岡山県税務システム専用機器(仕様指定)仕様書 1 調達の概要 (1)概要 本仕様書は、税務システムに必要な機器(以下、「専用機器」という。)の更新、その 設定作業及び保守業務に関するものである。 また、本仕様書には、調達する機器の詳細な仕様と数量、導入場所とスケジュール、設 置場所における作業と支援内容及び更新・保守に関する要件を記載する。 (2)契約期間と賃貸借期間 ア 契約期間 契約締結日から平成34年3月31日まで (長期継続契約を締結することができる契約を定める条例(平成17年岡山県条例第37 号)に基づく長期継続契約) ただし、契約期間中であっても、翌年度以降において、岡山県(以下「県」という。) の歳入歳出予算の金額について減額又は削除があった場合は、この契約は解除するも のとする。 イ 賃貸借期間 平成29年4月1日から平成34年3月31日まで 2 導入スケジュール 本県で想定している導入スケジュール案を、別紙1に示す。 なお、契約締結後速やかに調達業務実施計画書を作成し、県の承認を得ること。 税務システム稼働までの主な想定スケジュールを次に示す。 項番 1 2 項 目 契約締結予定日 機器一部先行導入 実施時期 平成28年12月上旬 平成28年12月中旬 3 機器一部先行導入 平成29年1月中旬 4 動作確認 5 6 3 内 容 イメージ管理サーバセットアップ 用としてPC1台、 SQL Server 20161台 OCRセットアップ用としてPC2台 平成29年2月上旬 から3月末まで 機器入替(現地搬入) 平成29年3月末 リース開始日 平成29年4月1日から 設置場所 別紙2「機器配置」のとおり。 ただし、上記は最終設置場所であり、先行導入機器の設置場所や本導入機器の一時保管場 所は別途県が指示する。 4 導入する専用機器 (1)機器構成の基本方針 ア 可用性の高いシステム構成とする。 イ 処理能力の高いシステム構成とする。 ウ インターネット接続を禁止する。 エ 行政ネットワーク外からのリモート接続を禁止する。 オ ハードウェアは5年間以上保守可能なもので構成する。 - 1 - (2)規格及び数量 別紙3「要求性能一覧」のとおり。 また、専用機器にインストールするソフトウェアはOS、officeを除き、別途県が用意す る。 なお、複数台納入する機器については、全て同一機種で納入すること。 (3)専用機器納入に関し必要な作業 別紙4「作業内容」のとおり。 (4)専用機器納入時の注意事項 ア 県及び関係各所と綿密な調整を行った上で作業を実施すること。 イ 機器を管理台帳で管理すること。 ウ 機器に管理シール又はタグを付与すること。 エ 導入スケジュールは変更もあり得るので、その際は県の指示に従うこと。 オ 納入に際して梱包材等、県が不要と判断する物品は撤去すること。 カ IPアドレスは現行踏襲を前提とし、窓口業務に影響ないようにすること。 キ 作業時間は、原則、定時後または休日とする。 ク 現行PCにインストールしているツールやソフトウェアはインストール対象外とする。 ケ プリンタの印字位置調整については、本調達内に含むものとする。 コ EUR(uCosminexus EUR Server Enterprise)の動作確認をするため、レーザープリンタ については、現地設置する前に3トレイのテストを実施すること。 なお、テストに当たっては、テスト用IPを使用し、税務システム運用保守業者と連携 しテスト作業を実施すること。税務システム運用保守業者に依頼する作業費用について は、本調達の範囲内に含める。 サ ドットプリンタの動作確認をするため、テスト用IPを使用し、税務システム運用保守 業者と連携しテスト作業を実施すること。税務システム運用保守業者に依頼する作業費 用については、本調達の範囲内に含める。 (5)契約満了時の考え方 ア 専用機器は、賃貸借期間満了日をもって県に無償譲渡することとし、保守経費につい ては別途協議するものとする。 イ 契約終了後に新規に税専用機器を導入する場合のデータ移行のための出力は、以下の 条件において本業務内で対応する。 ①賃貸借契約期間内の作業とする。 ②データの抽出回数は1回とする。 ③抽出したデータの整合性は、新規税専用機器導入業務受託者が確認する。 