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シティバンク銀行株式会社 平成 26 年 3 月期 決算短信
平成 26 年 3 月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)
平成 26 年 5 月 15 日
URL http://www.citibank.co.jp
会社名 シティバンク銀行株式会社
代表者
(役職名)代表取締役社長兼 CEO
問合せ先責任者(役職名)財務部門長
特定取引勘定設置の有無
有
(氏名)城野 和也
(氏名)スーザン・アジズ
TEL(03)5462-5000
(注)百万円未満切捨て
1. 平成 26 年 3 月期の業績 (平成 25 年 4 月 1 日~平成 26 年 3 月 31 日)
(1) 経営成績
経常収益
26 年 3 月期
25 年 3 月期
(%表示は対前期増減率)
当期純利益
経常利益
百万円
%
百万円
%
百万円
%
68,305
64,668
5.6
△ 14.8
2,867
△ 1,541
―
―
1,339
△ 1,983
―
―
潜在株式調整後
1 株当たり
当期純利益
1 株当たり
当期純利益
自己資本
当期純利益率
経常収支率
円 銭
円 銭
%
26 年 3 月期
0 00
―
0.5
25 年 3 月期
△0 00
―
△0.7
(参考) 持分法投資損益 26 年3 月期 -百万円 25 年3 月期 -百万円
(2)
預金残高
%
95.8
102.3
百万円
3,636,024
3,541,504
財政状態
総資産
26 年 3 月期
25 年 3 月期
純資産
1 株当たり
純資産
自己資本比率
百万円
百万円
%
4,513,946
4,374,568
256,350
262,823
5.6
6.0
円
1
1
銭
04
07
(参考)自己資本 26 年 3 月期 256,350 百万円
25 年 3 月期 262,823 百万円
(注)「自己資本比率」は、(期末純資産の部合計-期末新株予約権)を期末資産の部合計で除して算出しております。
なお、本「自己資本比率」は、自己資本比率告示に定める自己資本比率ではありません。
(3)
キャッシュ・フローの状況
営業活動による
キャッシュ・フロー
26 年 3 月期
25 年 3 月期
2.
投資活動による
キャッシュ・フロー
財務活動による
キャッシュ・フロー
現金及び現金同等物
期末残高
百万円
百万円
百万円
百万円
678,707
58,137
68,176
△35,475
△6,400
―
1,280,438
539,843
配当の状況
年間配当金
第1四
半期末
25 年 3 月期
26 年 3 月期
第2四
半期末
第3四
半期末
期末
合計
円 銭
円 銭
円 銭
円 銭
円 銭
―
―
―
―
―
―
―
0 02
―
0 02
1
配当金総額
(合計)
配当性向
百万円
純資産
配当率
%
%
―
―
―
6,400
477.7
2.4
シティバンク銀行株式会社 平成 26 年 3 月期 決算短信
3.
注記事項
(1) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
①
②
③
④
(2)
会計基準等の改正に伴う会計方針の変更
①以外の会計方針の変更
会計上の見積りの変更
修正再表示
無
無
無
無
発行済株式数(普通株式)
①期末発行済株式数(自己株式を含む)
②期末自己株式数
③期中平均株式数
26 年 3 月期
25 年 3 月期
26 年 3 月期
25 年 3 月期
26 年 3 月期
25 年 3 月期
2
244,200,000,001 株
244,200,000,001 株
-株
-株
244,200,000,001 株
244,200,000,001 株
シティバンク銀行株式会社 平成 26 年 3 月期 決算短信
〔定性的情報・財務諸表等〕
Ⅰ 経営成績及び財政状態に関する定性的情報等
(1) 当期の経営成績
当期の経営成績といたしましては、資金運用収益が前年同期比 43 億円減少し 303 億円となりました。
役務取引等収益は、前年同期比 64 億円増加し 215 億円となりました。その他の業務収益は、前年同期
比 22 億円増加し 152 億円となりました。以上により経常収益は前年同期比 36 億円増加の 683 億円とな
りました。
一方、資金調達費用は、前年同期比 11 億円減少の 35 億円となり、特定取引費用は、ゼロから 4 億
円となりました。営業経費が前年同期比 4 億円減少の 586 億円となりました。以上により経常費用は前
年同期比 7 億円減少し、654 億円となりました。
前期は 15 億円の経常損失でしたが、当期は 28 億円の経常利益となり、特別利益・特別損失を加味し
た税引前当期純利益は前年同期の 20 億円の損失から 28 億円となりました。
以上の結果、前期は 19 億円の純損失でしたが、当期は 13 億円の純利益となりました。
(2)
財政状態
① 資産、負債及び純資産の状況
当期末における財政状態は、総資産が前期末比 1,393 億円増加し 45,139 億円となりました。
主要な勘定残高としましては、資産の部では、現金預け金が前期末比 1,126 億円増加し 18,418 億円と
なりました。コールローンは前期末比 681 億円増加し 2,402 億円となりました。買現先勘定は前期末比
428 億円増加し 7,316 億円となっております。特定取引資産は前期末比 459 億円増加し 1,814 億円とな
り、有価証券は前期末比 734 億円減少し 7,852 億円となりました。貸出金は前期末比 256 億円増加し
3,562 億円となりました。
負債の部は前期末比で 1,458 億円増加し、42,575 億円となりました。このうち預金が前期末から 945
億円増加し、36,360 億円となっております。譲渡性預金は前期末比 290 億円減少し 60 億円となりまし
た。外国為替は、前期末比 2,400 億円増加し 3,462 億円となりました。
純資産の部は前期末比で 64 億円減少し、2,563 億円となりました。このうち繰越利益剰余金が 50 億
円減少し、73 億円となっております。繰越利益剰余金の減少は、当期中に行った 64 億円の中間配当に
よるものです。
② キャッシュ・フローの状況
当期のキャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが 6,787 億円の収入となりまし
た。投資活動によるキャッシュ・フローは 681 億円の収入となりました。財務活動によるキャッシュ・フロー
は 64 億円の支出となりました。以上の結果、現金及び現金同等物の当期末残高は 12,804 億円となりま
した。
③ 自己資本比率の状況
当期末の自己資本比率(バーゼルⅢ 国内基準)は、25.72%(速報値)となりました(平成 25 年 3 月期
バーゼルⅡ 国内基準 28.47%)。
3
シティバンク銀行株式会社 平成 26 年 3 月期 決算短信
