南房総市地域公共交通再編実施計画(案) 平成 28 年 10 月 南 房 総 市

南房総市地域公共交通再編実施計画(案)
平成 28 年 10 月
南 房 総 市
注)掲載した運行内容(ダイヤ、停留所位置など)については、
今後、関係機関との協議により、変更となる可能性があります。
― 目 次 ―
1
本計画の実施区域............................................................................................................ 1
2
再編の方向性 ................................................................................................................... 1
3
実施予定期間 ................................................................................................................... 1
4
事業の内容・実施主体 .................................................................................................... 2
4.1
再編対象地域の選定................................................................................................. 2
4.2
再編事業の全体像 .................................................................................................... 4
4.3
再編事業の内容 ........................................................................................................ 7
4.3.1
(仮称)館山三芳線、(仮称)平群・丸線の運行.................................................... 7
4.3.2
館山千倉線の運行 ........................................................................................... 12
4.3.3
豊房線の運行 .................................................................................................. 15
5
事業の効果 .................................................................................................................... 19
6
再編に関連して実施する事業 ....................................................................................... 20
1 本計画の実施区域
本計画の実施区域は、南房総市全域を対象とする。
2 再編の方向性
網形成計画の中で、現況や問題点を踏まえて、地域公共交通に関する課題が5つ示され
ている。この中で、路線再編との関連性が高い以下の事項については、路線再編を検討す
るにあたっての着眼点(再編の方向性)とする。
○地域住民・来訪者等の二次交通の利便性確保
○地域公共交通維持に向けた幹線・支線の明確化
○分散型都市構造を支える交通結節点の強化
○地域にある全ての交通モードの有効活用
(地域特性に応じた多様な交通サービスの提供)
:路線再編との関連性が高い事項
(再編の方向性)
■現況・問題点を踏まえた地域公共交通に関する課題
【社会経済動向】
○小規模分散型の都市構造
○少子高齢化、人口減少の進展
○厳しい市財政
【課 題】
○地域住民・来訪者等の二次交通の利便性確保
・高速バスから一般路線バスへの乗継ぎやパーク&ライド需要
の増大も配慮し、既存交通機関相互の接続性・乗継ぎ利便性を確
保しながら、地域住民はもとより来訪者の二次交通接続機能を強
化する必要がある。
等
【まちづくりの方向性】
○地域間を連絡する交流軸、地域生活軸で構成された
都市構造
○着地型の魅力ある観光都市
○安心して暮らせるひとにやさしいまちづくり
等
○地域公共交通維持に向けた幹線・支線の明確化
