高い形状保持性を持つセラミックス砥石を出展

2016 年 11 月 15 日
各
位
高い形状保持性を持つセラミックス砥石を出展
~精密な研削と長寿命を両立する砥石を開発~
三井金属(代表取締役社長:西田計治)の完全子会社である三井研削砥石株式会社は、高い形状保
持性を持つセラミックス砥石を新たに開発し、11月17日(木)~22日(火)に東京ビッグサイ
ト(全館)で開催される「JIMTOF2016 第 28 回日本国際工作機械見本市」に出展しますのでお知らせ
いたします。
当社の研削用砥石は、国内外の自動車・ベアリング・精密機械・電気などの精密加工分野で幅広く
ご使用いただいております。近年では、精密な研削と長寿命を両立する砥石、すなわち高い形状保持
性を持つ砥石が求められており、砥粒としてセラミックス砥粒が検討されております。
セラミックス砥粒は微細構造を持つため、微小破砕により常に鋭利な切れ刃が発生し、優れた研削
性能を発揮しますが、従来の砥粒を固定するボンドでは、砥粒脱落が著しくセラミックス砥粒の性能
を発揮できていないことが課題でありました。
そこで当社は、この問題を解決するべく新たにセラミックス砥石用ビトリファイドボンド「TB」
を開発いたしました。
「TB」は、従来のボンドと比べて、遥かに強力な砥粒保持力があるため、砥粒
脱落を抑制可能なセラミックス砥石となり、また高い強度も併せ持つことから、従来の砥石に比べて
高い回転強度を有し、高周速下での使用においても安全性が向上します。
クランクシャフト研削やアンギュラー研削といった各種プランジカットでの円筒研削、精密溝研削
などの研削加工に「TB」を使用したセラミックス砥石を用いることで、より高い研削性能を発揮す
ることが可能となります。
当社はこれからも、
「マテリアルの知恵を活かす」のもと優れた製品によってお客様のご要望の実現
に貢献し、様々な分野でご発展に寄与したいと考えております。
以 上
【お問い合わせ先】
三井金属 経営企画本部 広報部
TEL 03-5437-8028
FAX 03-5437-8029
E メール [email protected]
ご参考
研削砥石について
研削砥石は、砥粒、ボンド(結合材)
、気孔で構成されており、砥粒は加工物を削るための切れ
刃、ボンドは切れ刃を保持するホルダー、気孔は切りくずを排出するチップポケット、といった役
割を持っています。
従来の砥粒
摩耗すると切れ刃がなくなる
セラミックス砥粒
摩耗しても新たな切れ刃が出現
研削方式について
< アンギュラー研削 >
端面部と円筒部の同時研削
< プランジカット 円筒研削 >
砥石が横方向に動かず、加工する方式
TB
セラミックス砥石用高強度ボンド TB
TB の特長
高い形状保持性
クランクシャフト研削加工例
- 強固な砥粒保持力により、砥石の形状崩れが小さくなる
セラミックス砥粒の力を引き出す
- セラミックス砥粒の微細構造を維持する焼成プロセス
高い回転強度
- 高周速度での研削における安全度を改善
目的に応じた使い分け
- 各種セラミックス砥粒が選択可能
推奨用途
クランクシャフト研削、アンギュラー研削、溝研削、
円筒研削(プランジカット)など
製造範囲

砥粒:各種セラミックス砥粒

粒度:F46~F220
従来のボンド(MI)
新たに開発したボンド(TB)
を使用した研削砥石
を使用した研削砥石
断面積大
断面積小
従来のセラミックス砥石よりも、高い形状保持性を示します。
セラミックス砥石
【三井研削砥石株式会社の概要】
(1)本社工場
:埼玉県入間市
(2)設立
:1974 年 3 月
(3)資本金/当社比率
:400 百万円/100%
(4)社長
:加藤和照
(5)従業員数
:113 名
(6)事業内容
:研削砥石、CBN ホイール、ダイヤモンドホイール、
ダイヤモンドペレットの製造および販売