[黒川地区]リハビリ・リレー通信第 31 号

[黒川地区]リハビリ・リレー通信第 31 号
発行元:
宮城県仙台保健福祉事務所(塩釜保健所)健康づくり支援班
【今回の紹介施設】
022-363-5503(直)
くろかわ訪問看護ステーション です。
<施設概要>
1 階に
あります
<リハビリ風景>
塩竈市北浜 4 丁目 8-15
◎私たちの施設の特徴
・当ステーションは公立黒川病院に併設し,看護師 7 名が主
に黒川郡内を中心に訪問しています。連携先医療機関は 9
月現在で 13 ヶ所,居宅事業所は 16 ヶ所です。正面玄関
の左手にある事務所のドアはいつもオープンにしており,
どなたでも気軽に立ち寄れるような雰囲気づくりに努めて
います。
・小児から高齢者まで,必要な医療的処置,リハビリ,在宅
看取り等を行っています。治りにくい褥瘡に対しては,当
院の皮膚排泄ケア認定看護師と連携し対応しています。
・公立黒川病院では「黒川連携の会」を発足し,定期的に会
を重ね,顔の見える関係作りを目指し,訪問看護の立場か
らもプレゼンテーションをしています。
・24 時間緊急時対応,在宅で療養されている方が安心して過
ごせるようサポートしています。
お知らせ
この 9 月より医療保険対象者限定で,当ステーションから理学
療法士,作業療法士,言語聴覚士が訪問することになりました。
対象となる地域の皆さまに,専門のリハビリスタッフが自宅
に伺います。
〈リハビリに関する連絡先〉
くろかわ訪問看護ステーション
〒981-3621 大和町吉岡字西桧木 60 (公立黒川病院内)
TEL:022-347-1677(直通) FAX:022-345-6370
前号 Q に
お答えします
Q. 訪問看護ステーションとし
て,訪問に携わるリハ職に期待
する事を教えて下さい。
(仙台保健福祉事務所)
A.療養されている方の,日常生
活動作の変化やそれに合わせた
リハビリの内容をタイムリーに
教えてもらい,看護師や家族が
リハビリを継続できるよう助言
を頂きたいと思います。
(くろかわ訪問看護ステーション)
コラム~日々の業務の中で感じたこと~
『今でしょ!!』
ある療養者さんの希望は「イルカが見たい」でした。刻々と身体の状態が変化する
中その強い願いに私達は感動し,反面戸惑い,どうしたら実現することができるの
か,日々悩み検討を重ねました。看護師は呼吸状態の評価とリスクへの対応,理学療
法士は水族館へ行くことを前提としたリハビリメニューの実施。介護タクシーの方に
は車内の設備を加えてもらいました。現場の下見を事前に行い,休憩室や電源の確保
については施設の方に快く対応して頂きました。万事に備え手動吸引器も急遽調達す
ることができました。何よりも本人が当日まで体調を崩さないように努力していまし
た。関わっている多職種の皆さんが賛同し,協力が得られなければ実現できなかった
ことです。看護師の思いだけはとても成し遂げられなかったでしょう。
「イルカが見たい」と何度も iPad で表現したその意思は,私達訪問看護師の行動
力を生み出し,多職種が連携すれば実現できるということを証明してくれました。あ
の時期,あのタイミングで進めなければ,願いを叶える事はできませんでした。チャ
ンスを逃せば二度と訪れない珠玉の時間。いつやるの?「今でしょ!!」
大雨の中,皆でイルカショーを見た感動は忘れることができません。現場での学び
はとてつもなく大きいものです。チーム力を大切にし,いっそうケアに取り組んで行
きたいと思います。