世界銀行アフリカ・ジェンダー・イノベーション・ラボ(GIL) インパクト評価

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「世界銀行アフリカ・ジェンダー・イノベーション・ラボ(GIL)
インパクト評価の実践と活用」
青柳恵太郎
国際協力機構(JICA)評価部 インハウスコンサルタント
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■エビデンスに基づく開発実践

より良い国際開発事業の実践のためには、質の高い
エビデンスに依拠した意思決定をしていくことが重
要である。

そのためには、
①
正確な現状把握
②
革新的な商品開発
③
精緻が実証分析による効果検証
といったプロセスを研究者と実務者が一緒になって作り上
げていくことが不可欠である。
GILは、そのためのプラットフォームの役割を果たしている。
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Impact evaluations published per year (1981–2015)
Source: 3ie website
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RCT & Sub-Saharan Africa
Impact evaluations published per year (1981–2015)
Source: 3ie website
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■インパクト評価の活用

RCT、及び洗練された統計分析技法の適用が進むこ
とで内的妥当性(Internal Validity)の問題からは解
放された。

しかし、実務を改善するための(実務に活用しても
らえる)インパクト評価としては、それだけでは不
十分である。

どのようなエビデンスを「つくり」、それをどう「つた
え」、「つかう」かがプラクティカルな論点として浮上
してきている。
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■インパクト評価の傾向と課題
実施環境の多様化、評価デザインの工夫
1.

とりわけ災害時や紛争復興期という厳しい環境下におい
て実施される活動を対象にエビデンスをつくる試みが論
じられている。
アウトカム測定方法の精緻化
2.

数量データとして観測することが難しい性質のアウトカ
ムを測定するために、一般的に用いられる質問紙以外の
手法が取り入れ始められている。

Social Preference, Personality
Artefactual Field Experiments
Psychometrics

Sensitive Question
Natural Field Experiments
Indirect Questioning
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■インパクト評価の傾向と課題
効果発現に到るメカニズム解明
3.

メカニズム解明のためにRCTが行われたり、通常のイン
パクト評価の中に媒介分析(Causal Mediation Analysis)
を行うための工夫をこらしたものが登場し始めている。
迅速かつ、低コストなエビデンスの産出
4.

既存データ(行政データ、介入実施上で自然に得られる
データ、その他二次データ)を活用することでデータ収
集の時間とコストを下げる試みがなされている。

リモートセンシングデータ活用の可能性。
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■ジェンダー分野の特徴
広義のジェンダー分野を考えた場合、とりわけ適切
なアウトカム指標に迫れるかという点がチャレンジ
ングである。


所得/消費や就業といったような経済以外の領域にある
アウトカムの変動を狙うことが多い。


エンパワメント、ソーシャルキャピタル等々。
当事者ではなく社会を変えるアプローチが取られること
がある。

労働市場での差別意識、社会規範等々。
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