生命保険の“がん”って何? - ganhohiroba.com

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生命保険の “ がん”って 何?
不当不払いにされた貴方の “ がん保険金 ” を取り戻す
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目次
序章
生命保険の “ がん ” って何?
――不当不払いにされた貴方の “ がん保険金 ” を取り戻す――
1.不当不払いの実態
2.“ がん保険 ” の存在価値と不払い問題
3.病名偏向主義の横行
4.医学的誤判断による「不適切な不払い」
5.“ 医学的誤判断による不払い ” の隠蔽 6.約款解釈と医学知識という2つの壁
7.約款上の “ がん ” は国際疾病分類で定義されている
8.国際疾病分類は “ 局在コード表 ” に過ぎない
9.国際疾病分類・腫瘍学に基づいて判断
10.付随所見の重要性
11.転移リスクがあれば “ がん ”
12.転移リスクの無いことが上皮内癌の前提条件
13.「約款上の上皮内癌」の定義 A
14.「約款上の上皮内癌」の定義 B
15.「約款上の上皮内癌」の定義 C
16.定義 A と定義 B が満たされていれば定義 C にも適う
17.「約款上の上皮内癌」と TNM 分類 0 期との違い
18.解説書があれば克服可能
19.理論と実践
20.留意事項
Ⅰ.理論編
第1章.総論
1.“ がん保険 ” の種類(単一型と特定疾病型)
2.保障している “ がん ” としていない “ がん ”
3.“ がん保険 ” の給付内容(診断給付と治療給付および保険料払込免除)
4.“ がん保険 ” の種類と保障対象との関係
5.4 つの定義が問題になる
6.定額給付の原則
7.“ がん ” になって利得することもある
8.生命保険では「想定リスク」を保障している
9.被害が軽微でも不払い理由にはならない
10.重症癌まで不当不払いにしている
11.被害評価の難しさ(保険制度の技術的限界)
12.「完治しなければ “ がん ”」という消費者心理
13.ランク付けが可能なのは上皮内癌だけ
14.上皮内癌を除外する必要はないという考え方もある
15.上皮内癌を不担保にしても保険料は然程安くはならない
16.異形成を排除する意味の方が大きい
17.約款解釈の問題
18.文言解釈だけでは解決できないことがある
19.「保険の趣旨」と「契約者側の合理的利益」がポイト
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20.「約款上の皮膚癌」の意味
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21.「上皮内癌」や「性状不詳」も同様
60
22.浸潤性増殖について
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23.上皮内浸潤について
64
24.国際疾病分類と国際疾病分類・腫瘍学の関連用語
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25.支払事由の 3 要件(契約後発病、“ がん ” の定義、医師による診断確定)
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26.要は「判断材料としての信頼度」を担保したもの
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27.病名偏向主義について
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28.“ がん ” の「定義の仕方」は約5種類
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29.「将来的リスク」も保障したもの
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30.結果論の援用による不当不払い
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31.ICD の約款上の名称
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32.保障対象を分類コードで表示しただけのもの
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33.ICD は局在コード表に過ぎない
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34.ICD-O に基づいて性状判断する
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35.ICD-O の概要
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36.ICD-O の形態コードについて
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37.組織型コードについての補足
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38.形態コードマトリックスの概念(ルール F)
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39.性状コードの評価原理