Ⅱ 企業集団の状況
シティグループは、日本において、銀行業務を中心に、証券業務、クレジットカード業務などの金融サービスを提
供しております。平成 26 年 3 月 31 日現在、日本で業務を行っているシティグループの主な会社は以下のとおりで
す。
・シティバンク銀行株式会社
・シティカードジャパン株式会社
・シティグループ・キャピタル・パートナーズ合同会社
・シティグループ証券株式会社
・シティグループ・ジャパン・ホールディングス株式会社
・シティグループ・プリンシパル・インベストメンツ・ジャパン合同会社
・シティグループ・サービス・ジャパン株式会社
・シティリース株式会社
・CFJ 合同会社
Ⅲ 経営方針
当行は日本における長い歴史の中で、常にお客様に全精力を傾け、市場に革新と進化をもたらし、日本のお客
様に世界最高水準の商品をお届けするとともに、社員には働きやすい職場環境を整え、将来の事業成長に投資す
るという伝統を築き上げてまいりました。
当行は、個人向けおよび法人向けビジネスによる、バランスの取れた成長戦略に注力しています。個人向けビ
ジネスでは、新商品や販売チャネル、サービスの革新に対して継続的に投資し、富裕層のお客様基盤の拡大を図
り、シティゴールドの卓越した価値の拡充に努めております。法人向けビジネスでは、中核となるお客様に対し、シ
ティのグローバルな強みを活かし、高品質の金融商品、サービスならびにアドバイスを提供することで、お客様を成
功に導くお手伝いをしています。各ビジネスともにお客様へのサービス向上と優れた業務の実現に向け、継続的に
改善に取り組んでまいります。
当行は、中小企業のお客様から経営の改善に関するご相談および既存のご融資の条件変更等のご相談をいた
だいた場合には、真摯に対応させていただきます。
また、当行は地域社会に対して社会的責任を果たすべく、引き続き努力してまいります。
当行は、平成19年7月の現地法人化以降、総力を挙げて企業統治と内部統制の強化に努めてまいりました。し
かしながら、平成23年12月16日付で金融庁より行政処分を受け、平成24年1月31日に金融庁に業務改善計画を提
出いたしました。当行は行政処分を真摯に受け止め、指摘された問題の改善と再発防止への取り組みとして当該
業務改善計画を実施し、その定着に努めております。
当行は市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力や不当な要求には、毅然とした態度で臨み、断固
として対決することを約束いたします。
当行では、社員が持つ力を十分に発揮できる職場環境作りを目指しています。優秀な人材の獲得、研修等によ
る育成、そして多様なキャリア開発の機会を設けることで、個々の社員がお客様に優れた金融商品やサービス、そ
してアドバイザリー業務を提供できる環境を育んでいます。
更に当行は、ダイバーシティ活動や地域社会への貢献に積極的に取り組んでいます。地域社会活動では、より
充実した金融経済教育の提供や、障がい者向け支援、環境および社会の持続可能性の促進、当行が事業を行っ
ている地域社会の開発促進などに幅広く取り組んでいます。同時に、本店内への保育施設開設を通じて、「ワーキ
ング・ペアレント」の就業機会拡充にも注力しており、今後もそのような活動を継続してまいります。
4
シティバンク銀行株式会社 平成 26 年 3 月期 決算短信
Ⅳ 財務諸表等
(1) 貸借対照表
(単位:百万円)
科目
前事業年度
(平成25年3月31日)
当事業年度
(平成26年3月31日)
金額
金額
(資産の部)
現金預け金
コールローン
1,729,253
172,037
1,841,877
240,203
買現先勘定
買入金銭債権
688,838
3,381
731,656
4,281
特定取引資産
金銭の信託
135,529
10
181,452
-
有価証券
貸出金
858,729
330,614
785,273
356,243
外国為替
その他資産
118,022
244,683
111,584
155,896
その他の資産
有形固定資産
244,683
3,103
155,896
2,463
無形固定資産
前払年金費用
2,440
2,782
2,074
398
繰延税金資産
支払承諾見返
900
87,666
1,835
100,630
△ 3,426
4,374,568
△ 1,928
4,513,946
3,541,504
3,636,024
35,000
51,348
6,000
26,155
借用金
外国為替
1
106,140
4
346,211
その他負債
未払法人税等
287,969
1,009
140,701
1,417
資産除去債務
その他の負債
706
286,254
719
138,564
540
91
447
94
1,090
39
1,044
51
351
87,666
229
100,630
4,111,745
4,257,595
123,100
121,100
123,100
121,100
資本準備金
121,100
121,100
利益剰余金
利益準備金
14,457
2,000
9,396
2,000
12,457
12,457
7,396
7,396
258,657
4,170
253,596
2,753
△3
4,166
2,753
262,823
4,374,568
256,350
4,513,946
貸倒引当金
資
産
の
部
合
計
(負債の部)
預金
譲渡性預金
特定取引負債
賞与引当金
役員賞与引当金
退職給付引当金
役員退職慰労引当金
その他の引当金
支払承諾
負
債
の
部
合
計
(純資産の部)
資本金
資本剰余金
その他利益剰余金
繰越利益剰余金
株
主
資
本
その他有価証券評価差額金
合
計
繰延ヘッジ損益
評 価 ・
純
資
換 算 差 額 等 合 計
産
の
部
合
計
負 債 及 び 純 資 産 の 部 合 計
5
シティバンク銀行株式会社 平成 26 年 3 月期 決算短信
(2) 損益計算書
(単位:百万円)
前事業年度
自 平成24年4月 1日
至 平成25年3月31日
科目
経
常
資金運用収益
貸出金利息
有価証券利息配当金
コールローン利息
買現先利息
預け金利息
その他の受入利息
役務取引等収益
受入為替手数料
その他の役務収益
特定取引収益
特定取引有価証券収益
特定金融派生商品収益
その他業務収益
外国為替売買益
国債等債券売却益
その他の業務収益
その他経常収益
貸倒引当金戻入益
償却債権取立益
金銭の信託運用益
その他の経常収益
経
常
収
益
費
用
資金調達費用
預金利息
譲渡性預金利息
コールマネー利息
借用金利息
金利スワップ支払利息
その他の支払利息
役務取引等費用
支払為替手数料
その他の役務費用
特定取引費用
特定取引有価証券費用
特定金融派生商品費用
その他業務費用
国債等債券売却損
その他の業務費用
営業経費
その他経常費用
貸出金償却
その他の経常費用
経 常 利 益 又 は
経 常 損 失 (
特
別
利
特
その他の特別利益
別
損
64,668
34,647
4,375
4,814
354
829
23,429
844
15,108
