北陸地方整備局入札監視委員会第一部会第2回定例会議を開催しました

北陸地方整備局入札監視委員会事務局
資
料
配
付
配布日時
平成28年10月11日
配布をもって解禁
北陸地方整備局入札監視委員会第一部会第2回定例会議を開催しました
― 審議概要を公表します ―
(※1)
(※2)
平成28年度北陸地方整備局入札監視委員会第一部会の第2回定例会議を平成28年9月27日に
北陸地方整備局で開催しました。
入札契約の運用状況の報告・審議のほか、平成28年度第1四半期発注工事等の中から委員会が
抽出した11件の事案に関し、競争参加資格の設定や競争入札に係る指名の理由・経緯等について
審議を行いました。
※1 入札及び契約の過程、契約内容の透明性を確保するため、平成6年度から設置された学識経験者等
で構成される第三者機関です。
※2 第一部会(港湾空港関係事務以外を担当)及び第二部会(港湾空港関係事務を担当)においてそれ
ぞれ四半期毎に開催しています。
同時発表記者クラブ
管内各県記者クラブ
問い合わせ先
新潟市中央区美咲町1-1-1(〒950-8801)電話025-280-8880(代表)
ホームページ http://www.hrr.mlit.go.jp
北陸地方整備局入札監視委員会事務局
主 任 監 査 官
契 約 管 理 官
技術開発調整官
小柳 俊彦 (会議の運営)
小高 充信 (別紙 1 入札・契約手続きの運用状況についての
(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、 抽出事案の審議につい
ての(役務の提供等及び物品の製造等))
鈴木 和弘(別紙の上記以外)
北陸地方整備局入札監視委員会(第一部会第2回定例会議) 審議概要
開 催 日
及び場所
平成28年9月27日(火)
北陸地方整備局(新潟市中央区美咲町1-1-1)
部 会 長 鹿田 正昭(金沢工業大学 副学長(教育支援担当))
委
員
部会長代理 土屋 武 (新潟大学 法学部 准教授)
(部会委員
委
員 二岸 直子(弁護士)
5名、出席4
委
員 細山田 得三(長岡技術科学大学 環境社会基盤工学専攻
名)
委
員 馬場 健 (新潟大学 法学部 教授)【欠 席】
審
議
対象期間
平成28年4月1日~平成28年6月30日
報告事項
1
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
教授)
入札・契約手続の運用状況について
工事、建設コンサルタント業務等、役務の提供等及び物品の製造等の発注状況
指名停止等の運用状況
談合情報等の対応状況
再度入札における一位不動状況
工事種別ごとの低入札価格調査制度調査対象工事の発生状況
平成27・28年度 有資格業者登録状況
抽出事案11件(工事6件、建設コンサルタント業務等3件、役務及び物品2件)
審議事項
工
事
契約年月日
契約金額
(千円)
H28.6.15
58,320
1
H28.5.11
92,869
10
H28.4.1
56,160
1
H28.4.1
442,800
1
中越興業(株)
H28.6.29
88,236
15
H28あそびの里幹線道路整備他工
丸勝建設(株)
事
H28.4.15
90,180
1
平成28・29年度信濃川河川事務所 (株)建設マネジメント
積算技術その1業務
北陸
H28.4.1
128,520
1
H28.4.1
44,280
2
H28.6.29
13,954
-
H28.4.1
1,022
3
H28.6.8
2,808
-
契約方式
件
名
契約業者名
一般競争入札方式
佐渡職安(16)耐震・外壁その
近藤組・伊藤建設(共)
( 政 府 調 達に 関 する 協 他改修工事
定適用対象工事以外)
早出川外自然再生工事
(株)坂詰組
平成28年度長岡国道管内斜面雪処
町田建設(株)
理作業
北陸パブリックメンテ
高田管内道路維持作業
ナンス(株)
庄川・太田護岸他工事
建設コンサル
タント業務等
平成 28・29 年度飯豊山
系砂防事務所土木工事
平成28・29年度飯豊山系砂防事務
監督支援業務建設マネ
所土木工事監督支援業務
ジメント北陸・北陸土
木サービス設計共同体
簡易公募型プロポーザル方 平成28年度除雪機械配置計画等検 (一社)日本建設機械
式
施工協会
討業務
平成28年度立山砂防事務所防災情
一般競争入札方式
(株)全研ビルサービス
報センター管理業務
河川水の溶存物質・浮遊物フラッ
随意契約方式
クスに基づく小規模流域の風化・ 国立大学法人新潟大学
浸食速度推定技術の開発
一般競争入札方式
(総合評価落札方式)
役
務
及び物品
委員からの意見質問、それに対する回答等
別紙のとおり
委員会による意見の具申又は勧告の内容
特になし
(備
考)
次回定例会議を平成28年12月16日(金)に決定
1
入札
者数
別紙
委員からの意見・質問、それに対する回答等(第一部会第2回定例会議)
