。 になると思う。幅広く 捉 えることが できる ・学校の先生達にも学んで欲しい。 ※第 3 条 2 項に記載 方が良い。 理解啓発、学習支援を入れて欲し い。 ・聴覚障害児への支援も盛り込んで 欲しい。 項目 聴覚障 検討委員会素案 第9条 市は、聴覚障害者の特性に 検討委員会素案(修正案) 第9条 備考 市は、聴覚障害者の特性に ・9 条の定義がないと 私たちが誤解される。 害者の 応じ、中途失聴者、難聴者その他 応じ、中途失聴者、難聴者その他 意思疎 の聴覚障害者に対し、手話、要約 の聴覚障害者に対し、手話、及び 通支援 筆記及び口話等の意思疎通の支援 要約筆記及び口話等の意思疎通の 並びに円滑な情報の取得及び利用 支援並びに円滑な情報の取得及び ・市が行うことなので のための施策の推進に努めます。 利用のための施策を推進します。 「推進します」にした 方が良いと思う。 ・昔、口話教育から手話が否定されてきた歴史がある。 「市は、聴覚障害者の特性に応じた、意思疎通の支援、並び に円滑な情報の取得及び利用のため施策を推進します。」に修 正して欲しい。 8 項目 財政上 の措置 検討委員会素案 第10条 の措置を講じます。 の措置を講じます。 検討委員会素案 第11条 この条例の施行に関し必 検討委員会素案 検討委員会素案(修正案) 第11条 備考 市長は、手話に関する施 策を推進するため、必要な財政上 要な事項は、市長が別に定めます。 項目 第10条 策を推進するため、必要な財政上 項目 委任 市長は、手話に関する施 検討委員会素案(修正案) 備考 この条例の施行に関し必 要な事項は、市長が別に定めます。 検討委員会素案(修正案) 付 則 1 この条例は、平成29年4月1日 1 この条例は、平成29年4月1日 (施行 から施行します。 から施行します。 期日) 9 備考
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