2016 年 11 月 1 日発行 プレスリリース 関係各位 2016年11月1日 開局記念式 会長・社長あいさつ 東京メトロポリタンテレビジョン株式会社(TOKYO MX)は、11 月 1 日(火) に開局 21 周年を迎え、開局記念式を行い、後藤会長・河内社長が、社員に向けてそれ ぞれ次のように挨拶しました。 【挨拶】後藤 亘 代表取締役会長 「人をささえ、勇気を与える番組を」 開局 21 周年おめでとうございます。 2006 年に現在の本社に移り、2012 年に東京スカイツリーから電波の発射をしたことを思い 出しました。東京スカイツリーから電波を発射するにあたっては、様々なトラブルがありまし た。東京タワーと東京スカイツリーから周波数の違う電波を両方同時に発射したのは、大変歴 史的な、本社演奏所では初めてのケースであり、新しい事にチャレンジしたなと、改めて当時 に思いを馳せました。 この 10 月からは、昼帯の生放送番組「ひるキュン!」をスタートし、朝昼夕夜と4本の生・ ベルト編成になりました。「非常につつましいスタジオで4本ベルト番組をやっている」と いう話をすると、皆、大変な驚きをもって「本当にそうなのですか?」と言われます。これは、 制作スタッフの皆が3本でも大変なところ、4本ものベルト番組を頑張って続けてきたという ことであり、心から敬意を表したいと思います。 2020 年以降のテレビ界というのは、大変な変革の時代に入ります。今やこの放送業界だけで はなく、最近では金融業界、ことに「フィンテック」という問題が出てきて以来、大変な騒ぎ やざわめきが起こっております。本当に全てのホワイトカラーに大きな影響を与える、そんな 時代が来るのではないかというほどの大変な変革がいま起こっています。 まさに「IoTの時代」は、「産業革命の時代」かもしれません。そうした中で我々テレビ はどう生き抜いていくのか、より早く皆と一緒に、次の世代を見通した考えに基づいて、多様 な戦略・戦術を進めていかなければいけません。 時代の変革のなか、コンテンツ競争で何が一番重要かというと、再三申しておりますが、 やはり変わらないもの、つまり、「人間の心」です。心に響くもの、時には本当に心から笑え るものであったり、涙するようなものであったり、そういった番組が人の支えになり、勇気を 与えてくれるものになるのだと思います。同時に、報道メディアとしての毅然たる報道番組も、 これからは大変重要な役割を担う時代になると考えます。 また、我々が始めた「エムキャス」も、実用化については今のところまだ試行錯誤ではあり ますが、色々なビジネストライアルを含め、どのようなシステムに作り上げていくのかが、こ れからのテーマだと思います。全社を挙げて、次の世代の大きな布石としたいと考えています。 あっという間の 21 年間でしたが、25 年、そして 30 年周年を迎える時には、社の様相がまた 変わっているでしょう。それまで健康に留意しながら皆と一緒に頑張っていきたいと、心から 祈念しています。 本日は、皆さんと一緒に祝う会が出来ることを心から嬉しいと思っています。 【挨拶】河内 功 代表取締役社長 開局 21 周年おめでとうございます。 早いもので、昨年開局 20 周年を祝ってから 1 年が経ちました。その後、各局とも、様々な 創意工夫をして目標や行動計画の達成に向けて全力を挙げて取り組んでいます。新規の事業、 技術そして昼帯の情報生番組「ひるキュン!」のスタートなど、最先端を行くレベルを実現し ています。 参考までに本年度上期の中間決算の概要を申し上げます。現在監査中であり、まだ確定では ありませんが、諸君の努力により、対前年度比で増収増益を堅持できる見通しです。放送業界 は非常に厳しい状況にありますが、その中で新規事業や新規開発を行いながらも増収増益を維 持するのは並大抵のことではありません。この場を借りて諸君の努力に感謝をしたいと思いま す。 今夏、私はブラジル・リオで行われたオリンピックに東京商工会議所視察団の一員として 参加してきました。ブラジル・リオの皆さんの、歴史・文化・芸術・音楽等「自分たちの価値 あるもの」を「世界に向けて発信したい・広めたい」という情熱を強く感じました。2020 年こ の世界的な広がりのある大イベントが、ここ東京で開催されます。東京の圏域局・開催地のテ レビ局として、全力を挙げてコンテンツの開発や様々なムーブメントを企画・実行し、当社の 存在感と認知度をさらに上げ、役割を果たして参りたいと考えています。 さて、先ほど会長からもお話があった「業界の大変革」の件ですが、環境の変化は極めてス ピードアップをしています。例えば日本の 7、8 年先を行っていると言われているアメリカで は、大きな市場の変革が進行中です。殆どのシェアを握っていたケーブルテレビが、インター ネットの普及発展に伴いシェアをインターネットに奪われるということが現実に起きていま す。この 原因は、一言で言うと視聴者動向が大きく変化したということです。その変化に伴 い、いまアメリカでは、合衆国全体に大変革が起きています。 この大変革の時代に、どういう会社が生き残り、どういう会社が優秀なのかと言うと、変化 に対する対応力のある会社が生き残るのであります。では変化にいかに対応すべきか、重要と 思われる点を申し上げると、 第一点、視聴者動向に対する適応力と提案力を強化すること。 第二点、引き続いて魅力あるコンテンツの開発に注力すること。 第三点、従来から取り組んでいる「選択と集中」によって独自性と強みを持ったテレビ局と なり、収益基盤を確実に強化していく、ということであります。 変化の時代には様々な新規事業や新規開発、色々な業務面の変化・改革を行う必要がありま すが、いずれにしても先立つものは収益基盤であります。これをしっかりと確保しながらチャ レンジしていくことが変化を乗り切る重要点です。様々な課題はありますが、決して解決不可 能な課題はありません。 最後に、我々はメディアの一員であります。放送局として視聴者の皆様や世間から信用さ れ信頼されるということが生命線であります。我々はそれを実行して今日を迎えることができ ました。これから更に視聴者に信頼され、満足度の高いテレビ局となることを目指し、皆様と ともに変化を乗り越えてチャレンジをして参りたいと思っています。 以上 本件に関するお問い合わせ TOKYO MX 編成局 編成部
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