特集1

 日本で唯一の大型ポップコーン
マシンメーカー、イズム。社長の
歳
飛田秀幸さんが、
「海外製のものし
かないなら、私がつくる」と
年ほど
加工機械は食用油を使うため、ほ
いろいろ扱っていた中でも、食品
会社でアルバイトをしていました。
「 当 時、私は 機 械のメンテナンス
長はこう振り返る。
を手掛けている、イズムの飛田社
外製だった。日本で唯一その製造
型ポップコーンマシンは全てが海
前までは、日本で稼働している大
を博している。ところが
ており、行列ができるほどの人気
どさまざまなフレーバーが登場し
蜂蜜、カレー、バターしょうゆな
ほか、キャラメル、いちごミルク、
だろうか。最近では定番の塩味の
浮かぶのはポップコーンではない
り上げる食べ物として、まず頭に
テーマパークや遊園地、映画館
など、アミューズメントの場を盛
年前、日本で稼働している
マシンは全て海外製だった
視野に事業拡大を続けている。
り乗り越え、現在では海外展開も
の販売力とメンテナンス体制によ
差も大きいというハンデを、独自
規模が小さく、海外製品との価格
で起業した会社だ。日本では市場
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もやりたがらず、押し付けられて
ンマシンは故障が多くて社員は誰
が大変なんです。特にポップコー
し、臭いも付くのでメンテナンス
かの 機 械 と は 違 う 汚 れ 方 を す る
ンの製作に乗り出した。試作する
請け負う傍ら、ポップコーンマシ
平成6年、飛田さんは個人会社
を立ち上げ、機械メンテナンスを
たわけです」
「すぐに故障する海外製品と差別
にあたって飛田さんが目指したの
といろいろ調べているうちに、日
化 を 図 るに は、 安 全で 壊 れ に く
いるうちにいつの間にか私の担当
本で大型ポップコーンマシンをつ
いことが大前提でした。また、当
は、安全で、壊れにくく、焼成ス
くっている会社は一つもないこと
時のマシンは原料の豆を投入して
にされてしまって……。そこでど
に気 付きました。
『 それ な ら 自 分
から焼き上がるまでに5分ほどか
ピードの速いマシンだ。
でつくっちゃおうか』と思い立っ
うせやるならきちんと勉強しよう
殻を打ち破れ! ビジネスの先行きが不安定な状況に負
けることなく起業した若い経営者、代を継いだ若い経営
者たちが挑む新たな戦略をリポートする。
「海外製品は安価ですが、1年も持た
ずに壊れてしまう場合もある。丁寧に
つくってアフターケアも万全にすれば、
勝機は来ると信じてやってきました」
と語る飛田秀幸社長
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2016.11
2016.11
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千葉県松戸市
挑戦
「ないなら自分がつくる」の発想で
新たな市場を切り開く
若手経営者
の
20
イズム
株式会社イズム
千葉県松戸市松飛台 241-1
047-389-2621
www.ism-ss.co.jp
飛田秀幸 代表取締役
18 人
社 名
所在地
電 話
H P
代表者
従業員
若手経営者の挑戦
特集1