国内教育 - ベネッセホールディングス

2017年3月期 第2四半期
決算説明会
2016年10月31日
株式会社ベネッセホールディングス
2017年3月期 第2四半期 業績概要および
2017年3月期 業績見通し
2016年10月31日
株式会社ベネッセホールディングス
代表取締役社長
安達 保
【実績】第2四半期 ハイライト
■2015年度 ■2016年度
(単位:億円)
2,200
売上高
2,125
102
営業利益
80
▲3.4%
▲21.7%
97
経常利益
純利益
※
67
▲31.0%
51
▲39.8%
31
※親会社株主に帰属する四半期純利益
【実績】第2四半期 セグメント別売上高
■2015年度 ■2016年度
<主な増減要因>
(単位:億円)
1,026
960
国内教育
海外事業
▲6.4%
(ー)延べ在籍数減少
960
130
+5.2%
(+)中国の会員数増加
(ー)為替のマイナス影響
+9.1%
(+)ホーム延べ入居者数増加
▲17.4%
(ー)留学支援事業の減収
(ー)為替のマイナス影響
+3.1%
(+) TMJの増収
(+)通信販売事業の増収
137
459
介護・保育
500
373
語学
308
その他
210
217
【実績】第2四半期 セグメント別営業利益
■2015年度 ■2016年度
<主な増減要因>
(単位:億円)
73
国内教育
51
13
海外事業
▲29.8%
(ー)減収による減益
(+)エリアベネッセの拠点数削減
+30.4%
(+)増収による増益
(ー)為替のマイナス影響
+45.2%
(+)増収による増益
17
25
介護・保育
36
17
語学
▲4
ー
(ー)減収による減益
ー
(+)事業収束
▲27
その他・
調整額 ▲21
「進研ゼミ」「こどもちゃれんじ」延べ在籍数
(単位:万人)
▲10.7%
1,600
▲15.4%
1,200
(単位:万人)
▲13.3%
800
▲14.2%
2015年度
2Q
増減率(%)
95
80
▲14 ▲15.4
中学講座
241
209
▲32 ▲13.3
小学講座
765
656 ▲109 ▲14.2
こどもちゃれんじ
451
440
1,553
▲10
▲2.3
1,387 ▲166 ▲10.7
延べ在籍数は、各年4月から9月までの月次在籍数の累計です。
▲2.3%
0
増減
高校講座
合計
400
2016年度
2Q
2015年度2Q
こどもちゃれんじ
小学講座
2016年度2Q
中学講座
高校講座
「進研ゼミ」「こどもちゃれんじ」10月会員数(国内)
(単位:万人)
300
▲10.1%
(単位:万人)
▲18.0%
200
▲12.8%
▲13.6%
100
2016年10月
高校講座
14
12
▲2
▲18.0
中学講座
36
31
▲5
▲12.8
小学講座
121
104
▲17
▲13.6
77
76
▲1
▲1.9
247
222
▲ 25
▲ 10.1
こどもちゃれんじ
国内合計
▲1.9%
0
2015年10月
2015年10月
こどもちゃれんじ
小学講座
2016年10月
中学講座
高校講座
増減
増減率(%)
海外事業 10月会員数
(単位:万人)
160
+14.2 %
▲11.5%
120
中国の会員数100万人突破
▲9.6%
80
+23.8%
40
0
(単位:万人)
2015年10月
2016年10月
中国
83
102
19
23.8
台湾
18
16
▲2
▲9.6
韓国
14
13
▲1
▲11.5
合計
115
131
16
14.2
増減
増減率(%)
(注)ライセンス契約に基づく韓国での幼児向け通信教育講座の会員数を含む。
2015年10月
中国
2016年10月
台湾
韓国
【見通し】通期 ハイライト
●期初予想からの変更はなし
売上高
(単位:億円)
4,441
4,388
■2015年度
108
営業利益
75
▲1.2%
87
■2016年度
▲31.0%
純利益
経常利益
※
0
45
▲48.5%
▲82
※親会社株主に帰属する四半期純利益
【見通し】通期 セグメント別売上高
■2015年度 ■2016年度
(単位:億円)
2,041
国内教育
1,974
271
海外事業
290
949
介護・保育
<主な増減要因>
▲3.3%
(ー)延べ在籍数減少
+7.0%
(+)中国の会員数増加
(ー)為替のマイナス影響
+9.5%
(+)ホーム延べ入居者数増加
▲13.3%
(ー)留学支援事業の減収
(ー)為替のマイナス影響
1,040
739
語学
その他
641
440
443
+0.6%
