N E W S R E L E A S E 〒100-0005 東京都千代田区丸の内 2-1-1 明治安田生命ビル 18F T 03 5288 9288 www.cbre.co.jp Twitter: @cbrejapan 2016 年 10 月 20 日 お問い合わせ先: CBRE コーポレートコミュニケーション 03-5288-9283 CBREが賃貸大型物流施設の市場動向(2016年第3四半期)を発表 首都圏空室率、9.1%に上昇。エリア間格差が広がる CBRE(日本本社:東京都千代田区丸の内)は本日、首都圏および近畿圏の2016年第3四半期の大 型マルチテナント型物流施設の市場動向を発表しました。 【注目動向】 首都圏の新規供給は約 93,000 坪。3 四半期続いた 12 万坪以上の大量供給はひと段落。 新規需要は今期 8 万坪と引き続き強いものの、首都圏全体の空室率は 9.1%と前期から 0.2 ポイント上昇。今期の新規竣工物件が空室を残したことに加え、複数の新築物件で空室が長引 いていることも一因。 近畿圏の空室率は 6.9%に上昇も、新規需要は 46,000 坪と、四半期ベースで歴代 4 位の高水 準。内陸の新築物件が大型需要を吸引。 2016 年 Q3 の首都圏大型マルチテナント型物流施設(LMT)市場では、4 棟、計 93,000 坪の新規 供給がありました。前期まで 3 四半期続いた 12 万坪以上の大量供給はひと段落したものの、空室率 は 9.1%と前期から 0.2 ポイント上昇しました。4 棟のうち 2 棟が空室を大きく残して竣工したことに加 え、過去 1 年以内に竣工した既存物件の空室が長期化していることも、空室率上昇の要因です。た だし、残る 2 棟のうち 1 棟は満床で、もう 1 棟は 1 フロアのみを残して高稼働で竣工しています。首都 圏の新規需要は今期も 8 万坪と、引き続き過去平均を大きく上回る高水準を維持しました。 *注:「 LMT 」 = Large Multi-Tenant Logistics Facilities 首都圏 4 エリアの空室率は、「東京ベイエリア」は 8.4%と前期から横ばい、「外環道エリア」は 5.7%に 低下しました。「国道 16 号エリア」も 7.1%と、4 エリアの中で供給が最も多いにも関わらず 2 期連続し て低下し、エリア需要の底堅さを示す結果となりました。一方、圏央道エリアは 23.4%と前期からさら に上昇し、エリア間の格差は広がりつつあります。 CBRE インダストリアル営業本部長の小林麿は、「圏央道エリアは空室率が高い状況が続きそう。 ただし、東北道久喜 IC、常磐道谷和原 IC 周辺では空室が少なく、圏央道エリア内でも稼働状況 に違いが見られる」とコメントしています。 近畿圏の LMT 市場では、新規供給は 2 棟、79,000 坪で、四半期ベースの過去最高を記録しました。 ©2016 CBRE, Inc CBRE News Release Page 2 空室率は前期の 1.9%から 6.9%に大きく上昇したものの、新規需要は歴代 4 位の 46,000 坪と、予 想を上回る高水準となりました。 CBRE インダストリアル営業本部関西支社シニアディレクターの北村健次は、「茨木市で開発された近 畿圏最大級の物件が高稼働で竣工し、内陸部のポテンシャルが改めて示された。今後は近畿圏南 部から湾岸部にかけての新築・竣工間近の物件でも、テナント誘致活動が本格化するだろう」とコメ ントしています。 中部圏・福岡圏では、建設中の大型物件でもリーシングが進んでいます。また、仙台・広島に続いて 札幌でも大型物流施設が着工し、地方都市にもマルチテナント型施設の供給が広がってきていま す。 詳しいマーケットの動向・見通しや各都市のマーケットデータは10月31日発刊予定の「ジャパン ロジ スティクス マーケットビュー Q3 2016」をご覧ください。 弊社ホームページ( http://www.cbre.co.jp/JP/research/Pages/MarketViews.aspx )からもご覧いただけます。 Chart1: 首都圏 大型マルチテナント型物流施設 新規供給 空室率(全体) 坪 160,000 新規需要 空室率(竣工1年以上) ‣ Forecast 140,000 12% 10% 120,000 8% 100,000 80,000 6% 60,000 4% 40,000 2% 20,000 0 Q1 2017 Q4 2016 Q3 2016 Q2 2016 Q1 2016 Q4 2015 Q3 2015 Q2 2015 Q1 2015 Q4 2014 0% Source: CBRE, Q3 2016 ©2016 CBRE, Inc CBRE News Release Page 3 Chart2: 近畿圏 大型マルチテナント型物流施設 