一本道

芸
苑
昭
和
一
五
年
十
二
月
二
十
五
日
発
行
北
野
夜
間
中
学
学
友
会
(
一
九
四
〇
年
)
明
日
は
誰
が
歩
く
で
し
ょ
う
。
久
遠
の
幸
を
得
る
で
し
ょ
う
、
一
本
道
を
行
く
者
は
、
十
万
億
土
に
続
く
で
し
ょ
う
、
一
小
本
さ
道
い
は
事
延
だ
々
、
と 六 大
。
き
い
事
だ
、
と
つ
ぶ
や
き
ま
し
た
。
お
月
様
が
見
て
笑
っ
て
い
ま
す
。
そ
の
跡
に
は
勿
忘
の
花
が
咲
き
ま
し
た
。
蟻
は
路
上
で
斃
に
ま
し
た
、
あ
一 総
れ
本 て
か
道 を
ら
は 忘
何
ま れ
回
だ 進
木 五 遠 み
の
い ま
葉
。 す
が
。
散
っ
た
で
し
ょ
う
。
彼
は
高
く
叫
び
つ
ゝ
、
今
朝
も
綺
麗
な
虹
が
出
た
、
一
仰
本
げ
道
ば
の
月
森
が
の
ゆ
上 四 が
。
ん
で
見
え
る
。
草
露
飲
ん
で
泣
き
な
が
ら
、
故
郷
の
歌
に
よ
く
似
て
い
ま
す
。
誰
が
撞
く
の
か
釣
鐘
草
、
一
壺 泉 五 虹
本
の の 色 の
道
中 金 の 下
に
に 魚 花 に
夜
は と が は
が
妹 お 咲 御
訊 三 の 話 き 殿
ね
、 し 香 が
ま
好 て い 在
し
き る 、 っ
た
な 。 小 て
。
蜂
鳥 、
蜜
が
あ
ピ
る
ア
事
ノ
を
を
。
弾
き
な
が
ら
、
彼
一 け 空 蟻
は
本 れ 腹 が
強
道 ど と 一
く
の 、 疲 匹
信
向 お 労 歩
じ
う 眼 に い
て 二 に 々 跛 て
い
は は を い
ま
綺 理 引 ま
す
麗 想 い す
。
な に て 、
虹 燃 歩
が え い
光 て て
っ 元 ま
て 気 す
い で 、
ま す
す 。
。
果
て
な
き
一
本
道 一
が
在
り
ま
し
た
。
一
本
道
一
ノ
一
佐
々
木
眞
養