チャンプ本を目指した熱き戦い!

かごしま教育NOW
チャンプ本を目指した熱き戦い!
~鹿児島県高校生ビブリオバトル大会~
社会教育課
なぜ今,ビブリオバトル大会なのか?
読書は大抵,個別に行われる活動ですが,ビ
ブリオバトルは1冊の本の魅力を発表者と多く
の観戦者が共有することができる読書活動です。
本をしっかりと読み込み,深く理解しなけれ
ば限られた時間でうまく伝えることができない
ので,読書の質の向上に繋がります。また,他
人の発表を聞くことで,読書の幅が広がり,新
たな見方や考え方を知る機会ともなります。さ
らに,普段よく読む人も読まない人も一緒に楽
しめる,コミュニケーションツールとしての機
能も期待できます。
これらのことから,高校生の読書活動推進に
適した方法であると考え,大会を企画しました。
決勝大会
各ブロック優勝者による最終バトル!会場全
体を緊張感が包みました。
身振り手振りで発表する人,予定していた内
容を忘れてしまう人,時間が余ってしまう人な
ど様々でしたが,さすがに各ブロックの優勝者,
個性あふれるプレゼンテーションに観戦者も笑
顔をうかべたり,大きくうなずいたりしながら
聞き入りました。
ビブリオバトルの進め方は・・・
①
発表者が他の人に紹介したい本の魅力を
5分間で紹介する。
② それぞれの発表後に観戦者とその発表に
関する意見交換を2分間程度行う。
③ すべての発表が終了した後に,どの本が
一番読みたくなったか観戦者の多数決で決
定し,チャンプ本(優勝)を決める。
大会当日の概要
8月20日(土)県庁において,鹿児島県高校
生ビブリオバトル大会を開催しました。
当日は,県内各地から国立・県立・私立の合
わせて21高校,38人の高校生が熱きバトルを繰
り広げ,500人を超える観戦者を魅了しました。
予選会
6会場に分かれて,各ブロック6~7人ずつ
で,決勝大会を目指したバトルが行われました。
観戦者が一番読みたくなった本にうちわを上げ
て投票し,決勝進出者を決定しました。
【チャンプ本は齋藤恵里さん(鹿屋高校)が
紹介した「竜の柩」に決定!!】
トークショー
ゲスト 辻村深月氏(平成24年 直木賞受賞)
インタビュアー 中村朋美氏(フリーアナウンサー)
高校時代,好きな作家にファンレターを出し
たり,追っかけをしていたという辻村さん。そ
の作家に背中を押されて,自身も作家の道に入
ったという体験に基づき,好きなことを続ける
ことの大切さを熱く語ってくださいました。
おわりに
優勝した齋藤恵里さんは,平成29年1月の全
国大会に出場予定です。
この大会をきっかけに,各学校での読書への
関心が,ますます高まり,読書活動が活発に推
進されることを期待します。