ウ 機器撤去の必要があれば、県の負担により別途選定する業者で対応する。 (6)責任範囲 対 象 PCのパッチ適用 責 任 者 統合認証の設定は税専用機更新業者とする。 セキュリティパッチが適用できているかどうかに ついては、統合認証側業者とする。 税専用機器障害時の責任分解点 ハードウェアについては税専用機更新業者とする。 ソフトウェア(OS)については税専用機更新業者と し、その他のソフトウェア及びアプリケーション の場合は、切り分けまでを行い、その後の調査は、 税務システム運用保守業者及び県に依頼する。 プリンタ消耗品・交換部品 本調達業務及び保守作業に含めない。 (トナー、ドラムユニット・定着 ユニット、転写ローラ) 印刷用紙 本調達業務及び保守作業に含めない。 - 2 - 5 保守業務 本賃貸借契約には、次のとおり専用機器の保守業務を含むものとする。 (1)保守対応時間等 ア 前提条件及び制約条件 ①税務システム運用時間(照会系):24時間(365日) ②税務システム運用時間(更新系):8:00~17:30 (開庁日。終了時間は変動することがある。) ③リモートアクセス :行政ネットワーク外からは禁止する。 イ 保守対応時間等 ①保守作業場所 :各機器の設置場所で実施すること。 ②保守作業時間 :8:15~17:15(開庁日。緊急等の場合は別途協議。) ③通常時電話対応時間帯:8:15~17:15(開庁日) ④緊急時電話対応時間帯:24時間(365日) ⑤メール対応時間帯 :24時間(365日) ⑥連絡窓口 :連絡窓口を一本化し、電話かメールで受け付けること。 (2)保守計画の策定 税務専用機器に関する次年度の保守計画を税務システム運用保守業者と連携して策定 し、年度末に県に提示すること。 (3)保守作業 保守計画に従って次の作業を実施すること。 ア 月次保守スケジュールの作成報告 イ ハードウェアの保守及び動作確認 ウ 各種設定変更 エ 保守作業に係る関係組織との連絡及び調整 また、県業務に影響のある作業については2ヶ月以上前に協議すること。 オ 月例会議への出席 (事前打合せ・保守作業報告・事後打合せ(各1回/月)) (4)障害原因の追及 ア 障害発生時は、再発防止のため原因追及を行うこと。 イ 障害発生時には原則として即日現地対応すること。 ウ 障害原因の如何に拘わらず、税務システム運用保守業者と連携して原因追及を行うこ と。 (5)ライブラリ管理 機器構成、ドキュメント等のライブラリ管理を行うこと。 (6)税務システム支援 専用機器を提供した後、税務システム運用保守業者及び県が専用機器を利用するに当た って次の支援を行うこと。 ア 情報提供 税務システムを利用する上で必要な情報を事前に提供すること。 イ 問合せ対応 専用機器に係る問題点や懸案事項等が発生した場合には、問合せに対して迅速に対応 すること。また、解決のための打合せが必要になった場合には、専用機器更新業者が調 整を行い、県や税務システム運用保守業者との打合せを実施すること。 ウ 作業立会い 税務システム運用保守業者が総合運転試験を実施する場合は、必要に応じてその作業 に立ち会うこと。 エ 障害訓練 年に1回程度予定している税務システム運用保守業者及び共通基盤運用保守業者が実 施する障害訓練に参加すること。 - 3 - オ その他支援 税務システム運用保守業者及び県が専用機器を利用するにあたり作業の支援、故障の 切り分け及び調査を実施すること。 6 機密保護 (1)秘密の保持 本業務の遂行上知り得た秘密を他者に漏らしてはならない。また、成果物(業務の過程 で得られた記録等も含む。)を県の許可なく第三者に閲覧させてはならない。 (2)資料・データの取り扱い 本業務の遂行のために県が提供した資料及びデータ等は本業務以外の目的で使用しては ならない。また、これらの資料及びデータ等は本業務終了時に県に返却すること。なお、 県の許可を得て複製した資料についても同様の扱いとし、本業務終了時に速やかに廃棄処 分すること。 (3)設定情報の管理 税専用機の保守管理は任命された権限のある者によってのみ行われること。また、なり すましを防止するため、認証情報は厳重に管理し、推測によるシステム操作も可能な限り 行えないように工夫すること。