英国の公的な国際文化交流機関ブリティッシュ・カウンシルおよび 水戸市

平成 28 年 11 月 11 日
株式会社常陽銀行
英国の公的な国際文化交流機関ブリティッシュ・カウンシルおよび
水戸市との連携による覚書について
常陽銀行(頭取
寺門 一義)は、このたび、英国の公的な国際文化交流機関である
ブリティッシュ・カウンシル(駐日代表
マット・バーニー)及び、水戸市(市長
高橋 靖)と連携し、英国の大学等の高等教育機関で学ぶ学生が生み出すデザイン
を 通 して企業の競争力強化、利益創出及びブランド化を促進するプロジェクト
「British Design for the Revitalisation of Ibaraki」(以下、本プロジェクト)の
実施に関して覚書を締結しましたので、下記のとおりお知らせいたします。
本プロジェクトは、海外の学生が地元中小企業の製品・パッケージ等のデザインを
制作することで、付加価値の向上を目指します。また、英国より学生を県内に招聘し、
滞在期間中にデザインを通して茨城県を知っていただくことで、本国での情報 発信を
促します。
なお、英国デザインを切り口として、県内企業の競争力強化に向けて地方自治体、
金融機関が海外公的機関と連携していく取り組みは全国初となります。
当行は、今後とも、地域の課題解決に積極的に取り組み、地域社会・地域経済の
発展に貢献してまいります。
記
1.締結日
11 月 11 日(金)
2.ブリティッシュ・カウンシルの 概 要
ブリティッシュ・カウンシルは、1934 年に設立された英国の公的な国際文化交流機関で、
世界 100 以上の国と地域で英国と諸外国の文化交流活動を推進しています。日本では 60 年
以上の歴史を誇り、教育と文化を通じて、英国と日本を結ぶ架け橋になることを目指してい
ます。
以上
別紙
<プロジェクトの詳細>
1. 取り組みの趣旨
製品のデザインは国民性や生活習慣、国土等の違いにより、好まれるデザインが異なると
言われています。しかし最近では、家具、生活雑貨等において、北欧デザインが女性を中心
に受け入れられています。 こうした異なる趣向のデザインは、新たな市場を開拓するうえで
の差別化要因になるもので、国内デザインのみならず海外デザインも含め、地元企業が学生
の斬新な感性と自由な発想を活用できるような仕組みづくりは有効です。そこで、ブリティッシュ・
カウンシルを窓口として、デザイン教育において世界的に評価の高い英国の大学等の高等教育
機関の学生が生み出す製品デザインを地元企業が活用できるような仕組みを構築していきます。
2. 実施方法
<ステップ 1>
当行、水戸市が協力して海外デザインの活用に興味がある地元企業を発掘し、ブリティッシュ・
カウンシルを通じてデザインを依頼します。
①自社製品に新たなデザインの取り入れを検討している地元企業のニーズを当行・水戸市が捉
えます。
②そのニーズに基づき、当行、水戸市が BC との3者の覚書に基づき、BC を介して依頼します。
③学生からのデザインを地元企業に提示し、地元企業が採用したいデザインを選定します。
④採用されたデザインを担当した学生シグネチャー、大学名、学部名を製品に反映することで
デザイン料は無償とします。
本プロジェクトへの参加意向について、地元企業に対して調査したところ、多数の企業から
参加したい意向を受けました。 この中から、まずは 1 社を優先して試行的にプロジェクトを
スタートさせます。
①ニーズ汲み取り
常陽銀行
地元企業
③ 学生から のデザイ
ンを提示・選定
②BC を介して英国大
学へ依頼
BC
英国大学
英国大学
英国大学
水戸市
その他
① 自社製品に新たなデザインの取入れを検討している地元企業のニーズを常陽銀行・水戸市が捉える。
② そのニーズに基づき、常陽銀行、水戸市がブリティッシュカウンシルとの 3 者の覚書に基づき、ブリティッシュ・カウンシル(BC)を
介して依頼を行う。
③ 学生からのデザインを地元企業に提示し、地元企業が採用したいデザインを選定する
④ 採用されたデザインを担当した学生のシグニチャー、大学名、学部名を製品に反映することで、デザイン料は無償とする。
<ステップ 2>
ステップ1において採用されたデザインをした学生を市内へ招聘し、以下(ア)(イ)を
実施します。招聘時期は、教育機関の夏季休暇中とします。
(ア) デザインの視察
・実際に学生がデザインした製品に関して、製造現場にて製造工程を視察、小売店に
て販売商品として陳列されている様子を視察します。
•併せて、地元大学・専門学校の学生との交流の場を設けるとともに、小売量販店等
にて日本製品を視察してもらい、日本の商品デザインに対する知識を深めていただ
きます。
(イ) 日本文化、地域の観光資源等の体験・体感
・市内への滞在はホームステイ(デザイン発注企業等)とし、日本の文化に触れて
いただきます。
・滞在中は、地域の観光資源等を体験・体感してもらい、本国に帰国後、ブログ、
ツイッター、インスタグラム等にて体験を発信していただきます。
3.実施スケジュール
本年 11 月にブリッティシ・カウンシル、水戸市、常陽銀行にて覚書調印を実施した上で
試行を開始し、最終的には 2017 年夏季をめどに学生の受け入れを行います。
実施内容
2016 年 11 月 11 日
覚書調印 ブリティッシュ・カウンシル、水戸市、常陽銀行
2016 年 11 月~12 月
企業によるデザイン仕様書を作成
2017 年 1 月~3 月
学生がデザイン案を常陽銀行に提出
2017 年 3 月
事業者側がデザイン案を選定
2017 年 4 月~5 月
事業者側が選定したデザインを既存商品に反映
2017 年 6 月~7 月
デザイン反映済商品を市場へ投入
2017 年 8 月
デザインした学生を茨城県へ招聘(1週間程度)
以上