防衛研究所職員による研究活動の不正行為について公表しました。

平成 28 年 10 月 19 日
防 衛 研 究 所
防衛研究所職員による研究活動の不正行為について
防衛研究所において発生した研究活動に係る不正行為について、下記のとお
り公表する。
記
1 本件の経緯
防衛研究所は、平成 27 年度防衛研究所特別研究成果報告書『諸外国におけ
る女性軍人の人事管理等』
(以下「27 年度特研」という。)において、平成 25
年度防衛研究所特別研究成果報告書『諸外国における女性軍人の今後の展望』
(以下「25 年度特研」という。)の他の研究者が執筆した箇所を適切な表示な
く使用した疑いがあるとの通報を受け、防衛研究所における研究活動に係る不
正行為の防止等に関する達(平成 26 年防衛研究所達第2号)に基づく調査委
員会を設置し、27 年度特研において、25 年度特研からの盗用が行われたか否
かについて調査した。
2 調査結果の概要等
(1)研究活動に係る不正行為に関与した職員の所属及び氏名
政策研究部 防衛事務官 岩田英子
(2)研究活動に係る不正行為の内容
当該事務官が執筆した 27 年度特研には、25 年度特研の他の研究者が執筆
した箇所(第一章、第三章、第六章及び結論)からの盗用が認められる。
なお、盗用箇所の数は、序論に 1 箇所・計 15 行、第 2 章に 9 箇所・計 205
行、第 3 章に 22 箇所・計 150 行(脚注含む)、結論に 6 箇所・計 82 行であ
り、合計 38 箇所・計 452 行(脚注含む)となった。
(3)調査委員会委員の所属及び氏名
防衛研究所
研究幹事
坂口賀朗
(委員長)
防衛研究所
防衛研究所
慶應義塾大学
お茶の水女子大学
慶應義塾大学
戦史研究センター長
主任研究官
教授
客員教授
教授
庄司潤一郎
門間理良
青木節子
西浦みどり
土屋大洋
(4)調査の方法及び手順
・関係規則の確認
・27 年度特研及び 25 年度特研の比較・精査
・当該事務官への聴取・弁明機会の付与
・当該事務官以外の関係者への聴取
・資料収集
3 その他
(1)27 年度特研に関する措置
調査の結果を踏まえ、防衛研究所は当該 27 年度特研について、削除の措
置を講じた。
(2)再発防止策
研究に従事する職員に対し、研究者倫理に関する意識啓発・教育を行う。
【問い合わせ先】
企画部 企画調整課
03-3260-3011(直通)