滋賀県例規システム提供業務委託 調達仕様書

滋賀県例規システム提供業務委託
調達仕様書
平成 28 年 11 月
滋賀県総務部総務課
1
概要
1-1 業務の名称
滋賀県例規システム提供業務
1-2 背景
(1) これまでの経緯
例規システムは、法制執務の効率化、職員の利便性の向上、ペーパーレス等のため、平成
9年に稼働し、途中平成 13 年度からは庁内LANにより共通事務端末(県庁の各組織で共通
して使用している端末をいう。以下「端末」という。
)から全職員が閲覧することが可能にな
っている。競争原理の導入による委託料の削減等を図るため、平成 19 年9月に特定調達契約
に係る一般競争入札を実施し、平成 20 年1月から現在のシステムが稼働している。
(2) 現行システムの概要
「滋賀県例規集」を庁内ネットワークにより接続された端末を通じて全職員がウェブブラ
ウザから閲覧することができるシステムである。当該システムはインターネット回線を通じ
て委託先の業者のサーバに繋がっており、庁内にはサーバは置かれていない。
(図-1)
システムは、閲覧機能のほか、各種検索機能(体系検索、年月日検索、用語検索、関連法
令検索等)を有し、職員の事務作業の効率化に寄与している。
滋賀県例規集のデータはサーバに保存されており、毎月滋賀県公報を業者宛てに送付し、
業者がそれをもとに改正内容が反映されるようデータの更新を行っている。
(図-2)また、
ホームページ用例規データの提供も受けている。
(図-1)ネットワーク概念図
庁内ネットワーク
Internet
業者サーバ
FW
Proxy
(図-2)データ更新
毎月 20 日公報送付
例規データの更新
HPデータ提供
N月
N+1月
N+2月
(3) 今回の調達での変更点
ア 法令改廃情報提供機能を追加すること。
本県の例規データを保有する相手方からしか当該機能の提供は受けられないため、これ
までは例規システム提供業務を委託している相手方との一者随意契約を毎年行ってきたが、
より一層の事務量の削減および費用の低減を図るため、例規システム提供業務委託の一部
として追加する。
イ 例規システムの利用をLGWAN接続で行うこと。
自治体情報セキュリティ対策の強化が要請される中で、本県においてはLGWAN接続
系とインターネット接続系が完全に分離され、各職員が日常使用する端末はLGWAN接
続系となる予定である。このような状況で、各職員が例規を検索閲覧できるという現行シ
ステムのメリットを維持する必要があることから、例規システムの利用をLGWAN接続
で行うこととする。
1-3 目的
職員の例規関連業務を効率化し、事務の負担軽減を図ること等を目的とする。
1-4 対象業務の概要
LGWAN-ASPにより次に示すサービスを提供すること。
<準備期間>
(1) 初期データ(現システムに登録されている例規)の登録
(2) 総合テストの実施
<サービス提供期間>
(3) 例規検索閲覧等機能の提供
(4) 法令改廃情報提供機能の提供
(5) 更新データの作成および登録(毎月1回)
(6) 滋賀県ホームページ掲載用例規データの作成
(7) (3)および(4)におけるユーザ補助画面(利用方法を示したヘルプ画面)の提供
(8) サービス提供をするためのシステムの保守および運用
(9) 県担当者からの問い合わせ対応
2
本調達の要件
2-1 サービス提供期間等
(1) 準備期間
契約締結の日から平成 29 年3月 31 日まで
(2) サービス提供期間
平成 29 年4月1日から平成 34 年3月 31 日まで
(更新データの作成業務については、平成 29 年3月 20 日発送分の県公報から平成 34 年2
月 20 日発送分の県公報までについて行うこと。
)
2-2 提出物
(1) 契約締結後 10 日以内(紙媒体で各1部およびPDFデータ)
ア 作業計画書(スケジュール、プロジェクト体制図等)
イ システム概要(前提条件、システム概念、パッケージ構成等)
ウ インフラ概要(システム構成、ネットワーク構成)
エ 移行計画書
(2) 移行作業完了後(紙媒体で各1部)
ア 移行データ一覧
イ 移行完了報告書
ウ 登録全例規を印刷したもの
(3) 平成 29 年2月 28 日まで(紙媒体で1部およびPDFデータ)
総合テスト計画書
(4) 平成 29 年3月 31 日まで(紙媒体で各1部およびPDFデータ)
ア 総合テスト結果表
イ 利用説明書(利用者向けの操作マニュアル)
ウ 運用計画書(4-5(2)参照)