・需要に対応した効果的な運行形態とすることや、幹線に位置づ
けられる鉄道や民間路線バス等の維持・確保を図るためにも、そ
のフィーダー交通(支線)としての役割を明確にした地域内の小規
模分散型の需要に対応した交通サービスを充実する必要がある。
【交通現況特性・問題点】
○地域内移動の公共交通利用者の減少
○小規模分散型需要分布と長大路線による非効率な運行
○平日の特急列車の廃止と高速バスの躍進
○多様な既存交通システムの存在
等
○分散型都市構造を支える交通結節点の強化
・複数の交通モードと乗換が可能な拠点及び情報交流拠点を交
通結節点として機能強化し、公共交通等により有機的にネットワー
クさせることで南房総市が目指す分散型都市構造の構築が可能と
なる。
○地域にある全ての交通モードの有効活用
(地域特性に応じた多様な交通サービスの提供)
【住民・来訪者ニーズ】
○自家用車に依存せざるをえない。
○地域公共交通に対して関心が希薄。
○道の駅から周辺観光施設へのアクセスニーズが高い
○多くの市民は、移動困難者のために公共交通の必要性
を感じており、自らの日常の移動には困ってはいないが、
将来年をとった場合に、介助なしで公共交通を利用できる
のか不安を感じている人がいる。
・現行の鉄道・バス路線だけで、多様な地域の多くの地域住民
ニーズに対応することは困難と考えられることから、既存の交通手
段を有効活用して効果的かつ柔軟に対応できる仕組みについて
検討する必要がある。
○持続可能な地域公共交通 の維持・育成にむけた地域
住民の協力と人材の育成
出典:
「南房総市地域公共交通網形成計画、平成 27 年 8 月策定」より抜粋
3 実施予定期間
・事業開始予定年月日: 平成29年4月1日
・事業終了予定年月日: 平成32年3月31日
1
4 事業の内容・実施主体
4.1 再編対象地域の選定
地域の状況や環境変化等を考慮し、路線再編の優先性が高い地区を抽出することで、今
回、再編を実施する地域を以下のとおり選定した。
三芳・丸山地区
①
⑥
②
③
④
⑤
⑨
⑩
⑦
⑭
⑬
⑧
千倉地区
⑪
⑫
白浜地区
【三芳・丸山地区】
・平群線・丸線の利用者は年々減少。利用者 1 人当たりの運行経費が高い。平成元年に
廃止代替路線となって以降、運行形態の抜本的な見直しが行われていない状況。
・平群線・丸線は路線重複。丸線とスクール混乗丸山線が路線重複。
・富津館山線BPが開通し、同地区から安房地域医療センターへアクセス向上(H21.3)
【千倉地区】
・館山千倉線は、平成 27 年 10 月に廃止代替路線となり、あり方の検討が必要な状況。
・館山千倉線、白浜千倉線が路線重複。館山千倉線と館山鴨川線が路線重複。
・朝夷行政センターにおいて、パーク&バスライドが整備(H27.4)
・千倉駅バス待合所、シェルター整備(千倉駅周辺地区都市再生整備計画 H18~22 年度)
【白浜地区】
・豊房線と南房州本線が路線重複
・国道 410 号を運行し、沿線地域の足を担っていたフラワー号が H24 より通年から季節運行
となったことで、新たに公共交通不便・空白地が生じている。
・安房白浜駅において、新たにバスターミナルを整備(H28 年度整備予定)
2
なお、今回再編対象に選ばなかった以下の地域については、いずれも、JR内房線や広
域なバス路線に対して地域内の移動を担う路線との関係性が明確であることや、地域の利
用ニーズに応じた運行形態へ適宜再編が実施されてきたことなどの理由から、今回は再編
の優先性が低いと判断した。
富山地区
①
富浦地区
⑥
②
③
④
⑤
⑨
⑩
和田地区
⑦
⑭
⑬
⑧
⑪
⑫
【富山地区】
・幹線(JR内房線、市内線)と支線(富山線)の役割分担が明確。
・地区内を循環する「富山線」は、デマンドタクシーによる実証運行(H21)等を踏まえ、
地域の利用ニーズに応じた運行形態へ適宜再編を実施してきた。(ルート変更、デマン
ド運行の導入)
・ただし観光客からは、道の駅「富楽里」から次の観光地(ex.道の駅「枇杷倶楽部」)
への周遊に不便という声もある。
【富浦地区】
・幹線(JR内房線、市内線)と支線(富浦線)の役割分担が明確。
・地区内を循環する「富浦線」は、地域の利用ニーズに応じた運行形態へ適宜再編を実施し
てきた。(ルート変更、デマンド運行の導入)
・意見交換を重ねる中で、自ら公共交通を支えるという住民意識が醸成されてきている。
・ただし、地域内のスーパー閉店(H27)、道の駅等観光地の周遊性向上が課題。
【和田地区】
・幹線(JR内房線、館山鴨川線)と支線(スクール混乗北三原線)の役割分担が明確。
・支線にあたる北三原線は、従来スクールバスと路線重複していたが、H19 より混乗化し、
効率的な運行形態となっている。
3
4.2 再編事業の全体像
本計画に基づき実施する地域公共交通再編事業及び実施主体を以下に示す。