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40.性状不詳の根本概念
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41.性状コードが実体的悪性度から逸脱する理由
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42.脳腫瘍における統計上の便宜措置(悪性内でのランク付け)
43.骨髄異形成症候群での便宜措置(コード統一を優先した本態論の棚上げ) 102
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44.ルール F の遵守が不可欠
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45.上皮内癌の定義(ICD-O と TNM 分類との違いに注意)
第2章 各論
(Ⅰ)皮膚癌の不払い問題
<序文>
1.皮膚癌を不担保する理由
2.日本では皮膚癌を除外する必要はない
3.続発性悪性新生物とは
4.他臓器に転移した病変を皮膚癌とは呼ばない
5.他臓器に連続浸潤した場合も転移であり続発性悪性新生物である
6.何処からが皮膚外か
7.他臓器を合併切除した場合は皮膚外浸潤とみなされる
8.「眼と耳の結合組織」および「血管と神経」は皮膚外
9.水平方向に続発性悪性新生物を併発することもある
10.陰嚢や外陰に皮膚癌はない
11.パジェット病は上皮内に限局していても全て浸潤癌である
12.眼・耳・鼻の皮膚癌
13.皮膚癌は本当に低悪性か
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14.有棘細胞癌とマイボーム腺癌の予後
15.基底細胞癌では神経周囲浸潤に注意
16.隆起性皮膚線維肉腫について
17.立証責任を負うのは誰か
18.何をもって「続発性悪性新生物についての支払請求」となるのか
19.請求主義から勧奨主義へ
20.皮膚癌問題の総括
(Ⅱ)上皮内癌の不払い問題
1.上皮内癌の基礎知識
2.尿路癌における不当不払い
3.乳管上皮内癌における不当不払い
4.浸潤性大腸粘膜癌についての不当不払い
5.胃癌の不当不払い
6.膵 IPMN の不当不払い
(Ⅲ)性状不詳に関わる不当不払い
<要旨>
1.転移リスクがあれば悪性
2.発病したこと自体が悪性所見にあたる
3.微小病変における転移リスク
4.潜在癌と “ 燃え尽き腫瘍 ”(“ がん ” は微小病変でも転移する)
5.死亡リスクの観点から
6.進行度も勘案した “ 正確な用語 ” は ICD-O に載っていない
7.明らかに悪性でも「/1:性状不詳」 とされている
8.カルチノイドの不当不払い
9.膵内分泌腫瘍についての不当不払い
10.骨髄異形成症候群の不当不払い
11.慢性骨髄増殖性疾患についての不当不払い
12.胸腺腫についての不当不払い
13.GIST についての不当不払い
14.卵巣境界病変についての不当不払い
(Ⅳ)脳腫瘍についての不当不払い
<要旨>
1.脳腫瘍の種類と頻度
2.良性でも死亡している
3.脳に良性腫瘍など存在しない
4.脳腫瘍の死亡メカニズム
5.浸潤性増殖していても良性に分類している
6.悪性を 3 段階に分けたもの
7.組織診断名は予後因子の一つに過ぎない
8.腫瘍名は病理組織学的所見の一部に過ぎない
9.髄膜腫の諸相
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10.病名偏向主義者の論理
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11.病名偏向主義の誤り
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12.発病したこと自体が悪性所見である
13.「保険の趣旨」や「契約者側の合理的利益」からしても不払いは不当 282
14.脳腫瘍の総括
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Ⅱ . 実践編
(Ⅰ)遅延損害金と過剰払込保険料および不当解約
<要旨>
1.支払義務開始期と遅延損害金
2.「保険料の返戻」や「解除契約の復活」も必要
3.隠蔽と踏み倒しの根幹
4.なぜ隠蔽するのか?
5.なぜ発覚しないのか?
6.企業犯罪ではなかろうか
(Ⅱ)モデルケースによる検討
<序文>
モデルケース1(胃癌の不当不払い)
モデルケース 2(死亡保険金まで不払いにされた MDS)
モデルケース 3(本態性血小板血症から骨髄線維症に進行した CMPDs)
モデルケース 4(膀胱・腎盂・尿管に広がりながら不払いにされた尿路 CIS)
(Ⅲ)保険金の回収戦略
<序文>
1.大腸粘膜癌の回収戦略
2.乳腺 DCIS の回収戦略
3.胃癌の回収戦略
4.骨髄異形成症候群の回収戦略
5.慢性骨髄増殖性疾患の回収戦略
6.その他の “ がん ” における回収戦略
(Ⅳ)不当不払いに遭わないために
1.“ がん ” を “ がん ” でないとされるリスク
2.誤判断されるリスクは “ がん罹患リスク ” より高い
3.トラブルのは品質表示が不明確なため
4.事前に照会すべきこと
5.“ ご契約のしおり ” による誤誘導
6.“ ご契約のしおり ” に支払該当性を明記すべき
7.商品を見定める権利がある
8.基礎知識がなかっただけの話
9.被害者への支援にもなる
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