クレスコ (4674・東証 1 部) 2016 年 10 月 13 日 戦略的な IT 投資の勢いを支えに受注を順調に伸ばす アップデートレポート ソフトウェア、組込型の 2 事業が堅調、2 桁営業増益で発進 17/3 期 1Q(4-6 月)は中核のソフトウェア開発事業と組込型ソフト ウェア開発事業がともに増収となり前年同期比 6.9%増収となった。営 ㈱アイフィスジャパン 高田 悟 業利益は子会社の一部に悪化が見られたが、グループ全体での増収に よる粗利益の増加により 2 桁増益となった。出だしの 1Q は順調に発進 したと言えよう。売上高をセグメント別に見ると、比重の大きいソフ 主要指標 2016/10/11 現在 トウェア開発事業がメガバンク、生命保険向けのシステム開発牽引に 株 価 年初来高値 年初来安値 2,473 円 よる金融分野堅調や旅行関連、サービス関連の開発案件好調などによ 2,698 円 (8/2) 1,547 円 (2/12) り同 5.0%増となった。一方、組込型ソフトウェア開発事業はデジタル 端末の開発規模縮小をカーエレクトロニクス関連やデジタル情報家 電、医療機器、制御系の好調でカバーし同 18.4%増となった。 出遅れ感はあるが受注順調から上期計画は達成可能と見る 発行済株式数 12,000,000 株 売 買 単 位 100 株 時 価 総 額 29,676 百万円 予 想 配 当 52.0 円 れ感は否めない。しかし、顧客の IT 投資の勢いが、デジタル革命の潮 178.20 円 流が後押しする形で続く中、大多数が 2Q の売上となる 1Q の受注高が 当社上期(4-9 月)営業利益計画 12.6 億円に対する 1Q の遂行率は 37.3%に止まる。通常、2Q(7-9 月)業績が 1Q を上回るとはいえ、外 ( 会 予 想 社 ) E P S ( ア ナ リ ス ト ) 実 績 P B R 2.31 倍 注費増や高収益案件の先送りなどによる一部子会社の苦戦により出遅 前年同期比 11.4%増となり、受注が順調なことを踏まえると大きな懸 念は不要と考える。同 4.3%営業増益見込みの上期計画達成は十分可能 だろう。17/3 期は通期でも着地は計画を上回ると見る。1Q に出遅れた 直前のレポート発行日 子会社の挽回を見込み、当社計画の保守性を勘案したことによる。た ベーシック 2016/7/4 アップデート - 業 績 動 だし、金融機関の経営環境悪化により金融分野がやや鈍化することを 想定し、筆者の通期営業利益予想は今般 70 百万円下方修正した。 売上高 百万円 向 前期比 % 営業利益 百万円 前期比 % 経常利益 百万円 前期比 % 当期純利益 百万円 前期比 % EPS 円 2016/3 1Q(4-6 月) 実 績 6,564 13.0 423 11.3 525 18.4 361 0.7 32.82 2017/3 1Q(4-6 月) 実 績 7,014 6.9 470 11.1 535 368 1.9 32.60 期 実 績 28,775 14.8 2,484 23.4 2,857 27.5 1,705 21.3 152.26 31,100 8.1 2,750 10.7 3,000 5.0 2,000 17.3 176.43 (2016 年 5 月発表) 31,100 8.1 2,750 10.7 3,000 5.0 2,000 17.3 177.06 新・アナリスト予想 31,400 9.1 2,780 11.9 3,030 6.1 2,020 18.5 178.20 旧・アナリスト予想 (2016 年 7 月発表) 31,700 10.2 2,850 14.7 3,100 8.5 2,050 20.2 181.48 新・アナリスト予想 34,850 11.0 3,110 11.9 3,310 9.2 2,200 8.9 194.08 旧・アナリスト予想 35,200 11.0 3,200 12.3 3,400 9.7 2,200 7.3 194.76 2016/3 通 新 ・会 社予 想 (2016 年 8 月発表) 旧 ・会 社予 想 2017/3 通 2018/3 通 期 期 (2016 年 7 月発表) アナリストレポート・プラットフォーム 1.9 1 業 績 経営環境解説 企業の投資は 慎重姿勢に転じる タイトル(2行) 会社概要 企業の投資に下振れリスクがある 日銀のマイナス金利導入、急激な円高や新興国景気の減速が金融機関や 輸出企業の経営を圧迫する中、17/3 期 1Q(4-6 月)は熊本震災やイギリ スの EU 離脱問題など国内外から悪材料が相次いだため、先行きへの不透 明感から、企業の投資への姿勢が従来から慎重になるなど、企業の投資が 年初の予想に対し下振れするリスクが足下では増加してきている。 