第 14 回 平成 28 年 11 月 26 日(土) 全国藩校サミット丸亀大会 ~繋げよう!藩校の人づくりを地方創生に~ ◆藩校とは 藩校とは、江戸時代に、諸藩が藩士の子弟を教育す るために設立した学校であり、全国的な傾向として 「文武兼備」を掲げ、7~8 歳で入学して第一に文を習 い、後に武芸を学び、14~15 歳から 20 歳くらいで卒 業しました。 教育内容は、四書五経の素読と習字を中心として、 江戸後期には蘭学や、武芸として剣術等の各種武術が 加わりました。 全国で最初の藩校は、岡山藩校で 1669 年設立とい われています。多くは 1700 年代中頃に設立され、幕 末には 300 校近くあったそうです。 藩校は廃藩置県後廃止されたが、学制発布後の中 等・高等諸学校の直接または間接の母体となり、藩校 で養成された人々が明治維新後の近代日本を建設す る中心的な役割を果たすことになった。 ◆藩校サミットとは 江戸時代の藩校教育を現代に生かそうという趣旨 で、全国に残る藩校の関係者が、毎年各地を持ち回り、 全国大会「藩校サミット」を開催してきました。 本年はその第 14 回サミットで、 「丸亀」の地で開催 されます。 本年のスローガンは「繋げよう!藩校の人づくりを 地方創生に」です。サミットには第1部と第2部があ り、第1部は藩主会議・藩校会議・講演会「京極高朗 (琴峰)公と漢詩」に分けて行われます。第2部では 直木賞作家安部龍太郎氏による対談・各藩の紹介・城 北小学校児童による素読大教室・南中学校京極発幸舞 連の演舞・丸亀高校書道部の実演等が行われます。 ~開催履歴~ 第 1回 平成 14 年 江戸幕府昌平坂学問所(東京都文京区) 第 2回 平成 15 年 会津藩(福島県会津若松市) 第 3回 平成 16 年 佐賀藩(佐賀県多久市) 第 4回 平成 17 年 備中松山藩(岡山県高梁市) 第 5回 平成 18 年 高遠藩(長野県伊那市) 第 6回 平成 19 年 庄内藩(山形県鶴岡市) 第 7回 平成 20 年 熊本藩(熊本県熊本市) 第 8回 平成 21 年 長岡藩(新潟県長岡市) 第 9回 平成 22 年 松江藩(島根県松江市) 第 10 回 平成 24 年 水戸藩(茨城県水戸市) 第 11 回 平成 25 年 鹿児島藩(鹿児島県鹿児島市) 第 12 回 平成 26 年 忍藩(埼玉県行田市) 第 13 回 平成 27 年 福岡藩(福岡県福岡市) ◆丸亀藩 藩校の歴史 丸亀藩では、四代藩主京極高矩の治世時代に、丸亀 城の南に学校があったと記録に残っている。 ◇正明館 寛政6年(1794)8 月に五代藩主京極高 中は、丸亀城外堀内の北東(現在の東中学校運動場) に藩校を新しく建て、正明館と称した。同 9 年(1797) には、高中の筆による「明倫扁額」を正明館に掲げ、 学問を奨励した。 「明倫」とは、 「孟子」の一節からと った言葉で、 「人の道を明らかにする」の意味である。 この扁額はケヤキ材の一枚板に金箔の縁取りが施さ れ、200 年余の歳月を経て、板面は黒ずんでいるが毀 損はなく、額文や落款も鮮明に残っている。 ◇敬止堂 文政 8 年(1825)10 月、六代藩主京極 高朗は、城下風袋町に敬止堂を創設し、武士と庶民の 子弟を合わせて教育した。とくに女子教育に力を入れ ていたことは、男性中心の時代であった当事としては、 珍しいことであった。正明館と同じく国学、漢学(朱 子学)を教えた。 ◇集義館 江戸の藩邸(愛宕)を一部改造して集義 館が創設され、文政 10 年(1827)6 月 12 日に開講し た。教則は正明館の教則に準じ、家中の面々、同二男、 三男はもちろん、藩主、家老も出席した。 ◇明倫館 幕末になり、学問のほかに武芸も重視す ることとなり、明治 3 年(1870)7 月には習武所が新 設され、従来の正明館を講文所と改め、総名を「明倫 館」と呼び、文武兼修とした。8 歳より 15 歳までは素 読所・習字所で修業、16 歳より 37 歳までは講文所・ 習武所で文武の修業をしていた。館中では互いに「礼 譲」を心掛け、禁酒を守り、 「不行状ノ者ハ厳罰ニ」す ることが定められていた。 明倫館はまもなく新政府の方針により廃止され、郷 校へと移っていった。 京極家家紋 ※四ツ目結紋 明倫扁額 (丸亀市指定文化財) 丸亀城天守 ※重要文化財 第1部 第2部 開催時間/12:30~13:15 ■藩校サミット研修会【講演会】 開催時間/13:30~17:00 ■大会式典・記念講演 ●記念講演(対談) テーマ「京極高朗(琴峰)公と漢詩」 直木賞作家 講師/二松学舎大学 安部 龍太郎氏 長浜市長浜城歴史博物館館長 教授 加藤 国安氏 太田 浩司氏 ●各藩紹介 ◎入場無料(未就学児の入場はご遠慮ください。) ●素読発表(城北小学校) ・丸亀市猪熊弦一郎現代美術館において、藩校関連企画展開催 ・妙法寺(丸亀市富屋町)において、与謝蕪村「蘇鉄図」特別公開 ◎入場無料 ●京極発幸舞連演舞(南中学校) 京極くん ●丸亀高等学校書道部実演 第 1 部・第 2 部共に入場整理券が必要です。(藩校サミット事務局、駅観光案内所、市民会館にて配布)定員になり次第締切。 主催/第 14 回全国藩校サミット丸亀大会実行委員会 ・ 一般社団法人 漢字文化振興協会 共催/(公財)丸亀市福祉事業団・(公財)ミモカ美術振興財団 助成/置県百年記念香川県文化芸術振興財団 お問い合わせ/丸亀市産業文化部文化観光課内 TEL.0877-24-8816 FAX.0877-24-8863 藩校サミット事務局 受付時間/8:30~17:15(土・日・祝祭日休業) 「藩校サミット」は一般社団法人 漢字文化振興協会の登録商標です(登録第 5638522 号)
© Copyright 2024 ExpyDoc