資 料 1 平成 28 年度(第 65 回)神奈川スポーツ賞 受賞者一覧 <スポーツ賞> (敬称略、種目別) No. 1 種 陸 目 上 個人名又は団体名 えじま まさ き 江島 雅紀 年齢 功 績 17 平成 28 年度全国高等学校総合体育大 会男子棒高跳優勝(日本高校新記録) 第 71 回国民体育大会少年男子A棒高 跳優勝(日本高校新記録) - 第 69 回全日本体操団体選手権大会 女子団体総合優勝(2連覇) にっぽん たいいく だいがく たいそう き ょ う ぎ ぶ 2 体 操 日本 体育 大学 体操 競技部 じょし 女子 3 4 いち の わたり ライフル射撃 一ノ 渡 スキー きむら さくら 桜 よしひで 木村 嘉秀 平成 27 年度全日本ライフル射撃競技 選手権大会優勝 (ファイナル日本新記録) 2016INAS アルペンスキー世界選手権 大会 回転3位、大回転2位、スーパー大回 転2位 20 18 <スポーツ賞・オリンピック賞> (敬称略、種目別) No. 1 2 種 目 個人名又は団体名 年齢 功 績 白井 健三 20 団体総合優勝 種目別跳馬3位 種目別ゆか4位 水泳/シンク おまた か の ロナイズドス 小俣 夏乃 イミング 20 チーム3位 23 男子 60kg 級3位 25 男子 100kg 級3位 体 操 3 柔 道 4 柔 道 しらい たかとう 髙藤 は が けんぞう なおひさ 直寿 りゅうのすけ 羽賀 龍之介 <スポーツ賞・パラリンピック賞> (敬称略、種目別) No. 種 目 1 陸 上 2 個人名又は団体名 たがわ とも き 年齢 功 績 多川 知希 30 4×100mリレー3位 ウィルチェア やまぐち たかひさ ーラグビー 山口 貴久 34 3位 ※年齢は平成 28 年 11 月 3 日現在 神奈川スポーツ賞 ●陸上競技● えじま まさき 江島 雅紀(17 歳) 平成 28 年度全国高等学校総合体育大会陸上競技男子棒高跳と第 71 回国民体育大会 陸上競技少年男子A棒高跳の2大会を制した。いずれも自身の持つ日本高校記録を更 新しての優勝であった。 脚光を浴びたのは高校2年生の時、世界の 16.17 歳のトップ選手が集う第9回世界 ユース陸上競技選手権大会(コロンビア)において、5m00cm で6位入賞を果たし、 次代を担う選手となった。 高校3年生となった今年度は、5月に行われたセイコーゴールデングランプリ陸上 2016 川崎において、日本のみならず各国の代表選手と堂々と渡り合い、5m42cm の日 本高校新記録を樹立し5位入賞を果たした。また、7月に行われたU20 世界陸上競技 選手権大会(ポーランド)では5m35cm で6位入賞した。海外遠征が続く中、勢いそ のままに、高校生活最後の全国高等学校総合体育大会陸上競技大会では、自身の持つ 日本高校記録を更新(5m43cm)し、圧倒的な力で優勝した。さらに、10 月に行われ た国民体育大会では、その記録を3cm 上回る、5m46cm の大記録で高校2冠を獲得し た。 日本高校陸上競技界を牽引してきた若きホープの目は、既に世界の舞台を見据えて いる。4年後の東京 2020 オリンピック競技大会での活躍が期待される。 県立荏田高等学校3年生 [横浜市] 神奈川スポーツ賞 ●体操競技● にっぽんたいいくだいがくたいそうきょうぎぶじょし 日本体育大学体操競技部女子 第 69 回全日本体操団体選手権大会女子団体総合において、第 68 回に続く2年連続 優勝を果たした。2大会とも予選から1位を保持し、優勝を果たした。 リオデジャネイロオリンピックに出場した村上選手を含め、数々のタイトルを獲得 してきた選手達が集まった常勝チームである。 2016 年全日本学生体操競技選手権大会では、団体種目別選手権の部で、跳馬・平均 台・段違い平行棒・ゆかのすべての種目で1位となり、団体総合での完全優勝を果た した。 