4,585
10,522
824
421
402
12,985
12,085
900
1,102
15
12
0
1,073
66,209
4,707
4,607
63
0
7
3
23
2,215
661
1,554
19
19
59,058
209
0
209
△ 1,541
23
23
501
501
△ 2,019
311
902
△ 1,250
△ 35
△ 1,983
△ )
益
失
固定資産処分損
税 引前 当期 純利 益 又 は 税 引前 当期 純損 失( △)
法人税、住民税及び事業税
過年度法人税等
法人税等調整額
法
人
税
等
合
計
当 期 純 利 益 又 は 当 期 純 損 失 ( △ )
6
当事業年度
自 平成25年4月 1日
至 平成26年3月31日
68,305
30,306
4,391
3,004
557
5,159
16,392
801
21,522
6,062
15,459
15,267
13,930
351
986
1,208
653
6
0
548
65,437
3,517
3,481
14
0
0
1
19
2,291
744
1,546
434
217
217
254
254
58,645
294
294
2,867
28
28
2,839
1,624
△ 124
1,499
1,339
シティバンク銀行株式会社 平成 26 年 3 月期 決算短信
(3) 株主資本等変動計算書
前事業年度(自 平成24年4月1日 至 平成25年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金
当期首残高
123,100
純資産合計
評価・換算差額等
利益剰余金
資本剰余金
株主資本 その他有価 繰延ヘッジ 評価・換算
資本準備金 資本剰余金 利益準備金 その他利益 利益剰余金 合計
証券評価差
損益
差額等合計
合計
合計
額金
剰余金
繰越利益剰
余金
121,100
121,100
2,000
14,440
16,440
260,640
4,447
△4
4,443
265,083
当期変動額
当期純損失
△ 1,983
△ 1,983 △ 1,983
株主資本以
外の項目の
当期変動額
(純額)
当期変動額合計
当期末残高
123,100
121,100
-
-
121,100
2,000
△ 1,983
12,457
△ 1,983 △ 1,983
14,457
258,657
△ 1,983
△ 277
0
△ 277
△ 277
△ 277
0
△ 277
△ 2,260
4,170
△3
4,166
262,823
当事業年度(自 平成25年4月1日 至 平成26年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金
当期首残高
123,100
純資産合計
評価・換算差額等
利益剰余金
株主資本 その他有価 繰延ヘッジ 評価・換算
資本剰余金
資本準備金 資本剰余金 利益準備金 その他利益 利益剰余金 合計
証券評価差
損益
差額等合計
剰余金
合計
合計
額金
繰越利益剰
余金
121,100
121,100
2,000
12,457
14,457
258,657
4,170
△3
4,166
262,823
当期変動額
剰余金の配
当
△ 6,400
当期純利益
1,339
△ 6,400 △ 6,400
1,339
1,339
株主資本以
外の項目の
当期変動額
(純額)
当期変動額合計
当期末残高
123,100
121,100
121,100
2,000
△ 5,060
7,396
7
△ 5,060 △ 5,060
9,396
△ 6,400
253,596
1,339
△ 1,416
3
△ 1,412
△ 1,412
△ 1,416
3
△ 1,412
△ 6,472
2,753
256,350
2,753
-
シティバンク銀行株式会社 平成 26 年 3 月期 決算短信
(4) キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
科目
前事業年度
自 平成24年4月 1日
至 平成25年3月31日
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前当期純利益(又は税引前当期純損失)
減価償却費
のれん償却額
貸倒引当金の増減(△)
賞与引当金の増減(△)
退職給付引当金の増減(△)
資金運用収益
資金調達費用
有価証券関係損益(△)
為替差損益(△)
固定資産処分損益(△)
特定取引資産の純増(△)減
特定取引負債の純増減(△)
金銭の信託の純増(△)減
貸出金の純増(△)減
預金の純増減(△)
譲渡性預金の純増減(△)
預け金(日銀預け金を除く)の純増(△)減
コールローン等の純増(△)減
借用金の純増減(△)
外国為替(資産)の純増(△)減
外国為替(負債)の純増減(△)
資金運用による収入
資金調達による支出
その他の引当金の純増減(△)
買現先勘定の純増(△)減
債券貸借取引支払保証金の純増(△)減
買入金銭債権の純増(△)減
その他資産の純増(△)減
その他負債の純増減(△)
その他
小計
法人税等の支払額
法人税等の還付額
営業活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フロー
有価証券の取得による支出
有価証券の売却による収入
有価証券の償還による収入
有形固定資産の取得による支出
有形固定資産の売却による収入
無形固定資産の取得による支出
投資活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フロー
配当の支払額
財務活動によるキャッシュ・フロー
現金及び現金同等物に係る換算差額
現金及び現金同等物の増減額 (△は減少)
現金及び現金同等物の期首残高
現金及び現金同等物の期末残高
8
当事業年度
自 平成25年4月 1日
至 平成26年3月31日
△ 2,019
2,223
720
△ 962
58
△ 227
△ 34,647
4,707
△ 900
△ 91
501
93,854
9,342
△ 31,558
31,043
△ 120,000
220,326
△ 70,563
△ 929
△ 19,644
△ 35,407
38,516
△ 5,076
207
△ 84,739
18
259
△ 88,292
150,966
115
57,802
334
58,137
2,839
1,758
△ 1,497
△ 93
△ 46
△ 30,306
3,517
△ 97
△ 110
28
△ 45,923
△ 25,192
10
△ 25,628
94,519
△ 29,000
627,970
△ 68,165
2
6,437
240,071
35,559
△ 3,521
△ 107
△ 42,818
△ 899
87,701
△ 147,643
1
679,365
△ 1,022
364
678,707
△ 408,873
56,808
317,604
△ 524
△ 489
△ 35,475
△ 420,914
199,177
290,696
