日本経済情報2016 年 10 月号

Oct 25, 2016
伊藤忠経済研究所
日本経済情報 2016 年 10 月号
Summary
【内 容】
日本経済の現状
企業景況感は底堅く
推移
業績は悪化し設備
投資計画は伸び悩
み
機械受注は設備投
資の持ち直しを示唆
賃金は増勢持続も
個人消費は停滞
円高進行がデフレ再
突入のリスク
デフレ脱却に向けて隘路を進む日本経済
最近 1 ヵ月の間に発表された主要経済指標は、総じて景気の底堅さを確
認すると同時に、依然として停滞状態から脱し切れていないことを示し
た。
9 月調査の日銀短観では、円高進行にもかかわらず企業景況感は底堅い
推移を見せた。ただし、設備投資計画は業績の悪化や先行きの不確実性
を反映して伸び悩んでいる。一方で、設備投資の先行指標である機械受
注は、8 月まで比較的堅調な拡大を示し、設備投資が持ち直す可能性を
示唆した。業種別に見ると、製造業はピークアウト感を強めているが、
非製造業が増勢を維持しており、その牽引力が今後の設備投資を左右す
ることになろう。
また、賃金は夏のボーナスが予想以上に増加したこともあり増勢を維持
している。しかしながら、小売各業態の販売状況は依然として冴えない。
自動車販売は下げ止まった程度であり、少なくとも物販動向は個人消費
が引き続き停滞状態にあることを示している。消費マインド指標も全体
では昨年のピークを超える水準まで改善しているが、収入や雇用に対す
伊藤忠経済研究所 る見方は慎重であり、消費活動の重石となっている模様である。
主席研究員
武田淳
(03-3497-3676)
takeda-ats
@itochu.co.jp
さらに、円高の進行は輸出と物価の下押しを通じてデフレ懸念を強める
ことになる。今後の日本経済は、円高進行による景気腰折れリスクを抱
えながら、引き続きデフレ脱却に向けた隘路を進むことになろう。
日本経済情報
伊藤忠経済研究所
日本経済の現状
企業景況感は底堅く推移
最近 1 ヵ月の間に発表された主要経済指標は、総じて景気の底堅さを確認すると同時に、依然として
停滞状態から脱し切れていないことを示した。
10 月 3 日に発表された 9 月調査の日銀短観は、景気の代表的な指標である大企業製造業の業況判断
DI が前回(6 月)調査の+6 から変わらずであった。事前予想では小幅改善がコンセンサスであり、
それとの比較では弱含みということになるが、ドル円相場が 1 ドル=100 円近くまで円高となる中で、
輸出企業が多くを占める製造業大企業において業況判断 DI がプラス圏で横ばいにとどまったことは、
むしろ底堅いと評価すべきであろう。
業種別の内訳を見ると、改善が目立つのは鉄鋼(6 月▲12→9 月 0)や非鉄金属(+3→+8)
、自動車
(▲2→+8)、木材・木製品(+29→+41)であり、それぞれ鉄鋼・非鉄金属市況の改善や熊本震災
の影響で一時的に落ち込んだ反動、住宅建設の好調などが背景とみられる。一方で、造船・重機等(+
4→▲18)が大幅に悪化しており、円高進行が景況感を悪化させた一因と考えられる。
一方、非製造業(大企業)の業況判断 DI は 6 月調査の+19 から 9 月は+18 へ悪化した。悪化した業
種は運輸・郵便(6 月+16→9 月+6)や情報サービス(+27→+19)
、対事業所サービス(+34→+
29)、小売(+11→+7)であり、運輸・郵便は
業況判断DIの推移(大企業、%Pt)
人手不足による悪影響、小売は物販の不振を反映
30
したものとみられるが、残る 2 業種は悪化したと
20
10
はいえ高い水準であり、引き続き好調と評価すべ
0
▲ 10
きであろう。そのほか、建設(+36→+39)や
▲ 20
不動産(+32→+35)
、通信(+44→+44)が一
▲ 30
非製造業
製造業(新系列)
非製造業(新系列)
▲ 50
が持ち直すなど、改善した業種も少なからずある
ため、非製造業は総じて良好な景況感を維持して
製造業
▲ 40
段と水準を高め、対個人サービス(+11→+26)
▲ 60
2007
※最近期は見通し
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
( 出所) 日本銀行
いると言える。
業績は悪化し設備投資計画は伸び悩み
しかしながら、景況感の裏付けとなるべき業績見通しは芳しくない。2016 年度の経常利益は、大企業
(全産業)で前年比▲9.2%と減益が見込まれており、さらに 6 月調査と比べると 2.0%下方修正され
ている。なかでも製造業が▲14.6%(6 月から 3.3%下方修正)と二桁減益、特に輸出比率が高い加工
業種は▲19.4%(5.3%下方修正)と悪化が目立っている。業績見通しの前提となる 2016 年度の想定