日本体育大学体操競技部は、日本の体操競技が初参加した第 10 回オリンピック大 会以来、数多くの代表選手を輩出している、歴史と伝統のある部である。現在は、健 志台キャンパス「体操競技館」を練習拠点とし、男子とともに活動している。 国内での活躍はもとより、今後も同大学の在学選手や出身選手が日本代表として、 オリンピックや世界選手権大会など国外で活躍することが大いに期待される。 〔横浜市青葉区〕 神奈川スポーツ賞 ●ライフル射撃● いちのわたり 一ノ渡 さくら 桜(20 歳) 平成 27 年度全日本ライフル射撃競技選手権大会 10mARS40W※のファイナルにおい て、日本新記録を樹立し見事優勝を果たした。 高校から競技を始め、ライフル射撃のかっこよさと楽しさからどんどんのめり込み、 着実に実力をつけてきた。 高校2年生では第 33 回全国高等学校ライフル射撃競技選抜大会で優勝を果たし、 高校3年生では第 52 回全国高等学校ライフル射撃競技選手権大会において、本射で 大会新記録、ファイナルで高校新記録及び日本新記録をマークし優勝を飾った。 法政大学に進学後もさらに競技力を高め、平成 28 年度第 32 回全日本クラブ対抗選 手権大会では2年連続優勝。第 71 回国民体育大会成年女子では見事逆転優勝を飾る など、常に日本のトップで戦っている。 現在、日本ライフル射撃協会のNT(ナショナルチーム)Bカテゴリー指定選手とな っており、今後は、国内のみならず世界でも活躍が期待され、4年後の東京 2020 オ リンピック競技大会に向けて目が離せない存在である。 ※ 50 分間の中で 10m離れた場所にある標的に向けて 40 発撃ち、点数を競う競技 種目。 法政大学2年生 〔横浜市〕 神奈川スポーツ賞 ●スキー● きむら よしひで 木村 嘉秀(18 歳) 平成 28 年3月、ポーランドのザコパネで開催された、知的障害者スキー世界最高 の大会である 2016INAS アルペンスキー世界選手権大会において、大回転、スーパー 大回転の2種目で銀、回転で銅の全種目でメダルを獲得した。続く、2016 ジャパンパ ラアルペンスキー大会では、雪不足のため回転のみを2レース行うという変則的な実 施であったが、トラブルにも動じず2レースとも優勝を果たす。 幼少の頃よりアルペンスキーに親しみ、中学3年生までは健常者の競技大会に出場 していた。また、平成 23 年からは、日本知的障害者アルペンスキー選手権大会に出 場。初出場で回転、大回転において2位を獲得し、華々しいデビューを飾った。その 後、平成 25 年大会では回転で優勝し、以降4連覇を達成している。大回転では平成 26 年に優勝した。 前回のスウェーデンのロブショで行われた 2015INAS アルペンスキー世界選手権大 会においても、回転、スーパー大回転で銀メダルを獲得、大回転で4位入賞しており、 安定した成績を残している。まだ 18 歳と若く、今後のさらなる飛躍が期待されるジ ャパン ID(知的障害)アルペンスキーチームの若きエースである。 〔横浜市〕 神奈川スポーツ賞・オリンピック賞 ●体操競技● しらい 白井 けんぞう 健三(20 歳) リオデジャネイロオリンピック体操競技において、男子団体総合で金メダル、種目 別跳馬で銅メダルを獲得し、種目別ゆかでは4位入賞を果たした。 体操一家の中で育ち、3歳から体操と向き合ってきた。横浜市立寺尾中学校卒業後、 神奈川県立岸根高等学校に進学。 中学3年生で初めて出場した全日本種目別ゆかでは、大技を見事成功させ、注目を 浴びる存在となった。 平成 25 年には日本体操史上最年少で世界選手権大会に出場し、種目別ゆかで世界 王者になる。さらに実力をつけ、平成 27 年の世界選手権大会では団体とゆかで金メ ダルを獲得した。 