在留外国人を活用した結城紬魅力発信事業業務

「在留外国人を活用した結城紬魅力発信事業業務」仕様書
本仕様書は、栃木県(甲)が受託者(乙)へ委託する「在留外国人を活用した結城紬魅力発信事業業務」に
ついて、必要な事項を定めるものである。
1 在留外国人を活用した結城紬魅力発信事業業務概要
(1)目的
結城紬は、その製作技術がユネスコ無形文化遺産にも登録されるなど、日本を代表する絹織物の一つとして広く
知られる一方、和装文化衰退等により、需要が低迷している。
そこで、日本にいる外国メディアを招請して結城紬産地を取材し、外国人目線による取材情報を母国語で紹介す
ることで、結城紬の魅力を世界に発信するとともに、結城紬産地へのインバウンド旅行客の誘客及び結城紬の需要
拡大を図る。
(2)事業内容
日本にいる外国メディアの記者等を招請し、結城紬産地を取材させること。また、取材結果について、A4 サイズ
10 ページ相当の分量の特集記事を 2 週間以上掲載すること。さらに、効果測定に必要な媒体接触者数や読者の
反応等について報告すること。
(3)被招請者
欧米インターネット系メディア 1 社以上(1社あたり記者 1 名、カメラマン 1 名の合計 2 名以上とする。)
※記者は出来る限り、日本に滞在している外国人とする。なお、やむを得ず外国人記者の招請が困難な場合は、
必ず外国人を取材に同行させ、外国人目線による取材情報を紹介すること。
(4)実施時期・期間
平成29年 2 月(1泊2日)
(5)業務の内容
①招請するメディアの選定及び調整
(ア)メディアの選定については、以下の点に留意し提案すること。
・招請する媒体は、1 媒体以上とする。
・ターゲットは、日本の着物等の伝統工芸品に関心のある大都市在住の20~40歳代の女性層で、個人
旅行を好む海外旅行リピーター層とする。
・メディアの提案にあたっては、当該ターゲットに対して訴求率の高いメディアを選定すること。
・メディアの概要、購読者(閲覧者)層、アクセス数、アップロード日、入稿日、使用言語、価格及び国または
地方公共団体における同様の受注業務実績等を明示のうえ、選定理由をそれぞれ具体的に説明すること。
(イ)メディアへ支払う製作費等は、委託料に含むものとし、契約締結や支払いは、受託者が行うこと。
(ウ)メディアとの連絡調整は、県と十分に調整しながら、受託者が窓口となり実施すること。
②取材コースの企画・運営等
(ア)取材コースについて、以下の点に留意し提案すること。
1
・結城紬の持つ軽くて温かい等の着心地やユネスコ無形文化遺産に登録された手作りの製作技術等を発信
できる内容をメインとすること。
・羽田空港、成田空港または東京から栃木県へのアクセスの利便性を紹介し、かつ FIT 向けショートトリップ
(1泊2日程度)を提案できる内容とすること。
・各取材先では、取材時間を十分確保し、拙速な行程としないこと。
(イ)取材先への取材許可や必要なアポイントメント及びガイドの手配、取材に必要な施設体験料の支払い、軽
食等の手配を行うこと。
(ウ)被招請者に対しては、事前に施設情報等を十分に提供すること。また、被招請者から取材地の希望がある
場合は、可能な限りコースに反映すること。
③交通の手配等
(ア)取材先や宿泊地までの交通事情等を勘案し、鉄道や借り上げバス等を組み合わせて、円滑な移動ができ
るように手配、調整すること。
④宿泊・食事等の手配等
(ア)宿泊及び食事(朝食・昼食・夕食)の手配を行うこと。
・泊数 1泊2日
・人数 1社あたり 2 名
(イ)宿泊施設は1室1名とする。また、原則として、インターネット環境がある宿泊施設とすること。
⑤運営員の手配
(ア)全行程に運営員を1名手配すること。
・運営員は、原則として全行程を通して同一人物とすること。
・運営員は、行程中、取材施設等との必要な調整を行うこと。
・運営員の交通費、宿泊費(朝食・夕食込)、施設入場料、昼食費及び軽食費は委託料に含むものとする。
⑥通訳の手配
(ア)記者等と随行職員等の円滑な意思疎通を支援するための通訳を1名手配すること。
・通訳は、原則として全行程を通して同一人物とすること。
・通訳の交通費、宿泊費(朝食・夕食込)、施設入場料、昼食費及び軽食費は委託料に含むものとする。
⑦モデルの手配
(ア)取材時の各種撮影の被写体となる女性モデルを1名手配すること。
・モデルは出来る限り、外国人とする。
・モデルの交通費、宿泊費(朝食・夕食込)、施設入場料、昼食費及び軽食費は委託料に含むものとする。
⑧被招請者へのアンケートの実施等
(ア)被招請者に対して、取材施設の好感度等に関するアンケートを実施すること。また、結果については、日本
語に翻訳のうえ、効果測定書に記載すること。
⑨特集記事の分量等
(ア)特集記事の分量は、A4 サイズ換算で 10 ページ程度とし、2 週間以上掲載すること。
(イ)特集記事の内容は、結城紬の持つ軽くて温かい等の着心地やユネスコ無形文化遺産に登録された手作り
の製作技術等の魅力を発信できる内容をメインとすること。
2
(6)その他の留意事項
①事業において、運営、管理及び庶務を行うこと。
②事業の実施記録については、カメラ等を用いて記録を行うこと。
③甲と連絡調整等を密に行うこと。
④本事業は甲と十分な協議を行いながら事業を進めることとし、作業内容及び本仕様書の内容に疑義が生じたと
きには、その都度甲と協議の上、その指示に従い作業を進めること。また、甲は、作業期間中いつでもその作業状
況の報告を求めることができるものとする。なお、本仕様書に定めのない事項については、その都度協議の上対応
するものとする。
⑤本業務で取り扱うこととなる個人情報の管理は適正に実施すること。
⑥成果物に重大な瑕疵があった場合は、原因者において、回収、修正、再印刷等必要な措置を講じること。
2 効果測定及び成果物
(1)効果測定の実施
①効果測定に必要な情報を被招請者から収集し、事業の効果測定を実施すること。
(例)媒体接触者数算定、広告換算額算定、読者反応調査等
②アンケートの調査結果から、課題や必要な対策等を報告すること。
(2)成果物の作成
①提出物
・事業実施報告書(A4 カラー冊子) 1部
・事業効果測定書(A4 カラー冊子) 1部
・事業実施報告書・効果測定書電子データ(報告書を記録した電子媒体)1枚
( 電 子 媒 体 は CD 又 は DVD と し 、 Microsoft Windows2013 、 Microsoft Excel2013 、 Power
Point2013 において編集可能ないずれかのファイル形式及び PDF 形式の両方で保存するものとする)
・電子データとしては、本編のほかに事業の概要を簡潔にまとめた A4 版カラー1枚を作成すること。
・報告書等の作成にあたっては、事前に甲の承認を受けること。
・報告書の用紙は、グリーン購入法に適合したものを使用すること。
②履行期限
・事業実施報告書、事業効果測定書及び実施報告書・効果測定書電子データ
平成29年3月31日(金)
・記事掲載された内容がアップロードされ次第、速やかに報告すること。
③提出先
栃木県宇都宮市塙田1-1-20 栃木県産業労働観光部工業振興課地域産業担当
3 特記事項
(1) 当委託業務の契約に関する費用(印紙代を含む)は、受託者の負担とする。
(2) 当委託業務に関する打ち合わせは、栃木県工業振興課内で5回を上限に、甲が必要と認めるとき、行うものと
する。
3