特勘☆Market Report -weekly- №2016-115 特別勘定運用部 2016年10月31日 先週のポイント 日銀のETF買い観測や為替の円安等を背景に日本株は上昇基調で推移。欧州でドイツ銀行が予想を上回る決算を発表したことも好材料と なった。良好な経済指標の発表や米国での年内利上げ観測の高まりから、欧米金利は上昇。米国株式市場は、企業決算がピークを迎える中 まちまちな発表を受けて横這い。OPECの減産協議を巡る不透明感などから原油先物が続落したことも悪材料視された。 2016年3月末 日経平均株価(円) TOPIX(ポイント) NYダウ(ドル) S&P 500(ポイント) ナスダック総合指数(ポイント) ユーロストックス(ポイント) 上海総合指数(ポイント) 円/ドル(円) 円/ユーロ(円) ドル/ユーロ(ドル) WTI 原油先物(ドル/バレル) 9月30日 10月21日 (年度始~) 2016年3月末比 10月28日 (前月末~) 9月30日比 (前週末~) 10月21日比 16,758.67 1,347.20 17,685.09 2,059.74 4,869.85 321.54 3,003.92 16,449.84 1,322.78 18,308.15 2,168.27 5,312.00 325.31 3,004.70 17,184.59 1,365.29 18,145.71 2,141.16 5,257.40 331.17 3,090.94 17,446.41 1,392.41 18,161.19 2,126.41 5,190.10 331.01 3,104.27 4.1% 3.4% 2.7% 3.2% 6.6% 2.9% 3.3% 6.1% 5.3% -0.8% -1.9% -2.3% 1.8% 3.3% 1.5% 2.0% 0.1% -0.7% -1.3% 0.0% 0.4% 112.57 128.11 1.1380 38.34 101.35 113.92 1.1240 48.24 103.80 112.95 1.0882 50.85 104.74 115.06 1.0985 48.70 -7.0% -10.2% -3.5% 27.0% 3.3% 1.0% -2.3% 1.0% 0.9% 1.9% 1.0% -4.2% -0.03 1.77 0.15 1.22 1.44 -0.09 1.59 -0.12 1.19 0.88 -0.05 1.73 0.01 1.37 1.12 -0.04 1.85 0.17 1.59 1.23 0.05 0.25 0.29 0.40 0.35 0.01 0.11 0.16 0.21 0.12 *金利は変化幅 日本10年国債(%) 米国10年国債(%) ドイツ10年国債(%) イタリア10年国債(%) スペイン10年国債(%) 先週の市場動向(内外株式) 国内株式 上昇 ・日経平均が17,000円台を回復 し市場心理が改善する中で、一 週間を通して堅調な推移を続け た。 ・週後半には海外金利の上昇を 背景に、銀行・保険などの金融 株も上昇。 ・週末に為替が105円台に乗せ ると日経平均は約半年振りの 高値を回復した。 -0.01 0.08 0.01 0.36 -0.21 *市場が休日の場合は前営業日の数値を記載しています。 東証33業種別騰落率 (上位) 1 その他金融業 7.2% 2 証券業等 6.3% 3 繊維製品 4.0% 3.6% 4 水産・農林業 5 建設業 3.4% (下位) 1 鉱業 -1.9% 2 海運業 -1.1% 3 サービス業 0.3% 4 鉄鋼 0.7% 5 卸売業 1.0% (出所)Bloomberg 外国株式 まちまち (米国)企業決算に一喜一憂す るも、原油価格の上昇一服や クリントン氏のメール問題再調 査を受けた大統領選への不透 明感の高まりから、NYダウは 週間で横ばい。 (中国)6中全会開催による政策 期待から株価は上昇するも、 利益確定売りに押され、週間で は小幅上昇。 S&P500業種別騰落率 (上位) 1 生活必需品 2 公益事業 3 金融 4 資本財・サービス 5 情報技術 (下位) 1 不動産 2 ヘルスケア 3 一般消費財・サービス 4 エネルギー 5 素材 (出所)Bloomberg (出所)Bloomberg 日経平均株価 NYダウ (円) (ドル) 22,000 東証1部売買高(右軸-億株) 20,000 80 NY証券取引所売買高(右軸-億株) 日経平均 30 NYダウ 60 20,000 18,000 40 16,000 20 14,000 2015/4 1.0% 0.9% 0.6% 0.2% -0.2% -3.4% -2.8% -2.0% -1.2% -0.8% 2015/10 2016/1 