新たな価値の創出や競争力強化を目指す IT 投資への意欲は強い 攻めのIT投資の勢 いに衰えはない しかし、一般的には企業の投資姿勢に変化が見られる中でも、競争力に 直結するイノベーションを志向する企業の戦略的な IT 投資の勢いにはデ ジタル革命の潮流が後押しする形になっていることもあり衰えは見られ ない。また、国内外の経済環境の悪化から後半の景気への懸念が従来から 増しているとはいえ、企業の改善努力や政府の景気対策などが下支えとな り、基本的には景気は緩やかながらも、拡大傾向が予測される。こうした 中、新たな価値の創出や競争力の強化を目指す IT 投資(いわゆる「攻め の IT 経営」 )は継続が見込まれる。 第 3 のプラット フォームやAIなどへ の関心が高まる 特にクラウドとモビリティに関する領域へのニーズが高い IT 投資の領域では、足下、第 3 のプラットフォーム(クラウド、モビ リティ、ビックデータ、ソーシャル技術)、AI(人口知能)、ロボティクス、 IoT、セキュリティへの関心が高まっている。特に、クラウドとモビリテ ィに関する領域は、パブリッククラウドやモバイル端末(スマートフォン やタブレット PC など)の普及を背景に検討する企業が増えている。 開発体制の強化、 品質管理、グルー プ間連携に注力 し、先端技術の 研究に努める 当社の動向 当社は、こうした事業環境の変化を幅広い事業領域を有する当社グルー プにとって、優位性を発揮できる機会と捉え、 (1)受注量の維持・拡大に 加え、市場の変化に対応したサービスの開発、先端技術の取込みに的確か つスピーディに対応すべく、開発体制の強化(人材の確保、育成など)、 品質管理、グループ間の連携に注力する。とともに、 (2)先端技術の研究 (特に、AI、ロボティクス、IoT)、新規事業の創出、各種サービス・ソリ ューションの拡販などに努めている。また、今後の事業展開及び事業の効 組織を再編、執行 役員制度を導入 率性向上を見据え、大幅な組織再編ならびに子会社の統合(特機事項参照) を実施した。さらにはコーポレートがバナンスの強化と経営幹部の育成及 び競争力の強化を目的とした執行役員制度の導入を行った。 アナリストレポート・プラットフォーム 2 業 績 企業の戦略的な 会社概要 IT投資の勢いが 続く中、増収増益 17/3 期 1Q(4-6 月)業績解説 17/3 期 1Q(4-6 月)は売上高が前年同期比 6.9%増の 70.1 億円、営業利 益が同 11.1%増の 4.7 億円、経常利益が同 1.9%増の 5.3 億円、純利益が 同 1.9%増の 3.6 億円となった。競争力に直結するイノベーションを志向 する企業の戦略的な IT 投資の勢いが、デジタル革命の潮流が後押しする形 となり続く中、中核のソフトウェア開発事業と組込型ソフトウェア開発事 業がともに増収となり増収。利益面は子会社毎にはまだら模様となったも のの、グループ全体での増収による粗利益の増加により 2 桁営業増益。 ソフトウェア開発は 主力の金融関連堅 調により増収、組 込型は車載系及び その他分野好調 から大幅増収 セグメント別の状況 1Q のセグメント別の売上高(図表 2 参照)はソフトウェア開発事業 が前年同期比 5.0%増の 57.18 億円、組込型ソフトウェア開発事業が同 18.4%増の 12.84 億円、その他(商品・製品販売事業等)が同 64.9% 減の 0.11 億円となった。 ソフトウェア開発事業は主力の金融分野がメガバンク、生命保険向けの システム開発が牽引し同 3.8%増収となり、また、公共・サービス分野 が同 4.4%増収となり、さらには流通.その他の分野が旅行関連、サー ビス関連の開発案件堅調などにより同 8.3%増収となるなど全ての分 野の売上高が前年同期を上回り全体で増収となった。 一方、組込型ソフトウェア開発事業は通信システム分野がデジタル端末 の開発規模縮小により同 32.0%減収となったが、車載系のシステム開 発が牽引しカーエレクトロニクス分野が同 14.3%増収となり、その他 組込み分野がデジタル情報家電や医療機器及び制御系が好調で同 51.3%増収となったことでカバーし全体で大幅増収となった。 なお、セグメント利益はソフトウェア開発、組込型ソフトウェア開発 の中核事業はともに増収による粗利益の増加により増益。その他(商 品・製品販売事業等)は大幅減収により 15 百万円の損失(前年同期損 失は 13 百万円)となった。 