情報提供⽤資料 経 済 環 境 レ ポ - ト 2016年10⽉19⽇ 持ち直しの動きが続く中国経済 -政府主導のインフラ投資や個⼈消費が景気を下⽀え- 中国の国家統計局は10⽉19⽇に、7-9⽉期のGDPや9⽉の鉱⼯業⽣産など、各種の経済指標を発 表しました。概ね市場の事前予想通りの内容となり、これを受けた中国の株式市場は、概ね落ち着 いた動きとなりました。 中国は、9⽉のG20⾸脳会議で世界的な課題として指摘された、過剰な⽣産能⼒の削減に取り組 みながら安定成⻑を⽬指すという、難しい舵取りを⾏っていますが、国有企業を中⼼としたインフ ラ投資や個⼈消費などが下⽀えとなり、当⾯の中国経済は持ち直しの動きが継続するものと予想さ れます。 (図表1)中国の実質GDP成⻑率 7-9⽉期GDP成⻑率は巡航速度の成⻑⽰す 10⽉19⽇に発表された7-9⽉期の実質GDP成⻑ 率は、前年⽐6.7%の成⻑となりました。前期と同 ⽔準の伸びであり、事前の予想平均と同じ結果と なりました。また、前期⽐では1.8%成⻑となり、 こちらも前期と同⽔準の伸びとなっています(図 表1)。 中国政府は、6.5%以上の安定成⻑を⽬標として 掲げていますが、これまでのところ、ほぼ⽬標通 りのペースで中国経済は成⻑しているとみられま す。 (2011/1-3〜2016/7-9、四半期) (%) 実質GDP成⻑率(前年⽐) 12 実質GDP成⻑率(前期⽐) 10 8 6 4 2 0 11/3 されたG20⾸脳会議でも指摘されるなど、世界的な 課題として認識されています。中国では、政府主導 で鉄鋼や⽯炭など過剰設備を抱える業界を中⼼とし て、その削減に取り組んでいるとみられます。 9⽉の固定資産投資の内訳を⾒ると、⺠間部⾨は 年初来累計で前年⽐2.5%増となり、過剰設備の削 減等の影響によって低迷が続いていますが、国有部 ⾨は同21.1%増と⾼⽔準を維持しています(図表 2)。また、製造業向けが設備削減等により低⽔準 に留まる⼀⽅、インフラ向け投資は同19.4%増と なっており、中国政府は、国有企業を活⽤してイン フラ投資などを⾏うことで、構造改⾰による経済へ の下押し圧⼒を緩和していることが窺えます。 13/3 14/3 15/3 16/3(年/⽉) (出所)Bloombergのデータより岡三アセットマネジメント作成 過剰⽣産能⼒の削減に取り組む中国 中国における過剰な⽣産能⼒は、今年9⽉に開催 12/3 (図表2)中国の固定資産投資(年初来累計、前年⽐) (2014/12〜2016/9) (%) 25 20 15 10 国有部⾨ インフラ向け 製造業向け ⺠間部⾨ 5 0 14/12 15/6 15/12 16/6 (年/⽉) (注)固定資産投資は毎年1⽉からの累計の前年⽐、 データの発表がない⽉もあります。 (出所)Bloombergのデータより岡三アセットマネジメント作成 <本資料に関してご留意いただきたい事項> ■本資料は、投資環境に関する情報提供を⽬的として岡三アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、特定のファンドの投資勧誘を⽬的として作成し たものではありません。■本資料に掲載されている市況⾒通し等は、本資料作成時点での当社の⾒解であり、将来予告なしに変更される場合があります。また、 将来の運⽤成果を保証するものでもありません。■本資料は、当社が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するもの ではありません。■投資信託の取得の申込みに当たっては、投資信託説明書(交付⽬論⾒書)をお渡ししますので必ず内容をご確認のうえ、投資判断はお客 様ご⾃⾝で⾏っていただきますようお願いします。 