巨大地震対応免震装置「接続型スイッチダンパー」の紹介

2016 年 10 月 27 日
会社名
KYB株式会社
KYB株式会社
コード番号 7242 東証 1 部
巨大地震対応免震装置「接続型スイッチダンパー」の紹介
当社子会社のカヤバシステムマシナリー株式会社が株式会社安井建築設計事務所、THK株式会
社と共同開発した、巨大地震に対応する免震装置「接続型スイッチダンパー」をご紹介します。
1.技術的特徴
・中規模地震までは、中規模地震用のダンパのみが作動し、建物の揺れを抑えます。
・巨大地震により建物が大きく動くと接続装置が働き、巨大地震対応免震ダンパに接続されます。
・中規模地震用ダンパと巨大地震対応免震ダンパの両方が作用して建物の横揺れ幅を抑制し、
擁壁や隣の建物との衝突を防ぎます。
接続装置
巨大地震対応免震ダンパ
2.採用実績
愛知県半田市新庁舎
3.受賞実績
第17回日本免震構造協会 技術賞受賞(受賞日:2016年6月8日)
4.接続の仕組み
Lset
可動部 ばね
Lset
ロック
ピン ダンパー
フレーム
せん断ピン
油圧ダンパ
ベースフレーム
スイッチプレート
台座部
の孔位置で固定されてしまうと
以後の振幅でダンパーストローク不足
Lset
a)初期状態
・小、中地震の場合は中規模地震用ダンパ(挿絵
には記載なし)のみ作動し、振動を止めます。
・設定変位 Lset まではロックピンがスイッチプレート
上を滑り油圧ダンパは減衰力(*)を発生しない。
*減衰力:動きを抑えようとする力
b)ロックピン 1 段目入(1 段ロック)
・台座部、スイッチプレート可動部が一体で動く。
・せん断ピンが破断する。
・油圧ダンパは縮み開始。
・押し込み側減衰力発生。
c)押し込み側最大振幅
・ベースプレートが縮みから伸びへ反転。
・ロックピンはベースプレート溝上を滑る。
台座上の溝
d)戻り半振幅で中央 2 段ロック位置へ
・戻り半振幅で台座上の溝をすべり、台座部中央ロ
ック位置へ、この間減衰力は発生しないが、中央
に戻る振幅なので、免震層は過大変形とならない。
e)ロックピン 2 段目入(最終ロック)
・戻り半振幅で、台座部中央でロックピン最終固定。
・以 台座部、可動部が一体で動き、油圧ダンパ
は減衰力を発 し続 る。
後
問合せ先
KYB株式会社 経営企画本部 広報部
揮 け
TEL 03-3435-3552
以
上