2016/4 2016/7 20 16,000 10 14,000 2015/4 0 2015/7 18,000 2016/10 (出所)Bloomberg 0 2015/7 2015/10 2016/1 2016/4 2016/7 2016/10 (出所)Bloomberg ユーロストックス 上海総合 (ポイント) (ポイント) 450 80 売買高(右軸-億株) ユーロストックス 400 6,000 上海証券取引所売買高(右軸-億株) 70 1,200 上海総合 60 5,000 900 4,000 600 3,000 300 50 350 40 30 300 20 10 250 2015/4 2,000 2015/4 0 2015/7 2015/10 2016/1 2016/4 2016/7 2016/10 (出所)Bloomberg 0 2015/7 (出所)Bloomberg 1 2015/10 2016/1 2016/4 2016/7 2016/10 g g 先週の市場動向(内外金利、為替、経済指標) 国内金利 金利上昇 週初金利は上昇したものの、20年債入札の順調な結果を受けて金 利は低下。週末にかけては、黒田日銀総裁による超長期債の金利 低下をけん制する発言や欧米金利の上昇、国内株式相場の上昇な どを受けて金利は上昇した。 米国金利 金利上昇 米製造業PMIなどの経済指標が市場予想を上回ったことや、社債 の発行などを受けて金利は上昇。その後も英第3四半期GDPの強 い結果を受けて英国の追加緩和期待が剥落し欧州金利が上昇、米 国金利も連れて1.8%台後半まで上昇した。 為替 円安ドル高 米製造業PMIの結果などを受けて104円台後半までドル高が進行。 その後も英第3四半期GDPが強い結果となったことをきっかけに欧 米金利が上昇、更に予想を上回る米GDPの結果を受け一時105円 台半ばまでドル高となった。 経済指標 貿易収支 日経日本製造業PMI(速報値) 全国CPI(前年比) 期間 9月 10月 9月 予測 3,661億円 --0.5% 実績 4,983億円 51.7 -0.5% 判定 ○ - 米国 10/17 10/18 10/19 10/20 10/24 10/25 10/27 10/27 10/28 経済指標 鉱工業生産(前月比) 消費者物価指数(前月比) 住宅着工件数 新規失業保険申請件数 マークイット米国製造業PMI(速報値) 消費者信頼感指数 耐久財受注(前月比/速報値) 新規失業保険申請件数 GDP(年率/前期比/速報値) 期間 9月 9月 9月 10月15日 10月 10月 9月 10月22日 7-9月期 予測 +0.1% +0.3% 117.5万件 25.0万件 51.5 101.5 +0.0% 25.6万件 +2.6% 実績 +0.1% +0.3% 104.7万件 26.0万件 53.2 98.6 -0.1% 25.8万件 +2.9% 判定 × × ○ × × × ○ 欧州 10/24 10/25 経済指標 マークイット ユーロ圏製造業PMI(速報値) 独IFO企業景況感指数 期間 10月 10月 予測 52.7 109.6 実績 53.3 110.5 判定 ○ ○ 中国 10/19 10/19 経済指標 小売売上高(前年比) 鉱工業生産(前年比) 期間 9月 9月 予測 +10.7% +6.4% 実績 +10.7% +6.1% 判定 × (出所)Bloomberg ※ 判定は、事前予想よりポジティブであれば ○ 。 日米10年国債金利 0.6 日本 10/24 10/24 10/28 為替 (%) (%) 130 2.5 (円) (円) 円/ドル 125 0.3 2.0 0.0 1.5 日本10年国債 -0.3 2015/4 米国10年国債(右軸) 2015/7 2015/10 2016/1 2016/4 2016/7 2016/10 130 110 125 105 120 100 115 110 2015/7 2015/10 2016/1 2016/4 2016/7 (出所)Bloomberg (出所)Bloomberg 先週の経済指標1 各国 10月Markit 製造業PMI 先週の経済指標2 米国・英国 7-9月期 GDP 60 米国 欧州 日本 55 予想 51.5 52.7 - (%) 7.0 実績 53.2 53.3 51.7 米国7-9月期 英国7-9月期 6.0 予想 2.6% 0.3% 2016/10 実績 2.9% 0.5% 5.0 50 40 2013/10 2014/4 2014/10 2015/4 2015/10 PMI(欧州) PMI(中国) 2016/4 0.6 2.0 0.4 1.0 0.2 0.0 -1.0 米国7‐9月期(前期比) -2.0 