N E W S R E L E A S E 〒100-0005 東京都千代田区丸の内 2-1-1 明治安田生命ビル 18F T 03 5288 9288 www.cbre.co.jp Twitter: @cbrejapan 2016 年 11 月 7 日 お問い合わせ先: CBRE コーポレートコミュニケーション 03-5288-9283 CBRE が 3 大都市の路面店舗の市場動向レポート(2016 年第 3 四半期)を発表 3 大都市(東京、名古屋、大阪)の路面店舗市場は、いずれもプライム賃料 が前期比横ばい CBRE(日本本社:東京都千代田区丸の内)は本日、2016 年第 3 四半期(Q3)の路面店舗の市場動 向を発表しました。 【注目動向】 ◆訪日外国人数は、引き続き増加。9月実績は前年同月比19.0%増の192万人で、9月単月として 過去最高を記録。2016年1月から9月までの累計は1,798万人(前年同期比+24.1%)となり、10月 末には2,000万人を突破した。 ◆東京、大阪、名古屋の路面店舗市場では、いずれもプライム店舗賃料が前期比横ばい。ただし好 立地の物件では複数のテナントが競合し、賃料が上昇するケースもみられる。 ◆ドラッグストアが引き続き需要を牽引。ただし、全体の引き合い件数は昨年に比べて減少 傾向にある。 東京(銀座、表参道・原宿、新宿、渋谷) 2016 年 Q3 のプライム店舗賃料(想定成約賃料、共益費込)は、5 期連続横ばいの 40 万円/坪とな りました。昨年に比べ引き合いの件数は減ったものの、東京のプライム賃料をけん引する銀座ハイス トリートの好立地では、その希少性の高さから賃料は横ばいに推移しています。表参道・原宿では、 東京オリンピックを見据えたスポーツブランドの強い需要がみられました。新宿ではハイストリートを 中心に、ブランドの認知度向上と収益性の確保を目的としたリテーラーによる、旗艦店ニーズが集 まっています。渋谷では、引き続き若年層をターゲットにしたリテーラーの強い需要がみられました。 CBRE リテール営業統括部シニアディレクターの佐藤顕尚は、「好立地の募集物件では複数のテナン トが競合し、相場を上回る賃料でテナントが内定する事例が引き続きみられている。特に、主要リ テールエリアに路面店舗がないブランドからの需要が強い。ただし、昨年比では競合するテナントの 数は減少し、賃料の上昇ペースは緩やかになりつつある。また、数か月前であれば速やかに後継テ ナントが内定していたと思われる物件であっても、テナントの決定に時間を要している事例がみられる。 今後、この傾向が強まることで、プライム賃料が低下する局面が出てきそうだ」とコメントしています。 大阪(心斎橋、梅田) 2016 年 Q3 の大阪のプライム店舗賃料(想定成約賃料、共益費込)は、前期比横ばいの 30 万円/ 坪になりました。心斎橋では、今期もドラッグストアが賃料をけん引しました。増加する訪日外国人の 消費趣向が、引き続き医薬品や化粧品に集中していることが背景です。もとより路面店舗の集積が 少ない梅田では、好立地の新築物件に需要が集中し、30 社以上の申し込みが入る事例もみられま した。 ©2016 CBRE, Inc CBRE News Release Page 2 CBRE 関西支社リテール営業統括部シニアディレクターの橋川剛は、「心斎橋を中心に、引き続きド ラッグストアの需要が際立っている。好立地の物件では、ドラッグストア同士が競合することで賃料が 高騰し、スポーツやアパレル、雑貨などの他業種が負担できない程の賃料水準に上がっている。訪 日外国人の間では、心斎橋エリアは関西最大のショッピングエリアとして周知されており、エリアに足 を運ぶ訪日外国人の数はさらに増えるであろう。そのため、今後しばらくはドラッグストアの一強状態 が続きそうだ。しかし、ドラッグストアの需要が落ち込むことがあれば、プライム賃料が急落する可能 性もある」とコメントしています。 名古屋(栄) 2016 年 Q3 の名古屋のプライム店舗賃料(想定成約賃料、共益費込)は、8 期連続横ばいの 12 万 円/坪となりました。栄では、旗艦店などの需要がハイストリートに集中する一方、賃貸面積が比較的 大きなサブストリートの物件では、空室が長期化しつつあるものも一部でみられています。 CBRE 名古屋支店リテール営業統括部シニアディレクターの大上英男は、「インバウンド需要で売上 が伸び、賃料負担能力が飛躍的に向上したドラッグストアが、出店候補地をセカンダリーエリアからメ インエリアにシフトしている。ハイストリートの比較的面積の大きな物件では、複数のドラッグストアが 上位価格で入札する事例もみられている。ただし、現状ではドラッグストアの需要がプライム賃料を押 し上げるには至っていない」とコメントしています。 マーケットの解説詳細は、本日発刊の「ジャパンリテールマーケットビューQ3 2016」または弊社ホー ムページ上でもご覧頂けます。 http://www.cbre.co.jp/JP/research/Pages/MarketViews.aspx?redirect=true CBRE について CBRE グループ(NYSE:CBG)は、「フォーチュン 500」や「S&P 500」にランクされ、ロサンゼルスを本拠とする世界最大 の事業用不動産サービスおよび投資顧問会社です(2015 年の売上ベース)。全世界で 70,000 人を超える従業員、 400 カ所以上の拠点(系列会社および提携先は除く)を有し、不動産オーナー、投資家、オキュパイアーに対し、幅 広いサービスを提供しています。不動産売買・賃貸借の戦略的アドバイスおよび取引業務、コーポレートサービス、プ ロパティマネジメント、ファシリティマネジメント、プロジェクトマネジメント、事業用不動産ローン、不動産鑑定評価、不 動産開発サービス、不動産投資マネジメント、リサーチ・コンサルティングを主要業務としています。詳細につきまして は日本国内ホームページ www.cbre.co.jp をご覧ください。 *免責事項: 本文書は貴社の責任と判断で利用いただくものであり、弊社は、貴社又は第三者が本文書に基づい て行われた検討、判断、意思決定及びその結果について法律構成・請求原因の如何を問わず一切の責任を負わ ないものとします。 ©2016 CBRE, Inc
© Copyright 2024 ExpyDoc