また、再編前後のバス路線図を次頁以降に示す。
地域公共交通網
形成計画上の
事業概要
実施主体
位置づけ
地域特性に応じた
事業:(仮称)館山三芳線、(仮称)平
南房総市
効果的・効率的な
群・丸線の運行
館山市
地域公共交通体系の
概要:三芳・丸山地区における三芳
館山日東㈱
再構築
分庁舎を中心としたハブ&スポー
ク化による再編
事業:館山千倉線の運行
南房総市
概要:千倉地区における千倉駅を中
館山市
心とした再編
館山日東㈱
事業:豊房線の運行
南房総市
概要:白浜地区における(仮称)白浜
館山市
バスターミナルを中心とした再編
館山日東㈱
4
■再編前 バス路線図
保田駅
安房勝山駅
岩井駅
富浦駅
和田浦駅
那古船形駅
南三原駅
館山駅
九重駅
千歳駅
千倉駅
5
■再編後 バス路線図
保田駅
安房勝山駅
岩井駅
路線短縮
路線短縮
川谷
富浦駅
和田浦駅
那古船形駅
三芳分庁舎
南三原駅
安房地域医療センター
館山駅
九重駅
千歳駅
乗り継ぎ拠点
千倉駅
千倉駅
白浜バスターミナル
(安房白浜駅)
6
4.3 再編事業の内容
4.3.1 (仮称)館山三芳線、(仮称)平群・丸線の運行
(1)
再編方針
課
題
需要少ない区間
の運行見直し
主要な行政施設
主要な商業施設
三芳分庁舎
重
効複
率区
化間
の
イオン
主要な病院
重
効複
率区
化間
の
主要な観光地
市運行バス
4k m
安房地域医療センター
(廃止代替)平群線※
④
(廃止代替)丸線※
⑤
スクール混乗丸山線
事業者運行バス
多方面への
需要対応
+BP活用
館山駅
③
⑨
(館山日東バス)市内線
⑩
(館山日東バス)館山鴨川線
※南房総市及び館山市による補助
スーパーときわや
利用拡大のためには、幹線と支線の明確化、多方面への需要対応が必要
再編方針
三芳分庁舎を中心としたハブ&スポーク化による再編
幹線と支線の明確化、多方面への需要対応、地域に応じた柔軟な運行形態の採用
○館山駅から需要の多い区間「三
芳分庁舎」をハブ化(乗換機能を強
化)し、そこから4方向へ路線を延
ばすように再編する。
路
線
短
縮
路
線
短
縮
地域内フィーダー系統
(柔軟な運行形態)
○三芳分庁舎以北・以東の路線は、
地域内フィーダー系統として、柔軟
かつ効率的な運行形態を採用する。
ex)自家用有償運送による運行、車
両小型化、ゾーン制運賃の設定
地域間幹線系統
三芳分庁舎
をハブ化
イオン
路線延伸
館山駅
4k m
安房地域医療センター
スーパーときわや
7
○従来の館山方面、平群方面・丸
山方面のほか、新たに、富津館山
線バイパスを利用し、安房地域医
療センターへ路線を延伸する。
○三芳分庁舎における乗換抵抗の
軽減策を実施する。
ex)交通結節点として待合所やベン
チの確保や、接続性を担保したダイ
ヤ編成、乗り継ぎ割引運賃の設定。
(2)
運行経路
■(仮称)館山三芳線
乗継拠点「館山駅」「三芳分庁舎」「安房地域医療センター」間を運行する。
■(仮称)平群・丸線
大畑~乗継拠点「三芳分庁舎」「川谷転回場」間を運行する。
関連路線(スクール混乗丸山線)
大畑
川谷転回場
(仮称)平群・丸線
(L=約13.8km)
(仮称)館山三芳線
(L=約12.1km)
三芳分庁舎
館山駅
4k m
安房地域医療センター
乗継拠点
8
(3)
ダイヤ
①
平日ダイヤ
<ダイヤ設定の基本方針>
a)(仮称)平群・丸線の「川谷停留所」において、細田方面のスクール混乗丸山線と
の接続性を確保する。
b)交通結節点としての位置づけを検討している「三芳分庁舎」において、(仮称)館
山三芳線、(仮称)平群・丸線の接続性を確保する。
c)(仮称)館山三芳線について、館山駅における内房線との接続性を確保する。
d)通勤利用の固定利用者に対応したダイヤ設定とする。
e)「安房地域医療センター」の通院時間帯、帰宅時間帯に応じた便を確保する。
f)ラウンドダイヤなどのわかりやすいダイヤ設定を行う。
■(仮称)館山三芳線ダイヤ(平日)
1便
2便
3便
4便
5便
6便
7便
8便
9便
10便
10:15
↓
10:39
11:15
↓
11:39
12:45
↓
13:09
13:45
↓
14:09
14:45
↓
15:09
15:45
↓
16:09
16:45
↓
17:09
12:09
↓
12:15
↓
12:21
13:09
↓
13:15
↓
13:21
14:09
↓
14:15
↓
14:21
16:09
↓
16:15
↓
16:21
17:09
↓
17:15
↓
17:21
12:21
↓
12:45
13:21
↓
13:45
14:21
↓
14:45
16:21
↓
16:45
17:21
↓
17:45
11便
12便
10分休憩
館山駅
↓
三芳分庁舎
8:00
↓
8:24
9:10
↓
9:34
三芳分庁舎
↓
医療C
↓
三芳分庁舎
8:24
↓
8:30
↓
8:36