英国7‐9月期(前期比)右軸 -3.0 2016/10 2010 (出所)Bloomberg 1.0 3.0 0.0 45 (%) 1.2 0.8 4.0 PMI(米国) PMI(日本) 135 115 95 2015/4 1.0 140 円/ユーロ(右軸) 120 145 2011 2012 2013 2014 2015 -0.2 -0.4 2016 (出所)Bloomberg 米国 大統領選挙(11/8)について ■候補者の政策が米国経済等に与える影響 【クリントン氏】(民主党) ・インフラ投資計画拡大、クリーンエネルギー利用拡大、移民改革 による労働力供給の向上などが中期的に経済成長を押し上げ。 ・一方、TPP協定に対する消極姿勢や、オバマケアの下での薬価 抑制方針などの懸念も。 【トランプ氏】(共和党) ・大規模減税やインフラ投資の大幅な予算拡大等が注目される が、財源手当てが不明確で実現性に乏しい。また、移民の流入 制限や保護貿易強化による悪影響も考えられる。 ・FRBの金融政策に介入する可能性。市場から信任を失うリスクも。 <クリントン・トランプ両候補の主な政策> クリントン氏 トランプ氏 税制 ・富裕層への課税強化 ・法人税を15%へ減税 通商政策 ・TPP協定反対 ・TPP協定反対 ・NAFTA(北米自由貿易協定)撤廃 社会保障 ・オバマケア維持 ・薬価引き下げ ・オバマケア廃止 金融政策 ・FRBの独立性尊重 ・FRBの金融政策に介入の可能性 インフラ投資 ・5年間で2,750億ドル ・クリントン候補の2倍の規模 移民政策 ・基本的に受け入れ ・移民流入制限 (出所)各種報道資料 ・クリントン氏の優勢が続いていることもあり、焦点は大統領選挙と同時期に実施される議会選挙の行方に。 ・下院は共和党優位で変わらず。クリントン氏が勝利した場合、上院で民主党が過半数となれるかがポイント。 今後の見通し ■日本株は上値余地を探る動き、米国株は追加利上げの思惑から神経質な展開か ・日経平均は、7月半ば以降概ね16,000-17,000円のレンジで推移していたが、先週17,000 円台が定着。国内企業の決算発表がピークを迎え、個別銘柄物色が活発化する中、足下 の円安傾向も相俟って先高感が強まる展開となろう。 ・今週は日銀金融政策決定会合(10/31-11/1)が開催される。今回は現状維持と見る向き が多く、市場の関心は展望レポートに集まる。物価2%目標の達成時期を「2017年度中」か ら後ずれさせるとの観測が広がる。 ・米国ではFOMCが開催予定(11/1-2)。大統領選を控えていることから無風通過が予想さ れるが、次回の12月会合に向けて追加利上げの意思表示がなされるかに注目。雇用統計 などの重要経済指標も相次いで発表される予定で、結果次第では利上げ観測の再燃から 為替・金利等が動意付く可能性もあり、注意したい。 ※ ※ ※ ※ 今週・来週の注目イベントなど 日付 国 イベント 現時点での市場見通しを示したものであり、当社の投資方針と必ずしも整合するとは限りません。 (出所)Bloomberg等 本資料は当社が情報提供を目的に作成したものであり、保険募集を目的とするものではありません。 データの一部は当社が信用できると判断した情報源より作成しておりますが、正確性・完全性について当社が保証するものではありません。 最終ページのご連絡事項についてよくお読み下さい。 2 予測値 10/31 日 9月 鉱工業生産(前月比) 0.0%(実績) 日銀金融政策決定会合(~1日) 欧 10月 消費者物価指数(前年比) 0.5% 11/1 日 黒田日銀総裁会見 中 10月 製造業PMI 50.1 米 FOMC(~2日) 10月 ISM製造業景況指数 51.7 11/2 米 10月 ADP雇用統計(千人、前月比) 165 11/3 欧 BOE金融政策委員会 米 10月 ISM非製造業景況指数 56.0 11/4 米 10月 非農業部門雇用者数変化(千人) 175 お問い合わせ先:特別勘定運用部 TEL 050-3780-1007 特別勘定特約に関する重要なお知らせ ※本お知らせは保険業法第300条の2に準用される金融商品取引法第37条に基づき、特別勘定特約に関して表示すべき広告等規制に関し て記載するものです。 【手数料について】 ・特別勘定特約に関する手数料(付加保険料)は、当社が引受けるご契約者の年金資産(責任準備金)のうち特別勘定部分 の経過責任準備金を各口ランクごとの金額に分け(円貨建株式口は1型・2型を通算)、それぞれに所定の手数料の率を 乗じて得た金額の合計額を毎年ご負担いただきます。 ・以下の手数料率表については、経過責任準備金ランクの上限および下限のみ記載しております。 ■手数料率表 ●確定給付企業年金保険 ●厚生年金基金保険(Ⅱ) 外貨建 外貨建 外貨建 円貨建 外貨建 円貨建 円貨建 公社債 外貨建 株式口 株式口 短期 第2 債券 株式口 公社債 総合口 公社債 株式口 口為替 株式口 ハ ゚ ッシフ ゙ 新興国 資金口 総合口 総合口 ハ ゚ ッシフ ゙ 口 口 1・2型 型 ヘッジ型 型 型 手数料上限 (1,000万円以下の部分) 0.600% 0.600% 0.590% 0.450% 0.700% 0.400% 0.750% 0.750% 0.800% 0.500% 0.800% 0.050% 手数料下限 0.220% 0.210% 0.155% 0.230% 0.110% 0.230% 0.230% 0.240% 0.210% 0.240% 0.050% (500億円超 の部分) ●厚生年金基金保険 0.220% 外貨建 外貨建 外貨建 円貨建 外貨建 円貨建 円貨建 公社債 外貨建 株式口 株式口 短期 株式口 第2 債券 公社債 公社債 株式口 総合口 口為替 株式口 ハ ゚ ッシフ ゙ 新興国 資金口 ハ ゚ ッシフ ゙ 総合口 総合口 口 口 1・2型 型 型 ヘッジ型 型 手数料上限 (10億円以下の部分) 0.440% 0.440% 0.430% 0.330% 0.520% 0.400% 0.550% 0.550% 0.600% 0.500% 0.600% 0.050% 手数料下限 (500億円超 の部分) 0.220% 0.220% 0.210% 0.155% 0.230% 0.110% 0.230% 0.230% 0.240% 0.210% 0.240% 0.050% ※手数料=各口の(経過責任準備金の各ランクに当たる金額×所定手数料率)の合計 ※消費税は別途申し受けます。 ※上記のほか、資産運用の過程で売買の際に発生する売買委託手数料や、売買委託手数料に関する消費税に相当する金額、先物取 引・オプション取引等に要する諸費用を運用費用の一部として間接的にご負担いただきます。なお、売買委託先、売買金額等によって 手数料率が変動する等の理由から、これらの計算方法は表示しておりません。 ※運用効率の観点等から投資信託による運用を行う場合、投資信託に係る信託報酬を運用費用の一部として間接的にご負担いただき ます。なお、信託報酬については投資信託の運用会社や投資対象資産によって手数料率が異なる等の理由から、計算方法を表示し ておりません。ただし、第2総合口および債券総合口における私募投資信託の手数料については、「ご契約のしおり」をご覧願います。 ※上記の手数料には、一般勘定(主契約)の付加保険料、制度管理等に係る各種業務委託費、年金数理人費は含まれておりません。 【特別勘定特約 第2総合口の投資対象について】 第2総合口では、リスク分散を高度に行うために新興国国債、新興国株式、REIT(不動産投資信託証券)を投資対象とする ため私募投資信託を用いて運用を行います。投資対象の詳細については、「ご契約のしおり」および別途資料にてご案内 申しあげます。 【特別勘定特約 債券総合口の投資対象について】 債券総合口では、リスク分散を高度に行うために先進国国債(日本含む)、新興国国債、グローバル社債を投資対象とする ため私募投資信託を用いて運用を行います。投資対象の詳細については、「ご契約のしおり」および別途資料にてご案内 申しあげます。 【損失発生リスクとその発生理由】 ・特別勘定特約は、一般勘定(主契約)の責任準備金(保険料積立金)の一部を特別勘定で運用し、この運用実績を直接、 責任準備金(保険料積立金)に反映させる仕組みの商品です。 ・特別勘定は、国内外の公社債、株式等を運用対象とするため、「株価の下落」「金利の上昇による債券価格の下落」「円高 による外貨建資産価値の下落」等といった投資対象資産の価格下落リスクは責任準備金(保険料積立金)の下落要因と なります。資産運用の結果は、その損失も含めてご契約者に帰属します。 ・経済情勢や運用成果のいかんにより高い収益を期待できる反面、元本(特別勘定に投入された保険料の合計額)の保証 はなく、運用実績が元本を下回ることがあり、損失を生じる可能性があります。 【ご留意事項】 ・特別勘定における資産運用の成果がご契約者の期待どおりでなかった場合でも、当社または第三者がご契約者に何らか の補償、補填をすることはありません。 ・特別勘定での運用にあたっては、ご契約者が特別勘定の特徴を十分理解した上で、ご契約者の判断と責任において行わ なければなりません。 第一生命保険株式会社 東京都千代田区有楽町1-13-1 電話 03(3216)1211(大代表) 3
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