平成28年10月21日 各 位 公益社団法人 日本年金数理人会 教育・研修委員長 江村 弘志 実 務 研 修 会 に つ い て 平成28年度実務研修会を下記の要領で開催することとなりましたので、ご案内します。 当会の会員以外の方で受講を希望される方は、別添の申込用紙に必要事項を記入のうえ、 平成28年11月14日(月)までに申し込みをお願いいたします。 記 1.日時 平成29年1月19日(木)および20日(金) 午前10時から午後6時まで 2.会場 東京ファッションタウン東館9階(別紙1ご参照) 東京都江東区有明3-11-1 (TEL:03-5530-5010) 3.講座 時間割および講座の内容は別紙2および別紙3をご参照ください。 申込みにあたっては、受講希望講座をご記入ください。この受講希望は、受講講座を 確定するためのものではなく、当研修会運営のための参考情報として利用いたします。 ただし、双方向型研修であるクラスコード44または84を希望された場合には、事前 にディスカッションテーマなどのご要望を伺いますので、当該講座に参加いただきます ようお願いします。 なお、これまで受講票に受講講座を記載しておりましたが、今年度より受講講座を記 載しないこととしました。 4.受講料 クラス1(開講式)のみを受講される場合は無料です。(申込みは不要) クラス2~8の講座を1つでも受講される場合には、参加者1名につき3万円の受講 料(eラーニングの年間使用料を含みます)が必要です。 受講料の支払方法につきましては、平成28年11月25日(金)以降にご案内いた します。なお、お支払いただいた受講料は、受講されなかった場合でも原則として返金 いたしませんのでご注意ください。 5.申込用紙の送付先 〒108-0014 東京都港区芝4-1-23 三田NNビルB1F 公益社団法人 日本年金数理人会 FAX :03-5442-0700 E-Mail :mitann#[email protected] 以 上 (別紙1) 東京ファッションタウンへのご案内 TFTビル東館9階 ※ 研修室へは、ビル内のAからDのエレベータのうち、AとBのエレベータが便利です。 アクセス ・新交通「ゆりかもめ」で新橋から 22 分。 ※ 研修室へは、ビル内のAからDのエレベータのうち、 AとBのエレベータが便利です。 国際展示場正門駅と直結。 ・りんかい線 大崎から 13 分、大井町から 10 分 ・埼京線りんかい線直通 新木場から 5 分 新宿から 25 分、渋谷から 20 分 りんかい線「国際展示場駅」下車、徒歩 5 分 (別紙2) 平成28年度実務研修会 時間割 第1日:平成29年1月19日(木) クラス1 クラス2 クラス3 クラス4 10:00~11:30 12:50~14:20 14:40~16:10 16:30~18:00 11 21 31 41 欧州の年金制度 開講式 企業年金税制の概要 司会:江村弘志 教育・研修委員長 山崎俊輔氏 仲津留隆氏 清水信広氏 ・理事長あいさつ 〔フィナンシャル・ウィズダム〕 〔厚生労働省〕 〔全国生活協同組合連合会〕 ~特別法人税の問題と退職所得控除の今後を中心に考える~ 和田貴一 理事長 22 医療保険制度について 32 ・IAA教育シラバス改正案への当会対応方針 退職給付会計について ~最近のトピックを中心に~ 42 退職給付会計実務基準 数理ファイナンスの基礎 安藤章夫 試験・教育制度改正特別委員長 井上雅彦氏 並川敦宏氏 安岡孝司氏 ・教育・研修委員会からの連絡 〔有限責任監査法人トーマツ〕 〔三井住友信託銀行〕 〔芝浦工業大学〕 教育・研修委員会 23 日本経済の動向 ~揺れる日銀とアベノミクスの今後~ 小玉祐一氏 小川佐多夫氏 加藤淳一氏 〔明治安田生命〕 〔経済産業企業年金基金〕 〔企業年金連合会〕 33 43 厚生年金基金解散から後継DBの設立について 企業年金連合会の実務 44 財政運営に関するフリーディスカッション 第2日:平成29年1月20日(金) クラス5 クラス6 10:00~11:30 51 クラス7 12:50~14:20 61 クラス8 14:40~16:10 71 16:30~18:00 81 公的年金財政 企業年金制度の現状と課題 企業年金に関する裁判例の動向 