△ 253
1
△ 530
68,176
91
22,753
517,089
539,843
△ 6,400
△ 6,400
110
740,595
539,843
1,280,438
シティバンク銀行株式会社 平成 26 年 3 月期 決算短信
記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
重要な会計方針
1. 特定取引資産・負債の評価基準及び収益・費用の計上基準
金利、通貨の価格、金融商品市場における相場その他の指標に係る短期的な変動、市場間の格差等を利用
して利益を得る等の目的(以下「特定取引目的」という。)の取引については、取引の約定時点を基準とし、貸借
対照表上「特定取引資産」及び「特定取引負債」に計上するとともに、当該取引からの損益を損益計算書上「特
定取引収益」及び「特定取引費用」に計上しております。
特定取引資産及び特定取引負債の評価は、有価証券及び金銭債権等については決算日の時価により、スワ
ップ・先物・オプション取引等の派生商品については決算日において決済したものとみなした額により行っており
ます。
また、特定取引収益及び特定取引費用の損益計上は、当事業年度中の受払利息等に、有価証券、金銭債権
等については前事業年度末と当事業年度末における評価損益の増減額を、派生商品については前事業年度末
と当事業年度末におけるみなし決済からの損益相当額の増減額を加えております。
2. 有価証券の評価基準及び評価方法
有価証券の評価は、その他有価証券のうち時価のあるものについては決算日の市場価格等に基づく時価法
(売却原価は主として移動平均法により算定)により行っております。なお、その他有価証券の評価差額につい
ては、全部純資産直入法により処理しております。
3. デリバティブ取引の評価基準及び評価方法
デリバティブ取引(特定取引目的の取引を除く)の評価は、時価法により行っております。
4. 固定資産の減価償却の方法
(1) 有形固定資産
有形固定資産は定率法を採用しております。また、主な耐用年数は次のとおりであります。
建 物
3 年~18 年
その他
2 年~20 年
(2) 無形固定資産
無形固定資産は、定額法により償却しております。なお、自社利用のソフトウェアについては、行内にお
ける利用可能期間(5 年)に基づいて償却しております。
5. 外貨建の資産及び負債の本邦通貨への換算基準
外貨建資産・負債は、決算日の為替相場による円換算額を付しております。
6. 引当金の計上基準
(1) 貸倒引当金
貸倒引当金は、予め定めている償却・引当基準に則り、次のとおり計上しております。
「銀行等金融機関の資産の自己査定並びに貸倒償却及び貸倒引当金の監査に関する実務指針」(日本
公認会計士協会銀行等監査特別委員会報告第4号)に規定する正常先債権及び要注意先債権に相当す
る債権については、内部格付に対応した予想貸倒損失率に基づき引き当てております。破綻懸念先債権に
相当する債権については、債権額から担保の処分可能見込額及び保証による回収可能見込額を控除し、
その残額のうち必要と認める額を計上しております。破綻先債権及び実質破綻先債権に相当する債権につ
いては、債権額から、担保の処分可能見込額及び保証による回収可能見込額を控除した残額を計上して
おります。
すべての債権は、資産の自己査定基準に基づき、営業関連部署の協力の下に資産査定部署が資産査
定を行い、内部監査部門が検証するという形で実施しており、その査定結果により上記の引当を行っており
ます。
(2) 賞与引当金
賞与引当金は、従業員への賞与の支払いに備えるため、従業員に対する賞与の支給見込額のうち、当
事業年度に帰属する額を計上しております。
(3) 役員賞与引当金
役員賞与引当金は、役員への賞与の支払いに備えるため、役員に対する賞与の支給見込額のうち、当
事業年度に帰属する額を計上しております。
(4) 退職給付引当金
退職給付引当金は、従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務及び年金
資産の見込額に基づき、必要額を計上しております。また、過去勤務費用及び数理計算上の差異の費用
処理方法は次のとおりであります。
9
シティバンク銀行株式会社 平成 26 年 3 月期 決算短信
過去勤務費用
数理計算上の差異
その発生年度の従業員の平均残存勤務期間内の一定の年数(7 年)によ
る定額法により損益処理
各発生年度の従業員の平均残存勤務期間内の一定の年数(7~8 年)に
よる定額法により按分した額を、それぞれ発生の翌事業年度から損益処
理
(5) 役員退職慰労引当金
役員退職慰労引当金は、役員への退職慰労金の支払いに備えるため、役員に対する退職慰労金の支
給見積額のうち、当事業年度末までに発生していると認められる額を計上しております。
7. ヘッジ会計の方法
金融資産・負債から生じる金利リスクに対するヘッジ会計の方法は、繰延ヘッジによっております。ヘッジ有効
性評価の方法については、相場変動を相殺するヘッジについて、ヘッジ対象となる貸出金とヘッジ手段である金
利スワップ取引等を個別に評価しております。
8. 消費税等の会計処理
消費税及び地方消費税の会計処理は、税抜方式によっております。
未適用の会計基準等
「退職給付に関する会計基準」(企業会計基準第 26 号 平成 24 年 5 月 17 日)及び「退職給付に関する会計
基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第 25 号 平成 24 年 5 月 17 日)
(1) 概要
当該会計基準等は、財務報告を改善する観点及び国際的な動向を踏まえ、未認識数理計算上の差
異及び未認識過去勤務費用の処理方法、退職給付債務及び勤務費用の計算方法並びに開示の拡充
を中心に改正されたものであります。
(2) 適用予定日
当行は退職給付債務及び勤務費用の計算方法の改正については、平成26年4月1日に開始する事
業年度の期首から適用する予定であります。
(3) 当該会計基準等の適用による影響
当該会計基準等の適用による影響は、平成26年4月1日に開始する事業年度の期首における繰越利
益剰余金が5億円増加する予定です。また、平成26年4月1日に開始する事業年度の損益に与える影響
は軽微であります。
表示方法の変更
(貸借対照表関係)
前事業年度において「その他資産」の「その他の資産」に含めていた「前払年金費用」は、「銀行法施行規則等
の一部を改正する内閣府令」(内閣府令第63号平成25年9月27日)により改正された「銀行法施行規則(昭和57年
大蔵省令第10号)別紙様式」を適用し、当事業年度より独立掲記しております。この表示方法の変更を反映させる
ため、前事業年度の財務諸表の組替えを行っております。
この結果、前事業年度の貸借対照表において、「その他資産」の「その他の資産」に表示していた 247,466 百万
円は、「前払年金費用」2,782 百万円、「その他の資産」244,683 百万円として組み替えております。
10
シティバンク銀行株式会社 平成 26 年 3 月期 決算短信
注記事項