アナリストレポート・プラットフォーム 3 業 績 ●1Q の業績推移、1Q の計画遂行状況(図表 1) 単位:百万円 会社概要 15/3期 金額 16/3期 利益率 金額 17/3期 利益率 6,564 金額 前年同期比 上期計画 利益率 増減率 7,014 遂行率 売上高 5,810 6.9% 46.1% 売上総利益 1,002 17.3% 1,104 16.8% 1,240 17.7% 12.3% 営業利益 380 6.5% 423 6.5% 470 6.7% 11.1% 37.3% 経常利益 443 7.6% 525 8.0% 535 7.6% 1.9% 38.3% 純利益 358 6.2% 361 5.5% 368 5.3% 1.9% 38.8% (出所)会社資料より筆者作成 ●1Q のセグメント別業績推移(図表 2) 単位:百万円 セグメント 15/3期 16/3期 17/3期 前年同期比 売上高 売上高 売上高 増減率 金融関連 2,246 2,818 2,926 3.8% 公共・サービス 1,290 1,341 1,400 4.4% 流通・その他 1,285 1,285 1,392 8.3% 計 4,821 5,445 5,718 5.0% 通信システム 238 227 154 -32.0% 組込型 カーエレクトロ二クス 314 453 518 14.3% ソフトウェア その他 419 404 611 51.3% 計 972 1,085 1,284 18.4% 15 33 11 35.1% 5,810 6,564 7,014 6.9% ソフトウェア 商品・製品販売 合計 (出所)会社資料より筆者作成 アナリストレポート・プラットフォーム 4 業 績 業績展望 1Q に出遅れ感 があ るが、受注順 会社概要 調から上期計画達 成は可能と見る タイトル(4行) タイトル(4行) タイトル(4行) 17/3 期上期(4-9 月)業績見込み 図表 2 に示すとおり、上期営業利益計画 12.6 億円(前年同期比 4.3%増) に対する 1Q の遂行率は 37.3%に止まる。通常、2Q(7-9 月)業績が 1Q を上 回るとはいえ、1Q の業績遂行率はやや弱い印象がある。外注費の増加や高 収益案件の先送りなどにより ERP 関連やソフトウェア開発などの一部子会 社業績に遅れがあることなどによる。とはいえ、1Q は 2 桁営業増益で着地 したこと、図表 3 が示すよう 1Q の受注高(リードタイムが概ね 3 カ月以内 から大多数が 2Q の売上になる)は前年同期比 11.4%増と前年を大きく上回 っていること、などから 1 桁営業増益を見込む当社上期計画の達成は十分可 能と筆者は見ている。 17/3 期通期業績見込み 通期は当社計画 超過達成を見込む が、従来予想は 下方に見直す 1Q に出遅れた子会社に対しては挽回に向けての対策が講じられたもよう である、そもそも期初当社計画は保守的傾向があること、顧客の IT 投資の 勢いが持続していること、などから筆者は通期で当社計画を上回る業績を見 込む。ただし、外部経営環境の悪化から、当社主要顧客の一つである金融機 関の投資姿勢が従来に比べ慎重になっていることを踏まえ、従来の筆者営業 利益予想 28.5 億円は 27.8 億円に下方修正した。 ●四半期毎の売上高・受注高推移 単位: 百万円 8,500 売上高 受注高 7,500 6,500 5,500 4,500 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 15/3期 2Q 3Q 4Q 1Q 16/3期 2Q 3Q 4Q 17/3期 売上高 5,810 6,189 6,155 6,909 6,564 7,255 7,270 7,684 7,014 受注高 5,881 6,119 6,879 6,409 7,286 7,027 7,808 7,009 8,117 (出所)会社資料より筆者作成 アナリストレポート・プラットフォーム 5 特 記 事 項 ERP 事業を一本化 会社概要 ERP 関連子会社を統合 本年 4 月 1 日付で SAP 社の ERP の導入及び保守支援を専業とする子会社 クレスコ・イー・ソリューション(株)が(株)エス・アイ・サービ ス(SAP 社の ERP パッケージを中心としたシステムの連携導入支援及び 製品の開発、販売が主な事業内容)を吸収合併方式により統合し、ERP 事業を一本化した。 (株)エス・アイ・サービスはグループにおける ERP 事業のさらなる成長を企画し、2015 年 4 月に当社が完全子会社化した。 今般の統合、事業の一元化を通じて、お客様基盤を拡大するとともに、 抜本的な効率化と事業改革のスピード化を実現し、企業価値のさらなる 向上を図る。 