さらに、導入する物理機器に接続できるUSBメモリ等の 外部媒体については、県の許可を得たものだけが接続可能となるような制限を行うことが 望ましい。 (4)個人情報 個人情報(岡山県個人情報保護条例(平成14年岡山県条例第3号)第2条第1項第1号 に規定する個人情報をいう。)を取り扱うに当たって、次の「個人情報取扱特記事項」を 遵守すること。 個人情報取扱特記事項 (基本的事項) 第1 乙は、個人情報の保護の重要性を認識し、この契約による業務の実施に当たっては、個 人の権利利益を侵害することのないよう、岡山県個人情報保護条例(平成14年岡山県条例 第3号)等関係法令の規定に従い個人情報の取扱いを適正に行わなければならない。 (責任体制の整備) 第2 乙は、個人情報の安全管理について、内部における責任体制を構築し、その体制を維持 しなければならない。 (作業責任者等の届出) 第3 乙は、この契約による個人情報の取扱いに係る作業責任者、作業従事者及び作業場所を 定め、書面により甲に報告しなければならない。 2 乙は、作業責任者、作業従事者又は作業場所を変更する場合は、あらかじめ甲に報告しな ければならない。 (秘密の保持) 第4 乙は、この契約による業務に関して知り得た個人情報をみだりに他に漏らしてはならな い。この契約が終了し、又は解除された後においても、同様とする。 2 乙は、この契約による業務に従事している者に対して、在職中及び退職後において、この 契約による業務に関して知り得た個人情報をみだりに他人に知らせてはならないこと、又は 不当な目的に使用してはならないことその他個人情報の保護に関し必要な事項を周知するも のとする。 - 4 - (教育の実施) 第5 乙は、個人情報の保護、情報セキュリティに対する意識その他この契約による業務のう ち個人情報を取り扱うもの(以下「個人情報取扱業務」という。)を適切に実施するために 必要な事項に関する教育及び研修を作業責任者及び作業従事者全員に対して実施しなければ ならない。 (収集の制限) 第6 乙は、この契約による業務を行うために個人情報を収集するときは、必要な範囲内で、 適法かつ公正な手段により行わなければならない。 (個人情報の適正管理) 第7 乙は、この契約による業務に関して知り得た個人情報の漏えい、滅失又は毀損の防止そ の他の当該個人情報の適正な管理のため、次に定めるところにより、その管理を行わなけれ ばならない。 一 施錠が可能な保管庫又は施錠若しくは入退室する者の管理が可能な保管室で厳重に当該 個人情報を保管すること。 二 甲が指定した場所へ持ち出す場合を除き、当該個人情報が記録された資料等を作業場所 から持ち出さないこと。 三 当該個人情報を電子データで持ち出す場合は、電子データの暗号化処理又はこれと同等 以上の保護措置を施すこと。 四 甲の指示又は承諾がある場合を除き、甲から提供された個人情報が記録された資料等を 複製し、又は複写しないこと。 五 当該個人情報を電子データで保管する場合は、当該電子データが記録された媒体及びそ のバックアップの保管状況並びに記録された電子データの正確性について、定期的に点検 すること。 六 当該個人情報を管理するための台帳を整備し、当該個人情報の利用者、保管場所その他 の当該個人情報の取扱いに関する状況を当該台帳に記録すること。 七 作業場所に、私用のパソコン、記録媒体その他私用の物を持ち込ませないこと。 八 当該個人情報を利用する作業を行うパソコンに、当該個人情報の漏えいにつながると考 えられる業務に関係のないソフトウェアをインストールしないこと。 (利用及び提供の制限) 第8 乙は、甲の指示又は承認がある場合を除き、この契約による業務に関して知り得た個人 情報をこの契約の目的以外の目的に利用し、又は第三者に提供してはならない。 2 乙は、甲乙間の個人情報の受渡しに関しては、甲が指定した手段、日時及び場所で行い、 甲から個人情報を提供された場合は、甲に当該個人情報の預り証を提出しなければならない。 (再委託) 第9 乙は、甲の承認がある場合を除き、個人情報取扱業務を第三者に再委託してはならない。 