(5) 運用開始後(平成 29 年4月1日~)
ア 毎月提出するもの(紙媒体で各1部、(カ)についてはCD-R)
(ア) 提供作業完了報告書
(イ) アクセス数報告書
(ウ) 更新完了報告書
(エ) 更新作業一覧
(オ) 新規・一部改正(正誤を含む。
)例規を印刷したもの
(カ)
県ホームページ掲載用のデータを記録したCD-R(全例規のデータを記録したも
のおよび改正された例規のみを記録したもの各1枚)
イ その他
(ア) 打ち合わせ議事録(打合せの都度、PDFデータで、1週間以内に提出)
(イ)
障害の原因および対処内容を記載した報告書(障害が発生した場合、紙媒体で、1
週間以内に提出)
2-3 提出先
滋賀県総務部総務課
3
業務要件
本システムを利用して行う業務は、次のとおりである。
3-1 業務の詳細
<準備期間>
(1) 初期データの登録
現在稼働中のシステムからのデータの移行を行うこと。
現在サーバに記録されているデータの容量は約 20GB(例規約 2,000 件)である。また、
データ(HTML形式)は県から提供する。
事前に移行計画書を作成し、県の承認を得ること。
移行作業完了後、移行データ一覧、移行完了報告書および登録全例規を印刷したもの各1
部を県に提出すること。県が移行完了報告書の承認をすることで(1)の業務の検収とする。
(2) 総合テストの実施
例規データの移行後、システム基本データの正確性およびシステム基本性能についての
検証、各種機能の点検、接続点検、個別設定点検等を行う。
平成 29 年2月 28 日までに、総合テスト計画書を作成し、県の承認を得ること。
総合テスト実施後、平成 29 年3月 31 日までに総合テスト結果表を提出すること。県が
総合テスト結果表の承認をすることで(2)の業務の検収とする。
<サービス提供期間>
(3) 例規検索閲覧等機能の提供
①滋賀県例規集の検索、閲覧およびファイル出力、②関連例規および関連法令のリンクに
よる閲覧、③選択した条文について新旧対照表の様式の出力ができる機能を提供すること。
(4) 法令改廃情報提供機能の提供
①法令の改廃による県例規への影響の確認、②改正法令の概要および新旧対照表の表示が
できる機能を提供すること。
毎月、(3)の提供業務と併せて提供作業完了報告書を提出すること。県が提供作業完了報告
書の承認をすることで(3)および(4)の業務の検収とする。
(5) 更新データの作成および登録
ア 例規データの作成
(ア) データの登録サイクルは1月ごととし、毎月 20 日(休日の場合は直前の開庁日)に
県が送付する滋賀県公報(以下「公報」という。
)に基づき本システムのデータ更新に
必要なデータを作成する。
作成されるデータ:HTML形式およびリッチテキスト形式
(イ)
県は、公報の発送と同時に、送付した公報のうち、データ更新が必要な例規ごとの
ページ数および行数を報告するものとする。
※ 作成ページ数の数え方は、次に掲げるとおりとする。
・ 作成ページ数は、送付した公報での例規改正部分(公布文、付則を含む。
)のペ
ージ数を基準とする。
・
1ページ当たりの行数は、50 行とする。
・ 50 行に満たない例規およびページについては行数を数え、
(行数÷50)ページと
してページ換算を行う。
・
罫線については、1行相当として数える。
・ 様式等の場合で1ページに 50 行以上含まれるときは、当該ページを1ページと
数える。
・
県に報告後にデータ作成誤りを発見した場合、または県が誤りを発見した場合
は当該部分について速やかに修正を行うものとし、修正部分の行数は数えない。
※ 過去5年間の公報の作成ページ数の平均は、年間約 532 ページである。なお、当該
ページ数は、委託期間中の作成ページ数を保証するものではない。
(ウ) 公報等を用いて、作成したデータの校正を行う。
(エ)
作成した例規データについて、新規・廃止・一部改正等の別ごとの件数、総件数、
例規名、新規・廃止・一部改正等の別、例規ごとの作成ページ数等を記載した更新作
業一覧を作成し、県に提出する。
(オ) 明らかな公報誤りを発見した場合は、速やかに県へ報告すること。
イ 例規データの登録
(ア)
アで作成したデータを発送日の翌月末日までに本システムに登録し、動作確認を行
う。
(イ) 登録作業日、作業内容等を記載した更新完了報告書を作成する。
(ウ) 新規・一部改正(正誤を含む。
)例規を印刷したものおよび(イ)の更新完了報告書各
1部をア(エ)の更新作業一覧と同時に県に提出する。