意 見 ・ 質 問
回
答
1 入札・契約手続きの運用状況について
(1) 入札方式別発注工事一覧及び入札方式別発注
建設コンサルタント業務等一覧並びに入札方
式別発注役務及び物品の製造等業務一覧
・建設コンサルタント業務等での、一般競争入札で
・第1四半期に集中している業務によっては、結果と
特定の者が複数以上の業務を契約しているが、何か
してその受注者が複数の業務を受注している。なお、
この時期の特殊性みたいなものがあるのか。
発注にあたっては、手持ち業務量を制限して発注して
いる。
・簡易公募型プロポーザル方式の契約だが、多くが
・プロポーザル方式の契約は、高度な技術を要求する
99%か100%と高い落札率と感じるが、これに
ため、技術提案を求めてその提案の中で優れた者を特
ついては何か特徴的なことがあるのか。
定し、契約している。提案された仕様条件で特定され
た者から提出された見積を参考に積算を行っている。
(2) 指名停止等の運用状況
・特になし。
(3) 談合情報等の対応状況
・特になし。
(4) 再度入札における一位不動状況
・特になし。
(5) 工事種別ごとの低入札価格調査制度対象工事
の発生状況(平成 24 年度~26 年度)
・特になし。
(6) 平成 27・28 年度有資格業者登録状況
・特になし。
2
別紙
委員からの意見・質問、それに対する回答等(第一部会第2回定例会議)
意 見 ・ 質 問
回
答
2.抽出事案の審議について
(工
事)
(1)一般競争入札方式
(政府調達に関する協定適用対象工事以外)
佐渡職安(16)耐震・外壁その他改修工事
・2回目での落札で、1 回目より金額がだいぶ下がっ
・2回目に当たり乖離が大きかった部分について文書
ているが、2回目移行時に何か価格に対する説明は
で補足説明を行っている。
行ったのか。
・具体的にはどのような補足説明を行ったのか。
・本件は耐震改修と外壁改修だが、外壁改修の部分で
乖離があったので、改めて設計図書に示している工
法、塗装の種類について確認するよう補足説明を行っ
た。
・競争参加資格確認資料で、施工実績が大学名称に
・国立大学法人であるため、大学名を記載したが、ご
なっているが、国あるいは県という記載と異なるの
指摘を踏まえて、今後記載は検討する。
は何か理由があるのか。
早出川外自然再生工事
・特になし。
平成 28 年度長岡国道管内斜面雪処理作業
・本件の作業内容は降雪時に受注者が自らの判断で
・当事務所の山間部は4月に入っても降雪の可能性が
パトロール等を行ったり、除雪を行うものなのか。
あり、夏場においては雪崩の斜面状況調査や下草刈り
また、4月1日から3月31日までの契約だが、降
や降雪に向けての下準備があるので通年の工期設定
雪時の作業ではないのか。
としている。また、パトロールについては、当事務所
出張所職員と受注者で連絡調整し、作業を行ってい
る。
・例えば、契約した金額で作業を行うことになるが、 ・当初は過去の実績を踏まえて、本年度の作業量を想
降雪量が多ければ、受注者が損をするまたは逆の場
定して価格設定をしているが、降雪量により作業時間
合もあるということか。
が変わるので、最終的に精算変更する。
3
別紙
委員からの意見・質問、それに対する回答等(第一部会第2回定例会議)
意 見 ・ 質 問
回
答
高田管内道路維持作業
・除雪作業等については、業者さんのモチベーショ
・毎日の実績を確認するとともに、毎年の年度末に支
ンや継続性の観点から複数年契約をしていると過去
払いのための検査を行い 1 年毎の支払いを行ってい
に聞いている。前回委員会でも公園の管理について
る。
複数年契約としていたものがあった。本件も 3 年間
で金額的に大きな契約になっているが、1年毎のチ
ェック機能はあるのか。例えば中間年にチェックを
する等はあるのか。
・それは指定の書式によりチェックしているのか、
・計画や成果については所定の様式がある。その様式
あるいは特に決まった書式は無く、受注者からの資
により確認している。
料で判断しているのか。
・他の案件についても長期間に亘る場合はそういう
・同様な確認を行っている。
チェック機能が働いていると考えていいか。
庄川・太田護岸他工事
・入札結果で無効が多くあるが、無効になった理由
・無効の理由は調査基準価格未満の者に対して改めて
は何か。
調査のための資料提出を求めたが、提出がなかったこ
とによる。
・全てが低入札ということか。
・全てが低入札によるものである。
・これだけ多くの者が低入札だと、価格の設定に何
・チェックの結果、官積算と大きく違うのが根固工と
か問題があったとは考えられないか。
いう工種で、そのブロックの連結金具の金額に差があ
った。積算には公的な調査会に依頼した単価を使用し
ているので、積算の妥当性はあると考える。
・結果として落札者が調査基準価格と同じ価格で入
・受注者の意向は不明だが、土木積算の基準が公表さ