2 乙は、個人情報取扱業務の一部をやむを得ず再委託する必要がある場合は、再委託先の名 称、再委託する理由、再委託して処理する内容、再委託先において取り扱う個人情報、再委 託先における個人情報の取扱いの安全性及び信頼性を確保する対策並びに再委託先に対する 管理及び監督の方法を明確にした上で、あらかじめ書面により再委託する旨を甲に申請し、 その承認を得なければならない。 3 前項の規定により個人情報取扱業務の一部を再委託する場合は、乙は、再委託先にこの契 約に基づく一切の義務を遵守させるとともに、甲に対して、再委託先の全ての行為及びその 結果について責任を負うものとする。 4 乙は、再委託先との契約において、甲及び乙の再委託先に対する管理及び監督の手続及び 方法を具体的に定めなければならない。 5 乙は、再委託先に対して、再委託した個人情報取扱業務の実施状況を管理し、及び監督す るとともに、甲の求めに応じて、管理及び監督の状況を甲に対して適宜報告しなければなら ない。 - 5 - (派遣労働者等の利用時の措置) 第10 乙は、個人情報取扱業務を派遣労働者、契約社員その他の正社員以外の労働者に行わ せる場合は、当該労働者に個人情報取扱業務を適正に実施するために必要な義務を遵守させ なければならない。 2 前項に規定する場合において、乙は、甲に対して、当該労働者の全ての行為及びその結果 について責任を負うものとする。 (個人情報の返還又は廃棄) 第11 乙は、この契約による業務を行うために甲から提供を受け、又は自らが収集し、若し くは作成した個人情報及び当該個人情報が記録された資料等は、業務完了後、甲の指示に基 づいて甲に返還し、廃棄し、又は個人情報を消去しなければならない。 2 乙は、第1項の規定による資料等の廃棄又は個人情報の消去に際し、甲から立会いを求め られた場合は、これに応じなければならない。 3 乙は、第1項の規定により資料等を廃棄する場合は、当該資料等を物理的に破壊する等記 録された個人情報を判読し、復元することができないように確実な方法で廃棄しなければな らない。 4 乙は、パソコン等に記録された第1項の個人情報を消去する場合は、データ消去用ソフト ウェアを使用し、通常の方法では当該個人情報を判読し、復元することができないように確 実に消去しなければならない。 (点検の実施) 第12 乙は、甲から個人情報の取扱いの状況について報告を求められた場合は、個人情報の 取扱いに関する点検を実施し、直ちに甲に報告しなければならない。 (監査及び検査) 第13 甲は、個人情報取扱業務について、第1から第14までの規定に基づき必要な措置が 講じられているかどうかを検証し、及び確認するため、乙及び再委託先に対して、監査又は 検査を行うことができる。 2 甲は、前項に規定する目的を達するため、乙に対して必要な情報の提供を求め、又は個人 情報取扱業務の実施に関して必要な指示をすることができるものとし、乙は、これに従わな ければならない。 (事故時の対応) 第14 乙は、この契約による業務に関して個人情報の漏えい等の事故が発生した場合は、当 該事故の発生に係る帰責の有無にかかわらず、直ちに甲に対して、当該事故に関わる個人情 報の内容及び件数並びに当該事故の発生場所及び発生状況を書面により報告し、甲の指示に 従わなければならない。 2 甲は、この契約による業務に関し個人情報の漏えい等の事故が発生した場合は、必要に応 じて当該事故に関する情報を公表することができる。 (契約解除) 第15 甲は、乙が第1から第14までに定める義務を履行しない場合は、この契約に関連す る委託業務の全部又は一部を解除することができる。 2 乙は、前項の規定による解除により損害を受けた場合においても、甲に対して、その損害 の賠償を請求することはできないものとする。 (損害賠償) 第16 乙の故意又は過失の有無を問わず、乙がこの契約の内容に違反し、又は怠ったことに より、甲に対する損害を発生させた場合は、乙は、甲に対して、その損害を賠償しなければ ならない。 (注)1 甲は委託者である岡山県(実施機関)を、乙は受託者を指す。 - 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