宮道りんさん

SPECIAL INTERVIEW 情熱今治
世界で活躍する選手になる
みや じ
宮道りんさん
平成12年生まれ(16歳)
今治工業高等学校₁年生
₆歳から父の勧めでレスリングをはじめる。
中学生から今治工業
高校の今工クラブで練習を重ね、
中学₃年生の₂月にスウェー
デンで開催された女子レスリング国際大会「クリッパンレ
ディーオープン」のカデットの部で銀メダルを獲得。また、
国内大会では₄冠を達成。
真剣な表情で練習に挑む宮道さん
レスリングの魅力は
試合で勝つとうれしいし、負けたら悔しい。単純なん
ですけど、負けたくないから頑張るし、勝ちたいから頑
張ろうと思います。
練習時間は平日は₂時間半くらい。土・日曜日は₂時
間半から₃時間打ち込んでいます。
さまざまな大会で優勝という結果を残していますが、強
くなったきっかけは何だと思いますか
中学₂年生までの全国大会では、₂回戦負けや、ひど
くて₁回戦負けでした。中₂の夏の全国大会で負けたの
がすごく悔しくて、
自主練習などに打ち込むようになり
ました。
毎年₄月にクイーンズカッ
プという女子だけの全国大
会があり、中学₃年生になっ
て初めて優勝することがで
学校での練習風景
きました。また、中学校に
入ってから、当校の越智雅史
先生に指導していただいたのも転機ですね。先生にレス
リングを教えてもらうのがすごく楽しいし、勝てている
のも先生のおかげなので、恩返しをしたいという気持ち
で頑張っています。先生に教えてもらいたくて、現在の
レスリングをしていて楽しいことや辛いことは
ものすごくきれいに技がきまった時や、練習している
ことが試合で出せた時がすごく楽しいです。
また、競技を通じて海外の人や、各県の人などいろい
ろな人と出会えることが楽しいですね。
逆にきついことは、練習についていけない時で、男の
子がみんなできている時に、自分ができないのが悔しい
ですね。
憧れの選手は
いちょうかおり
伊調馨さんです。伊調さんは女子の練習が終わってか
ら、男子と練習をしています。
私も同じように男子と練習をしていますが、試合では
女子は筋肉が柔らかく、ごつごつしている男子の筋肉と
違い、やりにくいと感じることがあります。それでも伊調
さんは大会で勝っています。境遇が似ているし、勝って
いるところがかっこいいなと思います。
今後の目標は
私ははっきりした性格で、好きなことじゃないと続け
られません。
レスリングをずっと好きでいて、好きなまま今後も続
けていきたいです。
学校に入ったんですよ。
オフの過ごし方や好きな食べ物は
思い出の大会は
スウェーデンであったクリッパンレディーオープン
や、
₉月に優勝した全日本女子オープン選手権が印象に
残っています。₈月のインターハイで、一つ上の学年の
選手にぼこぼこに負けてしまい、悔しくて一瞬レスリン
オフはすごく寝ます。たまに友だちと遊びに行った
り、おいしいものを食べたりとかも好きですね。
甘いものが大好きでマカロンが好きです。
でも、やっぱりお肉が一番。
韓国遠征でお世話になった方たちと話せ
グが嫌いになりました。全日本女子オープン選手権で
るように韓国語を勉強しています。再会し
は、たまたまその選手が負け、戦わずして優勝できたん
ですが、同じトーナメントにその選手がいた中で、優勝
できたことがうれしかったです。
た際は話したいですね。
広報いまばり 平成28年11月号
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SPECIAL
INTERVIEW
最高の職人を目指して
パティシエ
德永純司さん
昭和54年生まれ(37歳) 今治市長沢出身
市内の高校を卒業後、大阪のホテルに就職しサービスマンなどを経験後パティシエに。
関西で10年間、数々のケーキ屋やホテルで下積みを重ね、平成19年に東京の大手ホテルに
就職。国内の数々のコンテストで優勝。平成27年にはフランスで開かれたパティシエコン
クールの最高峰、クープ・デュ・モンド(http://www.cdmp-japan.jp/)に日本代表選手
の一人として出場し準優勝を獲得(担当したチョコレート細工部門では₁位の成績)。
平成27年にはテレビ番組「情熱大陸」に出演。今年移籍した東京の大手ホテルではエグゼ
みなと交流センター「はーばりー」にて
クティブシェフパティシエに就任し活躍が注目されている。
パティシエになったきっかけは
手先を使うことが好きで、小さいころから何かの職人
になれたらいいなと思っていました。また子どものころ
から料理をするのが好きで、母の隣でよく手伝いをして
いましたね。
高校生になるまでは、パティシエを目指すか料理人を
目指すかで迷っていたのですけど、祖父が和菓子職人だっ
たこともあってパティシエを選びました。
高校時代からお菓子作りの勉強をしていたのですか
特別何もしていません。お弁当屋でアルバイトをして
いたので料理は毎日していましたね。朝₆時ごろから学
校に行くまでそこで働いて、自分の弁当も作って学校に
行って、学校が終わったらまたバイトに行って。そうい
尊敬できる人との出会いは
大阪の守口プリンスホテル時代に出会ったパティ
シエの上司、船越シェフも素晴らしい人でしたし、