(貸借対照表関係)
1. 現先取引により受入れている有価証券及びデリバティブ取引の担保として受入れている有価証券のうち、売
却又は再担保という方法で自由に処分できる権利を有する有価証券で、再担保に差し入れている有価証券は
13,007 百万円、当事業年度末に当該処分をせずに所有しているものは 754,645 百万円であります。
2. 貸出金のうち、破綻先債権額はございません。延滞債権額は 1,264 百万円であります。
なお、破綻先債権とは、元本又は利息の支払の遅延が相当期間継続していることその他の事由により元本
又は利息の取立て又は弁済の見込みがないものとして未収利息を計上しなかった貸出金(貸倒償却を行った部
分を除く。以下「未収利息不計上貸出金」という。)のうち、法人税法施行令(昭和 40 年政令第 97 号)第 96 条
第1項第 3 号のイからホまでに掲げる事由又は同項第 4 号に規定する事由が生じている貸出金であります。
また、延滞債権とは、未収利息不計上貸出金であって、破綻先債権及び債務者の経営再建又は支援を図る
ことを目的として利息の支払を猶予した貸出金以外の貸出金であります。
3. 貸出金のうち、3 カ月以上延滞債権額は 1,181 百万円であります。
なお、3 カ月以上延滞債権とは、元本又は利息の支払が、約定支払日の翌日から 3 カ月以上遅延している
貸出金で破綻先債権及び延滞債権に該当しないものであります。
4. 貸出金のうち、貸出条件緩和債権額は 36 百万円であります。
なお、貸出条件緩和債権とは、債務者の経営再建又は支援を図ることを目的として、金利の減免、利息の支
払猶予、元本の返済猶予、債権放棄その他の債務者に有利となる取決めを行った貸出金で破綻先債権、延滞
債権及び 3 カ月以上延滞債権に該当しないものであります。
5. 破綻先債権額、延滞債権額、3 カ月以上延滞債権額及び貸出条件緩和債権額の合計額は 2,482 百万円で
あります。
なお、上記 2.から 5.に掲げた債権額は、貸倒引当金控除前の金額であります。
6. 手形割引は、業種別監査委員会報告第 24 号に基づき金融取引として処理しております。これにより受け入
れた銀行引受手形、商業手形、荷付為替手形及び買入外国為替は、売却又は(再)担保という方法で自由に処
分できる権利を有しておりますが、その額面金額は 74,140 百万円であります。
7. 為替決済等の取引の担保として、有価証券 764,446 百万円及び特定取引資産 141,042 百万円を差し入れて
おります。また、その他資産のうち金融商品等差入担保金は 12,686 百万円、先物取引差入証拠金は 57 百万
円、及びその他の保証金は 5,157 百万円であります。
8. 当座貸越契約及び貸出コミットメントライン契約は、顧客からの融資実行の申し出を受けた場合に、契約上規
定された条件について違反がない限り、一定の限度額まで資金を貸し付けることを約する契約であります。これ
らの契約に係る融資未実行残高は、382,710 百万円であります。このうち契約残存期間が1年以内のものが
294,291 百万円であります。
なお、これらの契約の多くは、融資実行されずに終了するものであるため、融資未実行残高そのものが必ず
しも当行の将来のキャッシュ・フローに影響を与えるものではありません。これらの契約の多くには、金融情勢の
変化、債権の保全及びその他相当の事由があるときは、当行が実行申し込みを受けた融資の拒絶又は契約極
度額の減額をすることができる旨の条項が付けられております。また、契約時において必要に応じて不動産・有
価証券等の担保を徴求するほか、契約後も定期的に予め定めている行内手続に基づき顧客の業況等を把握し、
必要に応じて契約の見直し、与信保全上の措置等を講じております。
9. 有形固定資産の減価償却累計額
7,289 百万円
10. 解約不能オペレーティング・リースに係る平成 26 年 3 月 31 日以降の将来の支払リース料は以下のように要
約されます。
未経過リース料
1 年内
770 百万円
1 年超
983 百万円
11. 関係会社に対する金銭債権総額
580,491 百万円
12. 関係会社に対する金銭債務総額
659,945 百万円
13. 銀行法第 18 条の定めにより剰余金の配当に制限を受けております。
剰余金の配当をする場合には、会社法第 445 条第 4 項(資本金の額及び準備金の額)の規定にかかわらず、
当該剰余金の配当により減少する剰余金の額に 5 分の1を乗じて得た額を、資本金と同額まで資本準備金又
は利益準備金として計上することを求められております。
11
シティバンク銀行株式会社 平成 26 年 3 月期 決算短信
(損益計算書関係)
1. 関係会社との取引による収益
資金運用取引に係る収益総額
役務取引等に係る収益総額
その他業務・その他経常取引に係る収益総額
その他の取引に係る収益総額
関係会社との取引による費用
資金調達取引に係る費用総額
役務取引等に係る費用総額
その他の取引に係る費用総額
2.
15,496
1,917
11,761
4
百万円
百万円
百万円
百万円
1,131 百万円
288 百万円
5,668 百万円
関連当事者との取引について記載すべき重要なものは以下のとおりであります。
属性
会社等の
名称
所在地
資本金又は
出資金
事業の内容
又は職業
議決権等の
所有(被所有)
割合%
関係内容
取引の内容
役員の兼任等 事業上の関係
営業取引
及び
受取利息
デリバティブ
取引
(先物為替、
通貨オプション)
営業取引
及び
支払利息
親会社
Citibank, N.A.
アメリカ合衆国
サウスダコタ州
751
百万米ドル
銀行業務
100%
(間接被所有)
―
取引金額
(百万円)
729,070
(注2)
預け金
484,004
1,777
50,904
(注3)
その他資産
50,904
529,128
(注2)
預金
291,406
未払費用
192
15,171
1,114
資金取引関係
外国為替
決済取引
64,056
(注2)
外国他店預り
274,006
デリバティブ
取引
(先物為替、
通貨オプション)
74,736
(注3)
その他負債
74,736
―
4
シティグループ・
ジャパン・
ホールディングス
株式会社
東京都
千代田区
3,000億円
持株会社
―
有
資金取引関係
営業取引
及び
支払利息
42,980
(注2)
(注 1)取引条件及び取引条件の決定方針は一般の取引先と同様に決定しております。
(注 2)平均残高を記載しております。
(注 3)期末の市場レートによる評価差額等につき、期末残高を記載しております。
12
期末残高
(百万円)
未収収益
保証及び
保証料の受取
親会社の
子会社
科目
0
支払承諾見返
及び
支払承諾
前受収益
5,713
2
預金
62,772
未払費用
0
シティバンク銀行株式会社 平成 26 年 3 月期 決算短信
(株主資本等変動計算書関係)
1. 当行の発行済株式の種類及び株式数は、次のとおりであります。
当事業年度
期首株式数
244,200,000
244,200,000
普通株式
合 計
2.