為替レートが 6 月調査の 1 ドル=111.41 円から 9 月調査では 107.92 円と円高方向へ修正されている
ことを踏まえると、円高進行が製造業の業績見通しを悪化させている模様である。また、2016 年度下
期(10~3 月)の想定為替レートは 107.42 円であり、足元の 101 円前後から大きく円安方向に乖離
しており、今後、更に下方修正される可能性がある点に留意が必要である。
2
日本経済情報
伊藤忠経済研究所
こうした業績の悪化や先行きの不確実性などもあ
設備投資計画の推移(前年比、%)
10
り、設備投資計画は伸び悩んでいる。2016 年度の
8
設備投資計画(含む土地投資額)は、全産業規模
6
合計で 6 月調査の前年比+0.4%から 9 月調査では
2014
4
2013
+1.7%へ小幅ながら上方修正されたが、9 月調査
2
2012
としては 2012 年度以降で最も低い伸びにとどま
0
っている。業種別に見ると、製造業は 6 月調査の
2011
2016
▲2
2015
▲4
前年比+6.0%から 9 月調査は+6.1%とほぼ横ば
▲6
いであり、前年の 9 月調査(前年比+13.5%)と
3月調査
6月調査
9月調査
12月調査
3月調査
実績
( 出所) 日本銀行
比べてかなり見劣りする。非製造業も、6 月調査
の▲2.5%から 9 月調査は▲0.6%へ上方修正されたが、前年(+2.9%)を大きく下回った。そのため、
2016 年度の設備投資は、最終的に 2015 年度の実績(日銀短観ベース)である前年比+5.0%(製造
業+9.1%、非製造業+2.9%)を大きく下回る可能性が高く、下期の経済情勢次第では前年度並み、
更には前年比マイナスまで引き下げられることもあろう。
機械受注は設備投資の持ち直しを示唆
ただ、先行指標である機械受注は、設備投資の持ち直しを期待させる動きを見せている。8 月の機械
受注(船舶・電力を除く民需)
は、
前月比▲2.2%と 3 ヶ月ぶりに減少したものの、
6 月に前月比+8.3%、
7 月も+4.9%と堅調な拡大が続いた後であり、むしろ小幅な落ち込みにとどまったと評価すべきであ
る。実際に 7~8 月平均の水準は 4~6 月期を 8.9%上回っており、内閣府の予想する拡大ペース 1を超
える勢いである。設備投資の動きと比較的相関の高い機械受注の 3 四半期平均を見ても、7~9 月期 2
は前期比+1.8%と比較的堅調な拡大となり、1~3 月期、4~6 月期と前期比で減少が続いた設備投資
(実質)が増加に転じる可能性を示した。
機械受注と設備投資の推移(季節調整値、年率、兆円)
80
業種別機械受注の推移(季節調整値、年率、兆円)
6.5
12
名目設備投資
6.0
機械受注(後方3期移動平均)
75
11
70
10
65
9
60
8
5.5
5.0
4.5
4.0
※機械受注の最新期は7~8月平均
55
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
製造業
3.0
非製造業
※最新期は7~8月平均
2.5
7
2005
3.5
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
2016
( 出所) 内閣府
( 出所) 内閣府
また、機械受注を業種別に見ると、製造業からの受注は 7~8 月平均の水準が 4~6 月期を 6.9%上回
っているが、内閣府予想の前期比+14.2%には遠く及ばず、4~6 月期の落ち込み(前期比▲13.4%)
も埋め切れておらず、ピークアウト感が強まっている。一方、非製造業からの受注は、7~8 月期平均
が 4~6 月期を 8.9%上回り、内閣府予想(7~9 月期前期比▲1.5%)を大きく上回るばかりか、4~6
1
2
内閣府が予想する 7~9 月の水準は 4~6 月期比+5.2%である。
9 月の実績は未公表につき 7~8 月平均に基づいて試算した。
3
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月期の落ち込み(前期比▲5.0%)を十分にカバーしており、昨年来の増勢を維持している。
こうした状況を踏まえると、今後の設備投資は、円高などによる業績悪化を受けた製造業における抑
制を、非製造業でどの程度埋め合わせ、更には全体を牽引できるかどうかに左右されよう。
賃金は増勢持続も個人消費は停滞
平均賃金は、増加基調を維持している。厚生労働省の毎月勤労統計によると、8 月の平均賃金(現金
給与総額)は前年同月比+0.0%となり、7 月の+1.2%から急減速したように見えるが、内訳を見る