9:34
↓
9:40
↓
9:46
8:36
↓
9:00
9:46
↓
10:10
17:45
↓
18:09
30分休憩
10分休憩
三芳分庁舎
↓
館山駅
7:37
↓
7:57
10:49
↓
11:13
10分休憩
10分休憩
15:21
↓
15:45
■(仮称)平群・丸線ダイヤ(平日)
1便
現丸線
区間
現平群線
区間
現丸線
区間
2便
3便
4便
5便
6便
0:15
0:39
0:10
0:06
0:10
9:10
11:50
↓
12:08
13:50
↓
14:08
15:50
↓
16:08
17:50
↓
18:08
川谷
↓
三芳分庁舎
7:18
↓
7:36
0:14
0:18
0:14
0:14
0:14
0:14
三芳分庁舎
↓
大畑
7:50
↓
8:01
9:50
↓
10:01
12:22
↓
12:33
14:22
↓
14:33
16:22
↓
16:33
18:22
↓
18:33
0:09
0:36
0:24
0:24
0:24
0:24
大畑
↓
三芳分庁舎
8:10
↓
8:21
10:37
↓
10:48
12:57
↓
13:08
14:57
↓
15:08
16:57
↓
17:08
18:57
↓
19:08
0:16
0:05
0:14
0:14
0:14
0:14
三芳分庁舎
↓
川谷
8:37
↓
8:55
10:53
↓
11:11
13:22
↓
13:40
15:22
17:22
↓
17:40
19:22
↓
19:40
↓(山名経由)
9:32
↓(山名経由)
15:44
〇便数(平日)
(仮称)館山三芳線:11便(現況から1.0便増)
(仮称)平群・丸線: 6便(現平群線沿線は現況から2.0便増)
○必要車両(平日)
(仮称)館山三芳線:1 台、(仮称)平群・丸線:1 台
9
18:21
↓
18:45
18:45
↓
19:09
②
休日ダイヤ
<ダイヤ設定の基本方針>
a)交通結節点としての位置づけを検討している「三芳分庁舎」において、(仮称)館
山三芳線、(仮称)平群・丸線の接続性を確保する。
b)(仮称)館山三芳線について、館山駅における内房線との接続性を確保する。
c)通勤利用の固定利用者に対応したダイヤ設定とする。
d)ラウンドダイヤなどのわかりやすいダイヤ設定を行う。
■(仮称)館山三芳線ダイヤ(休日)
1便
館山駅
↓
三芳分庁舎
↓
館山駅
7:37
↓(イオン未経由)
7:57
2便
8:00
↓
8:24
↓
8:48
3便
4便
5便
6便
7便
8便
10分休憩
1時間休憩
10分休憩
1時間休憩
10分休憩
10分休憩
9:15
↓
9:39
↓
10:03
10:15
↓
10:39
↓
11:03
12:15
↓
12:39
↓
13:03
13:15
↓
13:39
↓
14:03
15:15
↓
15:39
↓
16:03
16:15
↓
16:39
↓
17:03
17:15
↓
17:39
■(仮称)平群・丸線ダイヤ(休日)
1便
現丸線
区間
川谷
↓
三芳分庁舎
2便
7:14
↓(山名経由)
7:36
0:49
現平群線
区間
現丸線
区間
9便
20分休憩
三芳分庁舎
↓
大畑
3便
4便
0:22
1:22
1:22
9:20
↓
9:38
12:20
↓
12:38
15:20
↓
15:38
0:02
0:02
0:04
9:40
↓
9:51
12:40
↓
12:51
15:42
↓
15:53
0:34
0:34
0:32
10:25
↓
10:36
13:25
↓
13:36
16:25
↓
16:36
大畑
↓
三芳分庁舎
8:25
↓
8:36
0:04
0:04
0:04
0:04
三芳分庁舎
↓
川谷
8:40
↓
8:58
10:40
↓
10:58
13:40
↓
13:58
16:40
〇便数(休日)
(仮称)館山三芳線:8便(現況維持)
(仮称)平群・丸線:4便(現況維持)
○必要車両(休日)
(仮称)館山三芳線:1台
(仮称)平群・丸線:1台
10
↓(山名経由)
17:02
5便
0:40
17:42
↓
17:53
(4)
運賃
(仮称)館山三芳線
・現況の水準(対距離制運賃)を維持する。(市内線との路線重複を考慮)
(仮称)平群・丸線
・わかりやすい運賃設定とするため、ゾーン制運賃の設定を行う。
<参考:実証運行デマンドタクシー時の運賃設定>
現平群線沿線では区間均一200円
現丸線沿線では区間均一300円
※新たに生じる三芳分庁舎における乗継によって、運賃が高くなること(初乗り運賃分
を2度徴収)が無いよう、乗継割引の設定などを図る。
11
4.3.2 館山千倉線の運行
(1)
再編方針
課
題
至 丸山・和田・鴨川市
千歳駅
・路線重複を考慮した運行効率化が必
要(「千倉線」「白浜千倉線」)
至 安房地域医療センター
館山駅
千倉駅
バス待合所・シェルター