当事業年度
増加株式数
当事業年度
減少株式数
-
-
(単位:千株)
当事業年度末
摘要
株式数
244,200,000
244,200,000
平成25年10 月28 日に中間配当を実施した結果、利益剰余金が6,400 百万円減少しております。配当に関す
る事項は次のとおりであります。
決議
株式の
種類
配当金の総額
(百万円)
1 株当たりの
金額(円)
基準日
効力発生日
平成 25 年 10 月 10 日
取締役会
普通株式
6,400
0.02
-
平成 25 年 10 月 28 日
(キャッシュ・フロー計算書関係)
キャッシュ・フロー計算書における現金及び現金同等物の範囲は貸借対照表中の現金預け金のうち現金及
び日本銀行への預け金であります。
平成 26 年 3 月 31 日現在
現金預け金勘定
日本銀行以外への預け金
現金及び現金同等物
1,841,877 百万円
△ 561,439 百万円
1,280,438 百万円
13
シティバンク銀行株式会社 平成 26 年 3 月期 決算短信
(金融商品関係)
1. 金融商品の状況に関する事項
(1) 金融商品に対する取組方針
当行は、預金業務、貸付等の与信業務、円・外貨の送金・決済業務、有価証券投資を含む運用業務等の
銀行業務を行っております。これらの業務に横断的に関わる銀行勘定運営に関しては、金利及び為替の変
動に伴う市場リスク、長短期間ミスマッチにより生ずる流動性リスクの管理、及び調達コストの削減、運用の
効率化等を目的として資産及び負債の総合的管理(以下、「ALM」)を実施しております。 その一環といたし
まして、デリバティブ取引を行っております。 当行における銀行勘定運営は、資金調達は個人・法人顧客預
金を中心とし、運用は日本国債を主とした債券での運用、顧客への貸付金及びシティバンク、エヌ・エイ本支
店への預け金等で行われております。
(2) 金融商品の内容及びそのリスク
当行が保有する金融資産は、主として国内外の法人・個人取引先に対する貸出金や有価証券及び当行が
所属するシティグループ・インクの銀行子会社への預け金です。貸出金は、顧客の契約不履行によってもたら
される信用リスク、また、海外の社会的、政治的、経済的な環境変化に係るリスクに晒されております。
有価証券は主に信用リスクの低い日本国債で運用されています。これらは、金利の変動リスク、市場価格
の変動リスクに晒されております。
また、金融負債として、個人・法人顧客及び当行グループ会社からの預金により安定的な資金調達を行っ
ております。これらの資金調達手段は、支払期日にその支払いを実行できなくなる流動性リスク、および金利
の変動リスクに晒されております。
デリバティブ取引には、ALMの一環で行っている金利スワップ取引、通貨スワップ取引、外国為替先物取
引等が含まれております。
また、売買目的有価証券のほか、金利関連のデリバティブ取引及び通貨関連のデリバティブ取引の一部
をトレーディングポジションとして保有しております。これらの商品は、金利変動リスク、為替変動リスク、価格
変動リスク及び信用リスク等に晒されております。
(3) 金融商品に係るリスク管理体制
①信用リスクの管理
当行は、当行のクレジット・リスク・マネジメント・ポリシー及び関連する管理諸規程に従い、貸付金等に
ついて、個別案件ごとの与信審査、与信限度額、信用情報管理、内部格付、保証や担保の設定、問題債
権への対応など与信管理に関する体制を整備し運営しております。これらの与信管理は、リスク・マネジ
メント部門により行われ、経営委員会の下部組織として設置された信用リスク管理委員会や取締役会に
定期的に報告されます。さらに、与信管理の状況については、内部監査部門の監査を受けております。
有価証券の発行体の信用リスク及びデリバティブ取引のカウンターパーティーリスクに関しては、信用
リスク管理部及び審査部等において、信用情報や時価の把握を定期的に行うことで管理しております。
②市場リスクの管理
(ⅰ) 銀行勘定のリスクの管理
当行は、ALMによって銀行勘定の金利の変動リスクを管理しております。ALMに関する規則および要
領において、リスク管理方法や手続等の詳細を明記しており、経営委員会において承認されたALCO(ア
セット・ライアビリティ・コミッティ)規則に基づき、経営委員会の下部組織として設置された月次のALCOに
おいて実施状況の把握・確認、今後の対応等の協議を行っております。日常的にはマーケット・リスク管
理部において金融資産及び負債の金利や期間を総合的に把握し、ギャップ分析や金利感応度分析等に
よりモニタリングを行い、月次ベースでALCOに報告しております。なお、ALMにより、金利の変動リスクを
ヘッジするための金利スワップ等のデリバティブ取引も行っております。
(ⅱ) トレーディング勘定のリスクの管理
当行は、経営委員会において承認された市場リスク管理ポリシー及びALCO(アセット・ライアビリティ・
コミッティ)規則に基づき、主として金利の変動リスクと為替の変動リスクに関して、管理を行っております。
バリュー・アット・リスク(以下、「VaR」)を用いて市場リスク量を把握するとともに、規定の遵守状況等を管
理し月次ベースでALCOに報告しております。
14
シティバンク銀行株式会社 平成 26 年 3 月期 決算短信
(ⅲ) 市場リスクに係る定量的情報
(ア)トレーディング目的の金融商品
当行では売買目的有価証券、トレーディング目的として保有しているデリバティブ取引に関する
VaRの算定にあたっては、時系列データの分散・共分散をシミュレートしたモンテカルロ法(保有期間
1日、信頼区間99%)を採用しています。
平成26年3月31日現在で当行のトレーディング業務の市場リスク量(損失額の推計値)は108百万
円でした。
なお、当行では、モデルが算出するVaRと実際の損益を比較するバックテスティングを実施してい
ます。平成25年4月より平成26年3月までに実施したバックテスティングにおいては、実際の損失が
VaRを超えた事例は1回となっています。ただし、VaRは過去の相場変動をベースに統計的に算出し
た一定の発生確率での市場リスク量を計測しており、過去の相場変動からは予想できないほど市場
環境が激変する状況下におけるリスクは捕捉できない可能性があります。
(イ)トレーディング目的以外の金融商品
当行において、主要なリスク変数である金利リスクの影響を受ける主たる金融商品は、「預け金」、
「貸出金」、「有価証券」、「預金」、「譲渡性預金」、「借入金」、「買現先」となっています。当行では、こ
れらの金融資産及び金融負債について、100ベーシス・ポイント(1%)の金利上昇を仮定した場合に
今後一年間の金利収益・費用に与える影響額(以下、「12ヶ月金利エクスポージャー」)を、金利の変
動リスクの管理にあたっての定量的分析として利用しています。当該12ヶ月金利エクスポージャーの
算定にあたっては、対象の金融資産及び金融負債を固定金利群と変動金利群に分けて、それぞれ
金利期日に応じて適切な期間に残高を分解したうえで、それら期間ごとに金利変動幅を適用してい
ます。平成26年3月31日現在、ポートフォリオ全体の12ヶ月金利エクスポージャーは4,135百万円(金
利収益の増加)、 円ポートフォリオの12ヶ月金利エクスポージャーは3,267百万円(金利収益の増
加)、また米ドルポートフォリオの12ヶ月金利エクスポージャーは1,033百万円(金利収益の増加)と把
握しています。当該12ヶ月金利エクスポージャーは、金利を除くリスク変数が一定の場合を前提とし
ており、金利とその他のリスク変数との相関を考慮していません。また、100ベーシス・ポイント(1%)
を超える金利変動が生じた場合には、当該12ヶ月金利エクスポージャーを超える影響が生じる可能
性があります。
③資金調達に係る流動性リスクの管理
流動性リスクは、当該リスクに関する管理方法や手続等を明記した規則及び要領に基づき管理を実
施しております。運営に当たっては、ALCOにおいて、決定された方針に基づき、適切な流動性、規制遵
守および業務遂行に対応できる十分な資本、事業の成長のために適切な資金を確保することが求めら
れております。
