糸数アブチラガマ危険度調査業務 業務仕様書

糸数アブチラガマ危険度調査業務
業務仕様書
Ⅰ 業務の名称
糸数アブチラガマ危険度調査業務
Ⅱ 業務の目的
糸数アブチラガマ(以下、
「糸数壕」という。)では平成 22 年7月頃、岩盤の亀裂
面、節理面などから壕内への流入水量の増加が確認され、これに伴う糸数壕の不安定
化が懸念された。これを踏まえ平成 23、24 年には壕内の安全管理を目的とした変位
計測が行われた。計測では、憂慮すべき顕著な変位は認められなかったため、以降計
測は行われていない。
平成 27 年に、岩盤の経年劣化によると思われる壕内への流入水量の増加が再度認
められ、壕内の安定性に対する懸念が高まった。
糸数壕は、去った沖縄戦を後世に伝えていくための体験学習の場となっており、安
全を確保することが重要事項となっている。
本業務では、糸数壕の安全性の確認を行い、今後の利活用方策の検討に資すること
を目的とする。
Ⅲ 履行期間
契約締結日の翌日から平成 29 年3月 22 日まで
Ⅳ 業務内容
1 測量業務
緊急性、重要度のランク付けに活用するため必要な測量について、計画・実施
する。
(1)
4級基準点測量 21 点(壕内 17 点、壕外4点)
(2)
4級水準測量観測 0.2km
(3) 路線測量(縦断測量)
(4) 現地測量
0.006km
0.4km(地上 0.2 ㎞、地下 0.2 ㎞)
2
上記の他、壕内(0.004km2)の状況を把握するために必要な測量方法について提
案すること。
2 地質調査
安全性の把握、評価を行うために必要な調査方法及び配置計画について立案し、
1
実施する。
(1)
土質ボーリング 52m(10m×3個所、11m×2個所)
(2) 一般物理試験 5資料(密度、含水比、粒度)
(3) 湿潤密度試験 5資料
(4) 一軸圧縮試験 5資料
(5) 資料整理とりまとめ(直接調査費分) 1業務
(6) 断面図の作成(直接調査費分) 1業務
(7)
PS検層(測定) 0.05km
(8) 現場透水試験(ケーシング法) 2回
(9) 水位調査
ア
雨量計設置 1基
イ
雨量計観測 3回
ウ
雨量計資料整理 3月
エ 自記水位計設置
3孔
オ 自記水位計観測
9回
カ 自記水位計資料整理 3月
(10) 上記の他、糸数壕の安全性の把握、評価を行うために必要な試験、調査方法に
ついて提案すること。
(11) 現場内小運搬(特装車クローラ)
(12) 準備及び跡片付け
1t
1業務
(13) 給水費(ポンプ運転) 5箇所
(14) 足場仮設
2箇所
(15) 現地調査(S=1/500)
0.004km
(16) 解析等調査業務(解析等調査業務費分)
ア 資料整理取りまとめ 1業務
イ 断面図等の作成
1業務
(17) 検討委員会の実施(2回)
今後、安全管理のための対策工を検討、実施に際し、有意義な保全の方針、考
え方を検討、決定していく必要がある。そのため、本地域に精通した糸数壕管理
委員会を主体とした委員会を開催する。なお、謝礼金は直接経費として別途計上
すること。
(18)
学識経験者からのヒアリング(2回以上、現地視察1回以上)
石灰洞の安定性評価方法について一般性を有する基準はない。そこで、本業務
目的に対し有用な知識を有する学識経験者より意見をいただく。ヒアリングは、
現地視察も含め適宜実施する。なお、謝礼金は直接経費として別途計上すること。
(19) PS検層(解析費)
0.05km
2
(20)
緊急性(危険性)
・重要度のランク付けを行う
壕の天井部及び壕内の不安定性が考慮される局所部について、危険性、重要度
を勘案し、補強が必要な箇所の優先性について評価を行う。
同評価を行うための調査手法等について立案、実施する。併せて、危険性、重
要度等を踏まえた優先性の評価手法も立案する。
(21)
打ち合わせ協議
業務着手時、中間打合せ(3回)
、業務完了前に行う。
3 磁気探査(不発弾探査)
(1) 鉛直探査
25m(5m×5個所)
(2) 計画準備
(3) 解析
25m(5m×5個所)
Ⅴ 提出成果
(1) 報告書(正副各1部)
(2) 電子データ(CD 又は DVD で1部)
(3) その他資料
Ⅵ その他の事項
この仕様書に定めのない事項及びこの仕様書について疑義が生じた場合は、別途協
議するものとする。
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