1 情報提供⽤資料 経 済 環 境 レ ポ - ト ⽣産の鈍化に⻭⽌めの兆し、消費が景気を下⽀え 中国の鉱⼯業⽣産は、世界的な景気減速による需 要の弱まりや、過剰⽣産能⼒の削減の影響などを背 景として、低下傾向にありました。ただ、2015年 後半辺りから、低下傾向に⻭⽌めがかかりつつある (図表3)中国の鉱⼯業⽣産と⼩売売上⾼ (2009/12〜2016/9) (%) 25 鉱⼯業⽣産(前年⽐) ⼩売売上⾼(前年⽐) 20 と思われます。 9⽉の鉱⼯業⽣産は、前年⽐6.1%増と、ほぼ前 15 ⽉までの⽔準が維持されており、基調に変化はない ものと考えます。 10 ⼀⽅、個⼈消費は底堅い動きを続けていることが 窺われます。⼩売売上⾼の推移を⾒ると、9⽉は前 5 年⽐10.7%増となっており、伸び率は⼆桁を維持 しています(図表3)。今後、年末に向けて押し上 げも期待されることから、企業の⽣産活動が⼒強さ に⽋けるなか、堅調な個⼈消費が景気の下⽀えとな 0 09/12 10/12 11/12 12/12 13/12 14/12 15/12 (出所)Bloombergのデータより岡三アセットマネジメント作成 (年/⽉) る構図が今後も続くと思われます。 中国株式市場は落ち着いた反応 今回の主要経済統計の結果を受けた中国の株式市 場の反応は、概ね落ち着いたものとなりました。代 (図表4)上海総合指数の推移 (2016/1/4〜2016/10/19) (ポイント) 上海総合指数 3500 表的株価指数のひとつである上海総合指数は、前⽇ ⽐0.84ポイント⾼とほぼ横ばいの動きとなり、2⽉ 3300 以降の緩やかな戻り歩調を維持していると考えられ ます(図表4)。 3100 中国の株式市場は、景気の最悪期を年初の下落で ⼀旦織り込んでいると⾒られることから、今後は景 気動向を睨みながら⽅向感を探る展開が予想されま す。また、⽇本をはじめとする世界の⾦融市場に とっても、中国経済が急減速するリスクへの懸念の 後退や中国株式市場の落ち着きは、投資家の安⼼感 を強める可能性があると考えます。 2900 2700 2500 1/4 2/4 3/4 4/4 5/4 6/4 7/4 8/4 9/4 10/4 (⽉/⽇) (出所)Bloombergのデータより岡三アセットマネジメント作成 以上(作成:投資情報部) <本資料に関してご留意いただきたい事項> ■本資料は、投資環境に関する情報提供を⽬的として岡三アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、特定のファンドの投資勧誘を⽬的として作成し たものではありません。■本資料に掲載されている市況⾒通し等は、本資料作成時点での当社の⾒解であり、将来予告なしに変更される場合があります。また、 将来の運⽤成果を保証するものでもありません。■本資料は、当社が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するもの ではありません。■投資信託の取得の申込みに当たっては、投資信託説明書(交付⽬論⾒書)をお渡ししますので必ず内容をご確認のうえ、投資判断はお客 様ご⾃⾝で⾏っていただきますようお願いします。 2 情報提供⽤資料 経 済 環 境 レ ポ - ト 皆様の投資判断に関する留意事項 【投資信託のリスク】 投資信託は、株式や公社債など値動きのある証券等(外貨建資産に投資する場合は為替リスクがあります。)に投資します ので、基準価額は変動します。従って、投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元 本を割り込むことがあります。 投資信託は預貯⾦と異なります。