またALCOによる資本、流動性、貸借対照表および銀行勘定運営の実施状況の把握・確認及び今後
の対応等の協議は、当行における包括的リスク管理フレームワークの一環として行われております。
(4) 金融商品の時価等に関する事項についての補足説明
金融商品の時価には、市場価格に基づく価額のほか、市場価格がない場合には合理的に算定された価
額が含まれております。当該価額の算定においては一定の前提条件等を採用しているため、異なる前提条
件等によった場合、当該価額が異なることもあります。
15
シティバンク銀行株式会社 平成 26 年 3 月期 決算短信
2. 金融商品の時価等に関する事項
平成26年3月31日における貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額は、次のとおりであります。
1,844,111
240,203
726,769
4,274
(単位:百万円)
差額
2,233
△ 4,887
-
155,602
155,602
-
785,272
356,243
△ 1,614
354,628
111,508
4,225,025
3,636,024
6,000
346,211
3,988,235
785,272
-
360,375
111,508
4,228,118
3,635,259
6,000
346,211
3,987,471
5,746
3,092
△ 764
△ 764
657
657
657
657
-
貸借対照表計上額
1,841,877
240,203
731,656
4,274
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
現金預け金
コールローン
買現先勘定
買入金銭債権 (*1)
特定取引資産
売買目的有価証券
(6) 有価証券 (*1)
その他有価証券
(7) 貸出金
貸倒引当金 (*1)
(8) 外国為替 (*1)
資産計
(1) 預金
(2) 譲渡性預金
(3) 外国為替
負債計
デリバティブ取引 (*2)
ヘッジ会計が適用されていないもの
デリバティブ取引計
その他
当座貸越契約及び貸出コミットメントライン契約 (*3)
契約額等
382,710
時価
時価
△ 709
(*1) 貸出金に対応する一般貸倒引当金及び個別貸倒引当金を控除しております。なお、買入金銭債権、有価証
券、外国為替につきましては重要性が乏しいため、貸借対照表計上額から直接減額しております。
(*2) 特定取引資産・負債及びその他資産・負債に計上しているデリバティブ取引を一括して計上しております。
デリバティブ取引によって生じた正味の債権・債務は純額で表示しており、合計で正味の債務となる項目につ
いては、△で表示しております。
(*3) 当座貸越契約及び貸出コミットメントライン契約の「契約額等」は、これらの契約に係る融資未実行残高を記
載しております。
(注)金融商品の時価の算定方法
資 産
(1) 現金預け金
満期のない預け金については、時価は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額を時価としておりま
す。満期のある預け金については、元利金の合計額を同様の新規預け金を行った場合に想定される適用
利率で割り引いた現在価値を算定しております。残存期間が短期間(一年以内)のものは、時価は帳簿価
額と近似していることから、当該帳簿価額を時価としております。
(2) コールローン
残存期間が短期間(一年以内)であり、時価は帳簿価額と近似していることから当該帳簿価額を時価として
おります。
(3) 買現先勘定
残存期間が一年超のものについては、元利金の合計額を同様の新規取引を行った場合に想定される適用
利率で割り引いた現在価値を算定しております。
残存期間が短期間(一年以内)のものは、時価は帳簿価額と近似していることから当該帳簿価額を時価とし
ております。
(4) 買入金銭債権
残存期間が短期間(一年以内)であり、時価は帳簿価額と近似していることから当該帳簿価額を時価として
おります。
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シティバンク銀行株式会社 平成 26 年 3 月期 決算短信
(5) 特定取引資産
特定取引目的で保有している債券等の有価証券については時価会計を適用しており、市場価格を基に算
定した価額をもって時価としております。
(6) 有価証券
その他の目的で保有している債券等の有価証券については時価会計を適用しており、市場価格を基に算
定した価額をもって時価としております。
(7) 貸出金
貸出金のうち、返済期限を設けていない貸出金については、返済見込み期間及び金利条件等から、時価
は帳簿価額と近似していることから当該帳簿価額を時価としております。
返済期限のある貸出金のうち残存期間が短期間(一年以内)のものについては、時価は帳簿価額と近似し
ていることから当該帳簿価額を時価としております。
残存期間が長期間(一年超)のものについては、個別案件毎に元利金の合計額を同様の新規貸出を行っ
た場合に想定される利率で割り引いて時価を算定しております。
また、破綻先、実質破綻先及び破綻懸念先に対する債権等については、担保及び保証による回収見込額
等に基づいて貸倒見積高を算定しているため、時価は決算日における貸借対照表上の債権等計上額から
貸倒引当金計上額を控除した金額に近似しており、当該価額を時価としております。
(8) 外国為替
外国為替は、他の銀行に対する外貨預け金(外国他店預け)、外国為替関連の短期貸付金(外国他店貸)、
輸出手形等(買入外国為替)、輸入手形による手形貸付(取立外国為替)であります。これらは満期のない
預け金、又は約定期間が短期間(一年以内)であり、それぞれ時価は帳簿価額と近似していることから当該
帳簿価額を時価としております。
負 債
(1) 預金、(2)譲渡性預金
要求払預金については、決算日に要求された場合の支払額(帳簿価額)を時価とみなしております。
また定期預金の時価は、一定の期間ごとに区分して、将来のキャッシュ・フローを無リスク利子率に決算日
における調達スプレッドを加味した利率により割り引いて現在価値を算定しております。なお残存期間が短
期間(6ヶ月以内)のものは、時価は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額を時価としております。
(3) 外国為替
外国為替のうち、他の銀行から受け入れた外貨預り金及び非居住者円預り金は満期のない預り金(外国他
店預り)であり、また、外国為替関連の短期借入金(外国他店借)は返済期限のない借入金です。これらの
時価は帳簿価額と近似していることから当該帳簿価額を時価としております。
デリバティブ取引
デリバティブ取引は、金利関連取引(金利先物、金利オプション、金利スワップ等)、通貨関連取引(為替予
約、通貨オプション、通貨スワップ等)、債券関連取引(債券先物、債券先物オプション等)であり、取引所の
価格、割引現在価値やオプション価格計算モデル等により算出した価額によっております。
その他
当座貸越契約及び貸出コミットメントライン契約
当座貸越契約及び貸出コミットメントライン契約については、残存期間が長期間(一年超)のものについて、
個別案件毎に契約上のコミットメント・フィーの将来キャッシュ・フローと同様の新規契約を行った場合に想
定される将来コミットメント・フィー等のキャッシュ・フローとの差額を割り引いて算定した現在価値を、時価と
しております。
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シティバンク銀行株式会社 平成 26 年 3 月期 決算短信
(有価証券関係)
貸借対照表の「有価証券」のほか、「特定取引資産」中の「特定取引有価証券」が含まれております。
1. 売買目的有価証券(平成 26 年 3 月 31 日現在)
当事業年度の損益に含まれた
評価差額(百万円)
売買目的有価証券
104
2.
その他有価証券(平成26年3月31日現在)
種類
貸借対照表計上額が取
得原価を超えるもの
貸借対照表計上額が取
得原価を超えないもの
合計
3.
