災害復旧工事の着工について(お知らせ)

平成28年10月27日
宗教法人
阿蘇神社
災害復旧工事の着工について(お知らせ)
平成28年熊本地震により被害を受けた社殿の復旧事業について、10月31日10時か
ら工事関係者参列の下で安全祈願祭を執行し、翌11月1日から下記の2工事を本格的に着
工する運びとなりました。
1,国指定重要文化財6棟を対象とした復旧工事【第1期
国庫補助事業】
2,拝殿等の未指定文化財を対象とした復旧工事【自費事業】
それぞれの工事内容は以下のとおりです。
1,重要文化財6棟を対象とした災害復旧工事【第1期
国庫補助事業】
(1)事業の名称
(重要文化財)阿蘇神社一の神殿ほか 5 棟保存修理事業(災害復旧)
(2)事業の内容
平成 28 年 4 月 16 日に発生した熊本地震(本震)により被災した阿蘇神社一の神殿ほか
5 棟の建造物について、解体修理、部分修理等の災害復旧工事(国庫補助事業)を実施し
ます。初年度となる平成 28 年度は、倒壊した楼門の解体格納、部材の調査に取り掛かり
ます。合わせて、その他5棟の部分解体修理にも着手します。
(3)業務委託先(第1期工事契約)
設計監理
請負工事
(4)工期予定
(公益財団法人)文化財建造物保存技術協会
清水建設(株式会社)
平成28年8月から平成34年3月まで(7年度)
(5)総事業費(試算)
930,000,000円
うち平成28年度事業費(1期工事として、平成28年7月15日交付決定)
315,370,000円
(内訳)
国庫補助金
熊本県補助金
阿蘇市補助金
所有者負担
268,064,000円(85%)
31,537,000円(10%)
2,000,000円
13,769,000円
(6)重要文化財建造物6棟の被害
【部分損壊】
① 一の神殿
天保11年(1840)
五間社入母屋造
② 二の神殿
天保13年(1842)
五間社入母屋造
みゆきもん
③ 神幸門
かんぎょもん
④ 還御門
嘉永
2年(1849) 四脚門
嘉永
2年(1849) 四脚門
【損壊大、応急措置】
⑤ 三の神殿
天保14年(1843)
三間社流造
嘉永
三間一戸二重門
【全壊】
⑥ 楼
門
3年(1850)
2,拝殿等の未指定文化財を対象とした復旧工事【自費事業】
(1)事業内容
拝殿の復旧工事を優先させ、現在復旧計画を策定中です。
(2)事業費
神社の財産と奉賛金(寄付金)で対応します。
(3)その他
事業計画を策定中ですが、先行して拝殿の解体工事を11月1日から着工し、年内に完
了する見込みです。なお、倒壊した拝殿部材の一部は他社殿の修復材として使用しますが、
そのほとんどは損傷が激しいため再利用できません。廃材は神事を経て処分しますので、
譲渡や売却は行いません。
以上