センターだより45号を掲載しました

年・秋号
8 月 27 日開催の「のびのびこどもひろば」より。一番高く積み上げたのはだれ?
岡山県聴覚障害者センターは、平成 17 年 9 月
に開所し、10 年の節目を迎えました。岡山県聴
覚障害者センター、(公社)岡山県聴覚障害者福
祉協会、(公社)岡山県難聴者協会、岡山県手話
変わり、事業が変わりと、十年一昔というより、
5 年ぐらいのスパンで社会の変化を感じます。
記念誌からもセンターの 10 年を感じていただ
くことができましたら幸いです。
通訳問題研究会、岡山県要約筆記団体連絡会の5
団体で実行委員会を組織し、10 周年記念事業に
ついて検討を進めてきました。来る 11 月 6 日に
小山基金の助成を受け、「センターふれ
岡山県聴覚障害者センター設立 10 周年記念事業
あいフェスティバル」の愛称のもと、11 月 6 日
を執り行うことになりました。広く一般県民の聴
に記念事業を執り行います。記念式典・記念講演
覚障害者への理解を深めるとともに交流促進を
とともに、ステージ発表、各団体の紹介の展示や
図ることを目的とし開催します。
コーナーなど、工夫を凝らした取り組みをします。
岡山県聴覚障害者センターって?と思われる
記念講演は、NPO 法人 MAMIE
理事長の安
方には、特にこの機会においでいただきたいと願
藤美紀様にお願いしています。「聴導犬とともに
っています。お気軽においでください。
生きる」と題してご講演をいただきます。聴導犬
のレオン君とともにセンターへおいでいただく
ことも楽しみの一つです。
記念事業の一環として、記念誌「岡山県
聴覚障害者センター
10 年のあゆみ」を作成し
ました。写真で見るセンターからも事業内容の変
11 年目の歩みを始めているセンター。
遷を垣間見ることができます。閑散とした事務所
引き続き、聴覚障害者情報提供施設としての役割
から少し雑然としながらも人の息づかいが感じ
を果たすべく、事業の充実、聴覚障害者の方や支
られる事務所へと変化し、それとともに、センタ
援者の方への情報提供に努めてまいります。さら
ーの事業の展開も充実したものとなってきたと
に、様々な機関との連携した取り組みを進め、一
思います。また、事業名や事業内容、数値からひ
人でも多くの方に、岡山県聴覚障害者センターの
もとく作業も、10 年の移ろいを感じるものとな
存在を知っていただくことが、聴覚障害者の理解
りました。事業や内容の再編から、社会全体の変
の一歩につながるものと考えます。
化を感じ、各種数値からは、聴覚障害者の方や支
援者の方のニーズの高まりを感じるものでした。
この 10 年というより、5 年の間に様々な制度が
センター職員一丸となり、聴覚障害者の方々の
福祉の増進に努めたいと思います。
(所長
中井
智子)
岡山県聴覚障害者センターは、聴覚障害者へ
の理解を広めるために他の機関との連携をす
すめています。その一つが、
「お昼休みのミニ
手話教室」です。
「センターが入居するきらめ
きプラザを、聴覚障害者が安心して利用出来る
施設にしたい、手話学習を通して聴覚障害者に
対する理解を広めたい」という思いから、入居
する福祉関係の施設や団体職員を対象に、月 2
回、お昼休みの 15 分間開催しています。今年
度から、開催場所が正面玄関横から 2 階に変わ
り、参加人数が少ないときもありますが、「手
話にふれられる貴重な時間であり、聴覚障害者
また、単発ではありますが 5 月 31 日に、岡
と手話や身振りで意思疎通ができるようにな
山県総合教育センター(吉備中央町)でもお昼
った」という参加者の声を励みに、これからも
休みのミニ手話教室を開催し、10 人の参加が
続けます。
ありました。参加者は教育関係職員なので、教
育現場でも聴覚障害に対する理解を学ぶ機会
が増えればと願っています。
今年度、
「お昼休みのミニ手話教室」を岡山
県生涯学習センター(岡山市北区伊島町)でも
月 1 回開催することとなりました。生涯学習セ
障害者差別解消法が4月にスタートしまし