【見通し】通期 セグメント別営業利益
■2015年度 ■2016年度
(単位:億円)
968
31
国内教育
12
26
海外事業
28
70
介護・保育
▲61.5%
(ー)減収による減益
(+)エリアベネッセの拠点数削減
+6.0%
(+)増収による増益
(ー)為替のマイナス影響
+6.8%
(+)増収による増益
▲90.7%
(ー)減収による減益
75
32
語学
その他・
調整額
<主な増減要因>
3
▲51
▲43
ー
(+)事業収束
今後の戦略
2016年10月31日
株式会社ベネッセホールディングス
代表取締役社長
安達 保
目指すゴール
徹底した顧客志向による商品・サービスの
質の向上
企業体質改善によるベネッセブランドの
再構築
社内風土の改革による社員の意識向上
当面の事業計画
進研ゼミの復活、ベルリッツの変革
₋ 顧客データ、教材の質、新タブレット戦略により
進研ゼミの減収トレンドに歯止め
₋ 構造的な問題に対応する、進研ゼミの事業
モデルの抜本的な再構築
₋ ベルリッツの新しい事業モデルの導入
当面の事業戦略
進研ゼミ依存の事業構造から、バランスの
取れた収益構造を持つ事業ポートフォリオへ
₋ ハイエンドマーケットで圧倒的なポジションを持つ
介護ビジネス
₋ 来る教育改革に対応できる多様なメニューを持つ
学校事業
₋ 日本の教育分野での実績を生かした
海外事業展開
当面の事業戦略
メリハリのあるグループ事業戦略
₋ 成長分野における継続的な投資、M&A
₋ ノンコア事業の見直し、整理
₋ コスト体質の抜本的な改善
組織戦略:経営体制
担当役員制による課題事業への集中的かつ迅速な取り組み
代表取締役社長
国内教育
代表取締役副社長
小林 仁
海外事業
代表取締役社長
安達 保
ベルリッツ
代表取締役副会長
福原 賢一
介護・保育
取締役
滝山 真也
安達 保
組織戦略:経営システム
ベネッセ全社の強みを活かし、スピード感の
ある展開を可能にする経営システム
⁃ 各カンパニーへの権限移譲強化と
収益管理の徹底
⁃ グループ横断的な経営会議体の新設:
グループ資産の全社での活用
組織戦略:中長期的な成長に向けて
成長投資とコスト削減を可能にする組織体の新設
事業開発本部
業務変革推進本部
・グループ成長戦略構築
・新規事業探索・インキュベーション
・R&D
・生産性改善PJ
・ベルリッツPJ
・関連会社の管理、指導、育成統括
組織戦略:社内風土
社内風土改革による、社員の意識向上
₋ 社内コミュニケーションの強化
₋ 現場主義の徹底
₋ 企業理念の原点に戻る経営
業績回復へのシナリオ
2段階での復活を目指す
2017年度4月に向けて
2018年度4月以降
・減収・減益トレンドに歯止め
・従来のベネッセの強みの復活
- 顧客視点
- ダイレクトマーケティング
・進研ゼミの再設計
・新規事業の開発、M&Aの強化
業績回復に向けた事業戦略
変革
・進研ゼミ
・ベルリッツ
成長
・介護事業
・中国事業
・学校事業
国内教育
<進研ゼミ>
直近2年間の総括
過去2年間の打ち手には「顧客視点」と「時間軸」が不足していた
市場環境の見誤り
「BYOD※でのタブレット戦略」
ハイブリット
急激なマーケティング改革
「脱DM」
「マス広告」「体験会」へ
大幅投資したが、効果は限定的
プロダクトアウトの商品設計
「WOW!を目指す」
商品の使い勝手が悪く、
期中の継続率が対昨年でダウン
※BYOD=Bring Your Own Device
の選択率は、
8%に留まる
国内教育
<進研ゼミ>
ハイブリットスタイルを利用しない理由
「安全性」「価格」「子どもの評価」が、3大要因となっている
▼
を利用しない理由(%)
タブレットの使用で、目が悪くなりそう
タブレットの購入・レンタルまで含めると価格が高い
学習に関係ないアプリやサイトを使いそう
子どものやる気が強くない
小学生
中学生
高校生
33%
19%
9%
23%
15%
安全性
23%
価格
29%
18%
9%
19%
22%
安全性
13%
子どもの評価
どの学習スタイルを選べばよいかわからない
6%
5%
5%
タブレット学習と紙テキスト学習の使い方が難しそう
5%
6%
3%
※2016年5月進研ゼミ調査(小1~高3) N=884 マルチアンサー
国内教育
<進研ゼミ>
【短期】2017年4月に向けた復活戦略
まず直近2年間の打ち手の逆効果を打破し、ベースラインの
復活を目指す
①新・タブレット戦略
「専用タブレットをバンドルで提供」
●価格納得度の圧倒的向上
●安心・安全の向上
●受講の複雑さを解消