新規供給 空室率(全体) 坪 新規需要 空室率(竣工1年以上) 90,000 ‣ Forecast 80,000 70,000 16% 14% 12% 60,000 10% 50,000 8% 40,000 6% 30,000 Q1 2017 Q4 2016 Q3 2016 Q2 2016 Q1 2016 0% Q4 2015 0 Q3 2015 2% Q2 2015 10,000 Q1 2015 4% Q4 2014 20,000 Source: CBRE, Q3 2016 ■大型マルチテナント型物流施設 空室率・実質賃料指数 実質賃料指数 (円/坪) 空室率 Q3 2015 Q4 2015 Q1 2016 Q2 2016 Q3 2016 Q3 2015 Q4 2015 Q1 2016 Q2 2016 Q3 2016 首都圏 東京ベイエリア 全体 3.5% 6.9% 8.3% 8.9% 9.1% 竣工1年以上 2.1% 1.2% 1.7% 2.0% 2.7% 全体 8.4% 8.4% 8.4% 8.4% 8.4% 竣工1年以上 0.0% 0.0% 0.0% 0.1% 8.4% 外環道エリア 全体 0.0% 0.7% 0.6% 7.4% 5.7% 竣工1年以上 0.0% 0.7% 0.7% 1.1% 0.7% 国道16号エリア 全体 3.1% 8.6% 8.8% 7.8% 7.1% 竣工1年以上 0.9% 0.8% 1.5% 2.4% 3.3% 全体 7.4% 10.3% 18.3% 19.7% 23.4% 竣工1年以上 7.8% 1.8% 3.0% 3.0% 2.1% 圏央道エリア 空室率 6,230 6,250 6,250 6,260 6,280 4,580 4,590 4,670 4,690 4,670 4,050 4,040 3,990 3,960 3,960 3,230 3,250 3,260 3,280 3,230 実質賃料指数 (円/坪) Q3 2015 Q4 2015 Q1 2016 Q2 2016 Q3 2016 Q3 2015 Q4 2015 Q1 2016 Q2 2016 Q3 2016 近畿圏 全体 4.5% 3.5% 3.4% 1.9% 6.9% 竣工1年以上 1.9% 1.0% 1.9% 1.2% 1.2% ©2016 CBRE, Inc 3,840 3,840 3,830 3,820 3,820 CBRE News Release Page 4 調査概要 調査対象 全国16都道府県に所在する、主な用途が倉庫である一般募集された施設 対象地域: 大型マルチテナント型 物流施設 (LMT) 対象施設: 空室率: 首都圏LMTエリア別 対象: 首都圏:東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県を中心とする地域(106棟) 近畿圏:大阪府、兵庫県、京都府を中心とする地域(22棟) 延床面積10,000坪以上 原則として、開発当時において複数テナント利用を前提として企画・設計された施設 (1)3月末 (2)6月末 (3)9月末 (4)12月末 時点集計 空室は集計時点で即入居可能であるものを対象(新築施設は竣工済みのものが対象) 2003年以降に竣工した大型マルチテナント型物流施設 国道16号エリアの2014年Q4時点の値を4,000円/坪として各エリアの賃料を指数化 空室率・実質賃料指数 実質賃料指数: 新規契約する場合、調査時点で成約すると想定される賃料(共益費含む) 契約期間、フリーレント期間を考慮した実質的な月額賃料 CBRE について CBRE グループ(NYSE:CBG)は、「フォーチュン 500」や「S&P 500」にランクされ、ロサンゼルスを本拠とする世界最大 の事業用不動産サービスおよび投資顧問会社です(2015 年の売上ベース)。全世界で 70,000 人を超える従業員、 400 カ所以上の拠点(系列会社および提携先は除く)を有し、不動産オーナー、投資家、オキュパイアーに対し、幅 広いサービスを提供しています。不動産売買・賃貸借の戦略的アドバイスおよび取引業務、コーポレートサービス、プ ロパティマネジメント、ファシリティマネジメント、プロジェクトマネジメント、事業用不動産ローン、不動産鑑定評価、不 動産開発サービス、不動産投資マネジメント、リサーチ・コンサルティングを主要業務としています。詳細につきまして は日本国内ホームページおよび公式 Twitter アカウント:@cbrejapan をご参照ください。 *免責事項: 本文書は貴社の責任と判断で利用いただくものであり、弊社は、貴社又は第三者が本文書に基づい て行われた検討、判断、意思決定及びその結果について法律構成・請求原因の如何を問わず一切の責任を負わ ないものとします。 ©2016 CBRE, Inc
© Copyright 2024 ExpyDoc