資産運用対象及び手法の最新潮流 木村 剛氏 山本 進氏 森戸英幸氏 山下実若氏 〔厚生労働省〕 〔厚生労働省〕 〔慶應義塾大学〕 〔東海東京フィナンシャル・ホールディングス〕 52 62 72 82 債券市場と金利について ダイバーシティーを支える人事制度の複線化 IFRSの全体的な動向(退職給付会計を除く) 我が国の雇用の現状と課題 岩井達矢氏 元井 弘氏 川端 稔氏 森川直哉氏 〔りそな銀行〕 〔日本生産性本部〕 〔PwCあらた有限責任監査法人〕 〔厚生労働省〕 53 63 73 83 年金基金のリスクマネジメント プレゼンテーションスキルの向上 財政運営実務基準 米国の年金制度 杉田 健氏 近藤直和氏 若林教和氏/鈴木精和氏 小野正昭氏 〔年金シニアプラン総合研究機構〕 〔株式会社アルゴオ〕 〔明治安田生命/三菱UFJ信託〕 〔みずほ年金研究所〕 84 退職給付会計実務のフリーディスカッション (別紙3) 平成28年度実務研修会 各講座のテーマと内容 クラス コード 11 21 テーマ 開講式 ・理事長あいさつ 内 容 理事長より、実務研修会の開講にあたり、当会の現状および今後の展望についてお話しい ただきます。 ・IAA教育シラバス改正案への 当会対応方針 IAAでは教育シラバスの大幅な改正を予定しており、IAA正会員である当会は、改正内容に 沿った対応が求められます。そこで、試験・教育制度改正特別委員長より、IAA教育シラバス 改正案の概要との当会対応の検討状況を報告いただきます。 ・教育・研修委員会からの連絡 今年度より本格スタートした継続的能力開発(CPD)制度に関する事項など、教育・研 修委員会からお知らせがあります。 企業年金税制の概要 企業年金税制については、近年行政の議論が活発化しています。企業年金問題研究会、社 ~特別法人税の問題と退職所得控除の 会保障審議会企業年金部会などでは繰り返し検討が行われてきました。 今後を中心に考える~ また、平成29年3月で課税凍結の期限が切れる特別法人税については、確定拠出年金法改正 22 23 法案の付帯決議において廃止の検討を行うよう示されており、その取扱いに注目が集まって います。一方で、退職所得控除の見直しもささやかれています。 本講座では、企業年金税制の概要と沿革、今後の方向性などを、可能な限り最新の情報を <新規講座> 織込んで解説します。 退職給付会計について 本講座は、日本の退職給付会計基準を中心にその考え方および会計処理に関するテーマの 講義となります。 本年度は、平成24年に改訂された退職給付に関する会計基準について、企業や監査人の対 応も順調に進んだところでそれらの事例研究や関連した最近の動向、国際会計基準採用企業 が増加する中で日本基準との主たる異同や今後の改定見通しのほか、マイナス金利などの環 <継続講座> 境を踏まえた昨今の実務対応についても触れる予定です。 本講座は、エコノミストによる日本経済に関する講義となります。 日銀は、平成28年9月に金融緩和の「総括的な検証」を行い、金融政策の枠組みを転換しま した。今後の金融政策とアベノミクスの行方について展望します。また、米国や中国等、海 <継続講座(講師変更)> 外経済の現状と日本経済への影響について解説します。 医療保険制度について 医療保険制度について、制度概要、現状と課題などの基礎的な内容を解説します。また、 最近話題となっている「高額な薬剤」にかかる問題にも触れる予定です。 日本経済の動向 ~揺れる日銀と アベノミクスの今後~ 31 32 33 41 <継続講座> 退職給付会計実務基準 会員が業務を遂行するにあたって理解しておかなければならない実務基準の内容を解説す る講座です。 「退職給付会計に関する数理実務基準」および「退職給付会計に関する数理実務ガイダン ス」を中心に解説しますが、「IAS19に関する数理実務基準」についても簡単に触れる予定で <継続講座> す。 厚生年金基金解散から 経済産業企業年金基金は、平成26年4月に施行された改正法を受けて、厚生年金基金の解散 後継DBの設立について と後継制度を模索する中、平成28年2月に設立された総合型確定給付企業年金です。 多くの他の厚生年金基金が解散されて行く中、中小・零細企業の企業年金を守るため業種 と地域の垣根を取り、多くの企業が参加していただける企業年金基金を目指しております。 <新規講座> 解散から設立、その後の取組みについてご案内いたします。 欧州の年金制度 42 欧州の年金制度を巡る興味深い動向や展開について解説します。欧州全体の動向や、オラ ンダ、イギリス、ドイツ等の個別の国々の動向など、ポイントを絞って解説します。職域年 金が中心となりますが、高齢化や公的年金の動向についても一部触れることができればと <継続講座> 思っています。 数理ファイナンスの基礎 本講座は、年金数理人が理解しておきたい有価証券の価格に関する数理ファイナンスの基 礎的な知識や、年金資産運用コンサルティングへの活用をテーマとした講座です。 数理ファイナンスの基本的な事柄を解説するほか、今年度はトピックとして平成28年1月に 導入されたマイナス金利政策に関し、「マイナス金利下での金利オプション計算の状況」に <継続講座> ついての簡単な説明を取りあげる予定です。 43 企業年金連合会の実務 ~最近のトピックを中心に~ 44 企業年金連合会は、企業年金制度の拡充を目指した政策提言活動、企業年金会員を支援す るための相談・助言事業、研修事業などの「ナショナルセンター事業」と7種類に区分される 中途脱退者等への年金給付を目的とした「年金通算事業」をメインに行っています。 本講座では、これら企業年金連合会の主たる事業の概要を紹介するとともに、厚生年金基 金の代行返上・解散時の記録整理および責任準備金検証の実務に携わっている者の視点か ら、世間に大きなインパクトを与えた年金記録に関する問題、いわゆる「みなし7号方式」や <新規講座> 「期ずれ」など複雑化する最低責任準備金の算定方式などを取りあげます。 企業年金制度の財政運営について自由に意見交換を行う参加型の講座です。 財政運営に関する フリーディスカッション 財政運営の実務に携わっている方が日頃から感じている疑問や課題等をテーマに、参加者 でディスカッションを行っていただきます。実務に携わっている方の積極的な参加を期待し <新規講座(双方向型)> ます。 クラス コード 51 52 53 61 62 63 71 72 73 81 82 83 84 テーマ 内 容 公的年金財政 昨年に引き続き公的年金財政を考えるうえでの基本的な事項として、賦課方式を基本とし た公的年金の財政の特徴、マクロ経済の視点からみた公的年金財政、賦課方式と積立方式の 比較、いわゆる世代間格差についての考え方、公的年金財政の均衡を図る仕組み等につい て、公的年金の意義を踏まえつつ解説します。 加えて、公的年金の持続可能性や給付の十分性について平成26年財政検証とオプション試 <継続講座(講師変更)> 算の結果を用いて解説するとともに、その後の公的年金制度に関する議論等を紹介します。 債券市場と金利について 平成28年1月に日銀は金融政策会合でマイナス金利を導入し、それ以降、日本国債ではマイ ナス金利が常態化しつつあります。本講座では、金利の基本的な事項を取りあげるととも に、金利の理解に重要な債券市場とその市場環境について日本国債を中心に解説します。 なお、本講座は、金利や債券に関する基礎的な知識を有していない方でも安心して受講で きる内容となっています。 <継続講座(講師変更)> 年金基金のリスクマネジメント 年金基金は、市場リスクやオペレーショナルリスクに限らず、多種多様のリスクにさらさ れています。年金数理人は年金基金のホームドクターとして、財政運営のみならず基金のリ スク全般について的確な判断を期待されています。 本講義では、年金基金のリスクマネジメントについて定量的・定性的両面にわたり幅広い 観点から解説します。リスク尺度について昨年はVaRを説明しましたが、今年はTail VaRを解 説します。今年度のトピックスとしては、英国のBlakeレポートにおけるリスクマネジメント 対応、CIDC(CDCに個人勘定を導入したもの)とリスクマネジメント、および欧州における年 <継続講座> 金基金の第2回計量的影響調査を取りあげます。 企業年金制度の現状と課題 企業年金制度全般を取りあげ、幅広く現状と今後の課題について解説します。 できる限り最新情報を盛り込み、あわせて、年金数理人に今後期待することについても触 れる予定です。 <継続講座> ダイバーシティーを支える 労働力人口の減少や産業構造の変化、女性活用や高齢者活用、社員の意識の変化等への対 人事制度の複線化 応が求められる環境下で、成長戦略に向けてできる限り社員の主体性を尊重し柔軟で強い組 織を作るため、画一的で包括的な人事・勤務制度を改め、ダイバーシティーに対応する人事 システムの再構築が求められています。それらの条件を満たしたコース別人事制度の導入の ポイントについて実務的に解説します。 <継続講座> なお、本講座の全般的な内容は昨年度のものと同様です。 プレゼンテーションスキル 専門的な内容を専門家以外の人に説明する機会の多い年金数理人にとって、自分の考えを の向上 正確かつ簡潔に説明する技術(プレゼンテーションスキル)は欠かせないものとなっていま す。本講座では、自分が意図したことを相手に理解・納得してもらう技術(「論理性」「情 報整理」「表現力」)に焦点をあて、座学だけではなく、説明するための理論や必要なスキ <新規講座> ルを「演習」という形で取り組む体験学習も行います。 企業年金に関する裁判例の動向 企業年金に関する最近の裁判例を紹介し、実務への影響を探ります。なお、テーマは前回 とほぼ同様ですが、裁判例は最新のものとなります。 <継続講座> IFRSの全体的な動向 平 成 28 年 2 月 に 国 際 会 計 基 準 審 議 会 ( IASB ) の ハ ン ス ・ フ ー ガ ー ホ ー ス ト ( Hans (退職給付会計を除く) Hoogervorst)議長の再任(任期は平成33年6月末まで)が決定し、今後のIASBの活動がア ジェンダ・コンサルテーションを通して明らかになりつつあります。今回の講座において は、この点を踏まえて主に①今後の基準書開発の基本方針、②アジェンダ・コンサルテー <継続講座> ションおよび③審議の状況(具体的な基準書などの検討状況など)を中心に解説します。 財政運営実務基準 会員が業務を遂行するにあたって理解しておかなければならない実務基準の内容を解説す る講座です。確定給付企業年金実務基準について、最新情報を交えながら解説します。 なお、リスク対応掛金およびリスク分担型企業年金の導入に伴って実務基準等を改定する 予定ですが、その内容については、実務研修会とは別に解説する機会を設ける方向で検討中 <継続講座> です。 資産運用対象及び手法の 年金制度の成熟化やボラタイルな運用環境を受け、企業年金では近年、新しい資産、ス 最新潮流 マートベータ等の投資手法の工夫を行うだけでなく、長期のリターン・リスク効率を追求す る従来の資産配分管理から、LDIや動的資産配分など新たな取り組みなども模索する動き が見られます。本講座では、企業年金における資産配分管理に関する取り組みについて解説 します。また、マイナス金利環境下における資産運用の動向についてもご紹介します。 なお、本講座は、資産運用に関する基礎的な知識を一定程度有していることを前提として <継続講座> います。 我が国の雇用の現状と課題 我が国の雇用情勢は、平成28年の夏に有効求人倍率が24年ぶりの水準に達する等改善が続 いていると言われています。一方で量的な意味で改善を続けていてもその裏で課題があり、 本講座では雇用の現状についてデータを紹介するとともに課題とその対策について解説しま <新規講座> す。 米国の年金制度 米国の年金制度について最新の情報を交えて解説します。例年の計数関係の報告に続き、 以下の項目について触れる予定です(状況により内容を変更する場合があります)。 ①多数事業主制度改革法とその後 ②コモンウエルスの破たんと公的セクターの年金制度の債務評価問題 ③同性婚と年金制度のその後 <継続講座> ④労働省による「受認者義務の定義」の公表 退職給付会計実務の 退職給付債務計算等の実務に携わっている方が、日頃の実務で感じている疑問や課題等に フリーディスカッション ついて意見交換を行う参加型の講座です。 参加される方には、退職給付会計の実務をテーマに自由にディスカッションを行っていた <継続講座(双方向型)> だきます。実務に携わっている方の積極的な参加を期待します。
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