債券
国債
社債
その他
小計
債券
国債
小計
貸借対照表
計上額(百万円)
670,572
655,550
15,022
5,804
676,377
108,896
108,896
108,896
785,273
取得原価
(百万円)
666,560
652,435
14,125
5,500
672,060
108,933
108,933
108,933
780,994
差額
(百万円)
4,012
3,115
896
304
4,316
△37
△37
△37
4,278
当事業年度中に売却したその他有価証券(自 平成25年4月1日 至 平成26年3月31日)
売却額
売却益の合計額
売却損の合計額
(百万円)
(百万円)
(百万円)
債券
199,177
351
254
国債
合計
199,177
351
254
199,177
351
254
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シティバンク銀行株式会社 平成 26 年 3 月期 決算短信
(税効果会計関係)
1. 繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳は、それぞれ次のとおりであります。
繰延税金資産
貸倒引当金
未払費用
固定資産
退職給付引当金
未経過手数料
資産除去債務
賞与引当金
その他
繰延税金資産合計
繰延税金負債
その他有価証券評価差額
前払年金費用
その他
繰延税金負債合計
繰延税金資産の純額
687
618
612
372
370
221
159
644
3,686
1,489
142
219
1,851
1,835
百万円
百万円
2.
法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間の差異の原因となった主要な項目別の内訳
は、以下のとおりであります。
法定実効税率
38.01 %
(調整)
交際費等永久に損金に算入されない項目
9.03
税率変更による影響額
4.85
その他
0.91
税効果会計適用後の法人税等の負担率
52.81 %
3.
「所得税法等の一部を改正する法律」(平成26年法律第10号)が平成26年3月31日に公布され、平成26年4月
1日以後に開始する事業年度から復興特別法人税が廃止されることとなりました。これに伴い、平成26年4月1
日に開始する事業年度に解消が見込まれる一時差異にかかる繰延税金資産及び繰延税金負債の計算に使
用する法定実効税率は従来の38.01%から35.64%となります。この税率変更により、繰延税金資産は118百万
円減少し、その他有価証券評価差額金は1百万円増加し、法人税等調整額は119百万円増加しております。
(1株当たり情報)
1株当たりの純資産額
1株当たりの当期純利益金額
1 円 04 銭
0 円 00 銭
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シティバンク銀行株式会社 平成 26 年 3 月期 決算短信
決算短信添付資料
1.
自己資本比率 (国内基準)
(単位:百万円、%)
経過措置による
不算入額
項目
コア資本に係る基礎項目 (1)
普通株式又は強制転換条項付優先株式に係る株主資本の額
うち、資本金及び資本剰余金の額
うち、利益剰余金の額
うち、自己株式の額(△)
うち、社外流出予定額(△)
うち、上記以外に該当するものの額
普通株式又は強制転換条項付優先株式に係る新株予約権の額
コア資本に係る基礎項目の額に算入される引当金の合計額
うち、一般貸倒引当金コア資本算入額
うち、適格引当金コア資本算入額
適格旧非累積的永久優先株の額のうち、コア資本に係る基礎項目の額に含まれる額
適格旧資本調達手段の額のうち、コア資本に係る基礎項目の額に含まれる額
公的機関による資本の増強に関する措置を通じて発行された資本調達手段の額のうち、コア資本に係る
基礎項目の額に含まれる額
土地再評価額と再評価直前の帳簿価額の差額の四十五パーセントに相当する額のうち、コア資本に係る
基礎項目の額に含まれる額
コア資本に係る基礎項目の額 (イ)
コア資本に係る調整項目 (2)
無形固定資産(モーゲージ・サービシング・ライツに係るものを除く。)の額の合計額
うち、のれんに係るものの額
うち、のれん及びモーゲージ・サービシング・ライツに係るもの以外の額
繰延税金資産(一時差異に係るものを除く。)の額
適格引当金不足額
証券化取引に伴い増加した自己資本に相当する額
負債の時価評価により生じた時価評価差額であって自己資本に算入される額
前払年金費用の額
自己保有普通株式等(純資産の部に計上されるものを除く。)の額
意図的に保有している他の金融機関等の対象資本調達手段の額
少数出資金融機関等の対象普通株式等の額
特定項目に係る十パーセント基準超過額
うち、その他金融機関等の対象普通株式等に該当するものに関連するものの額
うち、モーゲージ・サービシング・ライツに係る無形固定資産に関連するものの額
うち、繰延税金資産(一時差異に係るものに限る。)に関連するものの額
特定項目に係る十五パーセント基準超過額
うち、その他金融機関等の対象普通株式等に該当するものに関連するものの額
うち、モーゲージ・サービシング・ライツに係る無形固定資産に関連するものの額
うち、繰延税金資産(一時差異に係るものに限る。)に関連するものの額
コア資本に係る調整項目の額 (ロ)
自己資本
自己資本の額 ((イ)-(ロ)) (ハ)
リスク・アセット等 (3)
信用リスク・アセットの額の合計額
うち、経過措置によりリスク・アセットの額に算入される額の合計額
うち、無形固定資産(のれん及びモーゲージ・サービシング・ライツに係るものを除く。)
うち、繰延税金資産
うち、前払年金費用
うち、他の金融機関向けエクスポジャー
うち、上記以外に該当するものの額
マーケット・リスク相当額の合計額を八パーセントで除して得た額
オペレーショナル・リスク相当額の合計額を八パーセントで除して得た額
信用リスク・アセット調整額
オペレーショナル・リスク相当額調整額
リスク・アセット等の額の合計額 (ニ)
自己資本比率
自己資本比率 ((ハ) / (ニ)) 総所要自己資本額 ((ニ)× 4%) 20
253,596
244,200
9,396
1,014
1,014
254,611
2,074
2,074
256
2,331
252,280
819,725
43,001
117,867
980,594
25.72%
39,223
-
シティバンク銀行株式会社 平成 26 年 3 月期 決算短信
(注)「自己資本比率は、「銀行法第 14 条の 2 の規定に基き、銀行が保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどう
かを判断するための基準(平成 18 年金融庁告示第 19 号)に基き算出しております。なお当期末の数値につきましては速報値を記載して
おります。
2.
繰延税金資産の算入根拠について
(1) 繰延税金資産の回収可能性の判断及び将来の課税所得の見積期間
実務指針(注)の例示区分: 2 号
将来の課税所得の見積り期間: -
(注) 「繰延税金資産の回収可能性の判断に関する監査上の取扱い」 (平成 11 年 11 月 9 日、日本公認会計士協会)
(2) 過去の業績推移
(単位:百万円)
平成 21 年 3 月期
課税所得
43,384
平成 22 年 3 月期
平成 23 年 3 月期
平成 24 年 3 月期
平成 25 年 3 月期
24,322
14,043
3,952
1,200
21