②ダイレクトマーケティング強化
「顧客別の個別提案の強化」
●商品・サービス価値の到達度強化
●過去の蓄積による、確度の高さ
③顧客視点での商品設計
「子どもの使いやすさの徹底」
●教材の使い勝手の向上
●毎月のペースメイキングの強化
国内教育
<進研ゼミ>
①新・タブレット戦略
■BYOD型から、バンドル型へ
■安全性を追求した「進研ゼミ専用タブレット」を追加
■高校講座は、普及しているスマートフォン中心のBYOD型へ
今年度(2016)
小学講座
月あたり
中学講座
月あたり
5,423円
5,875円
次年度(2017)
・レンタル
・購入
・お手持ち
・レンタル
・購入
・お手持ち
月あたり
4,984円
月あたり
5,600円
※「iPad」バンドルも特別料金で提供
高校講座
月あたり/3教科
8,990円
・レンタル
・購入
・お手持ち
月あたり/5教科
8,307円
進
研
ゼ
ミ
専
用
タ
ブ
レ
ッ
ト
・スマホ中心
・パソコン
・タブレット
国内教育
<進研ゼミ>
安心・安全を追求した「進研ゼミ専用タブレット」
「チャレンジタッチ」で積み上げたノウハウを元に、Panasonic社と開発
●学習専用機
・アプリの自由なダウンロードを制御
・サイトの自由な閲覧を制御
●長時間使用による目の疲れへの配慮
・30分連続使用のタイマー機能
記述問題にも取り組みやすいよう
「書き心地」を追求
●丈夫な設計
・筐体を強化し、落下による破損を防止
・壊れやすいmicroUSB端子を変更
●学年別のタブレットカバーもお届け
国内教育
<進研ゼミ>
「学習スタイル」のシンプル化と提案
「学習スタイル」はシンプル化していき、
一律ではなく、お客様のニーズごとに個別提案を行っていく
今年度(2016)
次年度(2017)
小学講座
●ハイブリットを優先販売
●ターゲット別に提案
●ハイブリットを優先販売
●ターゲット別に提案
中学講座
高校講座
●ハイブリットを優先販売
●1つのスタイルに統合
国内教育
<進研ゼミ>
②ダイレクトマーケティング強化
 PCL (Potential Customer List)拡大
 DM×WEB×TELの組み合わせによる、個別提案力の強化
 TVCMによる、ブランド発信とキャンペーンの後方支援
▼年間新規入会とPCL保有数(会員除く)の推移
個人情報漏えい
直後の影響
1/5まで減少
2016年度末に
1/2まで回復
PCL保有数
※棒グラフは年間新規入会数
※折線グラフはPCL保有数
(2013年度を100%として指数化)
年間新規入会数
149万人
61万人
78万人
93万人
国内教育
<進研ゼミ>
子どものモチベーションを高めるCMへ
昨年度
今年度
●「進研ゼミ」が主語の発信
●プロダクトを中心
●主役である子どもを応援
●子どもの成功シーンを中心
国内教育
<進研ゼミ>
③顧客視点での商品設計
■ ボリュームゾーンであるオリジナルスタイル(紙教材)の強化
■ 子どもの活用実態に合わせた、教材の使いやすさの追求
■ 顧客評価を繰り返して開発
▼高校講座の2017年商品
プロ講師による
ピンポイント講義
QRコード×写メで
すぐに質問可能
国内教育
<エリア・教室>
エリアベネッセ・クラスベネッセの今後
拡大路線を見直し、事業モデルを確立させる
エリアベネッセ…地域戦略とともに、位置づけを見直し
昨年度の訪問者数は105万人、入会数は1.4万人
107店舗から、今年度は集客効率の高い42店舗へ
縮小地域戦略を立案し、位置づけを見直し
クラスベネッセ…事業モデルの確立後、拡大戦略を描く
今年度は、28店舗の運営(直営9店舗、FC19店舗)
今年度の会員数は、約1,000人 ※8/1時点
複数のテストケースから、1店舗あたりのP/Lモデルを確立
国内教育
<学校事業>
学校事業の拡大
戦後最大の教育改革を機会に事業モデルを変革
●教育のグローバル化への対応
英語4技能テスト、オンライン英会話、留学支援
●デジタル化の推進
校務支援、教育コンテンツの充実、WEB出願
●大学入試改革への対応
模擬試験・アセスメント事業の進化
●21世紀型能力・キャリア開発支援
社会で求められる力の測定、就職支援
国内教育
<学校事業>
学校事業の拡大
教育のグローバル化への対応
GTEC CBTを大学入試で活用する動きが拡大
福井県下の中学3年生 約7,100名が
~全国の国公立大学を中心に
110大学の入試で活用(2017年度)~
GTEC for Studentsを受検
~全国で初めて
外部検定受検費用を補助する制度を導入~