の整備(H22)
・千倉駅、朝夷行政センターP&Rを活
用した、バス路線相互の接続強化が必
要
朝夷行政センターP&R
の整備(H27.4)
重
効複
率区
化間
の
千倉線:5本/日(千倉行き5本、館山行き5本)
白浜千倉線:12本/日(白浜行き12本、館山行き12本)
白浜亀田線:2本/日(白浜行き2本、亀田行き2本)
300m
行政施設・コミュニティセンター
スーパー(生鮮食料品)
病院・福祉施設
郵便局
平舘車庫
1k m
観光地
至 白浜
再編方針
至 丸山・和田・鴨川市
千倉駅を中心とした再編
千歳駅
至 安房地域医療センター
館山駅
(館山千倉線)
千倉駅
バス待合所・シェルター
の整備(H22)
○白浜千倉線との路線重複を考慮して、
千倉駅入口~平舘車庫間は廃止。
○新たに、千倉駅へ延長。
○千倉駅において、白浜千倉線との接続
を重視した運行
(白浜千倉線)
○公共施設・商業施設を経由する海側の
系統を新設
○千倉駅において、路線相互の接続を重
視した運行
館山千倉線
(再編)
朝夷行政センターP&R
の整備(H27.4)
路線相互の
接続性担保
千倉線:5本/日(千倉行き5本、館山行き5本)
白浜千倉線:12本/日(白浜行き12本、館山行き12本)
白浜亀田線:2本/日(白浜行き2本、亀田行き2本)
300m
現況(千倉線)
行政施設・コミュニティセンター
スーパー(生鮮食料品)
病院・福祉施設
郵便局
平舘車庫
1k m
観光地
至 白浜
・館山千倉線は、白浜千倉線との路線重複を考慮して、千倉駅入口~平舘車庫間は廃止
するとともに、新たに千倉駅へ延伸。
・白浜千倉線は、公共施設・商業施設を経由する海側の系統を新設。
・千倉駅において、路線相互の接続を重視した運行。
12
(2)
運行経路
■館山千倉線
・乗継拠点「館山駅」~「千倉駅」間を運行する。
■関連路線:白浜千倉線
・安房白浜~乗継拠点「千倉駅」間を運行する。
・公共施設・商業施設を経由する海側を通る系統を新設する。
館山駅
千倉駅
館山千倉線
(L=約11.6km)
朝夷行政センター
4k m
関連路線(白浜千倉線)
乗継拠点
13
(3)
ダイヤ
<ダイヤ設定の基本方針>
a)館山千倉線
・館山駅から安房地域医療センター間のニーズが高いことから、競合する「館山鴨
川線」と相互補完しつつ、館山駅において「JR内房線」との接続性を確保。
b) 館山千倉線と白浜千倉線
・館山千倉線と白浜千倉線間の乗換抵抗を軽減させるために、朝夷行政センターに
おいて相互の接続性を確保。
c)白浜千倉線
・千倉駅において「JR内房線」との接続性を確保。
d)白浜千倉線
・安房白浜において「南房州本線」との接続性を確保。
e)ラウンドダイヤなどのわかりやすいダイヤ設定を行う。
館
山
駅
キ
ネ
マ
通
り
六 軒 町 本 通 り
南
町
南 総 文 化 ホ ー ル
上
野
原
安
布
里
館
野
農
協
前
山
本
口
国
分
寺
前
館
野
萱
野
口
安 房 地域 医療 セ ン ター
滝
川
口
稲
村
城
山
下
九 重 駅 前 通 り
二
子
大
木
の
下
安
東
水
岡
滝
沢
宇
田
瀬
戸
大
松
健
田
小
前
牧
田
郵
便
局
千
倉
駅
千 倉 駅 行
8:05
10:20
↓
↓
8:08
10:23
8:09
10:24
8:10
10:25
8:11
10:26
8:11
10:26
8:12
10:27
8:12
10:27
8:13
10:28
8:13
10:28
8:14
10:29
8:15
10:30
8:17
10:32
8:18
10:33
8:19
10:34
8:20
10:35
8:21
10:36
8:21
10:36
8:22
10:37
8:23
10:38
8:24
10:39
8:25
10:40
8:25
10:40
8:26
10:41
8:26
10:41
8:27
10:42
8:30
10:45
13:00
↓
13:03
13:04
13:05
13:06
13:06
13:07
13:07
13:08
13:08
13:09
13:10
13:12
13:13
13:14
13:15
13:16
13:16
13:17
13:18
13:19
13:20
13:20
13:21
13:21
13:22
13:25
15:00
↓
15:03
15:04
15:05
15:06
15:06
15:07
15:07
15:08
15:08
15:09
15:10
15:12
15:13
15:14
15:15
15:16
15:16
15:17
15:18
15:19
15:20
15:20
15:21
15:21
15:22
15:25
17:00
↓
17:03
17:04
17:05
17:06
17:06
17:07
17:07
17:08
17:08
17:09
17:10
17:12
17:13
