恙なき世を希 えども 平成元年4月 潜水業務開始 平成7年1月 阪神淡路大震災発生に伴う救助活動応援 平成8年3月 救助工作車Ⅲ型購入 北消防署へ配置 平成8年4月 愛媛県消防防災航空隊へ職員派遣開始 年 月 救助工作車Ⅱ型購入 南消防署へ配置 年3月 東日本大震災発生に伴う緊急消防援助隊派遣 年8月 広島市集中豪雨土砂災害発生に伴う緊急消防 12 4 2016 . 11 Niihama 近 年、 都 市 構 造 の 複 雑 化 や レ ジ ャ ー の 多 様 化 な ど に 伴 い、 人 命 に 関 わ る 重 大 事 故 が 後 を 絶 ち ま せ ん。 こ の た め、 人 命 救 助 に 関 す る 高 度 な 知 識 と 専 門 技 術、 特 殊 な 資 機 材 を 備 え た 特 別 救 助 隊 (レ ス キ ュ ー 隊) は、 火 災 や 交 通 事 故、 自 然 災 害 な ど、 あ ら ゆ る 災 害 の 最 前 線 で、 救 助 を 待 つ 人 々 と 同 じ 環 境 に 飛 び 込 み 手 を 差 し 伸 べ ま す。 新 居 浜 市 で は 昭 和 年 7 月 に 救 助 隊 が 発 足 し ま し た。 平 成 8年4月には高度な技術および資機材を備えた特別救助隊を 昭和 年7月 救助隊発足 平成元年3月 救助工作車Ⅱ型購入 消防署へ配置 (現北消防署) 救助隊の歴史 車 を 紹 介 し ま す。 点 を 当 て、 救 助 隊 の 歴 史 や 訓 練、 特 殊 装 備 を 備 え た 救 助 工 作 今 回 は、 人 命 救 助 の プ ロ と し て 高 度 な 知 識 と 専 門 技 術 を 習 得 す べ く、 さ ま ざ ま な 訓 練 や 研 修 に 励 ん で い る 精 鋭 た ち に 焦 豪 雨 土 砂 災 害 へ 救 助 隊 を 派 遣 し て き ま し た。 援 助 隊 と し て、 阪 神 淡 路 大 震 災、 東 日 本 大 震 災、 広 島 市 集 中 規 模 災 害 発 生 時 に は、 地 域 を 越 え た 災 害 対 応 を 行 う 緊 急 消 防 に 至 り ま す。 こ れ ま で さ ま ざ ま な 災 害 対 応 を 行 っ て お り、 大 発 足 さ せ、 北 消 防 署 お よ び 南 消 防 署 に 救 助 隊 を 編 成 し、 現 在 49 南消防署救助隊発足 特別救助隊発足 平成 平成 平成 12 援助隊派遣 平成 年 月 救助工作車Ⅲ型購入 北消防署へ配置 26 23 21 阪神淡路大震災 東日本大震災 広島市集中豪雨土砂災害 49 27 ねが つつが 災禍いや増す現世に わざわい 夜も日も分かぬ備えもて 生命を救い夜を守る いのち 使命は重き精鋭の われら消防救助隊 特集 ほのお 特別救助隊 ~レスキューであるが故に~ 特集 ほのお 救助隊の訓練 ~我々の訓練に妥協と終わりの文字はなし~ 火災家屋から逃げ遅れ た要救助者を想定しての 火災防御 川などの低所から要救 高層建築物などの高 所や、マンホール、河 高所・低所救助 災害などから一人でも多くの人を救うため、救助隊はあらゆる場面を想定した訓練に励んでいます。 消火救出訓練。 救出する訓練。 有 効 な 消 火、 排 煙 方 法 を 不良な状況下での連携や、 極 め ま す。 煙 に よ る 視 界 知識と技術の向上に励 全に救出すべく、日々、 負担を軽減しながら安 さまざまな状況を想 定して、要救助者への 助者を安全な位置まで 火 災 現 場 で の 活 動 は、 濃煙熱気の中での活動と 日 頃 の 訓 練 で 検 証 し、 隊 んでいます。 な り、 人 命 救 助 は 困 難 を 員間の意識統一を図りま 安 全・ 確 実・ 迅 速 な 救 助活動を行うため、日々、 構造は複雑化しています。 な ど の 普 及 に 伴 い、 車 両 リッドカーや電気自動車 し て い る も の の、 ハ イ ブ への閉じ込めなどは減少 近年の車両開発技術の 向 上 に よ り、 事 故 車 両 内 交通事故対策 し 活 動 に あ た り ま す。 