GTECがスコア型検定
高校生受検者数No.1に
~受検者数81万人を突破(2015年度)~
学校向けオンライン英会話事業 受託
~全国38校で実施~
国内教育
【中期】2018年以降の再成長へ向けて
「現状」と「目指す姿」の両面からのアプローチで、
市場環境変化を追い風にする
「国内教育事業の全アセット」を融合し
今後の教育改革を成長機会へ
●「英語力」の対応
●「思考・判断・表現力」の対応
●「学びに向かう力」の対応
「紙×デジタル×ハイタッチ」を進化させ
新・進研ゼミの完成へ
●学習における各メディアの最適活用
●授業対応・進度対応の追求
●ハイタッチを新たな優位性へ
「ダイレクトマーケティング」を進化させ
顧客セグメント別の個別提案へ
●顧客属性の把握・蓄積
●個別アプローチ手法の進化
●学校別・地域別のアプローチ
「ベルリッツ」の変革
語学
サウジアラビアからの留学生減少により、ELSが大幅減収
語学カンパニー売上高
(単位:億円)
400
373
350
▲17.4%
308
300
上期の状況
BTS(語学サービス事業):
・欧州、中南米の一部を除き、
売上が低迷
250
200
ELS(留学支援事業):
・サウジアラビアからの留学生
減少により大幅減収減益
150
100
50
0
2015年度2Q
2016年度2Q
語学
「ベルリッツ」の変革
事業構造改革、サービス力の強化等により
早期の業績回復を目指す
BTS: ●新しいオンラインサービスの投入
- 17年度導入予定
- コスト構造を抜本的に変える、新しい事業モデルの構築
●法人営業強化
- 不振国の立て直し
- 異文化理解等講座以外の売上増加
ELS: ●サウジアラビア以外の国からの留学生受け入れ拡大
- B2B営業の強化
- チャネルの多様化
●事業規模に対応した抜本的構造改革
- オペレーションの効率化
- CS強化
介護・保育事業の安定成長
介護・保育
上期もホーム数を拡大し順調に推移
介護・保育売上高
600
500
上期の状況
(単位:億円)
+9.1%
500
459
・第2四半期も増収増益
・上期5ホーム増加
→297ホーム(2016年9月末)
400
300
・入居率は92%
200
100
0
2015年度2Q
2016年度2Q
(2016年9月末)
介護・保育
介護・保育事業の安定成長
入居介護事業の圧倒的な差別化により着実な成長を目指す
●年間15ホーム程度の拡大
●さらなるサービスの向上
「まどか川口芝」が、
リビング・オブ・ザ・イヤー2016を受賞※
~認知症対応力が評価されました~
⁃ 認知症対応力の強化
⁃ 自社開発「介護・看護記録システム」
によるオペレーション革命(介護×IT)
⁃ ベネッセシニア・介護研究所
※「まどか川口芝」のサービスが、全国の優れた取り組みを行っ
ている高齢者向け住宅として評価され、リビング・オブ・ザ・イ
ヤー2016大賞および「介護看護サービス部門最優秀賞」を
受賞。
海外事業
海外事業の更なる成長
中国会員数は100万人突破、高成長続く
海外事業の売上高
160
140
(単位:億円)
130
+5.2%
137
上期の状況
・中国事業の成長により、
海外事業は増収増益
120
・中国の9月会員数は102万人、
対前年24%増
100
80
60
40
20
0
2015年度2Q
2016年度2Q
・拠点数を拡大中
-自社+代理店
:24拠点(2016年9月末)
対前年同月+7拠点
-ショップ数:417か所(2016年9月末)
海外事業
海外事業の更なる成長
エリアの拡大と商品力強化で更なる会員数増加を目指す
2017年度末拠点計画
●エリアの拡大
⁃ 拠点数の拡大
⁃ 2017年度末計画:36拠点(自社+代理店)
●商品力の強化
⁃ 月齢対応型商品の充実
⁃ 新メディアの活用
●顧客接点の拡大
月齢対応型商品
新メディアの活用
⁃ オンライン(Web、SNS)
×
⁃ オフライン(ショップ、コンサート、遊技業、教室等)
巧虎アニメWeb
ショップ
資本政策
2016年度は95円配当を維持予定
事業を早期に回復させ、
キャッシュフローの増大により、
成長分野への投資、安定配当のバランス
をとった経営を行う
本資料に記載されている当社の業績見通し、計画、戦略などのうち、歴史的事実でないものは、将来の業績に関係する見通し
です。これらは現時点で入手可能な情報に基づき当社の経営者が判断したものであり、リスクや不確実性を含んでいます。
従いまして、これらの業績見通しのみに依拠して投資判断を下されることは、お控えいただきますようお願いいたします。