2016 年度 日 本 史 ■ 大学・学部(日程):九州大学(前期)・文学部 ■ 出題構成(時間/配点):90 分/100 点 大問 形 式 〔1〕 空欄,単答,論述(50 字・60 字)/史料 〔2〕 〔3〕 〔4〕 空欄,単答,論述(80 字・50 字)/史料 空欄,単答,論述(50 字・60 字)/史料 空欄,単答,論述(60 字・60 字) 分野・内容 等 5~6世紀のヤマト政権/奈良 時代~平安時代の仏教 大内氏の歴史 近世の洋学 九州大学文学部の歴史 難易度 標準 標準 標準 標準 ※難易度は九州大受験生を母集団とする基準で判定しています。 ■ 出題傾向 ・時代別:2015 年度・2016 年度は,〔1〕が古代,〔2〕が中世,〔3〕が近世,〔4〕が近・現 代からの出題となった。 ・分野別:政治,社会・経済,外交,文化の全分野から出題される。2016 年度はやや文化の割合が 高くなっており,大問のテーマによって分野の偏りが見られる。 ・難易度: 教科書レベルの知識で対応できる問題である。 ・解答形式:すべて記述式。30 字~90 字程度と,様々な字数の論述問題が大問1題につき2問出題 される。 ・史料問題が必出である。多くの受験生が未見と思われる史料も出題される。また,提示史料の読み 取りを必要とする問題も出題される。 ■ 2016 年度入試の特記事項 ・論述の総字数は 470 字で,2015 年度の 430 字よりも若干増加した。 ・〔1〕問8の論述問題では,「10 世紀以降」とあるので,末法思想の広がりについてだけでなく, 10 世紀における民間への布教についても指摘しておきたい。 ・〔2〕問2では,史料を用いた論述問題が出題された。「恨むべきかな」と言っている状況を,う まく史料から導いてくる必要がある。80 字とやや字数が多いので,史料の内容に加えて,知識も 用いてまとめるとよい。 ・〔3〕問6でも,史料を用いた論述問題が出題された。あまり見慣れない内容であるが,オランダ 人が江戸に来る機会は何だったか? と思い起こすことができれば,解答するのは難しくない。史 料にある「通詞」もうまく解答に盛り込むようにしたい。 ・〔4〕問8では,年表を用いた論述問題が出題された。年表に挙げられた経済政策をそのまま羅列 するのではなく,政策の内容・目的を自分の言葉で説明し直してまとめていくこと。 ■ 求められる力とその養成 ・まずは教科書の基本的な内容をしっかり押さえることが重要である。全時代・全分野から出題され るので,抜け漏れのない学習を心掛けたい。すべての問題が記述式なので,漢字で正確に書けるよ うにしておこう。 ・論述対策として,要点を簡潔にまとめる練習をしておくこと。Z会の通信教育を利用して,知識の 確認と論述演習を行っておこう。 ・史料問題が必出なので,教科書に載っているような基本的な史料は出典も合わせて覚えておくこと。 教科書に載っていないような史料についても,ある程度内容を理解する力が必要となる。定期的に 史料問題対策を行い,史料の読み取り方,問題の解き方について身につけておこう。
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