米国の大統領選挙と 11 月 9 日(水)の基準価額の動向

米国の大統領選挙と 11 月 9 日(水)の基準価額の動向について
11 月 8 日(火)に米国で大統領選挙が行われ、直前までヒラリー・クリントン民主党候補が有利と見られて
いたものの、開票の結果、ドナルド・トランプ共和党候補が勝利しました。今回の大統領選挙で、クリントン候
補が当選した場合は、政策運営に大きな変化は起こらないと見られていた一方で、過激な発言が多く見られ、政
治経験を持たないトランプ候補が当選した場合には、政策運営の先行きに不確実性が高まることが懸念されてい
ました。日本時間の 11 月 9 日(水)には開票が始まり、トランプ候補有利の報道が伝えられると、急激にリス
ク回避志向が高まり、日本を含むアジア市場の株式市場が下落すると共に、為替市場で円高が進行しました。
政治的なイベントは金融市場を含む世間の注目を集めやすいほか、税制、各種の規制、貿易を巡る海外との協
定など、政治と経済は密接に結び付いている部分もあり、政治情勢が景気に影響を与えることは事実ですが、基
本的に経済は自律的な活動であることから、政治的なリスクに過敏になりすぎることを避けて、落ち着いて行動
することが重要であると考えております。
今回の結果を受けて、先行きへの不透明感が高まったことは事実ですが、私どもとしては、リスク回避志向が
強まった、このような状況においてこそ、価値があると考えられるものに長期的な視点で分散投資を継続するこ
とが重要であると考えております。
当社が運用する各ファンドの直近の基準価額の動向と投資方針は下記の通りとなっておりますので、引き続き、
長期的な視点で投資のご判断を行って頂きますようお願い申し上げます。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの基準価額の変動要因と今後の投資方針
9 日(水)の基準価額の主な変動要因は下記の通りです。当ファンドでは、幅広い分散投資を基本として、定め
られた投資比率に従い、必要に応じて比率の上昇した資産を売却し、低下した資産の購入を行うことによりリバ
ランスを行って参ります。
基準価額の推移と主な変動要因
・9 日(水)
:11,827 円(前日比:-141 円/約-1.2%)
‣主な変動要因:7 日(月)の株価上昇(プラス寄与)、9 日(水)の円高(マイナス寄与)
※9 日(水)の株式市場、債券市場の変動は 11 日(金)の基準価額に反映されます。
セゾン資産形成の達人ファンドの基準価額の変動要因と今後の投資方針
9 日(水)の基準価額の推移と主な変動要因は下記の通りです。当ファンドでは、長期的な視点で投資対象の価
値を重視して株式投資を継続することが長期的な資産形成に資するものと考えておりますので、投資先ファンド
を通じて株式への投資を継続して参ります。
基準価額の推移と主な変動要因
・9 日(水)
:14,865 円(前日比:+75 円/約+0.5%)
‣主な変動要因:7 日(月)と 8 日(火)の株価上昇(プラス寄与)、9 日(水)の円高(マイナス寄与)
※9 日(水)の株式市場の変動は、ファンドより異なりますが、10 日(木)と 11 日(金)の基準価額に反映
されます。また、一部のファンドについては、9 日(水)の為替変動の影響が 10 日(木)の基準価額に反映
されます。
2016 年 11 月 9 日
セゾン投信株式会社
運用部長 瀬下 哲雄