平成28年熊本地震

平成28年 熊本地震
4月14日と4月16日に熊本県益城町で最大震度
7を観測した平成28年熊本地震では,複数回による
地震動により下水道施設にも被害を及ぼしました。処
理場は益城町,水俣市など13カ所の処理場で被害が
あり,応急復旧によって処理機能は確保。管きょは破
断や閉塞により下水の流下機能が失われた箇所が8カ
所あり,応急復旧(仮配管によるバイパス等)によ
り,機能は確保しています。
管きょ内に滞水(阿蘇市)
バイパス管で応急復旧(熊本県益城町)
本機構は4月23日から5月12日,5月15日から
5月20日延べ4名の職員を「現地支援本部」に派遣
しました。
一次調査は,八代北部流域,宇土市,宇城市,阿蘇
市,長州町,大津町,菊陽町,御船町,嘉島町,益城
町にある汚水管や一部の雨水管約340kmを対象に実
施しました。対象区域内の全管路被害は,被災延長約
62km(被災率5.1%),概算被害額は約125億円と
想定されました。二次調査は5月9日から着手してい
ます。
現地での二次調査の様子
本機構の研究第一部では下水道クイックプロジェク
ト等の地震影響を検討するため,5月17日から現地
調査に着手。被災自治体に地震発生時対応に関するア
ンケート調査を行い,下水道BCPへの反映を検討予
定です。
管きょ入れ替え箇所
破損管きょ
二次調査事前打ち合わせ(熊本県益城町)
露出配管は地震でブロック塀が落ちて破損したが,直接
の地震動による被害は見られなかった(熊本県益城町)