17:14
17:15
17:16
17:16
17:17
17:18
17:19
17:20
17:20
17:21
17:21
17:22
17:25
千
倉
駅
牧
田
郵
便
局
健
田
小
前
大
松
瀬
戸
宇
田
滝
沢
水
岡
安
東
大
木
の
下
二
子
九 重 駅 前 通 り
城
山
下
稲
村
滝
川
口
安 房 地域 医療 セ ン ター
萱
野
口
館
野
国
分
寺
前
山
本
口
館
野
農
協
前
安
布
里
上
野
原
南 総 文 化 ホ ー ル
南
町
六 軒 町 本 通 り
キ
ネ
マ
通
り
館
山
駅
館 山 駅 行
8:40
11:40
8:43
11:43
8:44
11:44
8:44
11:44
8:45
11:45
8:45
11:45
8:46
11:46
8:47
11:47
8:48
11:48
8:49
11:49
8:49
11:49
8:50
11:50
8:51
11:51
8:52
11:52
8:53
11:53
8:55
11:55
8:56
11:56
8:57
11:57
8:57
11:57
8:58
11:58
8:58
11:58
8:59
11:59
8:59
11:59
9:00
12:00
9:01
12:01
9:02
12:02
↓
↓
9:05
12:05
13:40
13:43
13:44
13:44
13:45
13:45
13:46
13:47
13:48
13:49
13:49
13:50
13:51
13:52
13:53
13:55
13:56
13:57
13:57
13:58
13:58
13:59
13:59
14:00
14:01
14:02
↓
14:05
15:40
15:43
15:44
15:44
15:45
15:45
15:46
15:47
15:48
15:49
15:49
15:50
15:51
15:52
15:53
15:55
15:56
15:57
15:57
15:58
15:58
15:59
15:59
16:00
16:01
16:02
↓
16:05
17:40
17:43
17:44
17:44
17:45
17:45
17:46
17:47
17:48
17:49
17:49
17:50
17:51
17:52
17:53
17:55
17:56
17:57
17:57
17:58
17:58
17:59
17:59
18:00
18:01
18:02
↓
18:05
〇便数
5便(現況維持)
○必要車両
1台
(4)
運賃
・現況の水準(対距離制運賃)を維持する。(館山鴨川線との路線重複を考慮)
※新たに生じる千倉駅における乗継によって、運賃が高くなること(初乗り運賃分を2
度徴収)が無いよう、乗継割引の設定などを図る。
14
4.3.3 豊房線の運行
(1)
再編方針
課
題
至 館山駅(豊房経由)
豊房線:4.5便/日
南房州本線:14便/日
白浜千倉線:12便/日
白浜亀田線:2便/日
行政施設・コミュニティセンター
スーパー(生鮮食料品)
病院・福祉施設
郵便局
観光地
白浜コミュニティセンター
(H28.4完成)
至 館山駅
(神戸経由)
白浜地域センター
安房白浜駅
重複区間の
効率化
(仮称)白浜バスターミナル
(H28年度整備予定)
至 千倉
300m
300m
空白・不便地域
への対応
道の駅「白浜野島崎」
空白・不便地域
への対応
野島埼灯台
高速バス千葉便の終点停留所
→安房白浜駅から離れている
フラワー号の季節運行化(H24)
500m
再編方針
豊房線:4.5便/日
南房州本線:14便/日
白浜千倉線:12便/日
白浜亀田線:2便/日
行政施設・コミュニティセンター
スーパー(生鮮食料品)
病院・福祉施設
郵便局
観光地
白浜コミュニティセンター
(H28.4完成)
至 館山駅
(神戸経由)
白浜地域センター
安房白浜駅
(仮称)白浜バスターミナル
(H28年度整備予定)
現況(豊房線)
至 千倉
高速バス千葉便の乗入れ
豊房線(再編)
野島埼灯台
道の駅「白浜野島崎」
500m
・白浜バスターミナルの整備にあわせて、現在離れてしまっている高速バス千葉便の終
点停留所をバスターミナルに乗入れさせる。
・豊房線は、南房州本線との路線重複を避けることや、宅地や観光施設などが立地する
海岸線、国道 410 号の公共交通空白・不便地域をカバーする観点から、主な利用バス
停の「安房白浜」を起点として、海岸線、国道 410 号を経由するルートへ変更。
15
(2)
運行経路
・乗継拠点「館山駅」「安房白浜」間を運行する。
・館山市内の運行経路は現況同様とし、南房総市区間において、国道410号の海岸線を通る
経路とする。
館山駅
豊房線
(L=約15.5km)
現況バス停を
利用
安房白浜駅
安房白浜駅
1k m
乗継拠点
16
ダイヤ
(3)
<ダイヤ設定の基本方針>