そ の た め、 日 々 の 訓 練 に よ る 場 で の 人 命 救 助 に は 多 数 の 隊 員、 救 助 資 機 材 を 投 入 が発生してお 昨年も滑落 事 故・ 遭 難 しています。 入山者も増加 近年の登山 人 気 も あ り、 山岳救助 す。 救 助 資 機 材 の 点 検、 訓 練 救助隊の心・技・体の向上は欠かせません。 東 京 都 調 布 市 「消 防 大 学 校」 へ 入 校 し て 北消防署消防課救助隊長 高橋 祐二 こ の 度、 消 防 大 学 校 に 入 校 し、 救 助 業 務に係る高度な知識・技術を学ぶ機会を 得 る こ と が で き、 貴 重 な 経 験 を す る こ と ができました。この経験を、市民の安心・ 安 全 に 貢 献 す べ く、 今 後 の 訓 練 に 取 り 入 れ、 あ ら ゆ る 災 害 に 立 ち 向 か え る よ う 消 防 力 の 向 上 に 努 め た い と 考 え て い ま す。 さ て、 近 年 で は、 広 島 豪 雨 災 害、 熊 本 地震のように広範囲かつ甚大な被害をも た ら す 大 規 模 災 害 が 多 数 発 生 し て お り、 私たちもいつ被災者となってもおかしく な い 状 況 と な っ て い ま す。 私 は、 広 島 豪 雨 災 害 の 際 に は、 緊 急 消 防 援 助 隊 と し て 現 地 で 救 助 活 動 を 行 い、 自 然 災 害 の 強 大 さ を 目 の 当 た り に し、 本 市においてもこのような災害が起こり得 る こ と を 肝 に 銘 じ、 日 頃 の 『備 え』 の 必 要 性 を 強 く 感 じ ま し た。 し か し な が ら、 私 た ち が 今 後 起 こ り 得 る 大 規 模 災 害 に 立 ち 向 か う た め に は、 自 助・共助・公助が一丸となる必要があり ま す。 そ の た め、 市 民 の 皆 さ ん に は、 日 頃 の 『備 え』 を よ り 一 層 万 全 に し て い た だ き、 有 事 の 際 に は、 共 助 者 と し て 共 に 災 害 に 立 ち 向 か い、 一 人 で も 多 く の 人 命 を救っていただけますようお願いいたし ま す。 最後に一言 『来るべき災害に備えよ 常に備えよ!』 ‼ り、過酷な現 を 繰 り 返 し、 有 事 の 際 に 備えます。 2016 . 11 Niihama 5 interview 新型救助工作車導入 を極め、活動も制限される 見えない敵との戦いは困難 過去には「東京地下鉄サ リン事件」、「福島第一原子 次災害も懸念されます。 害は甚大なものとなり、二 化学物質などによる事 件・事故は一度起これば被 特殊災害対策 隊と協力し、冷静沈着な活 現場が多いため、陸上支援 水中 での潜水 活動は会 話 が で き ず、 視 界 不 良 と な る 事故は後を絶ちません。 起こるレジャー中の不慮の や、海・川・ため池などで 河川の増水による水難事故 全国 各地で発 生してい る ゲリラ豪雨により、急激な 水難救助 助現場に対応可能です。 載し、あらゆる特殊災害の救 び重量物排除資機材などを積 るとともに、大震災などで必 活動を迅速かつ的確に対応す め、幅広い災害に対する救助 時における人命救助をはじ 平成 年 月に導入された 救助工作車Ⅲ型は、自然災害 技術や知識の共通認識を 活動となることから、救助 大規模災害発生時は、他 市他県の救助隊と合同での 救助訓練を行っています。 に取り残された要救助者の 合同で倒壊家屋・がれき下 策のため、県下消防本部が 震などの大規模地震への対 近い 将来必ず 発生する と 言われている南海トラフ地 がれき救助 期的に合同で訓練を行って 隊との連携が欠かせず、定 には、地上で活動する救助 ています。