生徒諸君へ 校長室の窓から 2016.11.14 第7号 『あいさつ』 11月4日(金)付けの神戸新聞夕刊に、ある56歳の男性からの意見が掲載されまし た。それは次のようなものでした。 ●理解に苦しんでいます 住んでいるマンションの管理組合理事をやってるんですが、先日の住民総会で、小学 生の親御(おやご)さんから提案がありました。「知らない人にあいさつされたら逃げ るように教えているので、マンション内ではあいさつをしないように決めてください。」 子どもにはどの人がマンションの人かどうかは判断できない。教育上困ります、とも。 すると、年配の方から「あいさつをしてもあいさつが返ってこないので気分が悪かった。 お互いにやめましょう。」と、意見が一致してしまいました。そのお知らせを出すので すが、世の中変わったな、と理解に苦しんでいます。 (神戸・西、自営、男、56) このように、このマンションでは「あいさつ禁止」が決定してしまったようです。みな さんはこの決定についてどう思いますか。 マンションというのは、ある意味、多くの住人と共同で生活する集合住宅です。それゆ え色々とトラブルも起きやすいかもしれません。たとえば騒音、楽器の音、ばか騒ぎ等。 それからゴミの出し方などもあるかもしれません。そんな時、あいさつも交わさない関係 でトラブルの解決などできるのでしょうか。また、防犯上はどうでしょう。あいさつを交 わすことによって、みんなが知り合いになれば、不審者がマンションに侵入したらすぐに わかるのではないでしょうか。『知らない人』というが、毎日 あいさつを交わすことで『知っている人』になっていくと思う のですが。 11月14日(月)から部活動単位であいさつ運動が展開さ れます。強制じゃない参加のしかたがいいですね。
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