旅行業向けシステム開発の拡大を図る (株)農協観光 子会社 (システム コンサルティング)を M&A 当社は(株)エヌシステムの全発行済株式を取得し、本年 9 月 1 日付で 子会社化した。 (株)エヌシステムは JA(農業協同組合)グループの旅行 事業を担う(株)農協観光(N ツアー)の出資により、 「旅の情報発進基 地」として 1982 年に創業した。旅行業をはじめとする多種多様なフィー ルドで、コンサルティング、設計から運用まで幅広いソリューションサー ビスを提供してきている。今般の子会社化により、今後、需要の拡大が期 待できる旅行業向けのシステム開発の拡大を図る。なお、被買収先の直前 決算期(16/3 期)の業績は売上高が 771 百万円、営業利益が 10 百万円で であり、当社 17/3 期への業績影響は軽微と考えられる。なお、9 月 28 日 付で 50 百万円の増資の引き受けを当社が行い、事業計画に応じた自己資 本の増強(増資後の資本金は 1 億円)によりさらなる事業拡大に向け財務 基盤の強化を図った。 市場縮小や日本企業の撤退から中国上海子会社を清算 経営資源の 「選択 と集中」を図る 本年 8 月 29 日付にて当社子会社の科礼斯軟件(上海)有限公司(以下、 クレスコ上海)の解散及び清算を当社は決議した。クレスコ上海は、中国 進出の日本企業に対するソフトウェア開発を主軸とした支援及びアジア 地区における当社の商圏拡大を図るために 2012 年 6 月に中国上海市に設 立した。しかし、中国市場の縮小や日本企業の中国撤退などにより、業績 低迷が続いたことに加え、今後の業績回復も見込めないことによる。なお、 2017 年 3 月に清算の完了を見込む。 アナリストレポート・プラットフォーム 6 (出所)㈱QUICK 上記チャート図の一部又は全部を、方法の如何を問わず、また、有償・無償に関わらず第三者に配布してはいけません。 上記チャート図に過誤等がある場合でも㈱QUICK 社及び東京証券取引所は一切責任を負いません。 上記チャート図の複製、改変、第三者への再配布を一切行ってはいけません。 2014/3 株 価 推 移 2015/3 2016/3 2017/予 (アナリスト) 株価(年間高値) 円 1,170 2,050 2,198 - 株価(年間安値) 円 642 964 1,517 - 月間平均出来高 百株 3,434 3,625 3,769 - 高 百万円 22,028 25,063 28,775 31,400 売 上 営 業 利 益 百万円 1,430 2,013 2,484 2,780 経 常 利 益 百万円 1,676 2,240 2,857 3,030 百万円 941 1,405 1,706 2,020 業 績 推 移 当 期 純 利 益 E P S 円 87.40 133.12 152.26 178.20 R O E % 10.7 14.1 14.8 - 流動資産合計 百万円 9,015 11,401 12,020 - 固定資産合計 百万円 6,175 6,484 7,209 - 資 百万円 15,190 17,886 19,230 - 産 合 計 貸借対照表 流動負債合計 百万円 3,908 4,791 4,712 - 主 要 項 目 固定負債合計 百万円 2,167 2,148 2,335 - 負 百万円 6,076 6,939 7,048 - 株主資本合計 百万円 8,922 10,557 12,302 - 純 資 産 合 計 百万円 9,114 10,946 12,181 - 営業活動による CF 百万円 960 1,681 1,543 - 投資活動による CF 百万円 -466 178 -1,287 - 財務活動による CF 百万円 -757 8 -286 - 現金及び現金同等 物の期末残高 百万円 3,633 5,504 5,470 - キャッシュフ ロー計算書 主 要 項 目 債 合 計 アナリストレポート・プラットフォーム 7 リ ス ク 分 事 業 関 会社概要 す る リ 析 に ス ク 事業に関するリスク 日本アイ・ビー・エム(株)への売上高の割合(16/3 期連結売上 高の 17.8%)が高い。取引関係は取引基本契約により、永年にわ たり安定している。しかし、日本アイ・ビー・エム(株)の事業方 針や外注政策に変化が仮に生じた場合、業績への影響は大きい。 すべてのプロジェクトに対し作業工程数に基づく必要工数やコス トを正確に見積もることが困難である。このため、仕様変更や追加 作業発生などにより低採算または採算割れとなる可能性がある。さ らには、納期遅延等により損害遅延金が発生し、最終的に作業完 了・納品ができない場合には損害賠償が発生するリスクがある。 優れた人材の採用及び育成が重要課題の一つである。