PDFファイル - 日本政策金融公庫

ニュースリリース
2 0 1 6 年 1 0 月 2 4 日
株式会社日本政策金融公庫
総
合
研
究
所
第115回中小製造業設備投資動向調査・要約版
2016年度修正計画(9月調査)
2016年度の国内設備投資額は、2015年度実績に比べて横ばい(増減率0.0%)となる見通しである。
<調査の要領>
調 査 対 象
経済産業省工業統計調査(2013年12月)をもとに把握した全国の従業員20人以上300人未満の
中小製造業53,303社
調 査 方 法
標本調査法を採用、標本企業に対して調査票を送付し、自社記入のうえ返送を受けた調査票をもとに
母集団推計を行った。なお、当調査は年2回(4月、9月)実施しており、4月調査の標本企業は層化無作為
抽出法により選定した30,000社とし、9月調査の標本企業は、4月調査の有効回答先としている。
有効回答企業数 発送数11,063社のうち、有効回答数8,766社
回
答
率
79.2%
<お問い合わせ先>
日本政策金融公庫 総合研究所 中小企業研究第一グループ Tel:03-3270-1763(担当:分須(わけす)、神谷)
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-9-4 大手町フィナンシャルシティ ノースタワー
1 国内設備投資額の2016年度修正計画
○ 2016年度の国内設備投資額は、修正計画では、2015年度実績に比べて横ばい(増減率0.0%)となる見通しである。
○ 上半期は、前年同期実績に比べて0.7%減少、下半期は、同0.6%増加する見通しである。
図表-1 国内設備投資額の2016年度修正計画
年 度 計
上半期
下半期
2014年度実績
金額
増減率
26,372
10.2
2015年度実績
金額
増減率
26,366
0.0
2016年度修正計画
金額
増減率
26,369
0.0
12,137
14,234
12,047
14,319
11,964
14,405
10.2
10.3
-0.7
0.6
-0.7
0.6
(単位:億円、%)
(参考)2016年度当初計画
金額
増減率
22,961
-12.9
12,236
1.6
10,725
-25.1
(注)1 本調査では、百万円単位で集計を行っている。ただし、設備投資額を億円単位で表示する場合は、千万円の位を四捨五入している(以下同じ)。
(注) 1 本調査では、百万円単位で集計を行っている。ただし、設備投資額を億円単位で表示する場合は、千万円の位を四捨五入している(以下同じ)。
2 増減率は、特段の断りがない限り、前年度実績に対するものである(以下同じ)。
2 増減率は、特段の断りがない限り、前年度同期実績に対するものである(以下同じ)。
3 リースによる設備投資は含まない。
3 リースによる設備投資は含まない。
4 母集団として使用する工業統計名簿を、2010年12月版から2013年12月版に改定したことに伴い、2014年度実績について再推計を行っている。
図表-2 国内設備投資額および増減率の推移
(%)
40
(00/11) (02/1)
▼ (04年度実績)
△
(08/2)
△
(参考)各年度中における増減率の推移
(12/3) (12/11)
△ ▼
(09/3)
▼
(%)
30
23.2
15年度実績
0.0 16年度修正計画
20
0
0.0
増減率
-20
20
2011年度
2012年度
-40
(09年度実績)
-60
(億円)
30,000
2014年度
10
-41.2
15年度実績 16年度修正計画
26,366 26,369
投資額
25,000
2013年度
0
2015年度
20,000
15,000
-10
10,000
5,000
0
2000 01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16 (年度)
(注)△は景気の山、▼は景気の谷、シャドー部分は景気後退期を示す(以下同じ)。
1
-20
2016年度
当初計画
(4月時点)
修正計画
(9月時点)
実績
(年度末)
2 業種別設備投資動向
○ 業種別にみると、全17業種中8業種で、2015年度実績に比べ増加となった。「非鉄金属」「繊維・繊維製品」「食料品」が
大きく増加している。
○ 「印刷・同関連」「生産用機械」「化学」「輸送用機器」などでは、2015年度実績に比べ減少となっている。
図表-3 設備投資額の業種別増減率および構成比
2016年度修正計画
60
2015年度実績
縦の長さ
=
前年度比
(%)
(%)
60
はん用
機械
5.9
横の幅
=
前年度設備投資額
の構成比
40
非鉄金属
29.9
業務用
機械
7.7
20
電気
機器
8.5
窯業・ 繊維・
土石 繊維製品 食料品
23.3
パルプ 6.8
20.9
・紙
1.3
20
プラスチック
5.9
全体
0.0
-20
生産用
はん用 機械
-17.6
機械
-0.2
輸送用
機器
-8.0
化学
-9.1
木材・
木製品
-4.9
-40
(注)1 グラフ中の数字は、2015年度実績比増減率。
