三村明夫議員提出資料(PDF/355KB)

第2回 働き方改革実現会議
2016年10月24日
資料9
 多様な働き方を推進する手段の一つとして注目される「テレワーク」だが、「適した職種が無い」等の理由から、導入している企業は少ない。なお、柔軟な働き方を推進す
るのであれば、労働時間法制の改革はセットで推進すべき。商工会議所として、柔軟な働き方の推進に資する労働基準法改正案の早期成立を期待。[図表1]
 日商調査では、新卒を採用した企業の57%が十分な数を確保できていない。中小企業におけるインターンシップの課題として、「採用に直結しない」といった意見が多い。
一方で、中小企業では「即戦力となるミドル人材」に対するニーズが高いが、ミドル人材と個々の企業とをうまくマッチングさせるには、コストと時間がかかる。[図表2~4]
 商工会議所では「女性活躍推進ハンドブック」作成に加え、「女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画」の策定を支援するツールを開発するなど、女性が活躍しや
すい環境整備を後押し。女性活躍を一層推進するため、保育所の定員数拡大と並行して、放課後児童クラブの増設や病児保育の充実等が必要。[資料右側]
1.柔軟な働き方(テレワーク)
2.中小企業の新卒採用動向と課題
[図表2]2015年度の新卒採用の動向
[図表1]企業におけるテレワーク導入状況(規模別)
0
100
20
40
60
80
100
(%)
(%)
80
40.9
42.3
43.1
適した職種が
ない
30.0
導入予定は
ない
35.4
37.4
40
36.3
38.1
13.8
7.9
0
15.6
12.6
6.2
全体
(n=3,379)
3
50人以下 51~300人 301人以上 【従業員規模】
(全産業)
(n=2,192)
(n=652)
(n=517)
4
20
大企業
(n=272)
中小企業
(n=315)
30
40
50
60
45.2
70
80
イ ン ターンシップ
の 課題
10.5
10
20
30
採用に直結しない
17.6
45.2
35.4
42.1
採用できたが
募集したが
計画した人数
採用でき
には満たなかった
なかった
(継続中含む)
(継続中含む)
計画どおりに
採用できた
[図表4]中小企業の求める人材
(「不足」と回答した企業のみ集計)
100
(%)
0
40
一定のキャリアを積んだ
ミドル人材
10.5
過去に実施して
いたが、現在は
していない
実施したことがない
0
22.5
8.8 3.7
71.4
実施
している
90
42.3
7.6
37.2
20
40
(%)
80
2015年
67.9
2016年
69.0
100
無回答
50
60
41.7
41.2
 待機児童解消に向けた取組みは進んでいるが、依然「保活」は深刻。さらに、放課後
児童クラブも不足してきているので、増設や運営時間の拡大等を行ってほしい。
33.0
44.7
大学との連携、コミュニケーションがない
29.2
8.1
実施スケジュールが取れない
プログラムの企画・立案のノウハウがない
12.4
15.2
41.5
12.2
20.8
その他・無回答
20.8
参加学生の募集・選考に苦労する
19.4
18.6
(n=1,336)
青色(上):2015年
オレンジ色(下):2016年
32.5
20.8
17.9
12.5
実施前後の学生へのフォローができな い
プログラムの運営が難しい
費用がかかる
管理職経験者等の
シニア人材
25.0
8.3
19.5
↑出典:日商「人手不足に関するアンケート調査」(2016年6月)
32.5
上段(青):中小企業
下段(橙):大企業
法律上の策定義務のない中小企
業においても行動計画の策定を進
めることは複合的なメリットがあると
(2016年9月5日配信開始)
の認識。
<日商で会員企業にヒアリングした内容の抜粋(ヒアリング期間2016年10月11日~19日)>
32.1
大学卒業新卒社員
一般事業主行動計画の策定を支援
するツールを無料提供。本ツールに
より、中小企業は必要最小限の作
業で行動計画を策定できる。
4.育児・介護と仕事の両立支援・継続就業に向けて国・自治体に期待すること
40.4
高校卒業新卒社員
(%)
54.2
27.6
社内の人員が足らない
60
(1)「中小企業のための女性活躍推進ハンドブック」
日商は、東商と共同で、中小企業の現場で女性の活躍を推
進するための具体的な取組みをわかりやすく解説した小冊子
「中小企業のための女性活躍推進ハンドブック」を発行。
働く女性が、入社から退職までの間に抱える様々な課題に
対応しながら、さらに活躍の場を広げるために、中小企業経
営者の方々にご理解いただきたいことをまとめたもの。
中小企業経営者とそこで働く女性だけでなく、就職活動中の
学生や再就職を図る方にも参考となる内容。(2016年3月10日発行)
(2)女性活躍推進法・行動計画策定支援ツール
日商は、女性活躍推進法に基づく
出典:日商LOBO調査(2016年1月)
[図表3]インターンシップ等の実施状況と課題
10
そもそも新卒採用を
今年度は
していない
実施しなかった
57.9%
テレワーク
導入済み
18.2
5.7
2
出典:総務省「地方創生と企業におけるICT利活用
に関する調査研究」(2015年)
0
新卒採用を
検討している
・関心がある
16.4
20
1
【実施した】
60
3.女性活躍推進に向けた商工会議所の取組み
← 出典:東商「企業における教育支援活動等に
関するアンケート調査」(2015年8月)
 保育所の入園手続きの際、申込みから決定まで長期間かかったり、不確実な状態が
長かったりという状態がある。安心して復職の準備ができるよう改善を望む。
 サービス業では営業時間が深夜に及ぶ。現代社会の働き方の実態に合わせて保育
所を利用できるよう、保育時間を延長するなど柔軟な運営をお願いしたい。
 病(後)児保育は場所や定員が限られており実質的に利用しづらい。突発的な発病に
よる欠勤は本人・周囲ともに負担が大きく、育児者が働ける環境作りに悪影響。
 企業の育休制度が整っていても預け先がなければ活用できない。