山岳事故発生時 らの消火や、遠方の医療機 おり、山林火災時には空か 機の防災ヘリが配備されて うま・おとめ(高知)の5 川)、うずしお(徳島)、りょ 四国4県には、Ehim e (愛媛)、オリーブⅡ(香 航空隊との合同訓練 関への傷病者搬送に活躍し 12 専用車両です。 して救助部隊に登録する救助 において、緊急消防援助隊と 要となる高度救助資機材およ 27 6 2016 . 11 Niihama ~いつ起こるか分からない災 ことから、不安全地帯での 動ができるよう訓練を重ね また、国内で発生が懸念さ れる地震などの大規模災害時 害に備えて~ 活 動 隊 員 の 行 動 を 管 理 し、 ています。 持って活動を行う必要があ います。 力発電所事故」などがあり、 組織的な活動を行います。 ります。 21 特集 ほのお 災害時に活躍する高度救助資機材を紹介します 消防クロスワードクイズ 倒壊家屋やがれきの隙間からCC Dカメラを挿入し、映像を見ながら 画像探索機Ⅰ型 人で画像と音声を確認し カラー液晶モニターを 採 用 し た 鮮 明 画 像 で、 一 画像探索機Ⅱ型 ▼応募方法 はがきに①クイズの答え② 郵便番号③住所④氏名⑤年齢⑥電話番号 ▼ 賞 品 消 火 器 (5 人) A 高度救助資機材とは、倒壊家屋の下敷き、生き埋めになった生存者の発見や、 濃煙や暗闇の中で被災者を発見するための高度な機能を有した資機材です。 A~Iの文字を並べると答えが出てき ま す。 正 解 者 の 中 か ら 抽 選 で 粗 品 を 贈 呈 の救助活動を可能とする探索機。生 ながら探索できる画像探 ⑦ 消 防 に 関 す る 意 見 な ど を 記 入 の 上、 次 します。なお、当選者の発表は発送をもっ 存者への送気、がれき内における可 索機。 て 代 え さ せ て い た だ き ま す。 燃性ガスなどの検 地中音響探知機 D ズ係 65 12 ‐1342 4 ▼締め切り 問予防課 ☎ C 月9日㈮(当日消印有効) の 宛 先 へ。 よる音声聴取も可 地中の音や振動を増幅して、地震・ 土 砂 災 害 な ど で、 生 知および温度測定、 能。 き 埋 め に な っ た り、 内蔵小型マイクに 熱画像直視装置 た生存者の発見と位 9 【ヨコのかぎ】 1 四季の中で暑い季節のこと。 2 日本の消防車の色。 3 裁判の一つ。刑事裁判と○○○裁判。 4 水に含まれる物質の一つ。 5 競技において勝ち負けをつけるもの。練習の 成果を出すもの。 6 キュウリが大好物の伝説の生き物。 7 優れた医者のこと。ゴッドハンド。 8 天気図などから天気を予想する人のこと。 9 全国的に有名な香川の特産物の麺のこと。 10 ○○はわが子を谷に突き落として成長を願う。 【タテのかぎ】 ア 地震発生後はこれに注意。 イ 意識・呼吸がない人に実施する救命処置。 ウ 119 番に連絡してこれを呼ぶ。これの適正 利用が望まれる。 エ 野球の審判のことを英語でこう呼ぶ。 オ 赤頭と白頭の親子の獅子舞。連○○という。 カ 掃除道具の一つ。 キ 日本においてうなぎを食す習慣となった日 のこと。土用の○○の日。 ク 体ばかり大きくて役に立たない人の例え。 ○○○大木。 〒 ‐8585 消防本部予防課 消防クロスワードクイ 目視ができない夜間や濃煙の中で も熱源を感知し 置の特定ができる探 イ 閉じ込められたりし て 映 し 出 し、 生 2 3 知機。 大きな地震が起きる前の小さな縦 揺れ(P波)を瞬時に捉え、その後 B F 存者を検索する 夜間暗視装置 横 揺 れ( S 波 ) を 7 1 ことができる装 赤外線照射装置、自 動輝度コントロール 予測して危険を知 置。 を内蔵し、夜間の捜索 ら せ、 余 震 に よ る 地震警報器 や監視など、暗闇でも 二次災害から救助 隊員を守ります。 に到達する大きな 鮮明な画像を視認す ることができる装置。 2016 . 11 Niihama 7 6 ア オ キ E 5 エ G H 10 792 I ク カ ウ 8
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