校長室から「その10」をUPしました

「文化祭に向けて」
播磨南中学校長
森 敏雄
秋風が心地よい季節になりました。衣替えを終え、秋色に染まる風景を愛でる季節に
移り変わっていくのだなと思います。教室の扇風機を取り外してきれいに掃除している
のを見ると、夏の暑い間、ご苦労さんと声をかけたくなります。
さて、新人戦の東播大会も終わり、10月最後の週は「文化祭」があります。ブラス
バンドの生徒たちは、25日が加印地区の連合音楽会が加古川市民会館であり、2日お
いて本校の文化祭での演奏ですから、なかなかにハードなスケジュールです。
文化祭では「合唱コンクール」がありますから、この頃は、各教室、体育館から子ど
もたちの歌声が聞こえてきます。どのクラスも学年優勝を目指して、本気で練習してい
ますから、当日の発表がとても楽しみです。練習を始めた頃の合唱と、練習を積んだ合
唱とでは、雲泥の差があるなと思います。
人間の声が合わさって、
ハーモニーを奏でると、
こんなにも心地よいのかと思います。
自分が中3の担任だったときに、
「アメリカン・フィーリング」を歌って全校優勝したこ
とが懐かしく思い出されます。
男子は「声変わり」をして、ずいぶん声が出るようになりました。2年生の男子の声
と1年生の男子の声を比べると、
別物という感じがします。
人数のバランスから言うと、
合唱曲ですから男子の2倍近く女子がいてもよいぐらいなのですが、2部に分かれる女
子が少なくて、男子と同じぐらいの人数ですから、女声が男声に負けてしまいそうにな
ります。ですから、女子の頑張りは、すごいです。
休み時間の廊下でも男子が合唱曲を口ずさんでいるのを見ると、合唱には皆の気持ち
を一つにまとめる力があるんだなと思います。音が合い、息が合い、旋律を奏でるとき
その心地よさに鳥肌が立ちます。
文化祭での子どもたちの演奏が、とても楽しみです。
教育実習生が3名。3週間の実習を終えました。ぎこちなかった観察や指導実習も、
最後の週には研究授業をするまでになり、3名が3名とも「いい顔」で実習を終えてく
れました。
実習に入るときに、3週間の教育実習を終えた時点で、あなたが身につけている能力
や考え方などを書きましょう。3週間先のあなたの目指す姿を書きましょう。そんなプ
リントをつくって事前の指導をしました。さて、目指す姿にどれだけ近づけたでしょう
か。
今後の人生を考える際に、
本校での教育実習が役に立ってくれればと願っています。
素直に指導を受け入れ、自分の資質を向上させようとする姿に、教師を目指して勉強し
ていた頃を思い出し、初心を忘れてはいけないなと振り返りをしました。
今年は広島カープがリーグ優勝して日本シリーズを戦いますが、ちょうど私が37年
前に附属の東雲小学校で教育実習をしていたときが、古葉監督のもとで日本シリーズを
戦っていた時でした。その日の実習が終わって、夕方から指導教官と一緒にテレビでそ
の日の試合を見ながら盛り上がっていたことを思い出します。当時、外野席が300円
から400円になり、外野席が木の横長ベンチからプラスチックのいすになった頃でし
た。教育実習中だったので試合を見に行けず、テレビで我慢していました。さて、今年
はどうなるでしょうか。楽しみです。
学校の大根も本葉が増えて、そろそろ一穴1本にしてやらないといけません。また、
今年はサツマイモが大収穫の予感がします。今年は「おおぞら」
「そよかぜ」の生徒が植
えたサツマイモが3畝ありますから、相当収穫できそうです。つるぼけ していないこ
とを願って(試し掘りをしてみないと・・)お芋掘りーー。これも、とても楽しみです。
我が家のサツマイモも同じ種類(ベニハルカ)を植え、先週収穫しましたが、若干ツル
ぼけはありましたが、まずまずの収穫でした。乾かして保存し、11月に入れば甘くな
っているでしょうから、何にして食べようかと思案中です。
サツマイモは、肥料分が多いと「ツルぼけ」と言って、蔓ばかり茂って実が入らない
ことがあります。今年は「なす」の隣の畝をサツマイモにしたので、肥料食いのなすの
横は、サツマイモにとっては肥料分が多すぎたかも知れません。トウモロコシの横の畝
に植えたサツマイモは大収穫でした。トウモロコシはクリーン作物と言うぐらい土中の
肥料分を吸収して、病気の原因となる微生物も減らしてくれる作物です。今年は、作付
けの仕方で収穫に差が出たように思います。
毎年タマネギの収穫後、
畝を整備してサツマイモを植えるのですが、
隣の畝のことは、
あまりよく考えていませんでした。秋なすをとるために9月遅くまで肥料を入れた畝の
隣は、サツマイモにはあまりよくない環境になったようです。いやあ、野菜を育ててい
ると発見があって面白いです。
子どもも、仲間の中で育っていきますが、かまいすぎると反発するのはこの年齢の特
徴です。自我が目覚め、思春期まっただ中。サツマイモを育てるぐらいの肥料で、たく
ましく大きく育ってほしいものだと思います。