札している。この者の根固工の価格設定に妥当性が
れ、参考資料も提示されており、市販の土木積算シス
あるのか。
テムも精度が向上していることから調査基準価格に
近くなることも想定される。
・例えば低入札業者さんは調査基準価格からどれ位
・調査基準価格に対して、数者が何十万円の差で低入
下回っていたのか。
札になっている。
・調査基準価格を下回った場合低入札になるが、そ
・調査基準価格未満の者全員に資料提出の意向を確認
の後資料を提出させて、業者さんが頑張って回復す
した結果、提出する意思がなかったことから無効とな
る手段が残されていると思うが、本件は資料の未提
った。
出で無効になったのか。
4
別紙
委員からの意見・質問、それに対する回答等(第一部会第2回定例会議)
意 見 ・ 質 問
回
答
・カテゴリーの分け方だが、調査基準価格を下回っ ・低入札という事実は事実として整理する。資料提出
ても頑張って説明をして取ってしまう業者さんがい をして頂いて、ヒアリングをして契約に至った場合は
た場合は、低入札に含まれるのか、含まれないのか。 低入札契約による工事として整理される。
H28 あそびの里幹線道路整備他工事
・入札に参加した者が1者なのでどうしようもない
・工事内容からしても難易度が高い仕事では無く、施
が、評価点が低いように思うが、施工に当たり問題
工に問題はないと認識している。
はないのか。
平成 28・29 年度信濃川河川事務所積算技術その1業
務
・参加要件の業務実施体制に関する要件で、
「業務の
・技術的に高度な判断を求められる部分等が主たる部
主たる部分を再委託するものでないこと」とあるが、 分で、補助的な作業とかはそうでない部分としてい
主たる部分の判断基準はあるのか。
る。
・常識的には分かるが、もし主たる部分に該当する
・再委託がある場合、受託者からの書面での申請に対
可能性がある再委託をする場合は、指摘を行うこと
して審査する。
はあるのか。
・主たる部分の可能性があれば指摘をするというこ
・指摘することがあれば指摘する。
とか。
・この件に限ったことではないが、参加資格要件で、 ・参加資格要件は出来るだけ広げる方向で考えてお
RCCM又はRCCMと同等の資格を有する者と
り、RCCMと同等の資格については、RCCMの試
は、その同等の資格についてどのように評価してい
験には合格はしたが、登録が済んでいない者まで要件
るのか。
を広く広げている。
・RCCMと同等の者というのは管内において統一
・統一されている。
されているのか。
平成 28・29 年度飯豊山系砂防事務所土木工事監督支
援業務
・特になし。
5
別紙
委員からの意見・質問、それに対する回答等(第一部会第2回定例会議)
意 見 ・ 質 問
回
答
平成 28 年度除雪機械配置計画等検討業務
・本件の計画概要で、除雪機械配置計画を行うとあ
・除雪機械の配置計画は北陸地方整備局が管理してい
るが、非常に抽象的な発注だが、何か客観的な指標
る国道の路線を除雪区間を決めて行っており、それぞ
があって、それに基づいてやることを検討するとい
れの区間毎に配備している除雪機械がある。具体的に
うことなのか。
は除雪グレーダや除雪トラックが配備されている。この
配備は従前は2人乗り除雪グレーダを配備していたが、
2人乗りの除雪グレーダが製造中止となり、現行では1
人乗りグレーダしか製造されていない状況である。そう
した状況を踏まえ、1人乗りの安全確保対策等につい
て現地調査を実施した上で、工区毎にどのような配置
計画が望ましいかを検討する業務となっている。
平成 28 年度立山砂防事務所防災情報センター管理業
務
・本件の管理業務は実質何時間位行うのか。
・4月から11月は利用者が多い繁忙期に当たり、作
業員を1名常駐させており、私どもの勤務時間の時間
帯を想定している。12月から3月は、このエリアは
雪が非常に多い地域で閑散期であり、開館と閉館、電
源管理を随時行っている。
・落札金額を見ると、予定価格よりだいぶ少ないが、 ・見積を提出してもらい、その内容を確認している。
それなりの積算をして予定価格を設定していると思
その内容がお願いする業務内容が履行できるものと
うが、この金額で管理の内容は満足できるのか。
判断した上で契約している。約半年経過しているが、
何か管理上のミスとか利用者からのクレーム等は聞
いておらず、契約どおりの業務がなされていると認識
している。
河川水の溶存物質・浮遊物フラックスに基づく小規
模流域の風化・浸食速度推定技術の開発
・確認だが、本件は結果的に河川砂防技術研究開発
・基本的に有識者による委員会でいくつかの案件が選
制度に従って、全国の大学等が応募した結果、採択
定されている。全国で8つのテーマが選定されたと聞
されたものがこの管内の案件であったという認識で
いており、そのうちの1つが当事務所管内の芋川流域
いいか。
で研究をするというテーマであることから、当事務所
と契約を行った。
6