今回のオリンピックは、団体総合は予選4位からのスタートだったが、最終種目の ゆかでは圧巻の演技で、金メダルの獲得に大きく貢献した。続く種目別ゆかでは惜し くもメダルは逃すも、跳馬では大技を大舞台で成功させ、銅メダルに輝いた。 「シライ」と命名される技が次々に発表されており、技の進化は止まることがない。 4年後の東京 2020 オリンピック競技大会でも、中心選手として更なる活躍が期待さ れる。 日本体育大学2年生 〔横浜市〕 神奈川スポーツ賞・オリンピック賞 ●水泳/シンクロナイズドスイミング● おまた 小俣 かの 夏乃(20 歳) リオデジャネイロオリンピックシンクロナイズドスイミング・チームで銅メダルを 獲得した。 茅ヶ崎市立中島中学校在学時に、全国JOCジュニアオリンピックカップにおいて ソロで2年生・3年生と2連覇を飾った。神奈川県立麻生高等学校進学後も1年生な がら、世界ジュニア選手権大会・チームで準優勝を果たした。3年生の世界ジュニア 選手権大会では、フリーコンビネーションで優勝、デュエットとチームで準優勝を果 たした。 平成 27 年、初出場となる世界水泳選手権では、チームテクニカルルーティン、チ ームフリールーティン、フリーコンビネーションの3種目で銅メダルに貢献した。 今回のオリンピックフリールーティンのテーマは、繁栄の幕開けとの思いを込めた 「天照大神」。和太鼓のリズムに乗り、高さのあるリフトを次々に成功させた。日々 の猛特訓に耐え、その成果を見事大舞台で発揮し、日本は3大会ぶりの表彰台へあが った。 チーム最年少で初めて参加した今回のオリンピック。4年後の東京オリンピックで は、さらに進化した姿での活躍が期待できるだろう。 国士舘大学2年生/アクラブ調布 〔茅ヶ崎市〕 神奈川スポーツ賞・オリンピック賞 ●柔道● たかとう 髙藤 なおひさ 直寿(23 歳) リオデジャネイロオリンピック柔道競技において、男子 60kg 級で銅メダルを獲得 した。 家族の影響を受け小学1年生から柔道を始めた。私立東海大学付属相模中学校に入 学し、全国中学校柔道大会男子 60kg 級で優勝。高校では全国高等学校総合体育大会 男子 60kg 級で2連覇を果たした。高校3年生の全日本ジュニア体重別選手権大会で は、大学生も出場する中、見事優勝するなど、早くから将来を嘱望される存在であっ た。 東海大学進学後もさらに力をつけ、2013 年のワールドマスターズ大会、リオデジャ ネイロ世界選手権大会、グランドスラム東京の3つで優勝を飾った。2014 年のチェリ ャビンスク世界選手権大会でも3位となり、着実に国際大会で結果を積み、世界で注 目を浴びてきた。 今回初出場のオリンピックでは、準々決勝で負けてしまったものの、気持ちを切り 替え、見事に銅メダルを獲得した。 「応援してくれた皆さまの気持ちで銅メダルが取れた。東京では必ず金メダルを取 りたい。」4年後の東京 2020 オリンピック競技大会も目が離せない。 〔秦野市〕 神奈川スポーツ賞・オリンピック賞 ●柔道● はが 羽賀 りゅうのすけ 龍之介(25 歳) リオデジャネイロオリンピック柔道競技において、男子 100kg 級で銅メダルを獲得 した。 横浜市立六角橋中学校卒業後、柔道の名門である私立東海大学付属相模高等学校、 東海大学へと進学した。 高校1年生の時に、金鷲旗高校柔道大会で史上初の 20 人抜きを達成。金鷲旗高校 柔道大会、全国高等学校体育大会、全国高等学校柔道選手権大会の高校3大タイトル の団体戦を2年連続独占する偉業に、大きく貢献した。 大学進学後も1年生ながらに全日本ジュニアを優勝し、世界ジュニアでも次々に一 本勝ちを決め、世界ジュニア王者へと上り詰めた。 平成 27 年には、グランプリ・デュッセルドルフ大会、アスタナ世界柔道選手権大 会、グランドスラム東京の3つの国際大会で優勝を飾った。 