(参考)土地に関する契約書案

事業用定期借地権設定契約に関する契約書(案)
熊本市(以下「甲」という。)と○○法人○○(以下「乙」という。)は、
甲所有の下記記載の土地(以下「本件土地」という。)について、以下のと
おり、第3条記載の建物の所有を目的とする事業用定期借地権設定契約(以
下「本契約」という。)を締結するものとする。
記
所在 熊本市○○区○○
地番 ○○
地目 ○○
地積 ○○
(目的)
第1条 甲と乙は、本件土地について、借地借家法(以下「法」という。
)
第23条第2項に定める事業用定期借地権を設定する。
(以下「本件借地
権」という。
)
2 本件借地権については、契約の更新(更新の請求及び土地の使用の継続
によるものを含む。
)及び建物の築造による存続期間の延長がなく、また、
乙は、建物その他の工作物の買取りを請求することができない。
3 本件借地権については、法第3条ないし第8条まで、第13条及び第
18条並びに民法第619条の適用はないものとする。
(借地期間)
第2条 借地期間は、平成30年(西暦2018年)4月1日から平成45
年(西暦2033年)3月31日までの15年間とする。
(本件建物)
第3条 乙が本件土地上に所有する建物(以下「本件建物」という。)の
種類、構造、規模等は下記記載のとおりである。
記
種類 幼稚園(又は認定こども園)
構造 鉄筋コンクリート造
規模(床面積)
用途 幼稚園(又は認定こども園)
(使用目的等)
第4条 乙は、本件土地を、専ら乙が運営する幼稚園(認定こども園)事業
の用に供する幼稚園(認定こども園)及び関連施設並びにその付属施設と
しての用に供するものとし、居住の用に供する建物を建築してはならない。
2 乙は、本件建物を居住の用に供することはできない。
(賃料等)
第5条 賃料は、年額金
円とする。
2 乙は、前項の金額を4等分した額(その額に1円未満の端数がある場合
は、第4四半期分で調整する。)を、第1四半期分を6月末日限り、第2
四半期分を9月末日限り、第3四半期分を12月末日限り、第4四半期分
を3月末日限りに、甲が指定する納付書により、支払わなければならない。
3 甲又は乙は、固定資産税評価額の評価替えが行われた場合は、下記に掲
げる方式により算定した額に賃料を改定することを請求することができ
る。
記
賃料の年額=前年度の固定資産税評価額×貸付料率×減免率
ただし、貸付料率は4%とし、減免率は1/2とする。
4 前項の規定にかかわらず、熊本市財産規則(昭和39年規則第52号)
その他甲の財産に関する規則が改正された場合は、当該改正後の規則に
従って算定するものとする。
(契約保証金)
第6条 本契約に基づく契約保証金は免除とする。
(敷金等)
第7条 本契約に基づく預託金、敷金、保証金等はないものとする。
(建物の増改築等)
第8条 乙は、本件建物を増改築し、又は再築しようとする場合には、あら
かじめ、甲の承諾を得なければならない。
(譲渡、転貸)
第9条 乙は、本件借地権を譲渡し、又は本件土地を転貸してはならない。
2 乙は、本件建物を他に譲渡、賃貸借あるいは使用貸借する場合は、甲の
承諾を得なければならない。
(維持管理)
第10条 乙は、本件土地を使用するにつき、善良なる管理者の注意義務を
もって使用管理しなければならない。また、本件建物を良好な状態に維持
しなければならない。
(中途解約)
第11条 乙の都合により本契約を契約期間の中途で解約する場合は、乙は
甲に対して1年前までに書面により通知するものとし、解約申し入れ後1
年を経過することによって本契約は終了するものとする。
(契約解除)
第12条 甲は、乙が次の各号の一に該当し、相当の期間を定めて当該事由
に係る義務の履行を乙に対し催告したにもかかわらず、乙がその期間内に
当該義務を履行しないときは、甲は、本契約を解除することができる。
(1)第4条(使用目的等)に違反したとき。
(2)第5条の賃料を3期以上滞納したとき。
(3)第8条に違反し、甲の承諾なく増改築し、又は再築したとき。
(4)第9条に違反し、本件借地権を譲渡し、若しくは本件土地を転貸し、
又は甲の承諾なく本件建物を他に譲渡、賃貸借あるいは使用貸借したと
き。
(5)その他、本契約の規定に違反する行為があったとき。
(原状回復義務)
第13条 乙は、第2条の定めにより本契約を終了したとき、第11条の定
めにより中途解約したとき又は前条の定めにより契約を解除されたとき
は、直ちに乙の費用で、本件建物を除く乙が設置した建物、工作物等を収
去し、本件土地を原状(本件建物は存在する状態で)に復して、甲に明け
渡すものとし、本件建物は甲に無償譲渡するものとする。(なお、本件建
物は甲が所有権を有していたものであるが、本契約締結に先立ち、甲から
乙に無償譲渡した経緯がある。)ただし、甲が認めたときは、現状のまま
返還することができる。
2 前項ただし書きの場合において、譲与物件に分離し難い乙所有の物件が
所在するときは、乙は、当該物件の所有権を放棄するものとする。
3
本件借地権が存続期間の満了により消滅する場合において、乙は甲に対
し、期間満了1年前までに乙が設置した建物、工作物等の取壊し及び本件
土地の明渡しに必要な事項を書面により報告しなければならない。
4 第1項に規定する本件土地の明渡しが遅延した場合には、乙は、遅延期
間に応じ、本件土地の賃料の2倍に相当する額の遅延損害金を甲に支払わ
なければならない。
5 本契約終了後、甲乙が引き続き新たに本件建物の所有を目的とする事業
用定期借地権設定契約を締結する場合は、第1項ないし第3項は適用しな
いものとする。
6 乙は、本件土地の明渡しにあたって、立退料、移転料、営業権、補償料、
有益費、必要費その他名目のいかんにかかわらず、甲に対し金品その他の
請求をしないものとする。
(遅延損害金)
第14条 乙は、本契約に基づく賃料その他の金員の支払を遅延した場合は、
支払うべき日の翌日から完済に至るまで、支払うべき金額に対し年5%の
割合による遅延損害金を甲に支払うものとする。
(登記)
第15条 甲及び乙は、本契約に定める事業用定期借地権設定の登記をする
ものとする。
2 本契約が終了した場合には、乙は、遅滞なく事業用定期借地権設定登記
を抹消するものとする。
(契約費用等)
第16条 本契約の締結に係る公正証書作成費用及び登記費用その他一切
の費用は、乙が負担するものとする。
(強制執行認諾)
第17条 乙は、本契約に定める金銭債務を履行しないときは、直ちに強制
執行に服する旨陳述した。
(定めのない事項)
第18条 本契約の各条項の解釈又はその運用につき疑義が生じた場合、又
は本契約に定めのない事項については、借地借家法、民法その他の関係法
令及び慣行に従い、甲乙協議のうえ、誠意をもって解決するものとする。
(管轄裁判所)
第19条 本契約に関する紛争については、本件土地を管轄する裁判所を
もって管轄裁判所とする。
この契約の成立を証するため、本書2通を作成し、甲乙記名押印のうえ、
各自その1通を保有する。
平成
年
月
日
甲
熊本市中央区手取本町1番1号
熊本市
代表者 熊本市長
大 西 一 史
乙