2 横軸は、2015年度実績における業種別構成比。
業務用
機械
9.9
生産用
機械
22.4
0
金属
鉄鋼 製品
-6.7 -2.4
40
電気
機器
4.6
印刷・
同関連
-20.0
その他
-13.8
その他
39.0
輸送用
機器
29.4
金属製品
12.4
鉄鋼
4.4
印刷・
同関連
9.1
全体
0.0
0
化学
-2.4
プラスチック
-10.3
-20
食料品
-18.0
非鉄金属
-26.0
-40
パルプ
・紙
木材・
-19.1 窯業・ 繊維・ 木製品
土石 繊維製品 -16.7
-21.0
-7.8
(注)1 グラフ中の数字は、2014年度実績比増減率。
2 横軸は、2014年度実績における業種別構成比。
2
3 内容別設備投資動向
〇 「機械・装置」の投資額は、2015年度実績に比べ4.7%増加し、構成比も上昇している。
図表-4 設備投資の内容
(参考)内容別構成比の推移
実績
(単位:億円、%) 100 (%)
金額
10.4 11.4 10.7 9.4 8.6 9.0 9.0 9.4 10.0 11.1 11.2 9.8 9.0 10.2 8.8 9.1
2016年度修正計画
2015年度実績
構成比
増減率
6.0
-10.6
金額
構成比
修正計画
2016修正計画
車両・
備品等
90
増減率 2016当初計画
80
土
地
1,570
1,334
5.1
-15.0
104.3
70
建物・構築物
7,517
28.5
6.6
6,981
26.5
-7.1
10.9
59.4
52.2
56.2 56.0
54.0
60
機械・装置
14,954
56.7
0.4
15,660
59.4
4.7
11.4
船舶・車両・運搬
具・耐用年数1年
以上の工具・器具・
備品等
2,326
8.8
-12.8
2,394
9.1
3.0
22.2
40
26,366
100.0
0.0
26,369
100.0
0.0
14.8
30
合
計
51.7
52.7 52.6 53.4
57.1 57.1
53.9
56.6 56.5 56.7
機械・
装置
51.2
50
27.2
24.0 23.7
20
26.6
29.3 29.5
27.4 28.8 27.9
29.2
23.9 25.3
28.2
26.7
28.5
26.5
建物・
構築物
10
10.2
0
8.4
2001 02
3
10.4 10.3 10.8
9.6 9.9
9.2 8.7 7.8
6.4 7.1 6.2 6.7 6.0 5.1
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
土地
16 (年度)
4 目的別設備投資動向
〇 目的別にみると、「更新、維持・補修」投資の構成比が35.1%と最も高く、割合も上昇している。
〇 「能力拡充」「新製品の生産、新規事業への進出、研究開発」「省力化・合理化」投資などの構成比は低下している。
図表-5 設備投資の目的別構成比の推移
(%)
40
(08/2) (09/3)
△
▼
(02/1)
▼
38.6
(参考)目的別増減率の推移(前年度実績比)
(12/3) (12/11)
△ ▼
(単位:%)
年度
実績
34.8
35
修正計画
更新、維持・補修
35.1 (33.5)
31.0
30
能力拡充
30.4
27.9 (27.4)
25
新製品の生産
新規事業への進出
研究開発
19.7
20
17.2 (17.9)
17.3
15
更新
維持・
補修
公害防止 省エネ
その他
全体
2009
-54.6
-48.1
-37.9
-26.8
-30.3
-4.2
-42.9
-41.0
2010
30.0
41.6
-2.1
24.8
-16.1
2.6
7.5
21.2
2011
33.2
1.3
31.8
7.5
58.1
58.1
27.5
18.6
2012
6.1
13.1
25.6
16.2
-22.1
89.9
41.5
16.9
2013
5.4
9.8
22.0
6.6
12.2
18.9
-28.7
7.1
2014
26.0
11.1
-2.7
6.7
-3.6
17.8
-4.2
10.2
2015
4.8
11.4
0.0
-7.5
-28.6
-6.3
5.0
0.0
2016
-8.2
-4.4
-0.6
13.2
120.0
-40.0
-16.7
0.0
(修正計画)
省力化・合理化
13.1 (15.1)
13.7
(参考)目的別増減率(2016年度当初計画比)
(単位:%)
10
2016
(修正計画)
4.2
5
3.5 (3.7) その他
3.0
0.5
0
2001 02
新製品
省力化・
能力拡充
新規事業
合理化
研究開発
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
1.8 (1.4) 省エネルギー
1.1 (0.9) 公害防止
16
(年度)
(注)括弧内の数字は、2016年度当初計画の値。
4
16.9
-0.4
10.4
20.3
40.4
47.7
8.6
14.8