県がこれらの書類を承認することで本業務の検収とする。
ウ リンクの設定
法令リンク設定は、1月ごとにイの登録と同時に行う。
(6) 滋賀県ホームページ掲載用例規データの作成
滋賀県ホームページに掲載している県例規集に掲載するデータを提供する。
作成されるデータ:HTML形式
作成したデータは、県例規内のリンク設定を行う。
http://www.pref.shiga.lg.jp/jourei/reisys/reiki.html
登録データの作成サイクルは1月ごととし、(5)アで作成されるデータとあわせて県ホーム
ページ掲載用のデータを作成し、当該データを媒体に記録したものを(5)イ(ウ)と同時に県に
提出する。
留意事項は次のとおりである。
・
現在の県ホームページのサイトポリシー、利用推奨環境を遵守するとともに、現在の
県例規集に準拠したタグを用いて書式等を継承する。
・
利用者が利用しやすいように機能の使い方を説明した画面を提供する。
・ 体系目次(体系は、現在の滋賀県例規集の分類とする。
)と五十音順目次の画面を提供
し、それぞれ例規へのリンク設定を行うこと。
・
ファイル名の命名ルールについては、県の指示に従うこと。
・
ホームページ掲載用データについては、全例規のデータを記録した媒体および改正さ
れた例規のみを記録した媒体をそれぞれ提供すること。
(7) ユーザ補助画面の提供
(3)および(4)の機能提供画面において、利用方法を示したヘルプ画面を提供すること。
(8) システムの保守および運用
サービス提供をするためのシステムの保守および運用を適切に行うこと。
システム利用時間内においてシステムに障害が発生した場合は、早急に復旧できるよう回
復の措置および再発防止策を講じること。この場合、障害の原因および対処内容を記載した
報告書を県に提出すること。
(9) 県担当者からの問い合わせ対応
県担当者からのシステムの操作および運用に関する質問に、電話、メール、FAX等によ
り対応すること。
4
システム機能要件
4-1 本システムのライフサイクル
本システムの契約期間内において、次の機能を安定して提供できるシステム構成とすること。
4-2 システム機能要件
(1) 例規検索機能
ア 検索・閲覧機能
(ア) 体系検索
・
例規の体系ごとの検索が可能であること。
・
体系は、現在の滋賀県例規集の分類(編・章・節・項)とする。
(イ) 年月日検索
・
改正・制定・最終改正の情報を対象に、年月日での例規の検索が可能であること。
・
システム導入後の過去のある時点を指定して、その時点での例規を対象とした検索
が可能であること。
(ウ) 用語検索
・
検索対象の単語を5以上入力可能であること。
・
検索対象の単語が検索結果表示画面において、どこにあるかが一目で確認できるこ
と(設定した単語ごとにそれぞれ色を変えて表示することが可能であること。
)。
・
複数の検索対象単語を「かつ」
、「または」
、「~を除く」という条件付で検索できる
こと。
・
例規件名・本文ごとの検索が可能であること。
イ 表示機能
(ア) 例規全体の改正履歴を表示できること。
(イ) 例規内にどのような法令、例規が引用されているかが表示できること。
(ウ) 条文や表、様式ごとに改正履歴の表示が可能であること。
(エ) 例規リンクが貼られていること。
・
同一例規の別表、様式へのジャンプが可能であること。
(例規内リンク)
・ 引用されている他の例規の該当条項にジャンプすることが可能であること。
(例規間
リンク)
・ 引用されている法令の該当条項にジャンプすることが可能であること。
(法令リンク)
・
例規内リンクおよび例規間リンクは、引用元の全文が別ウインドウに表示されるこ
と。
ウ ファイル出力機能
(ア)
登録されている全ての例規に対して、条文、付則、表、様式を指定して、RTF形
式とTEXT形式によりファイル出力が可能であること。
(イ)
RTF形式でファイル出力する際に、用紙設定(用紙サイズ、用紙の向き、文字方
向、一行文字数、行数、余白の設定)
、文字サイズ、フォントの設定ができること。
エ 新旧対照表作成機能
(ア)
例規の改正が必要な条文、付則、表、様式を指定して、新旧対照表を作成すること
が可能であること。
(イ)
作成された新旧対照表のデータを職員が各自の端末にダウンロードすることが可能
であること。
(ウ) 県が示す文字表記のルールを守ること。具体的には次の項目を満たすこと。
・
「および」
「ならびに」「または」
「もしくは」をひらがなで表記すること。
・
