編集後記 女性で史上初の五輪4連覇を達成した レスリング伊調馨選手への国民栄誉賞授 方に分かりやすく解説していただいた。 的観点からQOLやQOV︵視覚の質︶ 要因、多段階進展を阻止する手段を示さ ことが可能となっている。 減弱時には増量して再寛解導入を試みる クローン病はBIOにより粘膜治癒が 可能となった。BIO維持療法中の効果 を考える必要があるそうだ。 れ、次世代の自己免疫疾患診療を実現さ 山本先生は、関節リウマチ︵RA︶の 病態形成仮説、各ステップにおける重要 せるべく研究を推進する必要があると述 妊婦・授乳婦にBIOを投与する際は 胎盤・乳汁移行を考慮する必要がある。 胎盤移行性の高いBIOを妊娠中も継続 べられている。 した場合には、生後約半年間の生ワクチ 与が検討されている。残り5秒での劇的 各論では、RA領域、乾癬領域、ぶど う膜炎領域、炎症性腸疾患領域、生物学 BIOの自己注射では技術指導の他、 心理面の支援も重要で、これらの支援が 逆転Vに多くの方が感動と勇気をもらっ 痛みの軽減やアドヒアランス向上をもた ン接種は避けるべきとされている。 RAではメトトレキサートで治療目標 を達成できない場合、早期からのBIO らすそうだ。 的製剤︵BIO︶の安全性・自己注射な 併用が重要な選択肢になると言われてい どに関する最新情報が解説されている。 女性の活躍は一億総活躍社会の実現に 欠かせない。仕事と育児が両立できる環 る。RA早期治療は関節破壊を抑制する たことだろう。リオ五輪では女性の活躍 境整備、女性リーダーの人材育成などの だけでなく、労働生産性にも好影響を及 が印象的であった。 取り組みが進められている。医療面では ぼす可能性がある。 七〇三〇 印 刷 所 株 式 会 社 ひ で じ ま 電話五二二八 クリニシアン 第六三巻 六五二号 発 行 日 二 〇 一 六 年 十 月 一 日 発 行 人 宮 島 正 行 発 行 所 エ ー ザ イ 株 式 会 社 東京都文京区小石川 小誌がお役に立てば幸いである。 自己免疫疾患などの女性に多く、労働生 合併するため、他科と連携しながら長期 非感染性ぶどう膜炎は再発する可能性 のある慢性病であり、多くは全身疾患を の選択順位は高くなるとされる。 関節症性乾癬に対しては、進行性の関 節破壊を抑制することが重要で、BIO 産性を低下させる疾患の対策も重要と思 われる。これらの疾患の診断・治療の向 上は女性の活躍を後押しするだろう。 さて、今号の特集は﹁次世代の自己免 疫疾患診療に向けて﹂ 。東京大学医学部 アレルギー・リウマチ内科 教授 山本 一彦先生のご監修により、ご専門の先生 −
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