ンターの 1 階交流スペースで行い、毎回 10 人
た。差別解消の第一歩は、知ってもらうことで
ほど、同センターの職員の参加があります。
す。ミニ手話教室の開催を通じて、手話や聴覚
初回が終わった後、一人の女性に声をかけら
障害に関心を持っていただき、理解を広めてい
れました。よく見るとその女性は補聴器をつけ
きたいと考えています。機会をいただければど
ています。
「どうしてこのミニ手話教室が始ま
こにでも出向いていく気持ちで、センターは今
ったのですか?」と尋ねられたので経緯をお話
後も他の機関との連携をすすめてまいります。
したところ、とても喜ばれていました。開催の
(手話通訳士(主任)
大岡
政惠)
意義を改めて実感しました。
8 月 27 日(土)にセンターで、夏休み特別企画「のびのびこどもひろば 2016」を開催し
ました。子ども 4 人、保護者やボランティアをあわせて 22 名の参加がありました。
絵本の読み聞かせでは、文字のないお話
「ぞうのボタン」を職員が身振りで語りかけ
ました。子どもたちは「次に何がでる?!」と
ワクワクしながらお話に夢中になりました。
工作では、
「モザイクタイルのミラー」を
作り、個性豊かな作品ができました。
また、今回初めて、就実大学の学生ボラン
ティアの参加がありました。見学に来られた
小学校の若い先生方も遊びに加わっ
ていただき、聞こえない子どもや保
おサルといえばこれ
コリントゲームも大人気!
護者との交流の場となりました。
岡山県聴覚障害者センター設立
周年記念
日 時
 
平成年
月
日(日)
~
場 所
岡山県聴覚障害者センター
研修室・会議室、きらめきプラザ401会議室
〈プログラム〉
聴導犬の
レオンくんに
会える!
〈展示・体験コーナー〉
10:00 記念式典
10:30 講
演
(10:00~16:00)
■関係団体のパネル展示
〈演 題〉「聴導犬と共に生きる」
団体の活動や歴史を紹介します
〈講 師〉NPO法人MAMIE
理事長
安藤
■手話や要約筆記を体験しよう!
美紀 氏
■カフェコーナー
手作りケーキもあるよ!
13:00 発表会
参加各団体による楽しいステージ発表!
〔プログラム〕
●手話朗読「私と小鳥とすずと」他
●フラダンス
●絵本の読み聞かせ「ももっち桃太郎」他
●ミニ手話講座
主
催/岡山県聴覚障害者センター設立
10 周年記念事業実行委員会
構成団体/(公社)岡山県聴覚障害者福祉協
会・(公社)岡山県難聴者協会・岡
山県手話通訳問題研究会・岡山県
要約筆記団体連絡会・岡山県聴覚
障害者センター
助
成/公益財団法人 小山基金
9 月 17 日(土)
、きらめきプラザ401 会議室で、要約筆記者を対象とし
た聴覚障害者関係地域ボランティア研修会を開催し、60 人の参加がありま
した。講師としてお招きした長崎短期大学の小嶋栄子教授は、要約筆記者養
成テキストの「日本語の基礎知識」の単元を執筆されています。今回直接ご
本人から講義を聴くことができ、理解をさらに深めました。
他にも興味深いお話が盛りだくさんでした。サ行やタ行の発音が現代と平
安時代とでは異っていたり、日本語の変遷が外国の書物から読み解かれてい
たりと、これまで知らなかった日本語の新たな側面を知りました。理解に時
間がかかり頭をフル回転しつつも、もっと続きが聴きたくなる講演でした。
9 月 25 日(日)に手話通訳士養成研修が終了しました。通訳士を目指す人
16 名、現任の手話通訳士 17 名が受講しました。今年度、全国手話研修センター主催の「手話通
訳者現任研修(士対策)
」が岡山で開催された関係で、昨年度とは異なるカリキュラムで行いまし
た。今年度は新たに、中国短期大学松井教授、岡山大学江口教授、日本手話通訳士協会武居理事に
講義を担当いただきました。また、実技の講師に日本手話通訳士協会小椋会長、香川県聴覚障害者
協会近藤理事長に『みっちり』実技指導をいただきました。
9 月 17 日(土)に手話通訳者養成講座基本
課程(岡山会場)が終了し、17 名が修了しました。