現況ダイヤを基本として、以下に示す現況の利用状況を考慮したダイヤ設定を行う。
▼豊房線 便別乗降客数 平日5日間(H23/11/24,25,28~30)
上段は5日間合計値、下段( )内は日平均値
館山駅
6:00
7:00
8:00
9:00
10:00
11:00
12:00
13:00
14:00
15:00
16:00
17:00
18:00
↑上り
②
4人
(0.8人)
20人
(4人)
32人
(6.4人)
①
12人
(2.4人)
③
3人
(0.6人)
20人
(4人)
39人
(8人)
9人
(1.8人)
2人
(0.4人)
↓下り
安房白浜
6:00
7:00
8:00
9:00
10:00
11:00
12:00
13:00
14:00
15:00
16:00
17:00
18:00
≪利用状況を踏まえたダイヤ検討≫
①利用の少ない「上り 6:20 便」は廃止。
⇒7:20 便で補完
②「下り 8:00 便」は、利用は少ないが継続。
⇒午前の下り 1 本を確保。上り 7:30 便の折り返し便として運行。
③「上り 16:00 便」は、利用は少ないが継続。ただし、発時刻を調整。
⇒夕の上り 1 本を確保。ただし現在は上下便ともに 16:00 発となり 2 台体制で
運行されているが、上り便は利用が少ないため、上り 16:00 便は下り 16:00
便の折り返し便となるよう発時刻を調整し 1 台体制で運行。
17
安房白浜行
館
山
六 軒 町 本
南
神 明 神 社
来
福
寺
南
長
須
青
下
真
辻
豊
岡
田
安 房 西 長
安
房
中
中
山
隧
上
神
安
房
大
神 余 小 学
下
神
堰
松 原 神 社
駅
通
町
前
前
賀
柳
倉
房
口
田
山
道
余
倉
校
余
谷
前
8:15
8:17
8:19
8:20
8:21
8:22
8:23
8:23
8:24
8:25
8:26
8:27
8:28
8:29
8:30
8:31
8:32
8:33
8:35
8:36
12:20
12:22
12:24
12:25
12:26
12:27
12:28
12:28
12:29
12:30
12:31
12:32
12:33
12:34
12:35
12:36
12:37
12:38
12:40
12:41
館山駅行
16:00
16:02
16:04
16:05
16:06
16:07
16:08
16:08
16:09
16:10
16:11
16:12
16:13
16:14
16:15
16:16
16:17
16:18
16:20
16:21
18:00
18:02
18:04
18:05
18:06
18:07
18:08
18:08
18:09
18:10
18:11
18:12
18:13
18:14
18:15
18:16
18:17
18:18
18:20
18:21
安
房
白
浜
8:48※
12:53※
16:33※
白
浜
7:30
9:50
13:40
8
1
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
3
4
18:33※
※概ねの想定時刻
松 原 神 社 前
堰
谷
下
神
余
神 余 小 学 校
安
房
大
倉
上
神
余
中
山
隧
道
安
房
中
山
安 房 西 長 田
岡
田
口
豊
房
辻
下
真
倉
青
柳
南
長
須
賀
来
福
寺
前
神 明 神 社 前
南
町
六 軒 町 本 通
館
山
駅
7:38※
7:39※
7:41※
7:42※
7:43※
7:44※
7:45※
7:46※
7:47※
7:48※
7:49※
7:50※
7:51※
7:51※
7:52※
7:53※
7:54※
7:55※
7:58※
8:02※
9:58※
9:59※
10:01※
10:02※
10:03※
10:04※
10:05※
10:06※
10:07※
10:08※
10:09※
10:10※
10:11※
10:11※
10:12※
10:13※
10:14※
10:15※
10:18※
10:22※
13:48※
13:49※
13:51※
13:52※
13:53※
13:54※
13:55※
13:56※
13:57※
13:58※
13:59※
14※※
14:01※
14:01※
14:02※
14:03※
14:04※
14:05※
14:08※
14:12※
※概ねの想定時刻
〇便数
平日:4.0便(現況から0.5便減)
休日:4.0便(現況から0.5便減)
○必要車両
平日:1台(現況から1台減)
休日:1台(現況から1台減)
(4)
17:00
安房白浜~松原神社間は、海回りルートへと変更します。
詳細なダイヤ設定は、今後、関係機関との協議により決定し
ます。
松原神社前~安房白浜間は、海回りルートへと変更します。
詳細なダイヤ設定は、今後、関係機関との協議により決定し
ます。
