地球温暖化防止

E
nvironment
地球温暖化防止
当社グループは生産時や輸送時に発生するCO2 排出量削減に取り組んでいます。
CO2 排出量の削減
国内グループの取り組み CO2 排出量目標を達成
2016 年 3月期は、CO2 排出量 27.5 万トン/年とな
り目標達成(目標比 0.5 万トン減)
しました。原単位は
1998 年 3月期 比 23.0% 減(0.67トン- CO2 / 百 万
円)
の目標に対し、生産規模減の影響もあり前年原
単 位(0.70トン- CO2 / 百 万 円)は下 回ったものの
1998 年 3月期 比 21.2% 減(0.69トン- CO2 / 百 万
円)
となり目標未達成となりました。
2017 年 3月期は、CO2 排出量 27.3 万トン/ 年、
原単位 1998 年 3月期比 21.1%減(0.69トン-CO2 /
CO2 排出量・排出原単位の推移
CO2排出量
(万トン/年)
35.0
0.87
30.0
25.0
20.0
20.6
排出原単位
原単位
(トン-CO2/百万円)
1.00
28.8
0.69
26.9
27.2
27.9
27.5
27.3
0.80
0.70
0.73
0.70
0.69
0.69
0.60
15.0
0.40
10.0
0.20
5.0
0
1998
(基準年)
2012 2013 2014 2015 2016 2017(3月期)
0
(目標)
百万円)
を目標として取り組みます。
高周波誘導電気炉へ転換
NTN 鋳造(株)
では、2015 年 12月に高周波誘導
電気炉を導入しました。これまでの石炭コークスによ
るキューポラ溶解から誘導炉溶解への転換により、
CO2 発生量を従来の半分程度削減できエネルギー消
費量と粉塵発生量も削減することができました。
また、誘導炉溶解では炉内から材料を汲みだす作
業がなくなり、高い安全性を確保することができました。
高周波誘導電気炉
NTNグループの2 事業所が「エネルギー使用優良事業所」受賞
(株)
NTN 袋井製作所とNTNアドバンストマテリ
アドバンストマテリアルズは、空気圧縮機の負荷
アルズ
(株)
が、中部地方電気使用合理化委員会
低減をはじめとしたさまざまな取り組みにより、エ
より
「エネルギー使用優良事業所」
として委員長
ネルギー消費量を前年度比 9%削減したことが評
表彰を受賞しました。
価されました。
中部地方電気使用合理化委員会は、電気の
有効利用に関する啓発、促進活動を行っており、
毎年エネルギー使用の合理化や管理推進に貢献
した個人と企業、団体などを表彰しています。
袋井製作所は、機器冷却水ポンプや研削クーラ
ントポンプのインバータ化や設備稼働時間調整
など、約 40 項目にもおよぶ省エネ活動に全部門
が一丸となって取り組んだことが評価され、また、
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表彰式の様子(右から4、5 人目が NTN 関係者)
ジャパン株式会社による第三者検証を受けました。
物流におけるCO2排出量の削減
今後、スコープ 3 の検証範囲を拡大するとともに、
2016 年 3月期は、CO2 排出量 1.28 万トン/年と
サプライチェーンでの CO2 削減にも取り組んでいき
なり目標達成(目標比 0.04 万トン減)
、原単位目標
0.0349トン- CO2 /百万円に対し0.0345トン- CO2 ます。
/百万円となり目標達成しました。2017 年 3月期は、
物流におけるCO2 排出量・排出原単位の推移
CO2 排 出 量 1.28 万トン/ 年、原 単 位 0.0345トンCO 排出量
排出原単位
CO2 /百万円を目標として取り組みます。
2
(万トン/年)
第三者検証範囲をスコープ3に拡大
昨年に引き続き、
「自社内での行為により排出する
2
CO(スコープ
1 および 2)」の第三者検証を受け、さ
らに
「サプライチェーンにわたる自社外での行為によ
2
り排出するCO(スコープ
3)」についても一部でSGS
2.00
0.0369
1.50
1.37
原単位
(トン-CO2 / 百万円)
0.0346
1.35
0.0366
0.0370
1.32
1.30
0.0349
0.0345
0.0345
1.29
1.28
1.28
0.040
0.030
1.00
0.020
0.50
0.010
0
2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017(3月期)
0
(目標)
海外グループの取り組み CO2排出量目標を達成
2016 年 3月期は、CO2 排出量 33.0 万トン/年とな
り目標達成(目標比 0.7 万トン減)
しました。原単位は
2007 年 3月期比 13.0% 減(1.067トン- CO2 /百万
円)の目標に対し、前 年 原 単 位(1.08トン- CO2 /
百万円)
は下回ったものの 2007 年 3月期比 12.8%
減(1.072トン- CO2 /百万円)
となり目標未達成とな
りました。
CO2排出量
米州
欧州
アジア
(万トン/年)
中国
排出原単位
原単位
(トン-CO2/百万円)
1.50
60
50
1.23
1.12
1.13
1.13
30.1
30.8
40
27.5
30
20
1.08
1.07
1.06
31.5
33.0
34.6
19.3
1.00
0.50
10
2017 年 3月期は、CO2 排出量 34.6 万トン/ 年、
原 単 位 2007 年 3月 期 比 14.0%(1.06トン-CO2 /
百万円)
を目標として取り組みます。
上海で太陽光発電開始
Shanghai NTN Corp.(上海 NTN )
では、全 6 工場
2
の屋上(約 90,000m )
に約 30,000 枚の太陽光パネ
ルを設置し、2016 年 1 月より発電を開始しました。
これにより、定格出力5,200kWで年間 700 万 kWh
の発電量を想定しており、これにより上海 NTNの電
0
2007
(基準年)
2012 2013 2014 2015 2016 2017(3月期)
準備に入りました。経営陣の主導による会社全体
のエネルギー削減活動を進め、エネルギー管理を工程
単位で細かく把握し、エネルギー効率の改善、コスト
削減を行った結果、2015 年 12月に認証取得すること
ができました。また
同時期にフランスの
12%をカバーで
NTN-SNR ROULEMENTS(NTN-SNR)
、
NTN TRANSMISSIONS EUROPE
(NTE)
も認証取得し
また、年間7,000
トンのCO2 削 減
とともに、夏 季
の高温対策にも
つながります。
0
(目標)
ドイツはじめ欧州3事業所でISO50001*取得
ドイツのNTN Kugellagerfabrik( Deutschland )
G.m.b.H.( DMF )
は2013 年からISO50001 の導入
力使用量の約
きる見込みです。
工場に設置された太陽光パネル
CO2 排出量・排出原単位の推移
ました。
DMFエネルギー管理委員会メンバーとISO 認定証
* ISO50001
(エネルギーマネジメントシステム)
とは、国際標準化機構( ISO )
「企業などで使用するエネルギーを管理し、継続
が 2011 年 6月に発行した
的改善を図ることを目的とした国際規格」
です。
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