と、特別給与(主にボーナス)が 7 月の前年同月比+3.7%から 8 月は▲2.6%へ落ち込んだことが主
因であり、所定内給与(基本給)はともに+0.3%で変わらずであった。本統計は調査サンプルが毎年
入れ替わるため、夏のボーナスの実績は支給時期がずれることで毎月のブレが大きくなることが多い。
そのため、ボーナス支給期間の 6~8 月を合計した数字で比較すると、今年の実績は、平均賃金合計
で前年同期比+1.0%、内訳は所定内給与+0.2%、所定外給与(残業代)▲1.3%、特別給与+3.4%
であった。すなわち、基本給が小幅ながらも増加を続ける中で、夏のボーナスが堅調な伸びを示し、
サラリーマンの所得環境は良好であったということになる。
1人当たり平均賃金の推移(前年同月比、%)
小売販売額の推移(前年同期比、%)
1.5
15
※最新期は7~8月平均
1.0
10
小売業計
コンビニ
スーパー
百貨店
0.5
5
0.0
▲ 0.5
0
▲ 1.0
▲ 1.5
特別給与
所定外給与
所定内給与
総額
▲5
※直近期は小売計のみ7~8月平均。
百貨店、スーパーは店舗調整済、コンビニは既存店。 小売計のみ消費税含む。
▲ 10
2010
▲ 2.0
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
( 出所) 厚生労働省
2011
2012
2013
2014
2015
2016
( 出所) 経済産業省、 各業界団体
しかしながら、個人消費の動きは、少なくとも物販を見る限り相変わらず冴えない。9 月の百貨店売
上(既存店ベース)は前年同月比▲5.0%となり、8 月の▲6.0%からマイナス幅は若干縮小したもの
の、引き続き大きく落ち込んだ。台風による天候不順や休日の日数が前年より 1 日少なかったことの
影響もあるが、訪日外国人の購買行動の変化 3のほか、国内消費者の節約志向も要因として指摘され
ている。基調を確認するため四半期ベースで見ると、4~6 月期の前年同期比▲4.1%から 7~9 月期は
▲3.4%とマイナス幅が若干ながらも縮小しており、百貨店販売は底ばい状態が続いていると評価でき
よう。また、スーパー売上高(既存店ベース)は、8 月の前年同月比▲2.9%から 9 月は▲3.2%へマ
イナス幅が拡大した。百貨店同様、天候不順や休日日数の影響もより、主力の食料品を含めて季節商
品が不振であった。四半期ベースでは、4~6 月期の前年同期比▲0.8%から 7~9 月期は▲1.9%へ落
ち込み幅が拡大、減少基調を強めている。コンビニ売上高(既存店ベース)も、専ら天候要因によっ
て 8 月の前年同月比+0.6%から 9 月は+0.0%へ悪化した。四半期で見ても、4~6 月期の前年同期比
+0.5%から 7~9 月期は+0.3%へ伸びが鈍化しており、増勢が弱まっている。
主に中国からの訪日客の 1 人当たり購入額が減っているが、
その主因は転売目的の大量購入が関税徴収の厳格化や越境 EC
へのシフトにより激減したこととみられる。
3
4
日本経済情報
伊藤忠経済研究所
新車販売台数(乗用車)も、8 月に前年同月比+2.9%と 4 ヶ月ぶりのプラスに転じたものの、9 月は
▲0.7%と再びマイナスに転じた。当研究所試算の季節調整値でも、7 月の年率 419.1 万台から 8 月は
413.3 万台へ 1.4%減少した。
しかしながら、四半期で見ると 4~6 月期に前期比+0.9%の 410.0 万台、
7~9 月期には+0.5%の 412.1 万台と底入れの動きは見られる。主因は、軽自動車において消費増税
前の駆け込み購入や上位 2 社による激しいシェア争いのため需要が相当先食いされていた反動が一巡
したためであり、自動車販売はようやく下げ止まりつつあると評価できよう。
乗用車販売台数の推移(季節調整値、万台)
消費者態度指数の推移
20
普通車
小型車
軽自動車
18
16
消費者態度指数
収入の増え方
雇用環境
暮らし向き
52
50
48
46
14
44
12
42
10
40
8
38
6
36
※当研究所試算の季節調整値
4
2010
2011
2012
2013
2014
2015
34
2013
2016
( 出所) 自動車工業会
2014
2015
2016
( 出所) 内閣府
消費者マインドは緩やかな改善傾向にある。消費者マインドの代表的な指標である消費者態度指数は、
9 月に 43.0 まで上昇、昨年 12 月に付けた直近ピークの 42.7 をようやく上回った。内訳を見ると、
「暮
らし向き」の改善(2015 年 12 月 41.1→2016 年 9 月 42.0)が顕著であり、
「耐久消費財買い時判断」
も順調な改善を見せている(41.6→42.5)
。一方で、
「収入の増え方」
