取材レポート 審査済 A 審査番号 TA16-401 ](平成 28 年 11 月 14 日) ACE Research Institute バリュエーション判断 ジャパンインべストメントアドバイザー (東 M:7172) 取材日:2016 年 11 月 11 日 決算期 2016/12 3Q累 2015/12 2016/12 会 2016/12 予 2017/12 予 前回強気⇒強気 目標株価 5100 円→ 担当:岸 和夫 売上高 伸率 3,080 69 2,805 167 5,210 86 5,600 100 8,500 52 営業利益 伸率 611 -24 1,155 116 2,362 104 2,400 108 3,400 42 【セグメント情報】 16/12期3Q オペレーティング・リース 39% 環境エネルギー 9% パーツアウト・コンバージョン 42% その他 1% メディア 8% 【PER】 15/12期 38.2 16/12期予 23.7 17/12期予 16.0 経常利益 伸率 347 -51 1,267 86 2,232 76 2,250 78 3,400 51 BPS 純資産 総資産 時価総額 当期利益 伸率 159 -65 764 81 1,341 76 1,350 77 2,000 48 EPS 配当 13.7 4.00 69.0 0.00 114.4 10.00 111.5 10.00~ 165.1 35.00~ 【財務指標】 16/12期3Q 444.3円 株価(11/11終値) 2,637円 5,398百万円 売買単位 100株 29,950百万円 発行株数 12,231千株 32,254百万円 予想PSR 5.76倍 注.EPS、BPSは自己株式を除いて計算。 <注目ポイント> 1 オペレーティング・リース事業が主力 オペレーティング・リース事業は、航空機、船舶や輸送用コンテナを対象資産とするリー ス取引への投資商品を、同社と連結子会社 JP リースプロダクツ&サービシイズ社(以 下、JLPS)を通じて提供している。 2 事業領域の拡大を推進中 14/12 期に進出した環境エネルギー事業は、太陽光発電ファンドを提供している。15/10 月にパーツアウト・コンバージョン事業を開始したが、パーツアウト事業は退役航空機の 機体を解体し、その各部品を在庫管理し、世界中の整備会社、リース会社、航空会社な どに販売。コンバージョン事業は、機齢の経った旅客機を貨物輸送機などに改造し、リサ イクルを行っている。リース期間が終了した航空機を有効活用することで、その残存価値 を高める役割を果たしている。 3 16/12 期は例年以上に、4Q に収益が集中する見通し 同社では 4Qにオペレーティング・リースで航空機 7 件、太陽光発電ファンド 3 件、コンバ ージョン事業で 4 機(貨物輸送機)の引き渡し、4機のリマーケティングの販売を計画して おり、通期会社計画は十分達成できるとしている。なお、主力のオペレーティング・リース 事業の売上計上は完売基準を採用している。 4 PCI ホールディングス(東 M:3918)と「FinTech 領域」で業務提携 5 東証 1 部上場後は、連結配当性向 20%以上を目標 投資判断は強気を、目標株価は 5100 円を継続 16/12 期 3Q(累)決算発表を受け株価は大幅下落しているが、会社側は豊富な案件を抱え ており、計画達成に自信。中長期での成長が期待でき、現在の株価水準は積極買いだろう。 本資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を、本資料の最終ページに記載致 しました。ご確認の程、お願い致します。 -1- 審査済 A 審査番号 TA16-401 (平成 28 年 11 月 14 日) 取材レポート/ジャパンインベストメントアドバイザー ACE Research Institute 16/12 期 3Q(累)は 69%増収、24%営業減益 四半期別業績推移 (単位:百万円) 2500 2130 売上高 2000 営業利益 1500 1771 1361 1000 500 1045 235 276 146 164 105 19 391 430 246 95 526 727 992 350 185 0 980 288 349 340 -17 -500 (単位:億円) オペレーティング・ リース事業 組成金額 環境エネルギー事業 組成金額 700 40 600 35 物件別出資金販売額 200 30 500 250 150 25 400 100 20 300 50 15 200 船舶 10 100 0 5 0 コンテナ 太陽光 0 15年3Q(累)16年3Q(累) 航空機 15年3Q(累)16年3Q(累) (同社資料よりエース経済研究所(以下、ARI)作成) 本資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を、本資料の最終ページに記載致 しました。ご確認の程、お願い致します。 -2- 審査済 A 審査番号 TA16-401 (平成 28 年 11 月 14 日) 取材レポート/ジャパンインベストメントアドバイザー ACE Research Institute 16/12 期 3Q(累)事業別売上高 (単位:百万円、%) 事業セグメント 事業部門 オペレーティング・リース事業 金融 環境エネルギー事業 ソリューション事業 パーツアウト・コンバージョン事業 売上高 売上構成比 1,196 38.8 289 9.4 1,304 42.3 31 1.0 260 8.4 その他事業 メディア事業 メディア関連・IR 支援事業 3,080 合 計 100.0% 前年同期比増減率は、オペレーティング・リース事業が 34%増、環境エネルギー事業が▲35% 程度であり、パーツアウト・コンバージョン事業は、前期 3Q(累)は売上計上なし。 