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2016 年 10 月 20 日
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CBREが賃貸大型物流施設の市場動向(2016年第3四半期)を発表
首都圏空室率、9.1%に上昇。エリア間格差が広がる
CBRE(日本本社:東京都千代田区丸の内)は本日、首都圏および近畿圏の2016年第3四半期の大
型マルチテナント型物流施設の市場動向を発表しました。
【注目動向】
 首都圏の新規供給は約 93,000 坪。3 四半期続いた 12 万坪以上の大量供給はひと段落。

新規需要は今期 8 万坪と引き続き強いものの、首都圏全体の空室率は 9.1%と前期から 0.2
ポイント上昇。今期の新規竣工物件が空室を残したことに加え、複数の新築物件で空室が長引
いていることも一因。

近畿圏の空室率は 6.9%に上昇も、新規需要は 46,000 坪と、四半期ベースで歴代 4 位の高水
準。内陸の新築物件が大型需要を吸引。
2016 年 Q3 の首都圏大型マルチテナント型物流施設(LMT)市場では、4 棟、計 93,000 坪の新規
供給がありました。前期まで 3 四半期続いた 12 万坪以上の大量供給はひと段落したものの、空室率
は 9.1%と前期から 0.2 ポイント上昇しました。4 棟のうち 2 棟が空室を大きく残して竣工したことに加
え、過去 1 年以内に竣工した既存物件の空室が長期化していることも、空室率上昇の要因です。た
だし、残る 2 棟のうち 1 棟は満床で、もう 1 棟は 1 フロアのみを残して高稼働で竣工しています。首都
圏の新規需要は今期も 8 万坪と、引き続き過去平均を大きく上回る高水準を維持しました。
*注:「 LMT 」 = Large Multi-Tenant Logistics Facilities
首都圏 4 エリアの空室率は、「東京ベイエリア」は 8.4%と前期から横ばい、「外環道エリア」は 5.7%に
低下しました。「国道 16 号エリア」も 7.1%と、4 エリアの中で供給が最も多いにも関わらず 2 期連続し
て低下し、エリア需要の底堅さを示す結果となりました。一方、圏央道エリアは 23.4%と前期からさら
に上昇し、エリア間の格差は広がりつつあります。
CBRE インダストリアル営業本部長の小林麿は、「圏央道エリアは空室率が高い状況が続きそう。
ただし、東北道久喜 IC、常磐道谷和原 IC 周辺では空室が少なく、圏央道エリア内でも稼働状況
に違いが見られる」とコメントしています。
近畿圏の LMT 市場では、新規供給は 2 棟、79,000 坪で、四半期ベースの過去最高を記録しました。
©2016 CBRE, Inc
CBRE News Release
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空室率は前期の 1.9%から 6.9%に大きく上昇したものの、新規需要は歴代 4 位の 46,000 坪と、予
想を上回る高水準となりました。
CBRE インダストリアル営業本部関西支社シニアディレクターの北村健次は、「茨木市で開発された近
畿圏最大級の物件が高稼働で竣工し、内陸部のポテンシャルが改めて示された。今後は近畿圏南
部から湾岸部にかけての新築・竣工間近の物件でも、テナント誘致活動が本格化するだろう」とコメ
ントしています。
中部圏・福岡圏では、建設中の大型物件でもリーシングが進んでいます。また、仙台・広島に続いて
札幌でも大型物流施設が着工し、地方都市にもマルチテナント型施設の供給が広がってきていま
す。
詳しいマーケットの動向・見通しや各都市のマーケットデータは10月31日発刊予定の「ジャパン ロジ
スティクス マーケットビュー Q3 2016」をご覧ください。
弊社ホームページ( http://www.cbre.co.jp/JP/research/Pages/MarketViews.aspx )からもご覧いただけます。
Chart1: 首都圏 大型マルチテナント型物流施設
新規供給
空室率(全体)
坪
160,000
新規需要
空室率(竣工1年以上)
‣ Forecast
140,000
12%
10%
120,000
8%
100,000
80,000
6%
60,000
4%
40,000
2%
20,000
0
Q1 2017
Q4 2016
Q3 2016
Q2 2016
Q1 2016
Q4 2015
Q3 2015
Q2 2015
Q1 2015
Q4 2014
0%
Source: CBRE, Q3 2016
©2016 CBRE, Inc
CBRE News Release