(41.8→41.1)は未だ直近ピーク
を下回っており、「雇用環境」
(46.3→46.2)もわずかに届いてない。つまり、多くの消費者は、景気
は改善しているものの、その恩恵が自らの所得や雇用環境を通じて十分に波及していないと感じてお
り、それが購買行動を抑制していると考えられる。夏のボーナスの増加については、あくまでも一時
的なものと受け止めているのであろう。
円高進行がデフレ再突入のリスク
以上の通り、日本経済は、現状こそ企業の景況感は良好な状態を維持、それが消費者マインドの改善
にもつながっており、設備投資や耐久財消費の持ち直しを期待させる動きが見られてはいる。しかし
一方で、主に円高の進行によって製造業を中心に企業業績は悪化に転じており、今後は設備投資や賃
金・雇用の抑制を通じて景気を下押しすることが懸念される。最近の景気の停滞は、これらの好材料
と悪材料が拮抗しているためである。
輸出数量指数の推移(季節調整値、2010年=100)
さらに、円高の進行は、輸出と物価の下押しを通じ
て、デフレ懸念を強めることになる。輸出は、9 月
150
140
EU
合計
アジア
130
の通関輸出数量指数が、当研究所試算の季節調整値
120
で前月比+3.3%と 3 ヵ月ぶりに増加し、その結果、
110
7~9 月期では前期比+0.9%と 2 四半期ぶりの増加
100
に転じた。ただ、4~6 月に前期比▲1.0%と落ち込
80
んだ範囲内であり、均してみると輸出は数量ベース
70
90
60
2008
※当研究所試算の季節調整値
2009
( 出所) 財務省
5
米国
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
日本経済情報
伊藤忠経済研究所
では横ばい圏で推移しており、回復力は弱い。
主な仕向地別に見ると、EU 向け(4~6 月期前期比▲2.1%→7~9 月期+1.3%)
、アジア向け(▲1.6%
→+0.9%)が増加に転じたもののリバウンド程度、米国向け(▲1.4%→+0.3%)は下げ止まった程
度にとどまっている。米国向けは自動車部品の増加傾向が続き鉄鋼が大幅に持ち直したものの、全体
の 3 割弱を占める自動車が横ばい、プラスチックが減少した。また、アジア向けは半導体が好調なほ
か、中国向け自動車部品が増加傾向を維持したが、ASEAN 向けの鉄鋼が頭打ち、自動車の減少が続
いた。
8 月の消費者物価指数(総合)は前年同月比▲
消費者物価の推移(前年同月比、%)
0.6%となり、7 月の▲0.5%からマイナス幅が拡
2.0
1.5
大、マイナスは 6 ヵ月連続となった。日銀が金融
1.0
政策の参考指標としているコア指数(生鮮食品を
0.5
除く総合)を見ても 8 月は 7 月と同じ前年同月比
0.0
▲ 0.5
▲0.5%であり、6 ヵ月連続のマイナスであること
総合
コア
コアコア
日銀コアコア
▲ 1.0
に違いはない。
▲ 1.5
▲ 2.0
物価下落の主因は原油をはじめとするエネルギー
2011
2012
2013
2014
2015
2016
( 出所) 総務省
価格の低下であるが、そうした影響も除いたコ
ア・コア指数(食品・エネルギーを除く総合)も 8 月は前年同月比+0.2%にとどまり、昨年 11 月の
ピーク+0.9%から伸びが鈍化、日銀が作成する生鮮食品とエネルギーを除いた指数(日銀コア・コア)
も昨年 12 月のピーク+1.3%から 8 月は+0.4%まで伸びが鈍化している。つまり、どういう指数で見
ても、消費者物価上昇率はデフレ再突入に向けて着実に鈍化しており、その背景には景気の停滞と円
高進行による商品需給の緩和、企業業績の悪化があることは言うまでもない。
その意味で、為替相場の動向が今後の日本経済を左右する大きな要因となる。既に企業業績が悪化に
転じている以上、
今後の設備投資拡大や、
賃金の増加を通じた個人消費の復調に多くを期待できない。
政府が打ち出した事業規模 28 兆円(うち真水 7.5 兆円)の景気対策は、その一部を盛り込んだ補正予
算案が 10 月 11 日に成立したが、実行に移され景気押し上げ効果が本格化するのは年末頃となる。そ
れまでの間に円高が進行すれば、一部に見られる前向きな動きも押し潰され、景気が腰折れる恐れが
ある。デフレ脱却を目指す日本経済は引き続き隘路を進むことになろう。
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、伊
藤忠経済研究所が信頼できると判断した情報に基づき作成しておりますが、その正確性、完全性に対する責任は負い
ません。見通しは予告なく変更されることがあります。記載内容は、伊藤忠商事ないしはその関連会社の投資方針と
整合的であるとは限りません。
6