特に有能なシ ステムエンジニアが今後の当社グループの事業拡大に不可欠であ る。しかし、労働市場の環境等によりこうした人材を確保できない、 または、育成できなかったりする可能性がある。 事業運営に際し、協力会社等、さまざまなパートナーとの連携体制 を構築している。しかし、これらのパートナーを適宜、適正に確保 できない、あるいは関係に変化が生じた場合、プロジェクトの立ち 上げや遂行、サービスの提供に支障が発生する可能性がある。 当社企業グループが提供するサービスやシステムの開発体制やプ ロセスの構造的な問題、属人性の高さから、長時間労働や加重労働 が発生し、それらを起因とした健康問題や生産性の低下などにより 経営成績等に影響が及ぶ可能性がある。 業 関 す 界 る リ に ス ク 業界に関するリスク 業務遂行上、顧客が有する様々な機密情報を取り扱う場合がある。 厳格な情報管理にも関わらず企業情報や個人情報が万が一漏洩し た場合、損害賠償責任や社会的信用喪失等のリスクがある。 情報サービス産業においては国が推進、要請する IT 戦略や各企業 の戦略的情報投資、IT 利用者の拡大などその需要が景気の動向に 大きく左右される傾向が強まっている。 事業展開をする市場は、激しい価格競争下にある。競争の更なる激 化や価格低減要請の長期化による受注価格の変動のリスクがある。 アナリストレポート・プラットフォーム 8 デ ィ ス ク レ ー マ ー 1.本レポートは、株式会社東京証券取引所(以下「東証」といいます。 )が実施する「アナリストレポー ト・プラットフォーム」を利用して作成されたものであり、東証が作成したものではありません。 会社概要 2.本レポートは、本レポートの対象となる企業が、その作成費用を支払うことを約束することにより作 成されたものであり、その作成費用は、当該企業が東証に支払った金額すべてが、東証から株式会社ア イフィスジャパン(以下「レポート作成会社」といいます。 )に支払われています。 3.本レポートは、東証によるレビューや承認を受けておりません(ただし、東証が文面上から明らかに 誤りがある場合や適当でない場合にレポート作成会社に対して指摘を行うことを妨げるものではありま せん) 。 4.レポート作成会社及び担当アナリストには、この資料に記載された企業との間に本レポートに表示さ れる重大な利益相反以外の重大な利益相反の関係はありません。 5.本レポートは、投資判断の参考となる情報の提供を唯一の目的として作成されたもので、有価証券の 取引及びその他の取引の勧誘又は誘引を目的とするものではありません。有価証券の取引には、相場変 動その他の要因により、損失が生じるおそれがあります。また、本レポートの対象となる企業は、投資 の知識・経験、財産の状況及び投資目的が異なるすべての投資者の方々に、投資対象として、一律に適 合するとは限りません。銘柄の選択、投資判断の最終決定は、投資者ご自身の判断でなされるようにお 願いいたします。 6.本レポート作成にあたり、レポート作成会社は本レポートの対象となる企業との面会等を通じて、当 該企業より情報提供を受けておりますが、本レポートに含まれる仮説や結論は当該企業によるものでは なく、レポート作成会社の分析及び評価によるものです。また、本レポートの内容はすべて作成時点の ものであり、今後予告なく変更されることがあります。 7.本レポートは、レポート作成会社が信頼できると判断した情報に基づき記載されていますが、東証及 びレポート作成会社は、本レポートの記載内容が真実かつ正確であり、そのうちに重要な事項の記載が 欠けていないことやこの資料に記載された企業の発行する有価証券の価値を保証又は承認するものでは ありません。本レポート及び本レポートに含まれる情報は、いかなる目的で使用される場合におきまし ても、投資者の判断と責任において使用されるべきものであり、本レポート及び本レポートに含まれる 情報の使用による結果について、東証及びレポート作成会社は何ら責任を負うものではありません。 8.本レポートの著作権は、レポート作成会社に帰属しますが、レポート作成会社は、本レポートの著作 権を東証に独占的に利用許諾しております。そのため本レポートの情報について、東証の承諾を得ずに 複製、販売、使用、公表及び配布を行うことは法律で禁じられています。 <指標の説明について> 本レポートに記載の指標に関する説明は、東京証券取引所ウェブサイトに掲載されております。 参照 URL ⇒ http://www.jpx.co.jp/listing/ir-clips/analyst-report/02.html アナリストレポート・プラットフォーム 9
© Copyright 2024 ExpyDoc