桐生市新生総合計画改定方針 1 改定の趣旨 桐生市では、平成17年の合併時に策定した「新市建設計画」を踏まえ、合併後の一体的なま ちづくりを総合的・計画的に進めていくことを目的として、平成19年度に「桐生市新生総合計 画」(計画期間:平成20年度~29年度。以下「現行総合計画」という。)を策定し、様々な分 野で施策を推進しています。 また、平成27年度には人口減少克服・地方創生に特化した分野横断的な計画として「桐生市 まち・ひと・しごと創生総合戦略」 (計画期間:平成27年度~31年度。以下「総合戦略」とい う。 )を策定し、国に先駆けて実施してきた人口減少対策のさらなる推進や、活力に満ちた地域社 会の構築に向けて本格的な施策や事業の展開に取り組んでいるところです。 このような中、現行総合計画の計画期間が平成29年度で終了を迎えますが、次の理由により、 現行総合計画の計画期間を2年間延長しようとするものです。 ①総合計画への市長公約等の反映を考慮した場合、次期総合計画の計画期間と市長任期を可能 な限り整合させることが望ましいこと。 ②今後数年間は、全庁体制で総合戦略を推進する必要があり、上位計画である現行総合計画と 一体的に取り組むためにも、その計画期間を一致させることが望ましいこと。 なお、次期総合計画は総合戦略を包含した形で策定し、計画期間については市長任期との整合 を考慮し、基本構想8年、前期基本計画4年、後期基本計画4年とすることを検討しています。 2 年度 総合計画、総合戦略の各期間と市長任期の関係 H27 H28 H29 H30 H31 市長任期 H32 H33 後期基本計画(H25~H29) 総合戦略(5年) H37 H38 H39 市長任期 前期基本計画(5年) 総合戦略(5年) 改 定 後 H36 次期総合計画基本構想(10年) 後期基本計画(H25~H29) 新生総合計画基本構想 (H20~H29) H35 市長任期 新生総合計画基本構想 (H20~H29) 現 行 H34 後期基本計画(5年) 次期総合戦略 延長措置 (2年間) 次々期総合戦略 次期総合計画基本構想(8年) (総合戦略を包含する) 前期基本計画(4年) 1 後期基本計画(4年) 3 改定のポイント (1)計画期間 基本構想及び後期基本計画を2年間延長して「平成29年度」から「平成 31年度」までとし、関係性の高い総合戦略と計画期間の最終年度を一致 させる。 (2)序論 構成は変更せず、現時点に即した内容に修正する。 (3)基本構想 原則として引き継ぐが、大きく状況が変化したものや、後期基本計画の見 直しの結果、内容と齟齬が生じる部分は修正する。 (4)各フレーム 現時点に即した内容に修正する。特に、人口フレームは「桐生市人口ビジ ョン」との整合を図る。 (5)後期基本計画 基本構想の「施策の大綱」、「重点施策」を基本として、総合戦略との整合 を図り、新たな課題や施策などを適宜、追加、修正する。また、目標値の 目標年度を「平成29年度」から「平成31年度」へ変更し、数値を見直 す。 4 改定のスケジュール 平成28、29年度で改定作業を行う。平成28年12月より着手し、桐生市総合計画審議会 への諮問・答申、パブリックコメント等を経て、平成30年3月の桐生市議会定例会へ桐生市新 生総合計画基本構想の延長について提案する。 2 5 改定の流れ ① 事務局(企画課)を中心に庁内各課が連携し、素案を作成する。 ② 桐生市総合計画策定委員会設置規程に基づき「桐生市総合計画策定委員会」を設置し、事務局 の作成した素案を基に、行政試案を作成する。 ③ 桐生市庁議規程に基づき「庁議」を開催し、策定委員会の作成した行政試案を基に、行政案【諮 問案】を決定する。 ④ 市長は桐生市総合計画条例(平成29年第1回定例会に条例案提出)に基づき、「桐生市総合 計画審議会」に行政案【諮問案】を諮問する。 ⑤ 審議会は諮問を受け、行政案【諮問案】の審議を行い、その結果を市長に答申する。 ⑥ 答申を踏まえ、策定委員会において行政案【パブリックコメント提出案】を作成する。 ⑦ 庁議を開催し、行政案【パブリックコメント提出案】を決定する。 ⑧ 事務局(企画課)においてパブリックコメントを実施する。 ⑨ パブリックコメントを踏まえ、策定委員会において行政案【市民等意見反映案】を作成する。 ⑩ 庁議を開催し、行政案【市民等意見反映案】の協議を行い、改定案の最終決定をする。 ⑪ 市長は平成30年第1回定例会に桐生市新生総合計画基本構想の延長について提案する。 ⑫ 市議会は桐生市新生総合計画基本構想の延長について審議し、可否を議決する。 <フロー図> ① 素案の作成 (実施主体) 事務局(企画課)、庁内各課 ② 行政試案の作成 桐生市総合計画策定委員会 ③ 行政案【諮問案】の決定 庁議 ④ 桐生市総合計画審議会への行政案【諮問案】の諮問 市長 ⑤ 行政案【諮問案】の審議、答申 桐生市総合計画審議会 ⑥ 行政案【パブリックコメント提出案】の作成 桐生市総合計画策定委員会 ⑦ 行政案【パブリックコメント提出案】の決定 庁議 ⑧ パブリックコメント実施 事務局(企画課) ⑨ 行政案【市民等意見反映案】の作成 桐生市総合計画策定委員会 ⑩ 改定案の最終決定 庁議 ⑪ 市議会に桐生市新生総合計画基本構想の延長について提案 市長 ⑫ 桐生市新生総合計画基本構想の延長について議決 市議会 3 6 総合計画条例の制定 平成23年の地方自治法改正により、市町村による「基本構想」の法的な策定義務がなくなり、 策定及び議会の議決を経るかどうかは市の独自の判断に委ねられることとなりました。桐生市で は、将来に向けまちづくりを進めていくに当たっては行政の継続性の確保が重要であるとの認識 の下、中長期的視点に立ったまちづくりの方針を示し、各個別計画の最上位計画と位置付けられ ている総合計画は今後も必要であると考え、今回の現行総合計画改定の機会に合わせ、総合計画 策定の義務化及び基本構想策定に係る議決の必要性を定めた『桐生市総合計画条例』を制定しま す。 (1)内容 ア 総合計画の策定について 「市長は、本市における総合的かつ計画的な市政運営を図るため、総合計画を策定するも のとする」ことを規定する。 イ 議会の議決について 「市長は、基本構想を策定、変更又は廃止しようとするときは、議会の議決を経なければ ならない」ことを規定する。 ウ 審議会について 審議会に関する事項については、現在、桐生市総合計画審議会条例において規定してい るが、これを廃止し、上記ア、イと併せて新たに総合計画条例の中で規定する。なお、市 議会からの要望を踏まえ、現行では 11 人以内を選出している市議会議員の委員選出を廃止 する。 (2)制定時期 平成29年3月の平成29年第1回定例会に提案し、公布日より施行とする。 4
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