3Q(累)の組成と販売の実積は、以下の通り。 ○航空機 組成 16 件 組成金額 55,561 百万円 販売 4 件(完売) 販売金額 5,086 百万円 うち 1Q 組成 6 件 組成金額 25,114 百万円 2Q 7件 21,063 百万円 3Q 3件 9,384 百万円 販売 0 件 1 件(完売) 販売金額 854 百万円 3 件(完売) 4,232 百万円 組成 3 件 組成金額 8,192 百万円 販売 2 件(完売) 販売金額 1,729 百万円 1Q 組成 1 件 組成金額 2,507 百万円 販売 0 件 2Q 1件 3,608 百万円 1 件(完売) 販売金額 1,026 百万円 3Q 1件 2,077 百万円 1 件(完売) ○コンテナ 組成 2 件 組成金額 1,441 百万円 ○船舶 うち 703 百万円 販売 3 件(完売) 販売金額 3,185 百万円 うち 1Q 販売 1 件(完売) 販売金額 1,744 百万円 2Q 3Q 0件 組成 2 件 組成金額 1,441 百万円 ○太陽光発電 組成 5 件 2 件(完売) 1,441 百万円 組成金額 3,430 百万円 販売 5 件(完売) 販売金額 2,980 百万円 うち 1Q 組成 5 件 組成金額 3,430 百万円 販売 5 件(完売) 販売金額 2,980 百万円 2Q 0件 0件 3Q 0件 0件 注:組成金額はリース物件の金額。 本資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を、本資料の最終ページに記載致 しました。ご確認の程、お願い致します。 -3- 審査済 A 審査番号 TA16-401 (平成 28 年 11 月 14 日) 取材レポート/ジャパンインベストメントアドバイザー ACE Research Institute 16/12 期 4Q の販売計画 ○航空機 商品在庫 12 件 出資金総額 14,427 百万円 うち 7 件(出資金総額 10,720 百万円)を完売 ○太陽光発電は、4Q に 3 件(出資金総額 1,568 百万円)を完売 4Q 以前に組成を開始し、4Q に組成が完了する 3 件を販売 ○航空機 4 機のオペレーティング・リースのリマーケティング案件 ○コンバージョン事業 4 機の引き渡し 上記の商品在庫は、同社が匿名組合出資金を一時的に引き受ける形で、BS 流動資産に商品 出資金として計上されている。 商品出資金 16/12 期 3Q 末 154.5 億円 15/12 期末 273.9 億円 今後は、オペレーティング・リース事業の一段の強化に加え、環境エネルギー事業、パーツアウ ト・コンバージョン事業に注力し、さらにフィンテックを駆使した新たな金融サービスを提供すること で、収益拡大を加速する方針である。 販売ネットワーク(ビジネスマッチング契約先)は順調に拡大 (累計ベース:件) 160 140 8 120 7 100 22 6 80 34 証券 銀行 11 60 40 1 20 0 88 6 8 18 23 2012年末 2013年末 会計事務所等 99 67 2014年末 2015年末 2016年9月末 (同社資料より ARI 作成) 本資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を、本資料の最終ページに記載致 しました。ご確認の程、お願い致します。 -4- 審査済 A 審査番号 TA16-401 (平成 28 年 11 月 14 日) 取材レポート/ジャパンインベストメントアドバイザー ACE Research Institute PCI ホールディングと「FinTech 領域」で業務提携 同事業で開発に取り組む対象分野 ① AI(人工知能)やビッグデータ解析 ② アルゴリズムや金融工学、クラウド型会計システム ③ Web サービス ④ リスク管理、セキュリティ等 同事業に関連する技術開発では、国内外を問わず、企業、大学や研究機関との産学連携も視 野に入れている。 <参考> 同社オペレーティング・リース事業の概要 航空機、船舶や海上輸送用コンテナを対象とするオペレーティング・リース事業組合を組成し、 リース事業開始時に、匿名組合出資金(匿名組合契約に基づく権利)を投資家に販売している。 注:匿名組合契約 当事者の一方(匿名組合員)が相手方(営業者)の営業のために出資し、その営業より 生じる利益の分配を受けることを約束する契約形態。 賃借人 (航空会社など) リース料 メーカーなど リース物件販売 貸付金 SPC(特別目的会社) (案件ごとに設立、 金融機関 借入金返済 非連結子会社) リース事業営業者 再販市場 匿名組合出資 リース物件売却 投資家 損益・現金分配 など 業務委託契約 JLPS 業務委託手数料 組成・販売・管理 案件企画・開発 紹介 JLPS 投資家紹介 証券会社 (連結子会社) 同社 事務手続等の 業務委託 地方銀行 第二種金融商品 紹介手数料 取引業者 支払 会計事務所 コンサルティング会社 (同社資料より、ARI 作成) 本資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を、本資料の最終ページに記載致 しました。ご確認の程、お願い致します。 -5- 審査済 A 審査番号 TA16-401 (平成 28 年 11 月 14 日) 取材レポート/ジャパンインベストメントアドバイザー ACE Research Institute 同事業の流れは、 ① 案件受注(組成) 関係会社と協議し、航空会社などの賃借人からリース事業を受注し、業務 を開始する。 ② 案件組成(組成) 賃借人が要求するリース案件、金融機関からの借入条件、投資家への販売 予定額などを総合的に勘案し、SPC でオペレーティング・リース事業を組成する。 ③ 私募の取扱(販売) リース開始日以前は、投資家に対し SPC の匿名組合契約に基づく権利 の取得勧誘を行う。 ④ リース開始(組成) リース契約に基づき、SPC がオペレーティング・リース事業を開始する。 ⑤ 地位譲渡(販売) リース開始日以後、SPC に匿名組合契約に基づく権利の未販売分がある 場合は、投資家に対し JLPS が取得した当該権利の地位譲渡を行う。 ⑥ 案件管理(管理) JLPS が匿名組合契約に基づく報告や SPC の会社運営上必要な記帳など の管理業務を行う。 ⑦ リース満了(出口) リース物件の売却や借入金の返済などを行い、残余財産を投資家に配分 する。 本資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を、本資料の最終ページに記載致 しました。ご確認の程、お願い致します。 -6- 審査済 A 審査番号 TA16-401 (平成 28 年 11 月 14 日) 取材レポート/ジャパンインベストメントアドバイザー ACE Research Institute ≪アナリストによる宣言≫ 私、岸 和夫は本調査資料に表明された見解が、対象企業と証券に対する私個人の 見解を正確に反映していることをここに証明します。 また、私は本調査資料で特定の見解を表明することに対する直接的または間接的な 報酬は、過去、現在共に得ておらず、将来においても得ないことを証明します。 ≪利益相反に関する開示事項≫ エース証券株式会社(以下、エース証券)及びグループ会社は、本資料に掲載された企 業の売買あるいは当企業に対し、引受、その他のサービスを提供する場合があります。 株式会社エース経済研究所(以下、ARI)は、エース証券との契約に基づき、エース証券 への資料提供を一定期間、継続的に行うことに対し包括的な対価をエース証券から得て おりますが、本資料に対して個別に対価を得ているものではありません。 また、銘柄選定も ARI 独自の判断で行っており、エース証券を含む第三者からの銘柄の 指定は一切受けておりません。 執筆担当者、ARI と本資料の対象企業との間には、重大な利益相反の関係はありません。 金融商品取引法に基づく表示事項 ■本資料をお客様にご提供する金融商品取引業者名等 商号等: エース証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第 6 号 加入協会: 日本証券業協会 指定紛争解決機関: 特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター ■手数料等及びリスクについて ●株式の売買には、約定代金に対して最大 1.242%の手数料(約定代金が 100 万円 以下の場合、最低手数料 2,700 円)(税込み)が必要となります。●株式は、株価の変 動により、損失を生じるおそれがあります。●上場有価証券等書面の内容をよくお読み ください。●外国株式は、為替相場の変動等により、損失を生じるおそれがあります。●非上 場債券(国債、地方債、政府保証債、社債)を当社が相手方となりお買い付けいただ く場合は、購入対価のみお支払いいただきます。●債券は、金利水準の変動等により 価格が上下し、損失を生じるおそれがあります。●外国債券は、為替相場の変動等に より損失を生じるおそれがあります。●商品毎(投信・外債含む)に手数料等及びリス クは異なりますので、上場有価証券等書面、当該商品等の契約締結前交付書面や目論 見書またはお客様向け資料をよくお読みください。 エース証券及び ARI 免責事項等 当資料により株式・債券・その他金融商品(投信・外債含む)等の勧誘を行うことがあ ります。本資料で言及した銘柄や投資戦略は、投資に関するご経験や知識、財産の状況 及び投資目的が異なるすべてのお客様に、一律に適合するとは限りません。また、株式・ 債券等の有価証券の投資には、「手数料等及びリスクについて」に記載のとおり、 損失を生じるおそれがあります。投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断で行 っていただきますようお願い致します。 本資料は、信頼できると考えられる情報に基づいて ARI が作成し、エース証券(以下、 当社)がお客様にご提供いたしますが、当社及び ARI は、ARI が基にした情報及びそれ に基づく要約または見解の正確性、完全性、適時性などを保証するものではありません。 本資料に記載された内容は、資料作成時点におけるものであり、予告なく変更することが あります。 本資料を利用した結果、お客様に何らかの損害が発生したとしても、当社及び ARI は何らの責任を負うものではありません。 ※(著作権等)・・本資料に関する一切の知的財産権は、原則として ARI に帰属します。 電子的または機械的な方法を問わず、いかなる目的であれ、本資料の無断転用、複製 等を行わないようお願い致します。 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