安
房
運賃
・現況の水準(対距離制運賃)を維持する。(南房州本線との路線重複を考慮)
18
17:08※
17:09※
17:11※
17:12※
17:13※
17:14※
17:15※
17:16※
17:17※
17:18※
17:19※
17:20※
17:21※
17:21※
17:22※
17:23※
17:24※
17:25※
17:28※
17:32※
5 事業の効果
本計画に示す事業実施により期待される効果は以下のとおりである。
網形成計画上の
実施事業
期待される事業効果
(仮称)館山三芳線、
・館山駅から需要の多い区間「三芳分庁舎」を
地域特性に応じた
(仮称)平群・丸線の
ハブ化し、幹線と支線を明確化することで誰
効果的・効率的な
運行:
もがわかりやすい路線網を形成。
地域公共交通体系の
三芳・丸山地区にお
位置づけ
・三芳分庁舎におけるハブ&スポークにより、 再構築
ける三芳分庁舎を中
新たに路線延伸(安房地域医療センター方
心としたハブ&スポ
面)することで、多方面への需要対応が可能
ーク化による再編
となる。
・ハブ化された三芳分庁舎以北・以東の小規模
需要地域においては、自家用有償運送による
運行、車両小型化、ゾーン制運賃の設定等、
地域に応じた柔軟な運行形態の採用が可能
となる。
・収支改善(収支率22.5%→26.3%)により持続
性が向上。
館山千倉線の運行:
・館山千倉線と白浜千倉線の重複区間を解消
地域特性に応じた
千倉地区における千
(館山千倉線は約2.5km短縮)し、地域内で最
効果的・効率的な
倉駅を中心とした再
適化(白浜千倉線の12便中6便は海回りルー
地域公共交通体系の
編
トを運行)することで運行効率化と利便性が
再構築
向上。
・千倉駅において館山千倉線、白浜千倉線の相
互接続性を重視したダイヤ調整により利便
性が向上(館山千倉線と白浜千倉線の乗換時
間は上り21分→16分、下り29分→5分に短
縮)。
豊房線の運行:
・新たに整備予定の(仮称)白浜バスターミナル
地域特性に応じた
白浜地区における
において、一次交通(高速バス)と二次交通
効果的・効率的な
(仮称)白浜バスター
(地域内路線バス、タクシー等)が結節される
地域公共交通体系の
ミナルを中心とした
ことで、公共交通の利便性が向上。
再構築
再編
・新たに公共交通空白・不便地域(53戸)をカバ
ー。
・収支改善(収支率44.6%→54.4%)により持続
性が向上。
19
6 再編に関連して実施する事業
地域公共交通再編計画推進事業として、以下の事業について実施を図っていく。
■利用促進策
No
利用促進策
概要
1
白浜地区におけるバ
(仮称)白浜コミュニティーセンター建設(地域センター機能)
スターミナルの整備
に併設し、バスターミナルの整備を行うことにより、交通結節
点としての機能強化及び地域活性化を図る。
2
3
地域住民・来訪者等利
地域住民や来訪者に、市内の地域公共交通の運行内容をわかり
用者にわかりやすい
やすく伝えるため、路線網・運行ダイヤ・路線間の接続状況・
バス路線図の作成・配
運賃などを盛り込んだ公共交通マップを作成し、全戸配布・各
布
主要施設において配布する。
地域住民・来訪者等利
地域住民や来訪者にとってわかりやすい地域公共交通とする
用者にわかりやすい
ため、統一したデザインとする。
デザインの導入
主要交通結節点であるとみうら枇杷倶楽部、ハイウェイオアシ
ス富楽里などにおいて、南房総市公共サインデザインマニュア
ルとの整合を図ったサインシステムを実施し、その効果を確認
しつつ拡大する。
4
サイクルアンドバス
観光地である地域特性を活かし、サイクルアンドバスライド
ライドの拡大
(くるくる車ららん)相互補完を高め、利便性向上を図るため、
南房総市観光プロモーション協議会等と連携し、PRを効果的
に行うとともに、利用したくなるような観光メニューの創出、
魅力のある沿道環境づくりを行う。
5
運転免許証の自主返
運転免許証の自主返納制度のPRを、各種媒体を活用して周知
納制度による特典の
を行い、自動車に依存せず、安全で快適に移動できるようにす
充実
る。また、合わせて、南房総市が実施している高齢者のバス外
出支援助成事業・タクシー外出支援助成事業の周知も行う。
6
公共交通利用者の主
移動手段を持たない高校生に公共交通を利用しやすい環境を
流となる高校生に対
提供するために、上り・下り専用通学定期等の販売を行う。
する通学支援
7
地域内交通の共通運
わかりやすい運賃設定や、共通運賃制度、乗り継ぎ割引の設定
賃や乗り継ぎ割引料
等を行う。
金の設定
8
企画切符等の販売
市内の観光施設等と連携して、各種企画切符等を販売する。
9
公共交通利用促進へ
シンポジウム・ワークショップやアンケート、トラベル・フィ
の意識啓発
ードバック・プログラム(TFP)、小学校等での交通教室を
実施
20