フランス料理の西村シェフの教えもすごく勉強にな
りました。
パティシエとしての転機は
どうですかね…大阪の守口プリンスホテル時代に、
ある日レストランのフレンチのシェフから「レスト
ランデザートを担当してみないか」と誘われた時が
転機だったのかなと思います。それまで自分が担当
して作品を生み出すことをしたことがなかったので、
すごくうれしかったですね。その日以来、レストラ
ンデザートは自分の担当になりました。
う生活を₃年間続けていました。
高校卒業後の進路は大阪へ
パティシエを目指す人は、専門学校に行く人が多いの
ですが、私はすぐに就職しました。初めて勤めたホテル
ではいろいろな勉強をしろということで、最初はホテル
マンを経験しましたが、接客の勉強はお菓子作りにも役
立っており、
やってて本当によかったなと強く思います。
「アシェット・デセール」
パティシエとしての下積み時代は
コンクール出場について
専門的な知識がなく修行はゼロから始めたので、最初
の₁・₂年間は製菓学校を出ている人たちには完全に負
大阪のホテルにいたころからコンクールに挑戦し
ていました。いろいろなコンクールに出場し、技術
けていました。先輩の指導もきつかったですね。でも、
逆にそれがハングリー精神になって「絶対負けないぞ」
と人の₃倍、₄倍働く気持ちで毎日やっていました。今
でもその気持ちは変わりません。
力と知名度を高めて結果を残したいという気持ちか
ら、たくさんの大会に出場し優勝しました。でも、
初めて出場したコンクールではぼろぼろでしたね。
順位も最下位に近いものでした。
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広報いまばり 平成28年11月号
SPECIAL INTERVIEW パティシエ 德永純司さん
料理教室
市内外から応募した20人と、
家庭でも簡単に
できるデザートとして
「クレープジュゼット」
を製作しました。
講演会
「パティシエの面白さ」と題し、料理教室で
もアシスタントを務めた地元のパティシエ
との楽しい掛け合いが好評でした。
7月31日㈰ みなと交流センター「はーばりー」オープニングイベントでの様子
クープ・デュ・モンド世界大会について
大会は「アントルメ・ショコラ、アメ細工」、「アシェット・デ
セール、チョコレート細工」、「アントルメ・グラッセ、氷彫刻」
の₃部門で競い、総合得点で優勝国が決まります。制限時間は
10時間。
德永さんは国内予選で「アシェット・デセール、チョコレート
細工」の部門で優勝して、日本代表のメンバーに選出されました。
まず国内予選が大変で、平成20年に初めて挑戦した時
は書類審査すら通りませんでした。最初の₄・₅年は、
ただただ挑戦し続けるというだけでしたね。平成22年に
国内予選₅位、平成24年に₂位、そして平成26年に優勝
し、₈年かけて平成27年にやっと世界大会に出場するこ
とができました。
これまで作った中で最高傑作は
平成24年にクープ・デュ・モ
ンドの国内予選で₂位になった
時の作品が一番良かったと思い
ます。
世界大会で作成した
チョコレート細工
これからの目標は
今勤めているホテルの製菓部のレベルをさらに上
げて、日本で一番有名なパティスリーにしたいです。
部下をまとめたり、人材育成で心掛けていることは
叱るときは感情にまかせて叱らないように、また、
みんな平等に叱っています。それから、できるまで
コンクールの練習は仕事を終えて夜の₉時、10時ごろ
から、世界大会への出場が決まってからはホテルの仮眠
室に連日泊まり込みで練習に打ち込みました。大会への
プレッシャーから食欲が全くなくなり、体重が10キロ落
注意し続けて、できたら褒めるようにしています。
ちることもありました。正直、コンクールに取り組んで
いるときは苦痛です。でも、その分形を作り上げ、結果
をしても雑になるだけだから、清潔にしろと部下た
ちにもよく言います。
仕事をする上で大切にしていることは
清潔に丁寧に仕事をすることです。汚い所で仕事
が出ると最高にうれしく、達成感はすごいですね。
そこまでお菓子作りに打ち込む理由は
小学生のころは背が低く、野球をやってもレギュラー
パティシエを目指す人へ
私が県外に出たのは、当時は、地元にいたら甘え
が出てくるし、都会の方が勉強になるのかなと思っ
になれなかったりして、その時に思った「大きくなった
ら絶対に見返してやる。絶対に勝ってやる」という気持
たからです。でも今の考えは、勉強するのに場所は
関係なく、今治で努力しても東京で努力しても同じ
ちを今も持ち続けています。
得意なスイーツは
アシェット・デセールといって、皿盛りのデザートが
で、自分の気持ち次第だと思います。
また、遠慮せずに向上心を持ってどんどん
前に出る気持ちでやってもらいたいです。
そして礼儀正しくすること。礼儀が
得意です。よく季節に合わせたフルーツを取り入れたり
しますね。お気に入りの素材はかんきつ類です。
しっかりしていないとチームワークも
できないですからね。
広報いまばり 平成28年11月号
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