新着ビデオの中から、アニメ
作品を 2 本ご紹介します。
こんにちは。ビデオ担当の追中(おい
映画「プリキュアオールスターズ
春のカーニバル♪」
なか)です。私事ですが、昨年 12 月末に普
通二輪免許を取得、2月に原付2種のオフロ
歌とダンスの国『ハルモニア』の春のカーニバル
に招待された春野はるかたちプリンセスプリキュ
ア。そこには先輩のプリキュアたちも招待されてい
た。だが、司会であるオドレンとウタエンの正体は
盗賊で、プリキュアたちのアイテムを盗もうとたく
らんでいたのだ。歴代プリキュアオールスターキャ
ストによる、歌と踊りの祭典。
(2015 年、75 分)
ードバイクが納車されました。自主制作ビデ
オの企画の参考・下見として県内を、また、
ちょっと気軽に隣県へぶらり…と、このバイ
クであちこちツーリングしています。移動手
段が変わると行動範囲も広がるものですね。
さて、専用のゴーグルをつけて映像を 360
度見回せる VR をご存じですか?VR とは仮
想現実(Virtual Reality)の略で、簡単にい
うと、Google ストリートビューの映像版の
名探偵コナン
「あやつられた名探偵(前・後編)
」
ようなものです。2016 年は VR 元年とも呼
ばれ、各企業から様々なカメラやアプリが作
強盗団を潜入捜査する小五郎。しかし強盗団のボ
られています。例えば、全天球カメラとも言
スに正体を気付かれ、ボスの息子を殺害した犯人を
われている RICOH Theta などで撮影した映
明後日までに特定するよう命じられる。時間内に犯
像や画像を、顔の向きを変えることで 360
人を特定できなければ、蘭の命はないという。
度を見回すことができます。そのほか、映像
小五郎を助けるため強盗団につかまったコナン
再生機器とつなぐことで景色やライブ、映画
は、小五郎とともにボスの息子を殺害した犯人を推
やゲームなどを楽しむことができます。富士
理する。時間内に犯人を特定し、蘭の命を救うこと
ができるのか?!(2015 年、全 50 分)
山の頂上から眺める景色を、この VR によっ
て堪能することもできるのです。
(映像ではあ
りませんが、Google ストリートビューで富
プチ情報
10 月 8~10 日に、
「秋の岡山桃太
士山の頂上から景色を見ることができます。
)
郎まつり」で、岡山城再建 50 年を記念した催し
今後、4~5年は VR が主流となるそうで、
があります。主な会場は、岡山城上段(天守閣前
どのように進化するのか楽しみです。センタ
広場)特設ステージです。センター自主
ーにある機器で VR 映像が撮れるのかどうか
制作ビデオ「岡山城」で予習をしてから
わかりませんが、機会
出かけてみませんか。ビデオに出てくる
があれば挑戦してみ
石垣を探してみてはいかがでしょう。
たいものです。
休館日:毎週火曜日、祝日、火曜日が祝日の場合その翌日も休館
※年末は 12 月 26 日(月)まで、年始は 1 月 5 日(木)から開館します。
●開館時間
月・水~金曜日 9 時~19 時
第 45 号 2016(平成 28)年 9 月 発行(年 4 回)
土・日曜日 9 時~17 時
発行 岡山県聴覚障害者センター
〒700-0807 岡山市北区南方 2-13-1 岡山県総合福祉・ボランティア・NPO 会館(きらめきプラザ)4 階
TEL:086-224-0221 FAX:086-224-0236 URL:http://www.kirameki-plz.com/~okatyo
◆◆編集後記◆◆
前号の編集後記は、事務室の
イスを壊した職員の話。体重
86 キロの「Oさん」と書きま
したが、職員にOさんは男女二
人いるので、利用者の中には、
女性のOさんだと勘違いして
「見た目より結構重いのね~」
と言われる方も。「私じゃない
よ!!」と訴えていました。Oさ
んに限らず、体重は気になるも
のの、職員全員食べることが大
好き。出張や旅行先で買ってき
たお土産や、いただきものな
ど、お菓子があると
幸せです。食欲の秋
を満喫しましょう!