「附則」ではなく「付則」を用いること。
・
新旧対照表において「新」が右側にくること。
オ その他の機能
現在のシステムが有する廃止例規の閲覧が可能であること。
(2) 法令改廃情報提供機能
ア 例規影響表示機能
(ア)
改正される法令の条項と当該条項を引用している例規の条項を関連づけた一覧を表
示できること。
(イ) (ア)で表示した一覧において、条項ずれ等例規への影響が確認できること。
(ウ) 改正法令について、公布日および施行日を指定して検索し、
(ア)の一覧表示ができ
ること。
イ 改正情報表示機能
(ア) 改正法令の概要が表示できること。
(イ) 改正される法令の新旧対照表が表示できること。
ウ 出力機能
アおよびイで表示できる情報を印刷できること。
4-3 システム要件
(1) システム性能
本システムの利用対象ユーザは、庁内ネットワークに接続されている約 5000 人であるが、
同時に接続し、または利用するユーザは約 100 人を想定している。100 名が同時に接続し、検
索、新旧対照表作成等の機能を利用した場合に、本システムの画面遷移(標準的なデータ量
であるリンク先の画面が全て表示される状態)は、インターネットその他通信回線の影響を
除き、クリックしてから5秒以内であること。
(2) システム信頼性
ア 可用性
(ア) 本システムの稼働時間および利用時間帯は、24 時間 365 日とし、システム利用時間
帯における稼働率は、99%以上とすること。ただし、事前に連絡される定期的な点検
等による停止時間は除く。
(イ) 連続して2日以上(県の休日を除く。
)システムが停止することは認めない。万が一
2日以上システムが停止してしまう場合には、停止後速やかにシステム改善報告書を
県に提出すること。
(ウ)
ハードディスク、電源、ファン等を冗長化構成とするなどの高可用性を有したシス
テム構成とすること。
(エ)
障害監視、パフォーマンス監視等により、障害発生の未然防止、迅速な対応が可能
であること。
(オ) システム障害等からデータを保護する対策を講じること。
イ 拡張性
本契約期間中において、データ量が増加してもサービスの低下がない構成であること。
(参考)サーバに記録されているデータ量
平成 23 年入札時 約8GB
現在 約 20GB
(3) セキュリティ要件
ア 利用者認証
(ア) 庁内LANに接続された端末からのみ利用が可能であること。
LGWAN
庁内ネットワーク
業者サーバ
(イ)
FW
http(s)
Proxy
滋賀県のインターネットIPアドレス情報により、利用者が滋賀県からの利用者で
あることを認証できること。
イ 不正アクセス対策
(ア) ファイアウォール等により不要な通信を防止すること。
(イ)
コンピュータウィルス等の不正アクセス対策ソフトウェアなどにより不正な動作を
するコンピュータウィルス等の感染を防止すること
(ウ)
インターネットから庁内ネットワークへの通信プロトコルは、HTTPまたはHT
TPSのみ許可する。
(4) ユーザインターフェース
ア 利用端末
県の庁内ネットワークに接続されている端末の仕様は次のとおりである。また、契約期
間内に Windows10 に移行する予定であるので、移行後においてもシステムを利用できるこ
ととすること。
平成 28 年度現在
OS
Windows7 professional 32bit
アプリケーションソフト(主なもの)
Microsoft office standard 2010
ブラウザ
Microsoft internet explorer11
台数
約 5000 台
イ Webデザイン
(ア) ユーザはWebブラウザを利用した画面アクセスとすること。
(イ) マウス使用を前提とした設計とし、キーボードでも同等の操作ができること。
(ウ) Internet Explorer 11 以上で利用可能とすること。
(エ)
背景色と文字色の明度差、文字書体、文字の大きさ等の工夫により視認性・可読性
の向上を図ること。
ウ 印刷環境
(ア)
本システムから帳票等の印刷をする場合は、プリンタのメーカおよび機種に依存し
ないこと。
(イ) 出力用紙サイズはA4版を基本とする。
(5) ライセンス
全利用対象ユーザが本システムに接続し、利用する権利を提供すること。
(6) 利用履歴
本システムの利用状況が記録された履歴が取得できること。
利用の日時、利用時間などにより本システムのログファイル等を、本システム管理者が随
時取得できること。