投資信託財産に⽣じた損益は、すべて投資者の皆様に帰属します。 【留意事項】 • 投資信託のお取引に関しては、⾦融商品取引法第37条の6の規定(いわゆるクーリングオフ)の適⽤はありません。 • 投資信託は預⾦商品や保険商品ではなく、預⾦保険、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。 また、登録⾦融機関が取扱う投資信託は、投資者保護基⾦の対象とはなりません。 • 投資信託の収益分配は、各ファンドの分配⽅針に基づいて⾏われますが、必ず分配を⾏うものではなく、また、分配⾦の⾦額 も確定したものではありません。分配⾦は、預貯⾦の利息とは異なり、ファンドの純資産から⽀払われますので、分配⾦が⽀払 われると、その⾦額相当分、基準価額は下がります。分配⾦は、計算期間中に発⽣した収益を超えて⽀払われる場合がある ため、分配⾦の⽔準は、必ずしも計算期間におけるファンドの収益率を⽰すものではありません。また、投資者の購⼊価額に よっては、分配⾦の⼀部または全部が、実質的には元本の⼀部払戻しに相当する場合があります。ファンド購⼊後の運⽤状 況により、分配⾦額より基準価額の値上がりが⼩さかった場合も同様です。 【お客様にご負担いただく費⽤】 お客様が購⼊時に直接的に負担する費⽤ 購 ⼊ 時 ⼿ 数 料 :購⼊価額×購⼊⼝数×上限3.78%(税抜3.5%) お客様が換⾦時に直接的に負担する費⽤ 信託財産留保額:換⾦時に適⽤される基準価額×0.3%以内 お客様が信託財産で間接的に負担する費⽤ 運⽤管理費⽤(信託報酬)の実質的な負担 :純資産総額×実質上限年率2.052%(税抜1.90%) ※実質的な負担とは、ファンドの投資対象が投資信託証券の場合、その投資信託証券の信託報酬を含めた報酬のこ とをいいます。なお、実質的な運⽤管理費⽤(信託報酬)は⽬安であり、投資信託証券の実際の組⼊⽐率により 変動します。 その他費⽤・⼿数料 監 査 費 ⽤:純資産総額×上限年率0.01296%(税抜0.012%) ※上記監査費⽤の他に、有価証券等の売買に係る売買委託⼿数料、投資信託財産に関する租税、信託事務の処 理に要する諸費⽤、海外における資産の保管等に要する費⽤、受託会社の⽴替えた⽴替⾦の利息、借⼊⾦の利 息等を投資信託財産から間接的にご負担いただく場合があります。 ※監査費⽤を除くその他費⽤・⼿数料は、運⽤状況等により変動するため、事前に料率・上限額等を⽰すことはでき ません。 ●お客様にご負担いただく費⽤につきましては、運⽤状況等により変動する費⽤があることから、事前に合計⾦額若しくはその上限 額⼜はこれらの計算⽅法を⽰すことはできません。 【岡三アセットマネジメント】 商 号:岡三アセットマネジメント株式会社 事 業 内 容:投資運⽤業、投資助⾔・代理業及び第⼆種⾦融商品取引業 登 録:⾦融商品取引業者 関東財務局⻑(⾦商)第370号 加 ⼊ 協 会:⼀般社団法⼈ 投資信託協会/⼀般社団法⼈ ⽇本投資顧問業協会 上記のリスクや費⽤につきましては、⼀般的な投資信託を想定しております。各費⽤項⽬の料率は、委託会社である岡三アセットマネ ジメント株式会社が運⽤する公募投資信託のうち、最⾼の料率を記載しております。投資信託のリスクや費⽤は、個別の投資信託に より異なりますので、ご投資をされる際には、事前に、個別の投資信託の「投資信託説明書(交付⽬論⾒書)」の【投資リスク、⼿ 続 ・⼿数料等】をご確認ください。 <本資料に関するお問合わせ先> カスタマーサービス部 フリーダイヤル 0120-048-214 (9:00〜17:00 ⼟・⽇・祝祭⽇・当社休業⽇を除く) 3
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