朝飛道場(横浜市神奈川区)で稽古を積み、小学5年生の頃には、既にオリンピッ クを意識していた。 今回初出場となるオリンピックでは、痛めていた怪我も回復し、3位決定戦では見 事一本勝ちで銅メダルに輝いた。東京オリンピックでは、「金メダル」と気持ちは4 年後に向いており、活躍が期待される。 〔秦野市〕 神奈川スポーツ賞・パラリンピック賞 ●陸上競技● たがわ とも き 多川 知希(30 歳) リオ 2016 パラリンピック競技大会、陸上の4×100mリレーの日本代表選手として 出場し、銅メダルを獲得した。 子どものころからスポーツが好きで、中学、高校では陸上競技部に所属し、投てき 種目を専門としていた。大学進学後は陸上競技を続ける予定はなかったものの、大学 1年時に親の薦めで障害者アスリートの競技会に出場。そこでの活躍をきっかけに短 距離に転向し、本格的にパラリンピックを目指すことを決意。 大学院在学中に初めて出場した北京 2008 パラリンピック競技大会では 100m、200 mで予選落ち、4×100mリレーで失格という悔しい結果に終わったが、それをバネ にして競技力の向上に励んだ。就職後は思うように練習の時間がとれず、足の故障も 重なり、一時はあきらめかけたものの、今まで以上に質を重視した練習法に転換した ことが功を奏し、平成 24 年のジャパンパラ陸上競技大会で 200mの日本新記録を樹立 する。ロンドン 2012 パラリンピック競技大会では 100m決勝でメダルまであと一歩で あったが、初めて5位入賞を果たし、4×100mリレーでは日本新記録を樹立し4位 に入った。平成 26 年のアジアパラ競技大会では 100m、200mともに銅メダル、4× 100mリレーでは金メダルを獲得。そして、迎えたリオ 2016 パラリンピック競技大会 では、パラリンピック3度目の挑戦で悲願のメダルを獲得した。 幾多の困難を乗り越え、夢を追い続けてきた多川選手だからこそ、成し得た偉業で ある。 〔東京都〕 神奈川スポーツ賞・パラリンピック賞 ●ウィルチェアーラグビー● やまぐち たかひさ 山口 貴久(34 歳) リオ 2016 パラリンピック競技大会、ウィルチェアーラグビーの日本代表選手とし て出場し、日本ウィルチェアーラグビー史上初の銅メダルを獲得した。 小・中学校と9年間はサッカー一筋、高校ではバンド活動に明け暮れた。19 歳の時 に交通事故により車椅子生活となる。初めはスポーツをする気はなかったものの、負 けず嫌いの性格から「何かやってやろう」と思い、車椅子陸上競技を始める。短距離、 ハーフマラソンと活躍し、一時は強化指定選手にも選ばれたが、やがて限界を感じ、 26 歳で車椅子ツインバスケットボールに転向。その時のチームメイトにウィルチェア ーラグビーを紹介されたことが競技を始めるきっかけとなった。2つの競技を並行し て取り組んでいたところ、「ウィルチェアーラグビーで日本代表を目指さないか」と いうチームメイトの言葉で一念発起。座右の銘である「不撓不屈」の精神で努力を重 ね、平成 25 年、31 歳で第 7 回 IWRF アジア・オセアニア選手権の日本代表に初選出さ れ銀メダルを獲得し、2014 年 世 界 選 手 権 の 日 本 代 表 に も 選 出 さ れ た 。昨 年 1 0 月 に 開 催 さ れ た 第8回 IWRF アジア・オセアニア選手権で 金 メ ダ ル を 獲 得 し 、 リ オ 2016 パ ラ リ ン ピ ッ ク 競 技 大 会 の 出 場 権 を 獲 得 。 同 大 会 で の 銅 メ ダ ルを獲得は、日本ウィルチェアーラグビー史上初の快挙であり、多く の感動を呼んだ。 〔川崎市〕
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