3-1(4)の提供作業完了報告書の提出と同時に毎月のアクセス数の報告を行うこと。
4-4 スケジュール
各工程において、想定するスケジュールは次のとおりである。
初期データ登録:契約締結日~平成 29 年2月 28 日
総合テスト
:平成 29 年3月1日~平成 29 年3月 31 日
本格運用
:平成 29 年4月1日~
28 年度
11
29
12
1
2
3
4
初期データ登録
総合テスト
本格運用
4-5 管理体制
(1) プロジェクト体制
ア 本システムの開発~総合テストの責任者(プロジェクトマネージャー相当)を置くこと。
イ プロジェクトマネージャーは原則として契約締結後から本格運用開始まで同一人物とす
ること。
ウ 主要メンバーを記載したプロジェクト体制図を作成し、契約締結後 10 日以内に提出する
こと。
(2) 運用体制
平成 29 年3月 31 日までに、本システムに係る運用体制(再委託先があれば含める。)
、作
業スケジュール、障害時の対応方法、情報セキュリティ対策、品質管理等を記載した運用計
画書を提出すること。
(3) 打合せ
ア 本格運用開始時までの仕様、ドキュメントレビュー等の県との打合せは月1回程度とし、
必要に応じて打合せを行うこと。打合せ日程は県と調整すること。
イ 打合せを実施した場合は、打合せの日から1週間以内に議事録を作成し、県の承認を得
ること。
ウ 打合せ等の場所は原則として県庁内とし、会議室はその都度県が準備する。
エ 本格運用開始後も必要に応じて打合せを行い、打合せの日から1週間以内に議事録を作
成し、県の承認を得ること。
4-6 SLA(Service Level Agreement)
受託者とは別途、SLAを締結する予定なので、SLAの内容調整に協力すること。
SLAを締結する項目としては次のものを想定している。
5
・
システム利用時間帯における稼働率 99%以上を実現すること。
・
画面遷移に要する時間をクリックしてから5秒以内とすること。
・
障害復旧時間を1日以内とすること。
留意事項
5-1 再委託の禁止
(1) 受託者は、委託業務の全部または一部の処理を第三者に委託し、または請け負わせてはな
らない。ただし、あらかじめ書面による再委託に係る県の承認を得た場合は、この限りでな
い。
(2) 受託者は、県に再委託に係る承認を求める場合は、再委託の理由、再委託先、再委託する
業務の内容、再委託先が取り扱う情報その他再委託先に対する管理方法等を県に対して文書
で提出しなければならない。
(3) 受託者は再委託に係る県の承認を得た場合は、県に対して再委託先の行為について全責任
を負うものとする。
5-2 機密保護・個人情報保護
(1) 業務の遂行上知り得た秘密を他に漏らしてはならない。
この項については、契約期間の終了または契約の解除後も同様とする。また、成果物(業
務の過程で得られた記録等を含む。
)を県の許可なく第三者に閲覧し、複写し、貸与し、また
は譲渡してはならない。
(2) 業務の遂行のために県が提供した資料、データ等は本業務以外の目的で使用しないこと。
また、これらの資料、データ等が業務遂行上不要となった場合、遅滞なく県に返還するか、
または事前に県の承認を得て廃棄すること。
(3) 業務の実施における個人情報等の取扱いについては、個人情報の保護の重要性を十分認識
し、個人の権利利益を侵害することのないよう必要な措置を講じること。
(4) 業務に従事する者に対して個人情報保護の教育を行うこと。
5-3 権利の帰属
本システムにおいて、サービス提供者が所有するプログラム、ルーチン、モジュール等(以
下「プログラム等」という。
)についての著作権はサービス提供者に留保され、県はその非独占
的使用権が許諾されるものであること。
なお、この使用権の内容は、プログラム等のロード、実行、格納、画面等の出力、県組織に
おいて自己使用のために必要な場合の複製、関連資料の利用等とすること。
本システムに保存される例規データの所有権は県にあるものとし、県からの求めがあったと
き、および契約期間の終了または契約の解除時には無償で本システムからのデータの取出しに
協力すること。
5-4 かし担保責任
本システムの利用期間中に、正当な理由無く、要求した性能水準に達していないことが判明
した場合および設計ミスによる不良が判明した場合には、県と協議の上、無償で改良すること。
5-5 その他
受託者は、本業務の実施に当たり本仕様書に記載のない事項または疑義が発生した場合は、
速やかに県と協議を行い、作業を実施すること。