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九州大学の“今”がよくわかるミニ講義 講師等一覧
司会・進行
時間:13:30~16:00
佐々木 理恵
会場:大会議室
NHK福岡放送局キャスター
「おはよう福岡」など担当
時間
講師写真
さん
講師氏名(所属・職名)
講義タイトル、キーワード等
講義概要
開会(13:30~13:33)
浜瀬 健司(薬学研究院・教授)
13:33~
13:53
(20分)
キラルアミノ酸を切り口とする産学官連携研究(資生堂「綺麗のススメ」等)
ヒトには存在しないと言われてきたアミノ酸があります。右手と左手のよ
うに形が似ていて分析出来なかったことが原因です。九州大学薬学部では資
生堂との産学連携研究でこのようなアミノ酸を正確に測定する装置を開発し
体の中から次々と発見しました。食品・医療から宇宙まで、この技術が革新
を起こす未来を紹介します。
南野 森(法学研究院・教授)
13:56~
14:16
(20分)
もしも国民的アイドルが、日本国憲法を本気で学んだら…。
近年、「憲法」への関心が高まっています。しかし改めて「憲法とは何
か」と聞かれると、答えるのは難しくないでしょうか。そこで今回は、かつ
て私が『憲法主義』という本を作るために当時高校3年生でAKB48のメ
ンバーであった内山奈月さんに講義したときのように、憲法とは何かをわか
りやすくお話ししたいと思います。
立花 宏文(農学研究院・教授)
食品成分を感知するしくみを知り、活かす(機能性表示食品(「べにふうき茶」等))
14:19~
14:39
(20分)
健全な食生活による健康寿命の延伸といった期待に応えるべく、機能性表
示食品や特定保健用食品(トクホ)といった「機能性食品」の開発が盛んに
行われています。こうした機能性食品の保健作用にはポリフェノールなどの
食品成分の働きが活かされています。講義では食品成分を生体が感知する仕
組みについて紹介します。
休憩(14:39~14:49)
浜本 貴一(総合理工学研究院・教授)
光の性質の一つ“モード”とは?-100倍以上の情報通信量実現を目指した新技術“光モードスイッチ”-
14:49~
15:09
(20分)
スマートフォンの普及などから、昨今のインターネットの情報通信量は急激に伸びており、近い将来、光ファイバで送信
できる通信容量の理論限界に達しようとしています。いっそうの通信容量増大のためには、今までにない新しい光の情報資
源であるモードの利用が期待されています。人間が服の形・デザインの違いを識別できるように、光でもモードが異なって
いれば、異なる光信号として区別することが理論上可能です。このことを利用すると、同一光ファイバ上にモードの異なる
光信号を多重伝送させることができ、通信容量を増やすことができます。しかし今までは、光のモードを自由に交換するこ
とのできるデバイスがなく、モード多重伝送技術実用化のネックとなっていました。九州大学は、光のモードを人工的に自
由に変化させる技術に取り込み、世界で初めて光モードスイッチを実現しました。将来は光ファイバ上の情報通信量を現在
の100倍以上に増やせることが期待できます。このことによって、例えば8Kテレビのような将来の膨大な情報通信実現へ寄
与するものと期待しています。
エレン・ヴァン=フーテム(人文科学研究院・准教授)
古代史の謎を紐解くマルチリンガル女性研究者。幻の都「長岡京」の謎に迫る…!
15:12~
15:32
(20分)
自己紹介と経歴、そして研究内容についてお話しします。私の研究の専門
分野である日本古代史と思想史、中でも七世紀と八世紀の都市計画を、木簡
の研究やその他の史料から読み取れるものと、発掘調査による考古学的見地
の二つの視点から考察します。その他、宮都の敷地選定と風水の関係性につ
いても言及します。
田原 祐助(システム情報科学研究院・助教)
15:35~
15:55
(20分)
世界初・九大発の味覚センサ
味覚センサは、九州大学の都甲教授が開発した世界初・九大発の、人が感
じる味を計測する装置です。現在、国内外で400台以上利活用されています。
味覚センサは、飲料・医薬品の味を客観的に表現することができ、メーカー
の新商品の開発やマーケティングに使われています。本講義では、味覚セン
サの原理や実用例を紹介します。
閉会(15:55~16:00)