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Chart2: 近畿圏 大型マルチテナント型物流施設
新規供給
空室率(全体)
坪
新規需要
空室率(竣工1年以上)
90,000
‣ Forecast
80,000
70,000
16%
14%
12%
60,000
10%
50,000
8%
40,000
6%
30,000
Q1 2017
Q4 2016
Q3 2016
Q2 2016
Q1 2016
0%
Q4 2015
0
Q3 2015
2%
Q2 2015
10,000
Q1 2015
4%
Q4 2014
20,000
Source: CBRE, Q3 2016
■大型マルチテナント型物流施設 空室率・実質賃料指数
実質賃料指数 (円/坪)
空室率
Q3 2015 Q4 2015 Q1 2016 Q2 2016 Q3 2016 Q3 2015 Q4 2015 Q1 2016 Q2 2016 Q3 2016
首都圏
東京ベイエリア
全体
3.5%
6.9%
8.3%
8.9%
9.1%
竣工1年以上
2.1%
1.2%
1.7%
2.0%
2.7%
全体
8.4%
8.4%
8.4%
8.4%
8.4%
竣工1年以上
0.0%
0.0%
0.0%
0.1%
8.4%
外環道エリア
全体
0.0%
0.7%
0.6%
7.4%
5.7%
竣工1年以上
0.0%
0.7%
0.7%
1.1%
0.7%
国道16号エリア
全体
3.1%
8.6%
8.8%
7.8%
7.1%
竣工1年以上
0.9%
0.8%
1.5%
2.4%
3.3%
全体
7.4%
10.3%
18.3%
19.7%
23.4%
竣工1年以上
7.8%
1.8%
3.0%
3.0%
2.1%
圏央道エリア
空室率
6,230
6,250
6,250
6,260
6,280
4,580
4,590
4,670
4,690
4,670
4,050
4,040
3,990
3,960
3,960
3,230
3,250
3,260
3,280
3,230
実質賃料指数 (円/坪)
Q3 2015 Q4 2015 Q1 2016 Q2 2016 Q3 2016 Q3 2015 Q4 2015 Q1 2016 Q2 2016 Q3 2016
近畿圏
全体
4.5%
3.5%
3.4%
1.9%
6.9%
竣工1年以上
1.9%
1.0%
1.9%
1.2%
1.2%
©2016 CBRE, Inc
3,840
3,840
3,830
3,820
3,820
CBRE News Release
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調査概要
調査対象
全国16都道府県に所在する、主な用途が倉庫である一般募集された施設
対象地域:
大型マルチテナント型
物流施設 (LMT)
対象施設:
空室率:
首都圏LMTエリア別
対象:
首都圏:東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県を中心とする地域(106棟)
近畿圏:大阪府、兵庫県、京都府を中心とする地域(22棟)
延床面積10,000坪以上
原則として、開発当時において複数テナント利用を前提として企画・設計された施設
(1)3月末 (2)6月末 (3)9月末 (4)12月末 時点集計
空室は集計時点で即入居可能であるものを対象(新築施設は竣工済みのものが対象)
2003年以降に竣工した大型マルチテナント型物流施設
国道16号エリアの2014年Q4時点の値を4,000円/坪として各エリアの賃料を指数化
空室率・実質賃料指数 実質賃料指数: 新規契約する場合、調査時点で成約すると想定される賃料(共益費含む)
契約期間、フリーレント期間を考慮した実質的な月額賃料
CBRE について
CBRE グループ(NYSE:CBG)は、「フォーチュン 500」や「S&P 500」にランクされ、ロサンゼルスを本拠とする世界最大
の事業用不動産サービスおよび投資顧問会社です(2015 年の売上ベース)。全世界で 70,000 人を超える従業員、
400 カ所以上の拠点(系列会社および提携先は除く)を有し、不動産オーナー、投資家、オキュパイアーに対し、幅
広いサービスを提供しています。不動産売買・賃貸借の戦略的アドバイスおよび取引業務、コーポレートサービス、プ
ロパティマネジメント、ファシリティマネジメント、プロジェクトマネジメント、事業用不動産ローン、不動産鑑定評価、不
動産開発サービス、不動産投資マネジメント、リサーチ・コンサルティングを主要業務としています。詳細につきまして
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