日本で唯一の大型ポップコーン マシンメーカー、イズム。社長の 歳 飛田秀幸さんが、 「海外製のものし かないなら、私がつくる」と 年ほど 加工機械は食用油を使うため、ほ いろいろ扱っていた中でも、食品 会社でアルバイトをしていました。 「 当 時、私は 機 械のメンテナンス 長はこう振り返る。 を手掛けている、イズムの飛田社 外製だった。日本で唯一その製造 型ポップコーンマシンは全てが海 前までは、日本で稼働している大 を博している。ところが ており、行列ができるほどの人気 どさまざまなフレーバーが登場し 蜂蜜、カレー、バターしょうゆな ほか、キャラメル、いちごミルク、 だろうか。最近では定番の塩味の 浮かぶのはポップコーンではない り上げる食べ物として、まず頭に テーマパークや遊園地、映画館 など、アミューズメントの場を盛 年前、日本で稼働している マシンは全て海外製だった 視野に事業拡大を続けている。 り乗り越え、現在では海外展開も の販売力とメンテナンス体制によ 差も大きいというハンデを、独自 規模が小さく、海外製品との価格 で起業した会社だ。日本では市場 25 もやりたがらず、押し付けられて ンマシンは故障が多くて社員は誰 が大変なんです。特にポップコー し、臭いも付くのでメンテナンス かの 機 械 と は 違 う 汚 れ 方 を す る ンの製作に乗り出した。試作する 請け負う傍ら、ポップコーンマシ 平成6年、飛田さんは個人会社 を立ち上げ、機械メンテナンスを たわけです」 「すぐに故障する海外製品と差別 にあたって飛田さんが目指したの といろいろ調べているうちに、日 化 を 図 るに は、 安 全で 壊 れ に く いるうちにいつの間にか私の担当 本で大型ポップコーンマシンをつ いことが大前提でした。また、当 は、安全で、壊れにくく、焼成ス くっている会社は一つもないこと 時のマシンは原料の豆を投入して にされてしまって……。そこでど に気 付きました。 『 それ な ら 自 分 から焼き上がるまでに5分ほどか ピードの速いマシンだ。 でつくっちゃおうか』と思い立っ うせやるならきちんと勉強しよう 殻を打ち破れ! ビジネスの先行きが不安定な状況に負 けることなく起業した若い経営者、代を継いだ若い経営 者たちが挑む新たな戦略をリポートする。 「海外製品は安価ですが、1年も持た ずに壊れてしまう場合もある。丁寧に つくってアフターケアも万全にすれば、 勝機は来ると信じてやってきました」 と語る飛田秀幸社長 特集1 20 14 2016.11 2016.11 15 千葉県松戸市 挑戦 「ないなら自分がつくる」の発想で 新たな市場を切り開く 若手経営者 の 20 イズム 株式会社イズム 千葉県松戸市松飛台 241-1 047-389-2621 www.ism-ss.co.jp 飛田秀幸 代表取締役 18 人 社 名 所在地 電 話 H P 代表者 従業員 若手経営者の挑戦 特集1
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